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31.番う軌跡
899.ロイズ大暴れ 2 (sideシバ)
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「鋼の種馬がお前に出会ってから、女遊びはやめるし、葉っぱ遊びもしねえし…
自分の防御力が強いからって無茶な突っ込んでいくみたいや戦い方してたのに、お前に見せれないからって、ちゃんと安全を考えた戦い方するようになってな、品行方正なつまんねぇ男になっちまったって思ったけど、でもよかったよ…」
ロイズさんが俺の頭に手を当ててグリグリとなでてくる。やめてくださいよ!完全に子供扱いしている!
「お前に出会わなきゃ、こいつは絶対に早死してたよ!コイツな、投げやりだったんだよ、自分のことに対して何から何まで…命に対してもな…
なのにお前に出会ったら、なんとかお前に恥じないように、お前にかっこよく見られるように、そしてお前に変な虫が付かないようにって…ははっもう必死でさ、横で見てて笑っちまってよ!親鳥かってくらいに周りを牽制しまくりだったぞ!」
ロイズさんの言葉に顔が赤くなるのを感じる。バスターさんはそんな前から俺のことを…
チラリっとソファを見れば、口を開けて爆睡しているバスターさんがいて、寝室から持ってきたタオルケットをそっとかけてあげてから
「ロイズさん…ウィンナーありますけど、焼きましょうか?あとウィスキーもあります。」
「あぁん?なんだよあるんじゃないか!
さっさと出せよ!
アハハ、んで、シバ公は何が聞きたい?俺はこいつが冒険者になったときから知ってるからな、美味い酒を出してくれるなら、なんでも話してやるよ?」
俺は戸棚にあるちょっと良い日用のウィスキーを取り出して、ロイズさん用と自分用のコップを持って机に向かっていった。
=========
「うわっ…、なんだぁ?臭っ…なんでこんなに酒臭いんだ?なっうひゃっ!…ロイズお前、なんでこんなところに転がってるんだよ!
はぁ?……二人で何本開けたんだ?」
ソファで寝てしまったらしく、きしむ体で目を覚ませば、部屋中がアルコール臭くて目をしばたかせる。
立ち上がろうと床に足をつけようとすれば、グニュリっと気持ちの悪い感触に悲鳴があがる
ロイズが床に転がって寝ていたのに気づかずに、顔を思いっきり踏みつけてしまった。
机の上には酒瓶が何本も転がってるし、シバが良い日用にって取ってあるウィスキーも空になって転がっている。
ウィスキーをロイズと飲んでしまったことに、ちょっとだけ口を尖らせたくなってしまう…
机の上にはいくつも皿が出てるし、きっとシバがいろいろなツマミを出してくれたのだろう
クソッ…私だって会社での飲み会よりもシバと家飲みの方がずっとしたいのに、絶対にそっちの方が楽しいし癒やされるし料理も美味いのに…
腹立たし紛れに足元のロイズの顔をグリグリと踏んでやる!
「あぁん?何してんだ?
臭っ!バスター、臭っ!やめろよ、お前昨日は風呂はいらずに寝ただろうが?汚え足で顔踏むな!」
「うるさい、なんでお前がうちで寝てるんだよ!シバに変なことしてないだろうな?お前もかなり酔ってただろ?あっ、シバは…?」
起き上がってぷはぁ~っと豪快なあくびをしながら、ブゥっとデカい屁をしているロイズにムカつきを覚えて、足で軽く蹴とばしてからシバを探す。
昨日は完全に飲みすぎてしまった。会社の飲み会は他社の冒険者達との交流会みたいなもので、そこでロイズとばったりと合ったものだから、二次会とばかりに羽目を外して飲んだところ、飲みすぎて眠気に負けて寝てしまったらしい
慌ててガチャリと寝室に続くドアが開けば、しっかりと私服に着替えたシバがいて、ホッとしたのも束の間にシバの顔がみるみると歪んでいった…
自分の防御力が強いからって無茶な突っ込んでいくみたいや戦い方してたのに、お前に見せれないからって、ちゃんと安全を考えた戦い方するようになってな、品行方正なつまんねぇ男になっちまったって思ったけど、でもよかったよ…」
ロイズさんが俺の頭に手を当ててグリグリとなでてくる。やめてくださいよ!完全に子供扱いしている!
「お前に出会わなきゃ、こいつは絶対に早死してたよ!コイツな、投げやりだったんだよ、自分のことに対して何から何まで…命に対してもな…
なのにお前に出会ったら、なんとかお前に恥じないように、お前にかっこよく見られるように、そしてお前に変な虫が付かないようにって…ははっもう必死でさ、横で見てて笑っちまってよ!親鳥かってくらいに周りを牽制しまくりだったぞ!」
ロイズさんの言葉に顔が赤くなるのを感じる。バスターさんはそんな前から俺のことを…
チラリっとソファを見れば、口を開けて爆睡しているバスターさんがいて、寝室から持ってきたタオルケットをそっとかけてあげてから
「ロイズさん…ウィンナーありますけど、焼きましょうか?あとウィスキーもあります。」
「あぁん?なんだよあるんじゃないか!
さっさと出せよ!
アハハ、んで、シバ公は何が聞きたい?俺はこいつが冒険者になったときから知ってるからな、美味い酒を出してくれるなら、なんでも話してやるよ?」
俺は戸棚にあるちょっと良い日用のウィスキーを取り出して、ロイズさん用と自分用のコップを持って机に向かっていった。
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「うわっ…、なんだぁ?臭っ…なんでこんなに酒臭いんだ?なっうひゃっ!…ロイズお前、なんでこんなところに転がってるんだよ!
はぁ?……二人で何本開けたんだ?」
ソファで寝てしまったらしく、きしむ体で目を覚ませば、部屋中がアルコール臭くて目をしばたかせる。
立ち上がろうと床に足をつけようとすれば、グニュリっと気持ちの悪い感触に悲鳴があがる
ロイズが床に転がって寝ていたのに気づかずに、顔を思いっきり踏みつけてしまった。
机の上には酒瓶が何本も転がってるし、シバが良い日用にって取ってあるウィスキーも空になって転がっている。
ウィスキーをロイズと飲んでしまったことに、ちょっとだけ口を尖らせたくなってしまう…
机の上にはいくつも皿が出てるし、きっとシバがいろいろなツマミを出してくれたのだろう
クソッ…私だって会社での飲み会よりもシバと家飲みの方がずっとしたいのに、絶対にそっちの方が楽しいし癒やされるし料理も美味いのに…
腹立たし紛れに足元のロイズの顔をグリグリと踏んでやる!
「あぁん?何してんだ?
臭っ!バスター、臭っ!やめろよ、お前昨日は風呂はいらずに寝ただろうが?汚え足で顔踏むな!」
「うるさい、なんでお前がうちで寝てるんだよ!シバに変なことしてないだろうな?お前もかなり酔ってただろ?あっ、シバは…?」
起き上がってぷはぁ~っと豪快なあくびをしながら、ブゥっとデカい屁をしているロイズにムカつきを覚えて、足で軽く蹴とばしてからシバを探す。
昨日は完全に飲みすぎてしまった。会社の飲み会は他社の冒険者達との交流会みたいなもので、そこでロイズとばったりと合ったものだから、二次会とばかりに羽目を外して飲んだところ、飲みすぎて眠気に負けて寝てしまったらしい
慌ててガチャリと寝室に続くドアが開けば、しっかりと私服に着替えたシバがいて、ホッとしたのも束の間にシバの顔がみるみると歪んでいった…
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