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31.番う軌跡
930.懲罰人事の後に (sideシバ)
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結局キティさんはバスターさんが呼んだ女性職員に連れられて退室していった。
もうあの後はガタガタ震えて号泣を続け、床にお漏らしのシミまで残していって…
執務室にきた女性職員もキティさんの腕をとりながら顔を強張らせていた。
「キティさんのデスクには決して彼女を近づけさせないでくれ、ロッカーの私物も一つ一つチェックしてから持ち帰らせるように
それではキティさん…新しい配属先でのご活躍を期待してますよ?まぁ我が社に居られればですがね?」
バスターさんの棘のある言葉にひきつけを起こしたように、ビクビクっと激しく震えて、ただただ号泣を続ける。そんなキティさんはもうまったく美しさも可愛らしさもなく、単なる怯える負け犬にしか見えなくて…
俺はそんなことより早くバスターさんと二人になりたくて
キティさんを連れ出してくれる職員や清掃をする職員へのお礼もそこそこに、バタンッと部屋の扉が閉まると同時に振り返れば、バスターさんはバツが悪そうに下を向いて疲れきったように椅子に座っていく
「キティさんについて今いろいろ調べていてな、怪しいデータの持ち出しや禁止区域への侵入なんかがあってな…だから私が動かなくても懲戒解雇になるんじゃないかな?」
「そうなんですか…そんなことより、バスターさん、こっち向いてくださいよ、手で顔なんか隠してないで!」
「それはいやだ…たぶん私は今すごく醜い顔をしているから…
それに、さっきはすごくみっともなかった。あんなにムキになって、自分よりか弱い女性を威圧するなんて…恥ずかしくて死にそうだ…」
バスターさんはひどく気落ちしたように、椅子に座って机に肘をつき顔を覆い隠すように突っ伏している。
俺はそんな先程の様子から一変して可愛らしいバスターさんを後ろから抱きしめて、慰めるように耳元にチュッチュッっとバードキスをする。
「バスターさんは俺のために怒ってくれたんでしょ?みっともなくなんかないですよ、俺はすごく嬉しかったです」
「違う…私はキティさんに八つ当たりをしたんだよ、私達の関係は人狼にしては気持ちの悪い関係なのだろう?
人狼にとっては、他種族との交際は人間の近親相姦や獣姦のようなものなのだろうか…やはり私達は…」
「バスターさん、違いますからね!母ちゃんが反対している理由はキティさんみたいに気持ちの悪いって感覚的なものじゃなくて、俺のことを心配しているからですからね!
母ちゃんは異種族カップル差別なんかしませんよ!バスターさん、大丈夫ですからね!」
俺の言葉にぴくりっとバスターさんの肩が跳ねるけど、まだ立ち直れないらしくてゔぅぅ…っと唸っている。
やっぱり母ちゃんのことで気を病んでいたんだな…
「それにバスターさんはおっさんじゃないですからね?こんなに可愛くて色っぽくて屈強な雌なんだから…自信を持ってくださいよ、貴方は俺の完璧な雌なんだから」
「そんな…でも…私はシバを奪われるかもしれないと思ったから…ついカッとなってしまって、あんな脅すように、しかも最後なんて威圧して黙らたせたんだぞ。力の差なんて明白なのに、冒険者としたら最低だ…恥ずかしい…」
「そんなことないですよ?確かにいつものスマートなバスターさんとは違ったけど、俺のために必死なバスターさんはすごく可愛いかったです。
こんなになりふり構わず守ってくれたんでしょ?俺を奪われたくなくて、ふふっ…人狼の雄としては雌を不安にするなんて情けないけど、俺的にはすごく嬉しい、愛されてるっ求められてるってすごく感じました。」
ずっと落ち込んでいるバスターさんのこめかみや首筋にバードキスをして、慰めて…
しばらくはそうしていたら、やっと顔を上げてくれて、そこには目尻が垂れて口元も尖らせた、ちょっと拗ねたみたいなバスターさんで
「なぁ…シバ、私はすごく不安になってしまったから、しっかりと慰めてくれないと仕事ができそうにないんだよ…シバお願いだよ、キスしておくれ…もうお前が愛してくれないと私は無理みたいだ…」
なんて弱々しく言うから、もうやっぱりバスターさんは最高に可愛い雌だ!
もう尻尾が振れるのを隠さずに、長くて熱い口吻をしていった。
もうあの後はガタガタ震えて号泣を続け、床にお漏らしのシミまで残していって…
執務室にきた女性職員もキティさんの腕をとりながら顔を強張らせていた。
「キティさんのデスクには決して彼女を近づけさせないでくれ、ロッカーの私物も一つ一つチェックしてから持ち帰らせるように
それではキティさん…新しい配属先でのご活躍を期待してますよ?まぁ我が社に居られればですがね?」
バスターさんの棘のある言葉にひきつけを起こしたように、ビクビクっと激しく震えて、ただただ号泣を続ける。そんなキティさんはもうまったく美しさも可愛らしさもなく、単なる怯える負け犬にしか見えなくて…
俺はそんなことより早くバスターさんと二人になりたくて
キティさんを連れ出してくれる職員や清掃をする職員へのお礼もそこそこに、バタンッと部屋の扉が閉まると同時に振り返れば、バスターさんはバツが悪そうに下を向いて疲れきったように椅子に座っていく
「キティさんについて今いろいろ調べていてな、怪しいデータの持ち出しや禁止区域への侵入なんかがあってな…だから私が動かなくても懲戒解雇になるんじゃないかな?」
「そうなんですか…そんなことより、バスターさん、こっち向いてくださいよ、手で顔なんか隠してないで!」
「それはいやだ…たぶん私は今すごく醜い顔をしているから…
それに、さっきはすごくみっともなかった。あんなにムキになって、自分よりか弱い女性を威圧するなんて…恥ずかしくて死にそうだ…」
バスターさんはひどく気落ちしたように、椅子に座って机に肘をつき顔を覆い隠すように突っ伏している。
俺はそんな先程の様子から一変して可愛らしいバスターさんを後ろから抱きしめて、慰めるように耳元にチュッチュッっとバードキスをする。
「バスターさんは俺のために怒ってくれたんでしょ?みっともなくなんかないですよ、俺はすごく嬉しかったです」
「違う…私はキティさんに八つ当たりをしたんだよ、私達の関係は人狼にしては気持ちの悪い関係なのだろう?
人狼にとっては、他種族との交際は人間の近親相姦や獣姦のようなものなのだろうか…やはり私達は…」
「バスターさん、違いますからね!母ちゃんが反対している理由はキティさんみたいに気持ちの悪いって感覚的なものじゃなくて、俺のことを心配しているからですからね!
母ちゃんは異種族カップル差別なんかしませんよ!バスターさん、大丈夫ですからね!」
俺の言葉にぴくりっとバスターさんの肩が跳ねるけど、まだ立ち直れないらしくてゔぅぅ…っと唸っている。
やっぱり母ちゃんのことで気を病んでいたんだな…
「それにバスターさんはおっさんじゃないですからね?こんなに可愛くて色っぽくて屈強な雌なんだから…自信を持ってくださいよ、貴方は俺の完璧な雌なんだから」
「そんな…でも…私はシバを奪われるかもしれないと思ったから…ついカッとなってしまって、あんな脅すように、しかも最後なんて威圧して黙らたせたんだぞ。力の差なんて明白なのに、冒険者としたら最低だ…恥ずかしい…」
「そんなことないですよ?確かにいつものスマートなバスターさんとは違ったけど、俺のために必死なバスターさんはすごく可愛いかったです。
こんなになりふり構わず守ってくれたんでしょ?俺を奪われたくなくて、ふふっ…人狼の雄としては雌を不安にするなんて情けないけど、俺的にはすごく嬉しい、愛されてるっ求められてるってすごく感じました。」
ずっと落ち込んでいるバスターさんのこめかみや首筋にバードキスをして、慰めて…
しばらくはそうしていたら、やっと顔を上げてくれて、そこには目尻が垂れて口元も尖らせた、ちょっと拗ねたみたいなバスターさんで
「なぁ…シバ、私はすごく不安になってしまったから、しっかりと慰めてくれないと仕事ができそうにないんだよ…シバお願いだよ、キスしておくれ…もうお前が愛してくれないと私は無理みたいだ…」
なんて弱々しく言うから、もうやっぱりバスターさんは最高に可愛い雌だ!
もう尻尾が振れるのを隠さずに、長くて熱い口吻をしていった。
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