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✿❀✿ 番外編 ❀✿❀
§§ 一番綺麗な私を 19 (sideシバ) §§
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「本当によろしいのですか?僕達が刻魔法をかけ直して、バスターさんを元の年齢に戻しても元の強さや容姿には戻りません、今のバスターさんが年齢が増すだけで…
それにもし僕達の刻魔法をかければ、確実に前のバスターさんに戻れる可能性はほぼなくなります。それでも…」
「はい、それでもバスターさんは今の自分よりも元の自分の年齢になりたいそうで…、バスターさん、自分で話せますか?」
俺達はダーク様の病院の立派な応接室に通されて、向かいのソファにはダーク様が座り、バスターさん側のサイドソファにはアキラさんが座り、俺側のサイドソファにはシノダ教授が座っている。
大きな男性を怖がるバスターさんに配慮してくれた座席位置をありがたく思いながら、隣に座るバスターさんに言葉を促していく
「はいっ、あの…いやなの…こんな私は嫌でっ、弱いし…うまく話せないし、それに…シバに先に逝かれるのが、嫌なの…」
「昨晩、ひたすら話し合ったんです。バスターさんは年齢差で俺がどうしても先に死んでいくのが嫌だと言っていて、せっかく同じような歳に産まれたのにっと…たぶん今の俺達は20歳以上は離れてるでしょ?
どうしても寿命差で自分だけが残されるのが耐えられないと…」
人狼の平均寿命は人間の三分の二くらいで、それは昔は人間族よりも医療が発達していなかったり出生率が高いけど死産率も高いせいでもあるのだけど、それでも人間に比べたら若干は短命だ…
「シバに置いていかれたら、どうやって生きていったらいいか…わからないの、置いていかれたら生きていけない…だから、ゔぅ…だめだったぁ?」
「大丈夫ですよ、泣かないで…アキラさんは反対してるわけじゃないですから、ただ…一度、歳を取らせると元には戻せないらしくて、このままの方がいいんじゃないかって言ってくださってるだけですから…」
バスターさんはやっぱり男の人に囲まれて緊張しているようで、俺に引っ付いて隠れるようにしている。今はアキラさんの言葉にふるふると震えながら涙目になっていっている。
「ちょっといいかな…今のバスターさんは多分、肉体不適合を起こしてるのかも…
精神が大人なのに体が子供で、それでひたすらに精神ダメージが入っている状態なのかもしれない、この年頃は本当に不安定な精神をしているから…医者の観点からしても刻魔法をかけた方がいいと思う
バスターさんは精神的体力もこの年にしては高いけど、それでもかなり…辛いよね?」
シノダ教授が控えめな様子でバスターさんに話しかけてくれる。それでも体を強ばらせてバスターさんは俺に隠れながらこくりっと頷いていて…
そんなバスターさんをアキラさんやダーク様は痛々し気に見ている。精神ダメージはそこからも入ってたのか…バスターさんはこの体であるだけでストレスをひたすら受けているなら
「アキラさん、お願いできませんか?元のバスターさんのあの素晴らしい能力を失うのはすごく悲しいですけど、今のバスターさんの平穏の方が俺はずっと大切なんです。」
「そうですね…このままでは流石に酷ですね、わかりました。それでは来週まで待ってもらえますか?
いろいろと用意する薬剤や素材な道具なんかもあるので…カズマ、クロヤモリの目玉って在庫あったかな?スペリオルドラゴンの羽もいるね…」
「そうだね、クロヤモリは在庫はあったし、足りないならすぐに手に入るけど、羽は在庫ないな、すぐにはちょっと難しいかも、ドラゴンだとレア品だから今から発注だと時間がかかるかな…」
あいもかわらずのカズマさんはアキラさんのサイドソファの横の地べたに正座をしている…いつもの定位置だ
「もしすぐに手に入らないなら俺が取りにいきますよ、スペリオルくらいならソロですぐにいけますし…」
「えぇ…シバがいくの?……私はだめ?お留守番なの?」
「スペリオルなら、ガズマさんに転移してもらえたら1日で狩れますし、ちょっとだけいい子にしててください、夕方には帰ってきますからね、さすがにダンジョンには連れていけませんよ?」
ぎゅっと握られた腕の力にちょっと胸が痛むけど、でもさすがに連れては行けないから…
確かにこの状態のバスターさんを一人でお留守番はっ、この不安がり方だとちょっと心配だ…う~ん…
「シバさん、とりあえず在庫を確認してから連絡しますよ。研究室になくても本社にはあるかもしれないし、他に当てはありますから、シバさんはバスターさんにできるだけ付いてあげてくださいね?」
アキラさんのありがたい言葉に小さくため息を吐いていった。
それにもし僕達の刻魔法をかければ、確実に前のバスターさんに戻れる可能性はほぼなくなります。それでも…」
「はい、それでもバスターさんは今の自分よりも元の自分の年齢になりたいそうで…、バスターさん、自分で話せますか?」
俺達はダーク様の病院の立派な応接室に通されて、向かいのソファにはダーク様が座り、バスターさん側のサイドソファにはアキラさんが座り、俺側のサイドソファにはシノダ教授が座っている。
大きな男性を怖がるバスターさんに配慮してくれた座席位置をありがたく思いながら、隣に座るバスターさんに言葉を促していく
「はいっ、あの…いやなの…こんな私は嫌でっ、弱いし…うまく話せないし、それに…シバに先に逝かれるのが、嫌なの…」
「昨晩、ひたすら話し合ったんです。バスターさんは年齢差で俺がどうしても先に死んでいくのが嫌だと言っていて、せっかく同じような歳に産まれたのにっと…たぶん今の俺達は20歳以上は離れてるでしょ?
どうしても寿命差で自分だけが残されるのが耐えられないと…」
人狼の平均寿命は人間の三分の二くらいで、それは昔は人間族よりも医療が発達していなかったり出生率が高いけど死産率も高いせいでもあるのだけど、それでも人間に比べたら若干は短命だ…
「シバに置いていかれたら、どうやって生きていったらいいか…わからないの、置いていかれたら生きていけない…だから、ゔぅ…だめだったぁ?」
「大丈夫ですよ、泣かないで…アキラさんは反対してるわけじゃないですから、ただ…一度、歳を取らせると元には戻せないらしくて、このままの方がいいんじゃないかって言ってくださってるだけですから…」
バスターさんはやっぱり男の人に囲まれて緊張しているようで、俺に引っ付いて隠れるようにしている。今はアキラさんの言葉にふるふると震えながら涙目になっていっている。
「ちょっといいかな…今のバスターさんは多分、肉体不適合を起こしてるのかも…
精神が大人なのに体が子供で、それでひたすらに精神ダメージが入っている状態なのかもしれない、この年頃は本当に不安定な精神をしているから…医者の観点からしても刻魔法をかけた方がいいと思う
バスターさんは精神的体力もこの年にしては高いけど、それでもかなり…辛いよね?」
シノダ教授が控えめな様子でバスターさんに話しかけてくれる。それでも体を強ばらせてバスターさんは俺に隠れながらこくりっと頷いていて…
そんなバスターさんをアキラさんやダーク様は痛々し気に見ている。精神ダメージはそこからも入ってたのか…バスターさんはこの体であるだけでストレスをひたすら受けているなら
「アキラさん、お願いできませんか?元のバスターさんのあの素晴らしい能力を失うのはすごく悲しいですけど、今のバスターさんの平穏の方が俺はずっと大切なんです。」
「そうですね…このままでは流石に酷ですね、わかりました。それでは来週まで待ってもらえますか?
いろいろと用意する薬剤や素材な道具なんかもあるので…カズマ、クロヤモリの目玉って在庫あったかな?スペリオルドラゴンの羽もいるね…」
「そうだね、クロヤモリは在庫はあったし、足りないならすぐに手に入るけど、羽は在庫ないな、すぐにはちょっと難しいかも、ドラゴンだとレア品だから今から発注だと時間がかかるかな…」
あいもかわらずのカズマさんはアキラさんのサイドソファの横の地べたに正座をしている…いつもの定位置だ
「もしすぐに手に入らないなら俺が取りにいきますよ、スペリオルくらいならソロですぐにいけますし…」
「えぇ…シバがいくの?……私はだめ?お留守番なの?」
「スペリオルなら、ガズマさんに転移してもらえたら1日で狩れますし、ちょっとだけいい子にしててください、夕方には帰ってきますからね、さすがにダンジョンには連れていけませんよ?」
ぎゅっと握られた腕の力にちょっと胸が痛むけど、でもさすがに連れては行けないから…
確かにこの状態のバスターさんを一人でお留守番はっ、この不安がり方だとちょっと心配だ…う~ん…
「シバさん、とりあえず在庫を確認してから連絡しますよ。研究室になくても本社にはあるかもしれないし、他に当てはありますから、シバさんはバスターさんにできるだけ付いてあげてくださいね?」
アキラさんのありがたい言葉に小さくため息を吐いていった。
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