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32.亀裂
985.解かれていく 2 (sideシバ)
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「そのっ…怒ってないのか?さっきは私を本気で噛むくらい怒ってたじゃないか…」
「怒ってますよ?プンプンですよ?
でも安心しました。俺はずっと、バスターさんに捨てられるのが怖かったから…
だってバスターさんが何か隠し事をしてるのはわかってたから、ちょっと前に帰宅後すぐにシャワーを浴びてて、人狼の毛が服に付いてたことがあったから、そのときから疑ってたから…」
「えっ!それは結構前じゃないか?
すまない…たぶん今回の処罰の手続きでアイツの面会をしてきた日だ、アイツと一緒にいた空気が気持ち悪くて、帰宅後すぐにシャワーを浴びた日のことであってるかな?」
俺の言葉に驚きながら、バスターさんの言葉に行動の理由が解かれていく
たぶん人狼の毛は身体検査のときに付いた物だろう、拘留している罪人に会うんだ念入りにされるから毛も臭いもつくだろう
「じゃあマンションの資料はなんなんですか?人狼自治区のモノばかりでしたけど、俺が追い出されるのかと思いましたよ?」
「えっ!あのっ…違うっ、アレは…そのっ…言いたくないんだよ…でも、そんなシバを追い出す気なんてまったくなくて…」
「なら教えてくださいよ、俺は今回は本当に悩んでたんですからね!
バスターさんに捨てられるくらいなら、バスターさんに返り討ちにあって殺されたいって思うくらい悩んでたんだから、全部教えてくれないと許しませんよ!」
俺の言葉にバスターさんが泣きそうな顔になっていくけど、でも今日は引く気にはなれなくて、言葉を促すようにバスターさんの膝に手を添える。
「そんなっ、すまない…そんなに思い詰めさせて…でもっアレはっ…ちがっ…その、…私も普通じゃなくてっ…お前をっ…てもっ、……ゔぅっ、許してくれ……」
「バスターさん?大丈夫ですよ?どうしたの?あのマンションは俺を追い出す先じゃないんでしょ?他の人狼を囲うのでもないなら…俺はもう怒るようなの理由なんてないですよ?」
「違うっ、もっと…私は酷いことを…お前には知られたくないんだよぅ…嫌われて、軽蔑されてしまう!」
ハラハラとバスターさんの綺麗な青色の瞳から涙が溢れていく、こんな泣き顔ですら美しくて俺みたいにぐちゃぐちゃの鼻水だらけにならないのはすごいと感心してしまうけど…
バスターさんは話してくれない、ふるふると泣きながら首を振るだけで…
バスターさんのたどたどしい言葉を拾っていく…追い出すより、もっと酷いことで、バスターさんが普通じゃないときなら、きっと俺があのクソ優男と番ったと勘違いしているときで…
もしも…俺がバスターさんの立場だったら?もしも自分の番になる予定の相手が他の人と番ってしまったら、そしたら…
俺なら泣きついて、捨てないでって縋り付くしができないけど、もしも、バスターさんみたいに力があるなら…それなら…あぁ…そうかっ…
「もしかして…俺をあそこに、監禁するつもりだった?」
俺の言葉にビクリッと大袈裟なほど肩を跳ねさせて、俺の様子を怯えた様な目でうかがってくる。その様子は俺の言葉が間違いないと口よりも表していて…
「そうかっ…あのマンションは俺を監禁するための場所だったのか、だから人狼自治区で…なるほど、だからもういらないから捨ててたのかっ…ふふっ…そうかっ」
バスターさんがクシャリとした顔になって、ポロポロと大粒な涙を溢れさせていく、俺は大丈夫だよって伝えたくて、バスターさんを優しく優しく抱きしめていった。
「怒ってますよ?プンプンですよ?
でも安心しました。俺はずっと、バスターさんに捨てられるのが怖かったから…
だってバスターさんが何か隠し事をしてるのはわかってたから、ちょっと前に帰宅後すぐにシャワーを浴びてて、人狼の毛が服に付いてたことがあったから、そのときから疑ってたから…」
「えっ!それは結構前じゃないか?
すまない…たぶん今回の処罰の手続きでアイツの面会をしてきた日だ、アイツと一緒にいた空気が気持ち悪くて、帰宅後すぐにシャワーを浴びた日のことであってるかな?」
俺の言葉に驚きながら、バスターさんの言葉に行動の理由が解かれていく
たぶん人狼の毛は身体検査のときに付いた物だろう、拘留している罪人に会うんだ念入りにされるから毛も臭いもつくだろう
「じゃあマンションの資料はなんなんですか?人狼自治区のモノばかりでしたけど、俺が追い出されるのかと思いましたよ?」
「えっ!あのっ…違うっ、アレは…そのっ…言いたくないんだよ…でも、そんなシバを追い出す気なんてまったくなくて…」
「なら教えてくださいよ、俺は今回は本当に悩んでたんですからね!
バスターさんに捨てられるくらいなら、バスターさんに返り討ちにあって殺されたいって思うくらい悩んでたんだから、全部教えてくれないと許しませんよ!」
俺の言葉にバスターさんが泣きそうな顔になっていくけど、でも今日は引く気にはなれなくて、言葉を促すようにバスターさんの膝に手を添える。
「そんなっ、すまない…そんなに思い詰めさせて…でもっアレはっ…ちがっ…その、…私も普通じゃなくてっ…お前をっ…てもっ、……ゔぅっ、許してくれ……」
「バスターさん?大丈夫ですよ?どうしたの?あのマンションは俺を追い出す先じゃないんでしょ?他の人狼を囲うのでもないなら…俺はもう怒るようなの理由なんてないですよ?」
「違うっ、もっと…私は酷いことを…お前には知られたくないんだよぅ…嫌われて、軽蔑されてしまう!」
ハラハラとバスターさんの綺麗な青色の瞳から涙が溢れていく、こんな泣き顔ですら美しくて俺みたいにぐちゃぐちゃの鼻水だらけにならないのはすごいと感心してしまうけど…
バスターさんは話してくれない、ふるふると泣きながら首を振るだけで…
バスターさんのたどたどしい言葉を拾っていく…追い出すより、もっと酷いことで、バスターさんが普通じゃないときなら、きっと俺があのクソ優男と番ったと勘違いしているときで…
もしも…俺がバスターさんの立場だったら?もしも自分の番になる予定の相手が他の人と番ってしまったら、そしたら…
俺なら泣きついて、捨てないでって縋り付くしができないけど、もしも、バスターさんみたいに力があるなら…それなら…あぁ…そうかっ…
「もしかして…俺をあそこに、監禁するつもりだった?」
俺の言葉にビクリッと大袈裟なほど肩を跳ねさせて、俺の様子を怯えた様な目でうかがってくる。その様子は俺の言葉が間違いないと口よりも表していて…
「そうかっ…あのマンションは俺を監禁するための場所だったのか、だから人狼自治区で…なるほど、だからもういらないから捨ててたのかっ…ふふっ…そうかっ」
バスターさんがクシャリとした顔になって、ポロポロと大粒な涙を溢れさせていく、俺は大丈夫だよって伝えたくて、バスターさんを優しく優しく抱きしめていった。
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