983 / 1,158
32.亀裂
979.疑惑 5 (sideシバ)
しおりを挟む
家に帰れば、バスターさんの靴があった。バスターさんも今日は早く帰ってこれたんだ!ってテンションが上がりかけたのに、リビングには鞄があって…
おかしい、バスターさんは帰ったらすぐに鞄は自分の衣装部屋に持っていってくれる。
リビングに置きっぱなしなんてしたことがない
それに今はお風呂からシャワーの音がして…
シャワーを?なんで??
今日は役員会議だったから本社に行ってくる予定で、バスターさんは一日に一回は湯船に浸かりたい派だからお風呂は夜に入るのがいつもの習慣で…
さっきのクソガキのせいで、バスターさんの行動が怪しく感じてるのだろうか…?でも明らかに普段と違う行動で
帰ってきたら鞄すら移動させないで、すぐにシャワーを浴びに行ったの?何かその必要があることをしてきたの?もしかして…
そうっと脱衣所に入って、洗濯かごに入っている服の匂いを嗅げば…バスターさん以外に誰か他の人の臭いがする。、更に数本の短い黒い毛が付いてて…
この毛は??バスターさんは白髪交じりの金髪だし、俺は茶色か白色だ!毛質的に動物の毛か人狼の毛で…人間の毛ではなくて…
何?本当に浮気なの!バスターさんは可愛いモノが大好きで、人狼を皆可愛いと思ってて…えっ?人狼と浮気?お試し??
でもバスターさんはお試しなんかする気なくて、俺だけがいればいいって、でもその俺がバスターさんを満足させれてなくて…
「あっ!シバ…あぁ…帰ってたのか、気づかなかったよ、んっ?私の服がどうかしたか?」
「あっ…いやぁっ、あのっ…この服のボタンが取れそうだなって思って、つけ直したほうがいいかな?って、後で直しておきますね…」
「そうか、この前に買ったばかりの服なのだが…ありがとう、シバが気づいてくれてよかったよ、ボタンを落としてしまうところだった。」
今の情けない俺ではとてもバスターさんを責めれなくて、つい出た嘘をバスターさんはすぐに信じてくれる。それでも…
「帰ってきてすぐにシャワーなんて珍しいですね?何かありましたか?」
「何かって…何もないよ?今日は少し暑かったからな、汗をかいてしまってな、さっぱりしたかったんだよ…なんだ?一緒に入れなくて拗ねてるのか?夜は一緒に入るか?」
サラリとバスターさんは笑顔で応えてくれる。
暑いかな?確かに残暑の季節だけど…最近は秋めいてきてるし、バスターさんが普段に着ている服も七分袖になってきたのに
優しい声で俺を風呂に誘う様子は普段と変わりないようだけど、どこか流暢すぎて…なんだか違和感を感じる。
わかった…ここ数日のよそよそしさがないんだ、俺を気遣うような、触れていいのかどうか探るような雰囲気が今のバスターさんにはなくて、それが不自然なほどにいつも通りのバスターさんで…
「どうした?私とは入りたくないか?
そんな寂しいことをシバは言うのか?」
「えっ?そんなわけないじゃないですか、俺は毎日でもバスターさんと入りたいですよ!」
「ふふっ…ならよかったよ、そういえば今度の休みなんだが…」
バスターさんが流れるように次の休みの話をしていく、なんだかモヤモヤが残るけど…
そうだ!リビングの鞄は?なんで置きっぱなしだったの?
「あとっ…、シバにこの書類を…、会社で整理をしてきたらよかったんだが、ちょっとバタバタしててっ貰ってきて…、ちょっと待ってくれな……ほらっ、これなんだが、シバなら興味があるかなっと思ってな!」
バスターさんが鞄の中を整理しながら、書類を取り出して渡してくれる。新設された財形貯蓄の書類で…確かにめちゃ興味はありますけど、ありがたいですけど、なんかモヤッとする!
なるほど…鞄がリビングにあったのはこのためだったのですか、確かに納得したけど、ただ単に俺があのクソガキの言葉に引っ張られているのかな?
それでも服の毛とは…帰ってすぐにシャワーとか…モヤモヤした気持ちのままに、俺は晩御飯の準備に取り掛かった。
おかしい、バスターさんは帰ったらすぐに鞄は自分の衣装部屋に持っていってくれる。
リビングに置きっぱなしなんてしたことがない
それに今はお風呂からシャワーの音がして…
シャワーを?なんで??
今日は役員会議だったから本社に行ってくる予定で、バスターさんは一日に一回は湯船に浸かりたい派だからお風呂は夜に入るのがいつもの習慣で…
さっきのクソガキのせいで、バスターさんの行動が怪しく感じてるのだろうか…?でも明らかに普段と違う行動で
帰ってきたら鞄すら移動させないで、すぐにシャワーを浴びに行ったの?何かその必要があることをしてきたの?もしかして…
そうっと脱衣所に入って、洗濯かごに入っている服の匂いを嗅げば…バスターさん以外に誰か他の人の臭いがする。、更に数本の短い黒い毛が付いてて…
この毛は??バスターさんは白髪交じりの金髪だし、俺は茶色か白色だ!毛質的に動物の毛か人狼の毛で…人間の毛ではなくて…
何?本当に浮気なの!バスターさんは可愛いモノが大好きで、人狼を皆可愛いと思ってて…えっ?人狼と浮気?お試し??
でもバスターさんはお試しなんかする気なくて、俺だけがいればいいって、でもその俺がバスターさんを満足させれてなくて…
「あっ!シバ…あぁ…帰ってたのか、気づかなかったよ、んっ?私の服がどうかしたか?」
「あっ…いやぁっ、あのっ…この服のボタンが取れそうだなって思って、つけ直したほうがいいかな?って、後で直しておきますね…」
「そうか、この前に買ったばかりの服なのだが…ありがとう、シバが気づいてくれてよかったよ、ボタンを落としてしまうところだった。」
今の情けない俺ではとてもバスターさんを責めれなくて、つい出た嘘をバスターさんはすぐに信じてくれる。それでも…
「帰ってきてすぐにシャワーなんて珍しいですね?何かありましたか?」
「何かって…何もないよ?今日は少し暑かったからな、汗をかいてしまってな、さっぱりしたかったんだよ…なんだ?一緒に入れなくて拗ねてるのか?夜は一緒に入るか?」
サラリとバスターさんは笑顔で応えてくれる。
暑いかな?確かに残暑の季節だけど…最近は秋めいてきてるし、バスターさんが普段に着ている服も七分袖になってきたのに
優しい声で俺を風呂に誘う様子は普段と変わりないようだけど、どこか流暢すぎて…なんだか違和感を感じる。
わかった…ここ数日のよそよそしさがないんだ、俺を気遣うような、触れていいのかどうか探るような雰囲気が今のバスターさんにはなくて、それが不自然なほどにいつも通りのバスターさんで…
「どうした?私とは入りたくないか?
そんな寂しいことをシバは言うのか?」
「えっ?そんなわけないじゃないですか、俺は毎日でもバスターさんと入りたいですよ!」
「ふふっ…ならよかったよ、そういえば今度の休みなんだが…」
バスターさんが流れるように次の休みの話をしていく、なんだかモヤモヤが残るけど…
そうだ!リビングの鞄は?なんで置きっぱなしだったの?
「あとっ…、シバにこの書類を…、会社で整理をしてきたらよかったんだが、ちょっとバタバタしててっ貰ってきて…、ちょっと待ってくれな……ほらっ、これなんだが、シバなら興味があるかなっと思ってな!」
バスターさんが鞄の中を整理しながら、書類を取り出して渡してくれる。新設された財形貯蓄の書類で…確かにめちゃ興味はありますけど、ありがたいですけど、なんかモヤッとする!
なるほど…鞄がリビングにあったのはこのためだったのですか、確かに納得したけど、ただ単に俺があのクソガキの言葉に引っ張られているのかな?
それでも服の毛とは…帰ってすぐにシャワーとか…モヤモヤした気持ちのままに、俺は晩御飯の準備に取り掛かった。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
344
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる