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31.番う軌跡

941.ファンシーショップ (sideシバ)

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「うん、可愛い感じになったな!これなら可愛い人狼が働いても違和感がないだろう!」

「すごいですね、配置とディスプレイ変えるだけでこんなに雰囲気が変わるんだぁ、もうめちゃくちゃファンシー!」


変える前はなんだが夜の蝶な感じの方が来そうなお店だった。ケバケバしくてギラギラな感じだったのが、ふわゆるファンシーな感じで女子高生とかに受けそうな感じ?


「バスターさんはよかったんですか?このお店はバスターさんの好きな物を詰め込んだお店なんですよね?こんなに雰囲気が変わっちゃって…」

「いや、私的にはこっちの方が好みだよ?
私自身がスタッフすると、どうしてもファンシーな店と合わないだろう?私が浮いてしまう!
だからあんなディスプレイにしてたんだよ、私は自分が選んだ好きな物を誰かに見てもらえるだけで嬉しいから…」


確かに置いてある小物もアクセサリーもすごくセンスよく可愛らしくて、ファンシーショップに馴染んでいる。一画だけは区切ってユニセックス用品ってことにしてディスプレイしたけど、そこもケバケバしい衣装はやめて、センスのいいフリーサイズの服や帽子やスカーフなどが並べられている。

俺はバスターさんが揃えたパネルやディスプレイ用の小物なんかを移動するだけで、テキパキと指示通りに置き換えていけは、半日くらいで様変わりしたファンシーショップか出来上がった。


「さてと、午後からはアルバイトの子の面接だが…まぁ顔見知りだし、大丈夫だろう!ほとんどはやってほしい仕事の説明かな?」

「はい、でも本当にいいんですか?あいつらよりもっと可愛らしい雌とかいるのに…あいつら煩いだけですよ?」

「構わないさ、身内から助けるのは当たり前だろう?バイトが見つからなくて苦労してるらしいじゃないか…それに、十分私から見たら可愛いよ」


そんな話をしながらお昼ご飯に俺のお手製サンドイッチを頬張っている。水筒に入れてきたアイスコーヒーを差し出すと嬉しそうに笑ってくれる。


「シバのサンドイッチは美味しいなぁ…何だこれは?鶏ハムか?さっぱりしてるのにパサパサしてなくて、マヨネーズのソースによく合うってるよ!」

「はい、他にも照り焼きチキンと玉子とチキンカツとキャロットラペもあるんで、たくさん食べてくださいね!」

「ははっすごいな!これは本当に美味しいな、今度の休みはサンドイッチを持ってハイキングでも行きたいな…こういうこと言ってるからこの店は開店休業なんだよな…」


そんな残念なことを言いながら苦笑をして、美味しそうにサンドイッチを食べていて、幸せだなぁって考えてたら、まだ閉まっている入口をガチャガチャしてる音がしたから、目をやれば三匹の見慣れた顔がガラスにへばり付いていた…

俺はため息を吐きながら鍵を開けに行った。サンドイッチは多めに作ってきてよかった…
絶対にあの目は腹を減らせてる目だから!
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