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31.番う軌跡
942.シバ3兄弟 (sideバスター)
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「失礼します。バイトの応募に来たサブローです。」「シローです。」「ゴロウです。」
「「「よろしくお願いします。」」」
シバに鍵を開けるなり、三人が逸し乱れぬような挨拶をしてくれる。もう可愛らしくて悶えそうになってしまった!
アルバイトとして雇う予定なのはシバの三つ子の弟達で、まだ面接には一時間以上も早い時間だが、早く着きすぎてしまったのだろう
「まだ時間には早すぎるぞ!面接は30分前に現地到着、10分前に会場入りが基本だろ?あの…バスターさんいいですか?」
「もちろんだよ、こっちでサンドイッチを食べながらランチ面接としようじゃないか!シバもそのつもりでこんなに沢山作ってくれたのだろう?」
急にお兄さん面になったシバが面白いし、三人の弟達もサンドイッチに釘付けなのが可愛らしいし、笑い出したいのをぐっと我慢するが目尻が垂れるのは仕方ないだろう
「うわぁ!シバ兄ちゃんのサンドイッチ旨い!なんか昔よりおしゃれになってない?前は玉子とツナとハムしかなかったよね!なんかいろいろ増えてる!あと可愛いのが刺さってる!」
「本当だ、すっぱいのも増えてる。でもチキンカツ旨い!ソースいっぱいで旨い!チキンも旨い!マジ旨い!!」
「サブローとシローずるい、俺まだカツ食ってない!カツばっかり食わないでよ、人参しか残らなくなるじゃん!俺もカツ欲しい!!」
「コラッ喧嘩するな、カツはまだあるから!チキンのばかり食わないで、キャロットラペも食えよ!
バスターさん、面接は?これじゃサンドイッチ食ってるだけじゃないてすか!!
コラッ!中だけ先に食うな、分解しないで食えよ、ピクルス残すな、ピックは抜け、そのまま食ったら刺さるから、ほらっ、中身こぼしてるこぼしてる!!」
「アハハ、シバ、とりあえず腹が満たされてからでいいんじゃないか?健康的で大変いい!ゆっくり食べたらいいじゃないか」
ガフガフと争うようにサンドイッチを食べる三人は大変に微笑ましい、いくらでも見ていたい!
シバはそんな三人に小言を言いながらお茶を注いだりしていて、普段の良いお兄ちゃんが垣間見えて、こちらも大変に微笑ましい!
「「「ふぅ~、ごちそうさまでした!!美味しかったです。」」」
「はぁ~、だそうです。バスターさん…すいません遠慮のない三匹で…」
「ふふっ構わないよ、さてと…もう三人のことはシバから聞いているし、信頼もしてるから雇うこと前提なのだが、どこまで仕事はできるのかな?」
三人はビシリっと姿勢を正して話を聞く姿勢になっていく、うん、三人とも背筋が通ってて素直そうだし大変にいい子そうだ!
「はい!俺はレジ打ちとか、レジ締めもできます。」
「それなら俺もできるし、実家でいつもやってるから!接客もできます。注文とかも取れます。」
「えっと…俺は棚卸しの経験ならあります。短期のスーパーの棚卸しバイトしたことがあるから…」
「「うえっ!ゴローってそんな経験あったの?すげぇ、いつ?いつしてた?俺らとかバイトは工事現場しかしたことないよ!?」」
「今年の春に短期で、初めて雌にアプローチされたからデート代稼ぐのにしてたけど、すぐ振られたから意味なかったんだけどね…」
「「あぁ~、ドンマイ!!」」
「コラッ、面接に集中しろよ!ゴロウはとりあえず後でどこの雌が教えろ、学生にアプローチかけるとか…場合によっては一言言ってやる!」
もうシバのいい兄ちゃんの様子にニヤニヤが隠せないが、三人とも即戦力のようで大変に助かる。簡単な業務の説明を済ませて、契約内用を確認する。
「時間は平日は16時半から19時までの2時間半と休日は10時から19時で中に休憩を1時間と小休憩30分を交代で取ってくれ、木曜日は定休日にした。あと時給はコレぐらいだが、大丈夫かな?」
「はい!これって人間の時給並ですよね!」
「嘘っめちゃ時給高い、ありがとうございます。頑張ります!」
「うわぁ!前の時給の倍近くあるかも…俺も頑張ります!」
ここらへんの繁華街の時給に比べたら、少し安いぐらいなのだが、三人の喜び方が少し複雑な気持ちにさせられる。人狼はそれだけ安く雇われてきたのだろう…
「とりあえず、シフトで二人以上で必ず勤務できるように組んでくれ、時間は夜はそう遅くないが、ワンオペはやはり危ないから
私も大事な息子さん達を雇うのだから雇い主の責任があるからな?そこは守ってほしい、帰りも必ず二人以上で帰るように!」
「「「はいっ、わかりました!」」」
いい返事をして、三人は仲良さそうにまた騒がしく帰っていった。
「「「よろしくお願いします。」」」
シバに鍵を開けるなり、三人が逸し乱れぬような挨拶をしてくれる。もう可愛らしくて悶えそうになってしまった!
アルバイトとして雇う予定なのはシバの三つ子の弟達で、まだ面接には一時間以上も早い時間だが、早く着きすぎてしまったのだろう
「まだ時間には早すぎるぞ!面接は30分前に現地到着、10分前に会場入りが基本だろ?あの…バスターさんいいですか?」
「もちろんだよ、こっちでサンドイッチを食べながらランチ面接としようじゃないか!シバもそのつもりでこんなに沢山作ってくれたのだろう?」
急にお兄さん面になったシバが面白いし、三人の弟達もサンドイッチに釘付けなのが可愛らしいし、笑い出したいのをぐっと我慢するが目尻が垂れるのは仕方ないだろう
「うわぁ!シバ兄ちゃんのサンドイッチ旨い!なんか昔よりおしゃれになってない?前は玉子とツナとハムしかなかったよね!なんかいろいろ増えてる!あと可愛いのが刺さってる!」
「本当だ、すっぱいのも増えてる。でもチキンカツ旨い!ソースいっぱいで旨い!チキンも旨い!マジ旨い!!」
「サブローとシローずるい、俺まだカツ食ってない!カツばっかり食わないでよ、人参しか残らなくなるじゃん!俺もカツ欲しい!!」
「コラッ喧嘩するな、カツはまだあるから!チキンのばかり食わないで、キャロットラペも食えよ!
バスターさん、面接は?これじゃサンドイッチ食ってるだけじゃないてすか!!
コラッ!中だけ先に食うな、分解しないで食えよ、ピクルス残すな、ピックは抜け、そのまま食ったら刺さるから、ほらっ、中身こぼしてるこぼしてる!!」
「アハハ、シバ、とりあえず腹が満たされてからでいいんじゃないか?健康的で大変いい!ゆっくり食べたらいいじゃないか」
ガフガフと争うようにサンドイッチを食べる三人は大変に微笑ましい、いくらでも見ていたい!
シバはそんな三人に小言を言いながらお茶を注いだりしていて、普段の良いお兄ちゃんが垣間見えて、こちらも大変に微笑ましい!
「「「ふぅ~、ごちそうさまでした!!美味しかったです。」」」
「はぁ~、だそうです。バスターさん…すいません遠慮のない三匹で…」
「ふふっ構わないよ、さてと…もう三人のことはシバから聞いているし、信頼もしてるから雇うこと前提なのだが、どこまで仕事はできるのかな?」
三人はビシリっと姿勢を正して話を聞く姿勢になっていく、うん、三人とも背筋が通ってて素直そうだし大変にいい子そうだ!
「はい!俺はレジ打ちとか、レジ締めもできます。」
「それなら俺もできるし、実家でいつもやってるから!接客もできます。注文とかも取れます。」
「えっと…俺は棚卸しの経験ならあります。短期のスーパーの棚卸しバイトしたことがあるから…」
「「うえっ!ゴローってそんな経験あったの?すげぇ、いつ?いつしてた?俺らとかバイトは工事現場しかしたことないよ!?」」
「今年の春に短期で、初めて雌にアプローチされたからデート代稼ぐのにしてたけど、すぐ振られたから意味なかったんだけどね…」
「「あぁ~、ドンマイ!!」」
「コラッ、面接に集中しろよ!ゴロウはとりあえず後でどこの雌が教えろ、学生にアプローチかけるとか…場合によっては一言言ってやる!」
もうシバのいい兄ちゃんの様子にニヤニヤが隠せないが、三人とも即戦力のようで大変に助かる。簡単な業務の説明を済ませて、契約内用を確認する。
「時間は平日は16時半から19時までの2時間半と休日は10時から19時で中に休憩を1時間と小休憩30分を交代で取ってくれ、木曜日は定休日にした。あと時給はコレぐらいだが、大丈夫かな?」
「はい!これって人間の時給並ですよね!」
「嘘っめちゃ時給高い、ありがとうございます。頑張ります!」
「うわぁ!前の時給の倍近くあるかも…俺も頑張ります!」
ここらへんの繁華街の時給に比べたら、少し安いぐらいなのだが、三人の喜び方が少し複雑な気持ちにさせられる。人狼はそれだけ安く雇われてきたのだろう…
「とりあえず、シフトで二人以上で必ず勤務できるように組んでくれ、時間は夜はそう遅くないが、ワンオペはやはり危ないから
私も大事な息子さん達を雇うのだから雇い主の責任があるからな?そこは守ってほしい、帰りも必ず二人以上で帰るように!」
「「「はいっ、わかりました!」」」
いい返事をして、三人は仲良さそうにまた騒がしく帰っていった。
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