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1011.疑惑の裏 決闘5 流血表現あり (sideアキラ)
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バスターさんがラティオランスを避けるでもなく、自ら裸の胸を差し出してわざわざ急所に当てていく、まるで光の槍を抱擁でもするように
ラティオランスはバスターさんを間違いなく突き刺さり、貫通し、消えていった。
そして貫かれた立派な胸筋を撫でなから、バスターさんはクスクスと楽しそうに笑っている。まるで子供が遊んでいるかのように…
「いい判断ですね、この攻撃が通れば私は即死だったかもしれない…ははっ、通ればですけどね?貴方は魔法使いとしても優秀ではないですか?
そうだ、私から一滴でも血を流させることができたら、この決闘は降参してもいい、まぁできたらですがね?」
「クソッ!バカにしやがって…クソックソッ、あんたは、何なんだ…雷に撃たれても平気なんて、クソッ!クソッがあぁぁぁ!!!」
ラダは狂ったようにありとあらゆる魔法をくりだしていくが、バスターさんの残された黒のボトムが傷つく以外、バスターさん自身には傷一つ付いていかない、すごいな…
「ははっ…そりゃこうなるだろうねっ、あの所長さんを素手で倒そうなんて、魔王クラスを連れて来ないと、それほどにすごい防御力だからね…」
「シバさんの歯が立たないって言ってたから、どんなものかと思ってたけど…これほど防御力が強いとは…バスターさんはここまで鍛えるのにどんな鍛錬を積んだんでしょうね?」
「さぁ…ただ、言えるのは…所長さんは普段は道徳的だし、模範的だけど…
たぶん戦闘狂だね、アレは誰かが手綱を持っておかないとヤバい人だ…、死地に自ら飛び込んで行くタイプだね
はぁ~、冒険者には一定数いるんだけど、所長さんがそのタイプだったか…」
ロンさんの言葉にリングのバスターさんに目を向ければ、無数の刃の斬撃に身を晒している。ただその表情は薄ら笑いを浮かべていて、まるでラダの攻撃をせせら笑っているようで…間違いなく攻撃を受けることを楽しんでいる。
「あぁ、もしかしてあのシバさんの方がストッパーになってたんじゃ…、バスターって、うわぁ…本当に意外だ…バスターさんってかなり問題ある人だったんだぁ…」
「まぁ、手綱を持っている人がしっかりしてたら、これほど冒険者に向いてる性質はないけどね?
もう一人いるだろ?ものすごく暴走し易いけど、めちゃくちゃギルマスには忠実な戦闘狂が!バスターさんは田中よりは社会性が高そうだから、大丈夫じゃない?」
「あぁ…なるほど、田中さんは完全にあちらのタイプですね、あぁ—そろそろラダの魔法の発動が怪しくなってきましたね?魔力切れかな?」
ラダの体が肩で大きく息をして、フラフラと危うい足取りになっている。たぶん魔力切れて倒れる一歩前ってところだ、バスターさんがゆっくりとそんなラダに歩を進める。
「はぁ、残念ですね…もう終わりのようだ、炎に雷に物理系、更に珍しい毒効果のある魔法まで使えたのに、惜しいですね、貴方はこんなところで死ぬような人じゃない…
貴方はもっと真っ当に生きる道もあっただろうに、その才能も友人も貴方は持っている。」
バスターさんがゆっくりとラダに向かって手を差し出していく、表情は柔らかくて慈愛すら感じられるような表情で…
ラダを論すようなことをいいながら
えっ?……その言い方って、もしかして、許すの?そいつは、シバさんを奴隷化しようとした張本人ですよ!バスターさん…貴方は何を考えてるの!!
「あっ…すみませんでした…俺がっ、間違ってた。本当にすいませんでした!!」
「そうですね…しっかりと反省してください!
貴方が手放したのですよ?最後までヌキさんは貴方達のためと身を粉にして働いていましたし、貴方の魔法は本当に有能なモノだった。そうやって反省して、後悔をして…」
ラダが跪いて見上げるようにバスターさんに許しを請う、バスターさんの手が慈しむように、ラダの頬を撫でて首筋を通って…
ラティオランスはバスターさんを間違いなく突き刺さり、貫通し、消えていった。
そして貫かれた立派な胸筋を撫でなから、バスターさんはクスクスと楽しそうに笑っている。まるで子供が遊んでいるかのように…
「いい判断ですね、この攻撃が通れば私は即死だったかもしれない…ははっ、通ればですけどね?貴方は魔法使いとしても優秀ではないですか?
そうだ、私から一滴でも血を流させることができたら、この決闘は降参してもいい、まぁできたらですがね?」
「クソッ!バカにしやがって…クソックソッ、あんたは、何なんだ…雷に撃たれても平気なんて、クソッ!クソッがあぁぁぁ!!!」
ラダは狂ったようにありとあらゆる魔法をくりだしていくが、バスターさんの残された黒のボトムが傷つく以外、バスターさん自身には傷一つ付いていかない、すごいな…
「ははっ…そりゃこうなるだろうねっ、あの所長さんを素手で倒そうなんて、魔王クラスを連れて来ないと、それほどにすごい防御力だからね…」
「シバさんの歯が立たないって言ってたから、どんなものかと思ってたけど…これほど防御力が強いとは…バスターさんはここまで鍛えるのにどんな鍛錬を積んだんでしょうね?」
「さぁ…ただ、言えるのは…所長さんは普段は道徳的だし、模範的だけど…
たぶん戦闘狂だね、アレは誰かが手綱を持っておかないとヤバい人だ…、死地に自ら飛び込んで行くタイプだね
はぁ~、冒険者には一定数いるんだけど、所長さんがそのタイプだったか…」
ロンさんの言葉にリングのバスターさんに目を向ければ、無数の刃の斬撃に身を晒している。ただその表情は薄ら笑いを浮かべていて、まるでラダの攻撃をせせら笑っているようで…間違いなく攻撃を受けることを楽しんでいる。
「あぁ、もしかしてあのシバさんの方がストッパーになってたんじゃ…、バスターって、うわぁ…本当に意外だ…バスターさんってかなり問題ある人だったんだぁ…」
「まぁ、手綱を持っている人がしっかりしてたら、これほど冒険者に向いてる性質はないけどね?
もう一人いるだろ?ものすごく暴走し易いけど、めちゃくちゃギルマスには忠実な戦闘狂が!バスターさんは田中よりは社会性が高そうだから、大丈夫じゃない?」
「あぁ…なるほど、田中さんは完全にあちらのタイプですね、あぁ—そろそろラダの魔法の発動が怪しくなってきましたね?魔力切れかな?」
ラダの体が肩で大きく息をして、フラフラと危うい足取りになっている。たぶん魔力切れて倒れる一歩前ってところだ、バスターさんがゆっくりとそんなラダに歩を進める。
「はぁ、残念ですね…もう終わりのようだ、炎に雷に物理系、更に珍しい毒効果のある魔法まで使えたのに、惜しいですね、貴方はこんなところで死ぬような人じゃない…
貴方はもっと真っ当に生きる道もあっただろうに、その才能も友人も貴方は持っている。」
バスターさんがゆっくりとラダに向かって手を差し出していく、表情は柔らかくて慈愛すら感じられるような表情で…
ラダを論すようなことをいいながら
えっ?……その言い方って、もしかして、許すの?そいつは、シバさんを奴隷化しようとした張本人ですよ!バスターさん…貴方は何を考えてるの!!
「あっ…すみませんでした…俺がっ、間違ってた。本当にすいませんでした!!」
「そうですね…しっかりと反省してください!
貴方が手放したのですよ?最後までヌキさんは貴方達のためと身を粉にして働いていましたし、貴方の魔法は本当に有能なモノだった。そうやって反省して、後悔をして…」
ラダが跪いて見上げるようにバスターさんに許しを請う、バスターさんの手が慈しむように、ラダの頬を撫でて首筋を通って…
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