夢から覚めるなら殺して〜虐待を受けてきた白狼、天才科学者はなんとか助け出すが、歪んだ性知識と無知な性知識、いつになったら幸せになれるの?

モスマンの娘

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32.亀裂

984.解けていく (sideシバ)

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リビングのソファに座ってバスターさんにいつものハーブティーを出していく、ちょっと表情を硬いけど、それを飲んでくれるのを見ながら隣に座っていく

シャワーの後に、俺が荒ぶるように洗濯かごの中のバスターさんの服を洗濯機に放り込んで、しっかりコースで洗い出して、部屋中を無言でファブりだしたのがたぶん表情が硬い原因だと思うけど…しかたない!俺があの臭いが耐えられなかったんだよ!!


「それで…バスターさんは何をしてきたんですか?俺が怒るようなことなの?浮気とかではないの?」

「なっ!!浮気なんかするわけないだろう?
私はシバがいてくれたら十分なんだから…そんなことする訳ないじゃないかっ……」


バスターさんがちょっと拗ねたように口を尖らせていく、あっ可愛い…って違う!
でもとりあえず浮気ではないことに肩の力が抜けていく…


「じゃあ今日は何をしてきんですか?仕事じゃないですよね?
俺が確実に怒ることで、こんなに人狼の雄の興奮した臭いを体に付けてくることってなんですか?もう隠すとかやめてくださいよ!」

「ゔぅ…アイツを…処罰してきだんだよ、本来ならシバの意向で処罰を決めるべきだってわかってたんだが…」

「アイツって…ラダさんを!えっ?嘘っ!
もう執行されちゃったの?えぇ!!
俺っでもっ…嘘っ!!!」


あのクソ優男は俺が自分自身でボコボコにして、頸動脈を食い千切ってやる予定だった!対等の条件下なら絶対に負けるとは思ってないから!!

人狼の司法は間接処罰と直接処罰とがあって、間接処罰は司法の下で決められた罰を下される。
直接処罰は被害者か被害者の親族の意向で、決闘形式で行われるのだ、ただ普通の決闘とか違って、被害者側に有利な条件で行われるのだが…
俺は直接処罰で対等な状態であのクソ優男を葬ってやるつもりだったのに…

俺は今、人狼の中で少なからず雌化されかけた雄っという不名誉な印象を持たれている。
雄は強くあるべきで、無理矢理にでも雌化されて奴隷化されるなど恥ずべきことだっという印象が人狼の中にはまだ根強い…
俺は雄が雌になること自体は恥ずかしいとは思わないけど、周りから弱いと思われるのは腹が立つ!!それを払拭したかったのもあるし、ただただ俺の憤りを直接にぶつけたかったのもある。

人狼の奴隷化は重罪で人狼には軽罪にしか禁固刑は適応されない、それは最近まで禁固刑がなかったからで、他種族との共存を進める上で禁固刑ができたのだ、しかし人狼族の根底には目には目を歯には歯をというものがある。つまり暴力には暴力をなのだ!

しかも他種族での奴隷化など、根深い人狼の奴隷問題から、より重い刑を課せられる。
よくて四肢を切り落とされて森へ放置、最悪は市中に晒されて死ぬまで石を投げられるのだ、たぶん今のご時世だと石投げは残酷だって言われてるから、森への放置が多いから…


「つまりっ…バスターさんが直接手を下してきたってことでいいですか?」

「あぁ…本当に、ごめんなさいっ…」


人間のバスターさんが決闘形式の直接処罰はないだろう、手続きも増えるし人種的にも許可が降りるか怪しいところだ!つまり間接処罰だろうけど、希望があれば四肢を切り落とすことを被害者側が直接できたはずだ…つまり興奮した臭いは周りの立会の人狼のだったわけか…


「すごくシバに悪いとは思ってたんだ、でもっ、嫌だったんだ!シバがアイツが触れるのも、アイツの目にシバが写るのも、アイツの吐いた息をシバが吸うことすら嫌だったんだ!!
考えるだけで…頭がおかしくなりそうで、耐えられなかったんだよ…」


人狼の雄としたら、すごくすごく怒ることなんだろうけど、バスターさんの言葉からは俺への執着がしっかりと感じられて、ずっと感じていた不安が溶けていくようで…


「本当に…バスターさんは仕方ない人だなぁ…」


気づいたら小さくなって反省しているバスターさんを、抱きしめていた。
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