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✿❀✿ 番外編 ❀✿❀
§§ 一番綺麗な私を 18 (sideシバ) §§
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「泣かないで…シバ、泣かないで…私はずっと側にいるから、シバを置いていったりしないから…」
ポロポロと溢れる涙をまだ柔らかな手のひらで拭ってくれて、目元に何度も可愛らしい桜色の唇でキスをしてくれる。俺の毛の生えた顔にスリスリと頬ずりをして、首筋を撫でて耳を食んで…
「ごめんなしゃぃ…怖がらせて、不安にさせて…ごめんなしゃぃ…シバっ、大好き…大好きだよ…」
俺を抱きしめてくれる手は温かくて、バスターさんが生きていてくれることが嬉しくて、強く強く抱きしめ返していった。
温くなってしまった湯船のお湯よりも、高い子供のバスターさんの体温が何よりも俺を温めてくれた。
ソファに座ったバスターさんにはちみつを少し入れたホットミルクをだして、横に緑茶を入れて座れば、もじもじとした様子で何かを言いたそうにしている。
「どうしたんですか?俺はもう怒ってませんよ…なんで言ってください?」
「あのね…信じてもらえるかわからないけど、私は自殺はしようとしたんじゃなくて、あそこから飛び降りたかっただけなの…」
「はぁ…いったい何が違うっていうんですか?今の貴方があそこから飛び降りたらタダじゃすまないでしょ?」
バスターさんの言っている意味がよくわからない、飛び降りって自殺行為には変わらないでしょ!いったい飛び降りて何がしたかったの?脱走でもしたかったの?
「あのね…あの窓の下にいっぱいツツジの植木があったからそこに落ちれば、いい感じにダメージを受けれると思ったの…死ぬ気はなかったんだよ、ダメージを受けたかったの…」
「えっ…ダメージって…あっ!防御力を上げるつもりだったんですか?あそこから落ちて?」
「うん…ちょっとでも強くなったら、またシバが私に触れてくれるって思ったの…、もうそれしか方法が思いつかなかったの、わからなかった、不安させちゃって、ごめんなしゃぃ…」
バスターさんの言葉に固まるしかできなかった。もう申し訳なくてしかたがない!
バスターさんを俺はここまで追い詰めてたんだ!変な気を回して、もう完全に番欠乏不安症にさせてたんだ…
「俺こそすいません、まさかそんなことを考えてたなんて…俺はバスターさんが強くなくてもいい、バスターさんがバスターさんであればそれていい!
俺は貴方がどんな姿でもずっと愛してますから、だから…もう二度とあんな危ないことはしないでください!」
「うん…私は前の私みたいには、もうなれない…だってシバがいるから、だけどそれでもシバが私ならいいって、言うなら…私は…」
バスターさんの言葉に息を呑む、そうだ…俺は絶対に、今のバスターさんが傷つくことを良しとしない!俺の中の人狼の雄の本能が、このバスターさんは護るべき雌だと言っている。防御力を高めるために怪我を自らするなんてことを、許せるはずがないのだ…
「もう、前の私に戻れなくてもいいの…シバと一緒に生きていけるなら、それでいい…でもっ、お願いがあって…」
「なんですか?俺はバスターさんのお願いなら、危なくないことなら、できるだけききます。ダンジョン行きたいとかは駄目ですからね!」
「ふふっ…うん、ダンジョンはもう言わない…あのねっ」
それからバスターさんと二人で話し合った。これからの二人のことを…しっかりと
ポロポロと溢れる涙をまだ柔らかな手のひらで拭ってくれて、目元に何度も可愛らしい桜色の唇でキスをしてくれる。俺の毛の生えた顔にスリスリと頬ずりをして、首筋を撫でて耳を食んで…
「ごめんなしゃぃ…怖がらせて、不安にさせて…ごめんなしゃぃ…シバっ、大好き…大好きだよ…」
俺を抱きしめてくれる手は温かくて、バスターさんが生きていてくれることが嬉しくて、強く強く抱きしめ返していった。
温くなってしまった湯船のお湯よりも、高い子供のバスターさんの体温が何よりも俺を温めてくれた。
ソファに座ったバスターさんにはちみつを少し入れたホットミルクをだして、横に緑茶を入れて座れば、もじもじとした様子で何かを言いたそうにしている。
「どうしたんですか?俺はもう怒ってませんよ…なんで言ってください?」
「あのね…信じてもらえるかわからないけど、私は自殺はしようとしたんじゃなくて、あそこから飛び降りたかっただけなの…」
「はぁ…いったい何が違うっていうんですか?今の貴方があそこから飛び降りたらタダじゃすまないでしょ?」
バスターさんの言っている意味がよくわからない、飛び降りって自殺行為には変わらないでしょ!いったい飛び降りて何がしたかったの?脱走でもしたかったの?
「あのね…あの窓の下にいっぱいツツジの植木があったからそこに落ちれば、いい感じにダメージを受けれると思ったの…死ぬ気はなかったんだよ、ダメージを受けたかったの…」
「えっ…ダメージって…あっ!防御力を上げるつもりだったんですか?あそこから落ちて?」
「うん…ちょっとでも強くなったら、またシバが私に触れてくれるって思ったの…、もうそれしか方法が思いつかなかったの、わからなかった、不安させちゃって、ごめんなしゃぃ…」
バスターさんの言葉に固まるしかできなかった。もう申し訳なくてしかたがない!
バスターさんを俺はここまで追い詰めてたんだ!変な気を回して、もう完全に番欠乏不安症にさせてたんだ…
「俺こそすいません、まさかそんなことを考えてたなんて…俺はバスターさんが強くなくてもいい、バスターさんがバスターさんであればそれていい!
俺は貴方がどんな姿でもずっと愛してますから、だから…もう二度とあんな危ないことはしないでください!」
「うん…私は前の私みたいには、もうなれない…だってシバがいるから、だけどそれでもシバが私ならいいって、言うなら…私は…」
バスターさんの言葉に息を呑む、そうだ…俺は絶対に、今のバスターさんが傷つくことを良しとしない!俺の中の人狼の雄の本能が、このバスターさんは護るべき雌だと言っている。防御力を高めるために怪我を自らするなんてことを、許せるはずがないのだ…
「もう、前の私に戻れなくてもいいの…シバと一緒に生きていけるなら、それでいい…でもっ、お願いがあって…」
「なんですか?俺はバスターさんのお願いなら、危なくないことなら、できるだけききます。ダンジョン行きたいとかは駄目ですからね!」
「ふふっ…うん、ダンジョンはもう言わない…あのねっ」
それからバスターさんと二人で話し合った。これからの二人のことを…しっかりと
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