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28.シバという人
784.惨事の発案者 (sideジョン)
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「はいっ!お疲れさま
目を覚ますのはジュン君が最後だね…
ジュン君がなかなかしぶとかったから、ちょっと焦っちゃたよ、最後は悪趣味だった?ははっ…ごめんね」
汗だくで号泣して、涙も鼻水もヨダレもだらだらな状態で、ホールに寝そべった僕をカズマさんが嫌らしい笑い顔で見下ろしてくる。
クソッ!気づいてたのに…絶対に現実じゃないって気づいていたのに、最後はやっぱりのまれてしまった。
「とりあえず順番に汗を流してもらってるから、はいっ!
水分とって、休憩しててね、着替えとかも用意してあるから」
「はい、わかりました。すごいですね…
ホールの訓練生全員に洗脳をかけたんですか?うわっ…漏らした人もいそうですね」
当たりから汗や吐瀉物におしっこの臭いまでする。これはかなりの惨事だ…
掃除が大変そうだ…
「うん、アキラが作った軽い幻覚剤に興奮剤を部屋に散布してね?
あとはアキラが最初に軽い暗示をかけながら、俺が洗脳で訓練生に悪夢を見せたの!
ここまで集団でかけたのは初めてだけど…かなりかかったね!
当初は8割くらいかと思ったけど、9割以上かかったね…集団だと確率あがるのかな?
なかなかいいデータがとれたよ!
とりあえず吐いちゃったり、漏らした人は優先でシャワー浴びて、その後に説明があるからね?
ジョン君みたいに汗だくな人は、時間の都合でシャワーは後でね!」
まだ精神的ショック状態で、消耗しきった僕とは対称的に機嫌のいいカズマさんが他の訓練生にも水を差し出していく
訓練生は皆へたり込んで、号泣してるか意気消沈していて立ち上がれない者がほとんどだ…
「は~い、皆さん!無理はしないでいいですから、ゆっくり休んでくださいね?
お水はしっかり飲んでください…
着替えもありますから、受け取っていってくださいね!汚れが酷い人はシャワー室にお願いしますね」
たぶんこの惨事の発案者は、流暢に壇上でアナウンスをしている。
軽快な口調は、さっきまでの気味の悪さも残虐さもまったくなく、にこやかに100%の営業スマイル!
めちゃくちゃ元気なピンピンとしている様子に、小憎らしくなってしまうけど…
その姿に目に涙がまた溜まってきてしまう
よかった、本当に夢で……よかった!!
目を覚ました僕に気づいたのか、目線だけをこっちに向けてフワリっと笑った。
普段の弱々しいアキラじゃなくて、いつもより威圧感があって余裕がある様子に、ため息しか出てこない
あの状態のアキラには僕は絶対に敵わない…本当に…僕はアキラを守れるのかな?
あんなに強いのに、本当は弱いアキラを…
僕はどうやって守っていったらいいのかな?
目を覚ますのはジュン君が最後だね…
ジュン君がなかなかしぶとかったから、ちょっと焦っちゃたよ、最後は悪趣味だった?ははっ…ごめんね」
汗だくで号泣して、涙も鼻水もヨダレもだらだらな状態で、ホールに寝そべった僕をカズマさんが嫌らしい笑い顔で見下ろしてくる。
クソッ!気づいてたのに…絶対に現実じゃないって気づいていたのに、最後はやっぱりのまれてしまった。
「とりあえず順番に汗を流してもらってるから、はいっ!
水分とって、休憩しててね、着替えとかも用意してあるから」
「はい、わかりました。すごいですね…
ホールの訓練生全員に洗脳をかけたんですか?うわっ…漏らした人もいそうですね」
当たりから汗や吐瀉物におしっこの臭いまでする。これはかなりの惨事だ…
掃除が大変そうだ…
「うん、アキラが作った軽い幻覚剤に興奮剤を部屋に散布してね?
あとはアキラが最初に軽い暗示をかけながら、俺が洗脳で訓練生に悪夢を見せたの!
ここまで集団でかけたのは初めてだけど…かなりかかったね!
当初は8割くらいかと思ったけど、9割以上かかったね…集団だと確率あがるのかな?
なかなかいいデータがとれたよ!
とりあえず吐いちゃったり、漏らした人は優先でシャワー浴びて、その後に説明があるからね?
ジョン君みたいに汗だくな人は、時間の都合でシャワーは後でね!」
まだ精神的ショック状態で、消耗しきった僕とは対称的に機嫌のいいカズマさんが他の訓練生にも水を差し出していく
訓練生は皆へたり込んで、号泣してるか意気消沈していて立ち上がれない者がほとんどだ…
「は~い、皆さん!無理はしないでいいですから、ゆっくり休んでくださいね?
お水はしっかり飲んでください…
着替えもありますから、受け取っていってくださいね!汚れが酷い人はシャワー室にお願いしますね」
たぶんこの惨事の発案者は、流暢に壇上でアナウンスをしている。
軽快な口調は、さっきまでの気味の悪さも残虐さもまったくなく、にこやかに100%の営業スマイル!
めちゃくちゃ元気なピンピンとしている様子に、小憎らしくなってしまうけど…
その姿に目に涙がまた溜まってきてしまう
よかった、本当に夢で……よかった!!
目を覚ました僕に気づいたのか、目線だけをこっちに向けてフワリっと笑った。
普段の弱々しいアキラじゃなくて、いつもより威圧感があって余裕がある様子に、ため息しか出てこない
あの状態のアキラには僕は絶対に敵わない…本当に…僕はアキラを守れるのかな?
あんなに強いのに、本当は弱いアキラを…
僕はどうやって守っていったらいいのかな?
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