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28.シバという人
781.作られた惨劇 (sideジョン)
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ガヤガヤと周り一面にむさ苦しい肉体が溢れている。今日は訓練生一斉に全体招集がかけられたのだ
普段は組手に使われている大ホールに集めら、訓練生は不満タラタラな表情の者ばかりで
「なんだよ、朝一で招集って…
なんか副所長様がありがてぇ講義をやってくれるんだってな?」
「まったくだよ、今日だってシバさんがカリキュラム組んでくれてるのに…
あの頭でっかちな副所長様が何を教えてくれるんだかな?」
「ポーションの正しい飲み方かな?
それとも正しいレポートの書き方かな?糞の役にも立ちゃしねぇよ!」
ガハハ違いねぇ!っと品悪く笑い合っている訓練生を横目に、ちょっと高くなっている壇上にはマイクと机が置いてあって
事務員のお姉さん達が忙しなく動いている。
あっ、あの人は優しい人だ
偶に飴ちゃんくれたりする、もしかしたらめちゃくちゃ若く見られてるかもしれない!
そんなことを考えながら、壇上を見ているとコーチ陣が緊張した面持ちで壇上に並びだした。辺りのガヤガヤとした声が小さくなって、そのうちに誰も話さなくなっていた。
静まったホールにカズマさん、シバさん、谷口さん、シノダ教授、アキラの順番で並び
最後にバスターさんが入ってきて壇上の机のマイクに向かっていく
「おはよう、常日頃から皆はよく鍛えよく励んでいるようだ、日頃の成果は身を持って感じられてきただろうか?
私もいつも拝見しているが、素晴らしい訓練生達だと思っている。……」
バスターさんの言葉に誰一人身じろぎもせずに、真剣に聞いている。
優しくて力強い言葉は訓練生の心を掴んで前向きにさせていく、バスターさんは本当にすごいなぁ、流石所長って感じがする。
「今日は副所長のアキラさんが、そんや君達のために特別講義を行ってくれる
君達の成長の糧になるように、しっかりと吸収してくれ」
バスターさんが促すようにアキラに場を譲ると、ホールの雰囲気がガラリと変わった。
明らかにイライラとした雰囲気に包まれていく
アキラがバスターさんと入れ替わり壇上にあがり、左にはカズマさんが右にはシノダ教授がアキラを守るように立っている。
「クソッ、護衛がいないと俺等の前にも立てねぇのかよ…情けねぇヤツだなぁ」
「バスターさんを前座みたいに使いやがって、ムカつく!あの人の凄さをしらねぇのかよ…」
「あのヘラヘラした笑い顔、なんなんだよムカつくなぁ、ぶん殴ってやりてぇ」
訓練生の口々に文句が増えていく、最初は小声だったのに段々と声が大きくなっていく
なんだか本当に様子がおかしいぞ?
本来だったら、どんなにムカついてもコーチの前でこんな言葉を堂々と吐いたりしない
アキラは副所長なんだから、どんなに嫌われてても!
壇上のアキラはニヤリっと最高に悪い顔で僕達を見下げてくる。あぁ…これはやばい気がする……
僕は嫌なものを感じて、身構える。
どうすればいいかわからないけど、少しでも対処ができるように体に力を入れて壇上のアキラをキツく睨んでいた。
普段は組手に使われている大ホールに集めら、訓練生は不満タラタラな表情の者ばかりで
「なんだよ、朝一で招集って…
なんか副所長様がありがてぇ講義をやってくれるんだってな?」
「まったくだよ、今日だってシバさんがカリキュラム組んでくれてるのに…
あの頭でっかちな副所長様が何を教えてくれるんだかな?」
「ポーションの正しい飲み方かな?
それとも正しいレポートの書き方かな?糞の役にも立ちゃしねぇよ!」
ガハハ違いねぇ!っと品悪く笑い合っている訓練生を横目に、ちょっと高くなっている壇上にはマイクと机が置いてあって
事務員のお姉さん達が忙しなく動いている。
あっ、あの人は優しい人だ
偶に飴ちゃんくれたりする、もしかしたらめちゃくちゃ若く見られてるかもしれない!
そんなことを考えながら、壇上を見ているとコーチ陣が緊張した面持ちで壇上に並びだした。辺りのガヤガヤとした声が小さくなって、そのうちに誰も話さなくなっていた。
静まったホールにカズマさん、シバさん、谷口さん、シノダ教授、アキラの順番で並び
最後にバスターさんが入ってきて壇上の机のマイクに向かっていく
「おはよう、常日頃から皆はよく鍛えよく励んでいるようだ、日頃の成果は身を持って感じられてきただろうか?
私もいつも拝見しているが、素晴らしい訓練生達だと思っている。……」
バスターさんの言葉に誰一人身じろぎもせずに、真剣に聞いている。
優しくて力強い言葉は訓練生の心を掴んで前向きにさせていく、バスターさんは本当にすごいなぁ、流石所長って感じがする。
「今日は副所長のアキラさんが、そんや君達のために特別講義を行ってくれる
君達の成長の糧になるように、しっかりと吸収してくれ」
バスターさんが促すようにアキラに場を譲ると、ホールの雰囲気がガラリと変わった。
明らかにイライラとした雰囲気に包まれていく
アキラがバスターさんと入れ替わり壇上にあがり、左にはカズマさんが右にはシノダ教授がアキラを守るように立っている。
「クソッ、護衛がいないと俺等の前にも立てねぇのかよ…情けねぇヤツだなぁ」
「バスターさんを前座みたいに使いやがって、ムカつく!あの人の凄さをしらねぇのかよ…」
「あのヘラヘラした笑い顔、なんなんだよムカつくなぁ、ぶん殴ってやりてぇ」
訓練生の口々に文句が増えていく、最初は小声だったのに段々と声が大きくなっていく
なんだか本当に様子がおかしいぞ?
本来だったら、どんなにムカついてもコーチの前でこんな言葉を堂々と吐いたりしない
アキラは副所長なんだから、どんなに嫌われてても!
壇上のアキラはニヤリっと最高に悪い顔で僕達を見下げてくる。あぁ…これはやばい気がする……
僕は嫌なものを感じて、身構える。
どうすればいいかわからないけど、少しでも対処ができるように体に力を入れて壇上のアキラをキツく睨んでいた。
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