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32.亀裂
986.解かれていく 3 (sideシバ)
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俺が見つけたバスターさんの隠し事は、バスターさんの持っている俺への執着の塊で、バスターさんにとっては自分の中にそんな激しい執着があるのが耐えられなかったようだけど…
「大丈夫ですから、俺はそんなことでバスターさんを嫌ったりしませんよ?
そんなに俺を愛してくれてるってことでしょ?あのクソ優男のところに行かせたくなかったんですよね?俺は嬉しいですよ、バスターさん、そんなに泣かなくても大丈夫です。」
「私は…お前に酷いことをしようとしていたっ…自分が恐ろしくて、気持ち悪くて…苦しくて…なのになんでシバはっ…」
バスターさんは人間だから、きっと人狼の雄の執着は理解できないのだろう
そして昔のバスターさんなら、もしかしたら俺を諦める選択もしてたかもしれない…
それでも今のバスターさんは俺への執着で俺を諦められずに、俺の気持ちよりも俺自身に固執してくれたんだ!
そんなに激しく雌から愛されてるなんて、人狼の雄の冥利に尽きるってもんじゃん!
「俺は嬉しい…バスターさんが俺を愛してくれてるって感じられるから、俺が一緒にいないと駄目なんでしょ?無理矢理にでも、俺を縛り付けてでも、一緒にいようとしたんでしょ?
俺はすごく嬉しい…」
番う前の人狼の雌だったらありえない執着の強さが、人狼の雄並の執着の強さが、バスターさん自身を怯えさせてしまっているけど…
俺はすごく嬉しくて、俺と同じくらい執着を俺に返してくれる雌なんて、本当に最高の雌じゃないか!
「大丈夫ですよ?俺も一緒です。できることならバスターさんを閉じ込めて、俺だけをずっと見てて欲しいから…だからそんなに自分を責めないでくださいよ、俺は本当に嬉しい…」
「ゔぅ…ふぅ…許されるのか?この醜い感情を、シバを傷つけても縛り付けても…愛されてなくても、シバがいなくなるのが耐えられなかったんだ…こんな私もシバは許してくれるのか?」
顔を両手で覆って、本格的に声を上げて泣き出してしまったバスターさんを俺はずっと抱きしめて慰めていた。浮気なんて、お試しなんて疑う必要なんてまったくなかった。バスターさんはこんなに一途に俺を愛してくれてる。
「俺のことをずっと愛してください、もっと愛してください、俺はそれよりももっともっと愛すから…もうすでに、バスターさんなしでは生きていけないほどに愛してるから…」
泣き崩れるように縮こまるバスターさんを俺の膝に促せば、俺の腹に抱きつくように手を回して顔を埋めて泣いている。
「ありがとう…」、「愛している…」
泣き声の間に俺の欲しい言葉が混じって聞こえて、バスターさんの頭を抱きしめて、慰めるようになっていた。
俺は今、最高に幸せな気分で、満たされていて、もうこのまま天にまで召されてしまうんじゃないかな?ってくらい幸せに浸っているのて…なのに…
「シバっ…あのなっ、許されるなら、もう一つ私のワガママを聞いてほしいんだ、ずっと私がダメだって言っていたのに、私からその約束を反故にするのはすごく申し訳ないんだが……シバとどうしても、番いたいんだよ、もう誰にもシバを奪われたくないんだよ…」
おずおずと心配した様子でバスターさんが俺に抱きついたままで、そんなお願いをしてくれる。
貴方はどこまでも俺を喜ばせてくれちゃうの!
そんなの断る訳ないじゃないか!!
泣き腫らして腫れぼったいくなってる瞳で、不安そうに見上げてきて、口はちょっと拗ねたみたいに尖らせていて…可愛い!もう文句なしに可愛い顔で、そんなお願いなんて、もう高速で頷きまくってしまった。
「大丈夫ですから、俺はそんなことでバスターさんを嫌ったりしませんよ?
そんなに俺を愛してくれてるってことでしょ?あのクソ優男のところに行かせたくなかったんですよね?俺は嬉しいですよ、バスターさん、そんなに泣かなくても大丈夫です。」
「私は…お前に酷いことをしようとしていたっ…自分が恐ろしくて、気持ち悪くて…苦しくて…なのになんでシバはっ…」
バスターさんは人間だから、きっと人狼の雄の執着は理解できないのだろう
そして昔のバスターさんなら、もしかしたら俺を諦める選択もしてたかもしれない…
それでも今のバスターさんは俺への執着で俺を諦められずに、俺の気持ちよりも俺自身に固執してくれたんだ!
そんなに激しく雌から愛されてるなんて、人狼の雄の冥利に尽きるってもんじゃん!
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俺はすごく嬉しい…」
番う前の人狼の雌だったらありえない執着の強さが、人狼の雄並の執着の強さが、バスターさん自身を怯えさせてしまっているけど…
俺はすごく嬉しくて、俺と同じくらい執着を俺に返してくれる雌なんて、本当に最高の雌じゃないか!
「大丈夫ですよ?俺も一緒です。できることならバスターさんを閉じ込めて、俺だけをずっと見てて欲しいから…だからそんなに自分を責めないでくださいよ、俺は本当に嬉しい…」
「ゔぅ…ふぅ…許されるのか?この醜い感情を、シバを傷つけても縛り付けても…愛されてなくても、シバがいなくなるのが耐えられなかったんだ…こんな私もシバは許してくれるのか?」
顔を両手で覆って、本格的に声を上げて泣き出してしまったバスターさんを俺はずっと抱きしめて慰めていた。浮気なんて、お試しなんて疑う必要なんてまったくなかった。バスターさんはこんなに一途に俺を愛してくれてる。
「俺のことをずっと愛してください、もっと愛してください、俺はそれよりももっともっと愛すから…もうすでに、バスターさんなしでは生きていけないほどに愛してるから…」
泣き崩れるように縮こまるバスターさんを俺の膝に促せば、俺の腹に抱きつくように手を回して顔を埋めて泣いている。
「ありがとう…」、「愛している…」
泣き声の間に俺の欲しい言葉が混じって聞こえて、バスターさんの頭を抱きしめて、慰めるようになっていた。
俺は今、最高に幸せな気分で、満たされていて、もうこのまま天にまで召されてしまうんじゃないかな?ってくらい幸せに浸っているのて…なのに…
「シバっ…あのなっ、許されるなら、もう一つ私のワガママを聞いてほしいんだ、ずっと私がダメだって言っていたのに、私からその約束を反故にするのはすごく申し訳ないんだが……シバとどうしても、番いたいんだよ、もう誰にもシバを奪われたくないんだよ…」
おずおずと心配した様子でバスターさんが俺に抱きついたままで、そんなお願いをしてくれる。
貴方はどこまでも俺を喜ばせてくれちゃうの!
そんなの断る訳ないじゃないか!!
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