夢から覚めるなら殺して〜虐待を受けてきた白狼、天才科学者はなんとか助け出すが、歪んだ性知識と無知な性知識、いつになったら幸せになれるの?

モスマンの娘

文字の大きさ
940 / 1,164
31.番う軌跡

936.チロル部会長参上 (sideシバ)

しおりを挟む
あれから数週間たって今日はバスターさんが初めて講習会に参加する日で、しかも今日の講習会は

『正しい雌のあり方~雌の品格とは~』

というもので、雌限定の講習会になっている。俺としてはバスターさんにはめちゃくちゃ行って欲しくない内容だったのだが…



「すごくありがたい講習だな、人狼にとって理想的な雌がどんなものか知れるじゃないか!あぁ…でも、性別が男だと入れなかったりするのだろうか…」

「そんなことはないです。人狼は性別より雄か雌かを重要視します。
ただ…たぶんこんな感じの講習会にくるのは既番の雌が多いから…受け入れられない人に当たりがきつかったり、歯に衣着せぬな人が多いイメージで、あと講習内容もちょっと過激かも…」

「既番?あぁ人間の既婚女性か…ふぅん、なるほど…、丁度いいよ、たぶん大丈夫だろう」



なんて言って講習会参加を決めてしまったバスターさんを、俺が止めるわけにもいかず
それでも心配過ぎたので、無理を言って別室で講習会の会場のリモート映像をこっそりと見せてもらうことにしたのだ。


「全くもう!本来なら許されないことなんですからね、ずっと真面目に活動してきてやっと出世できたシバ君からのお願いだから、こんな異例の処遇を行っているのですからね! 
講習が始まったらすぐにリモートはオフにしますからね!今回の講習会は雌しか受けれない規定になってますからね!」

「はい!ありがとうございます。チロル部会長、感謝します。俺はどうしても自分の番が心配になってしまって…」

「ふん、まあ番が心配なのは雄の性ですからね、仕方ないですね!
それにしてもあれだけ雌に興味を示さなかったシバ君が、他種族同性者を番に選ぶなんね、驚きですね!」


俺のそんな無理なお願いをきいてくれたのは、140cmにも満たない身長でいつもカタカタと怯えているように震えていて、大変甲高い声でまくし立てるように話すチロル部会長だ

チロル部会長は見た目はクリーム色のふわゆるカールしたふわふわの毛並みで、お目々はくりくりのチワワ系人狼で、大変に弱々しく見えるが、北部会の部会長をずっと行っているすごい方だ
見た目から侮られやすいのを逆手にとって論で相手をけちょんけちょんにする方らしい、その姿はだれも見たことはないけど…

俺が成人して部会活動をしているときは、そんな弱々しい見た目や声とは裏腹に大変に面倒見がよくて、部会員の信頼も厚く東西南北の中でも北部会が一番退会者も少ない部会で


「くくっ、しかもこんなに雌を心配する人狼の雄らしい雄になるなんてね…あんなに雌にアプローチされていたのに、まったくなびかなくて、頑なだったシバ君が、くくくっ…よっぽどの罪づくりな雌なのでしょうね、ぜひ私も見てみたいですね!ぐふうぅぅ!!」

「チロル部会長!笑い声が漏れまくって吹き出してますよ…別になびかなかったとかじゃなくて、付き合う気も番う気もないから、誘いに乗るのも申し訳ないなって思ってたからで…」


そして結構な真面目に部会活動はしていたけど、出世も何もしていかずにひたすら北部会に所属していた俺は、チロル部会長には大変お世話になったと同時に大変に可愛がられてもいて…もうちょっとした親戚のおじさんみたいな位置にいるような方だ


「でも…正直、部会の中ではチロル部会長に一番に紹介したいと思ってましたから、こんな機会を作って下さってありがとうございます。講習会が終わったら、紹介させてください…」

「ははっ!もちろん嬉しいですね、本当に部会員の中では一番心配していたのですからね!番遅れの一匹狼なんて、シバ君にはなって欲しくなかったですからね!!」


大きなキョロっとした加護欲をそそる瞳は、俺の言葉に嬉しそうに細くなって垂れていく。
そんなチロル部会長がモニターを付けると、そこに飛び込んできた映像に俺は驚きに口を開けて固まるしかできなかった。
しおりを挟む
感想 237

あなたにおすすめの小説

スライムパンツとスライムスーツで、イチャイチャしよう!

ミクリ21
BL
とある変態の話。

オッサン課長のくせに、無自覚に色気がありすぎる~ヨレヨレ上司とエリート部下、恋は仕事の延長ですか?

中岡 始
BL
「新しい営業課長は、超敏腕らしい」 そんな噂を聞いて、期待していた橘陽翔(28)。 しかし、本社に異動してきた榊圭吾(42)は―― ヨレヨレのスーツ、だるそうな関西弁、ネクタイはゆるゆる。 (……いやいや、これがウワサの敏腕課長⁉ 絶対ハズレ上司だろ) ところが、初めての商談でその評価は一変する。 榊は巧みな話術と冷静な判断で、取引先をあっさり落としにかかる。 (仕事できる……! でも、普段がズボラすぎるんだよな) ネクタイを締め直したり、書類のコーヒー染みを指摘したり―― なぜか陽翔は、榊の世話を焼くようになっていく。 そして気づく。 「この人、仕事中はめちゃくちゃデキるのに……なんでこんなに色気ダダ漏れなんだ?」 煙草をくゆらせる仕草。 ネクタイを緩める無防備な姿。 そのたびに、陽翔の理性は削られていく。 「俺、もう待てないんで……」 ついに陽翔は榊を追い詰めるが―― 「……お前、ほんまに俺のこと好きなんか?」 攻めるエリート部下 × 無自覚な色気ダダ漏れのオッサン上司。 じわじわ迫る恋の攻防戦、始まります。 【最新話:主任補佐のくせに、年下部下に見透かされている(気がする)ー関西弁とミルクティーと、春のすこし前に恋が始まった話】 主任補佐として、ちゃんとせなあかん── そう思っていたのに、君はなぜか、俺の“弱いとこ”ばっかり見抜いてくる。 春のすこし手前、まだ肌寒い季節。 新卒配属された年下部下・瀬戸 悠貴は、無表情で口数も少ないけれど、妙に人の感情に鋭い。 風邪気味で声がかすれた朝、佐倉 奏太は、彼にそっと差し出された「ミルクティー」に言葉を失う。 何も言わないのに、なぜか伝わってしまう。 拒むでも、求めるでもなく、ただそばにいようとするその距離感に──佐倉の心は少しずつ、ほどけていく。 年上なのに、守られるみたいで、悔しいけどうれしい。 これはまだ、恋になる“少し前”の物語。 関西弁とミルクティーに包まれた、ふたりだけの静かな始まり。 (5月14日より連載開始)

  【完結】 男達の性宴

蔵屋
BL
  僕が通う高校の学校医望月先生に  今夜8時に来るよう、青山のホテルに  誘われた。  ホテルに来れば会場に案内すると  言われ、会場案内図を渡された。  高三最後の夏休み。家業を継ぐ僕を  早くも社会人扱いする両親。  僕は嬉しくて夕食後、バイクに乗り、  東京へ飛ばして行った。

久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…

しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。 高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。 数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。 そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…

熱のせい

yoyo
BL
体調不良で漏らしてしまう、サラリーマンカップルの話です。

BL 男達の性事情

蔵屋
BL
漁師の仕事は、海や川で魚介類を獲ることである。 漁獲だけでなく、養殖業に携わる漁師もいる。 漁師の仕事は多岐にわたる。 例えば漁船の操縦や漁具の準備や漁獲物の処理等。 陸上での魚の選別や船や漁具の手入れなど、 多彩だ。 漁師の日常は毎日漁に出て魚介類を獲るのが主な業務だ。 漁獲とは海や川で魚介類を獲ること。 養殖の場合は魚介類を育ててから出荷する養殖業もある。 陸上作業の場合は獲った魚の選別、船や漁具の手入れを行うことだ。 漁業の種類と言われる仕事がある。 漁師の仕事だ。 仕事の内容は漁を行う場所や方法によって多様である。 沿岸漁業と言われる比較的に浜から近い漁場で行われ、日帰りが基本。 日本の漁師の多くがこの形態なのだ。 沖合(近海)漁業という仕事もある。 沿岸漁業よりも遠い漁場で行われる。 遠洋漁業は数ヶ月以上漁船で生活することになる。 内水面漁業というのは川や湖で行われる漁業のことだ。 漁師の働き方は、さまざま。 漁業の種類や狙う魚によって異なるのだ。 出漁時間は早朝や深夜に出漁し、市場が開くまでに港に戻り魚の選別を終えるという仕事が日常である。 休日でも釣りをしたり、漁具の手入れをしたりと、海を愛する男達が多い。 個人事業主になれば漁船や漁具を自分で用意し、漁業権などの資格も必要になってくる。 漁師には、豊富な知識と経験が必要だ。 専門知識は魚類の生態や漁場に関する知識、漁法の技術と言えるだろう。 資格は小型船舶操縦士免許、海上特殊無線技士免許、潜水士免許などの資格があれば役に立つ。 漁師の仕事は、自然を相手にする厳しさもあるが大きなやりがいがある。 食の提供は人々の毎日の食卓に新鮮な海の幸を届ける重要な役割を担っているのだ。 地域との連携も必要である。 沿岸漁業では地域社会との結びつきが強く、地元のイベントにも関わってくる。 この物語の主人公は極楽翔太。18歳。 翔太は来年4月から地元で漁師となり働くことが決まっている。 もう一人の主人公は木下英二。28歳。 地元で料理旅館を経営するオーナー。 翔太がアルバイトしている地元のガソリンスタンドで英二と偶然あったのだ。 この物語の始まりである。 この物語はフィクションです。 この物語に出てくる団体名や個人名など同じであってもまったく関係ありません。

吊るされた少年は惨めな絶頂を繰り返す

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

後輩が二人がかりで、俺をどんどん責めてくるー快楽地獄だー

天知 カナイ
BL
イケメン後輩二人があやしく先輩に迫って、おいしくいただいちゃう話です。

処理中です...