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31.番う軌跡
903.シバの気持ち (sideシバ)
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ロイズさんの話を聞いて、いろいろ考えた。
バスターさんのことを…、もうその日はベッドに入っても寝れないくらいに考えた。
『生きてきた年数も経験も年上の恋人の方があるから…』
ジョン君の言葉を思い出す。そうだよ、俺なんかよりバスターさんはきっと複雑に生きてきてるんだ
俺は母ちゃんや家族に愛されて…ボクシングはできなくなったけど、その凹みまくってた時に冒険者のスカウトしてくれたのもバスターさんで、冒険者として鍛えて戦い方を教えてくれたのもバスターさんで、ロイズさんの話だと、ずっと変な輩からバスターさんが守ってくれてて…
バスターさんは本当は傷つきやすいのに、ずっと耐えてきたのかもしれない
養子のころの話は、皆優しかった…辛いことなんてなかったって…絶対に何かあったはずなのに…
冒険者にだって、なんでなったの?あんな大きな会社の跡継ぎにもなれたんだよね?なのになんで…
女ったらしで、自堕落で、粗野で、投げやりなバスターさんを初めて見てたら好きになってたかな?なってないだろうな…
でも今のバスターさん、優しくて、スマートで、強くて、男らしくて、色っぽくて、エロくて、なのに可愛いくて…上げだしたらキリがないくらい素敵で
俺に好かれたいから変わったって、ロイズさんは言ってた。俺はそんなにバスターさんに愛されてたの?全然知らなかった。
…………俺が娼宿に行く姿はどう思ってたの?
結局、ベッドで悶々と考えながらうつらうつらと寝ていると空が明るくなってきてしまった。
このまま横になっていても休まらないかっと諦めて、服を着替えて身支度を整えていると
リビングの方が騒がしい声と音がする。
二人が起きたのかな?
リビングに向かえばバスターさんが焦った顔で扉を開けて、その目には俺への心配が見えて…
ソファで寝たからちょっと変な寝癖がついてて、シャツのボタンも息苦しくないように何個か外してであって…
酒を飲みすぎたからか、目が少し充血してる。俺の姿を確認できたことにほっとした表情をしてて…
なんで朝からそんなに色っぽ可愛いんだよ!
飲んだ次の日の気だるささへバスターさんを色っぽくしている!
もしかしたらこの人だった女ったらしで、自堕落で、粗野で、投げやりでも好きになってたかもしれない…なんか悔しくてふいっと顔を反らせた。
バスターさんが何故かめちゃくちゃ焦った顔をしている。ちょっと面白いな、たぶんロイズさんのことで後ろめたいのだろう
別に気にすることないのに、お仕事関係者でしょ?普通にもてなすよ?
それでも、俺には毛ほども母ちゃんのことでショックうけてるなんて見せずに、ロイズさんには愚痴って潰れるまで飲んできたことにはちょっと悔しくて…
ちょっと意地悪で塩対応をしていたら…
「あぁ~、俺もシャワー浴びてえなぁ…
バスターよ、一緒に浴びちまうか?そっちの方が手間が省けて早く飯食えるだろ?」
なんて言葉をロイズさんがいいだすものだから、めちゃくちゃ焦ってしまった!
この人は絶対に俺やバスターさんの反応を面白がってる気がする、ほらっ…めちゃニヤニヤした顔で焦る俺を見てるし!もうっ!!
ロイズさんが帰ってから、片付けを始めるとバスターさんも手伝おうとするから
とりあえずソファに座ってもらって、コーヒーを出しておいた。
バスターさんまだちょっと顔色悪いじゃん!たぶん軽い二日酔いだよね?
なのに無理に手伝おうとするんだから!
シュンとなってコーヒーをちびちびと飲んでいる。ふふっ…可愛い怒られると思ってるんだろうな…
片付けが一段落したから、バスターさんの隣に座ったら、もう怒られ待ちの子供みたいにシュンとして体を固くしている。
膝に置かれた手もガチガチに固く結ばれてるから、優しく優しく包みこんで…
「離れませんから、俺は絶対にバスターさんから離れたりしませんから…」
怒ったりしませんよ、俺はただ貴方を慈しんで、甘やかしたい…
バスターさんのことを…、もうその日はベッドに入っても寝れないくらいに考えた。
『生きてきた年数も経験も年上の恋人の方があるから…』
ジョン君の言葉を思い出す。そうだよ、俺なんかよりバスターさんはきっと複雑に生きてきてるんだ
俺は母ちゃんや家族に愛されて…ボクシングはできなくなったけど、その凹みまくってた時に冒険者のスカウトしてくれたのもバスターさんで、冒険者として鍛えて戦い方を教えてくれたのもバスターさんで、ロイズさんの話だと、ずっと変な輩からバスターさんが守ってくれてて…
バスターさんは本当は傷つきやすいのに、ずっと耐えてきたのかもしれない
養子のころの話は、皆優しかった…辛いことなんてなかったって…絶対に何かあったはずなのに…
冒険者にだって、なんでなったの?あんな大きな会社の跡継ぎにもなれたんだよね?なのになんで…
女ったらしで、自堕落で、粗野で、投げやりなバスターさんを初めて見てたら好きになってたかな?なってないだろうな…
でも今のバスターさん、優しくて、スマートで、強くて、男らしくて、色っぽくて、エロくて、なのに可愛いくて…上げだしたらキリがないくらい素敵で
俺に好かれたいから変わったって、ロイズさんは言ってた。俺はそんなにバスターさんに愛されてたの?全然知らなかった。
…………俺が娼宿に行く姿はどう思ってたの?
結局、ベッドで悶々と考えながらうつらうつらと寝ていると空が明るくなってきてしまった。
このまま横になっていても休まらないかっと諦めて、服を着替えて身支度を整えていると
リビングの方が騒がしい声と音がする。
二人が起きたのかな?
リビングに向かえばバスターさんが焦った顔で扉を開けて、その目には俺への心配が見えて…
ソファで寝たからちょっと変な寝癖がついてて、シャツのボタンも息苦しくないように何個か外してであって…
酒を飲みすぎたからか、目が少し充血してる。俺の姿を確認できたことにほっとした表情をしてて…
なんで朝からそんなに色っぽ可愛いんだよ!
飲んだ次の日の気だるささへバスターさんを色っぽくしている!
もしかしたらこの人だった女ったらしで、自堕落で、粗野で、投げやりでも好きになってたかもしれない…なんか悔しくてふいっと顔を反らせた。
バスターさんが何故かめちゃくちゃ焦った顔をしている。ちょっと面白いな、たぶんロイズさんのことで後ろめたいのだろう
別に気にすることないのに、お仕事関係者でしょ?普通にもてなすよ?
それでも、俺には毛ほども母ちゃんのことでショックうけてるなんて見せずに、ロイズさんには愚痴って潰れるまで飲んできたことにはちょっと悔しくて…
ちょっと意地悪で塩対応をしていたら…
「あぁ~、俺もシャワー浴びてえなぁ…
バスターよ、一緒に浴びちまうか?そっちの方が手間が省けて早く飯食えるだろ?」
なんて言葉をロイズさんがいいだすものだから、めちゃくちゃ焦ってしまった!
この人は絶対に俺やバスターさんの反応を面白がってる気がする、ほらっ…めちゃニヤニヤした顔で焦る俺を見てるし!もうっ!!
ロイズさんが帰ってから、片付けを始めるとバスターさんも手伝おうとするから
とりあえずソファに座ってもらって、コーヒーを出しておいた。
バスターさんまだちょっと顔色悪いじゃん!たぶん軽い二日酔いだよね?
なのに無理に手伝おうとするんだから!
シュンとなってコーヒーをちびちびと飲んでいる。ふふっ…可愛い怒られると思ってるんだろうな…
片付けが一段落したから、バスターさんの隣に座ったら、もう怒られ待ちの子供みたいにシュンとして体を固くしている。
膝に置かれた手もガチガチに固く結ばれてるから、優しく優しく包みこんで…
「離れませんから、俺は絶対にバスターさんから離れたりしませんから…」
怒ったりしませんよ、俺はただ貴方を慈しんで、甘やかしたい…
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