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✿❀✿ 番外編 ❀✿❀

§§ 一番綺麗な私を 後日 2  (sideバスター)  §§

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昨日はシバにひたすらにお世話をしてもらって、アキラさんから貰っていた湿布も効いたのか、かなりよくなった体の痛みに胸を撫で下ろす。

小さい頃の自分自身への嫉妬心からか、大変に大胆に腰を振りまくってしまった。そして煽りまくったシバが最後は縛っていたロープを引きちぎって、猛獣のように襲いかかってきたのには少し驚いてしまった。ロープは安全を考えてシバなら本気を出せばすぐに食いちぎれる程度の物にしておいたが、ベッドを壊すような勢いで引きちぎるとは思っていなかった。

その結果が昨日はベッドの住人のようになってしまって、シバに面倒をかけることになってしまったが、終始、シバは嬉しそうにお世話をしてくれた。ちょっと羽目を外してしまった。


「ヒャッヒャッヒャ、昨日は大層お楽しみじゃったみたいじゃな?ワシの疲労回復ポーションはいるかい?安くしとくよ?」

「ははっ…大丈夫です。貴方の安くは大層高く付きますから、そういうMs.ウィッチだって今日はなんだか素敵ですね?この後はデートですか?」


Ms.ウィッチに見透かされるほど疲れて見えるのだろうか…少しバツが悪く頬をむやみに掻いてしまう。
Ms.ウィッチはいつもの真っ黒尽くめの魔女スタイルではなく、とんがり帽子はそのままだが、黒には変わりないが体にぴったりとしたタイトドレスは下のスカートがシースルーで細い足がうっすらと透けている。マントも黒地に黒いバラが刺繍されていて…
きっと魔法使いの世界では大変にお洒落なのだろう…


「そうじゃよ!今日はこの用事が終われば、そのままカズマさんと熱い夜をランデブーじゃ!
まぉその前に話しておかないかんねぇ、例の刻魔法じゃが…やっぱりデバブ魔法の可能性が濃くての!ぜひ研究を進めたいと思っておるんじゃが!いいかのう?」

「えぇ、もちろんです。Ms.ウィッチには訓練施設で、自由に魔法の研究をすることを認められていますし、デバブ効果の刻魔法なら戦いにも使えそうだ、ぜひ進めてください!」

「よかったわい、では…こちらの施設内での実験許可書類にサインをお願いしますねぇ、ヒィヒィヒィ…これでよしとっ…」


コンコンっとノックがするとガチャりっとシバと白衣の三人組に谷口さんが入ってきた。
今日は施設の再開の時期と、私の労災での傷病休暇の引き上げる時期を打ち合わせをするために集まったのだ


「すいません、出社してもらって、本来ならバスターさんは休暇中なのに、こんな執務室まで来ていただい…」

「いやぁ、私こそ施設の状況確認を立ち会わないなんて…申し訳なくなってしまいす。」

「何をおっしゃってるんですか?バスターさんは傷病休暇中ですよ、そのような職務はしてはいけません!っということで…シバさん、どうでしたか?施設状況は、概ね復旧しておいたつもりですが…」


私は休暇のために会話には不参加という体にされて、シバとアキラさんが施設の話を進めていく…アキラさんは本当にこういう決まり事には厳しい方だ!もう体は元に戻ったのだから、仕事をしても大丈夫だと思うのだが…


「……っということで、バスターさんがよろしいなら来週あたりに傷病休暇を明けてもらって、再来週に施設を再開したいのですが」

「えっ?あぁ…はい、もちろん問題ありませんし、休暇を明けるのはもっと早くても大丈夫なのですが…」

「それはワシが困るんじゃよ、バスターさんへのお詫びとシバさんへのお礼ができてないからねぇ?
そのためにアキラさんにもお願いしたんじゃよ、はいっと言うことで…シバさんにはこれをどうぞ…
これで二人で残りの休暇は楽しんでおくれね?本~当に、今回は二人には申し訳ないことをしたからねぇ…」


んっ?なんだろう…シバにMs.ウィッチが小さい封筒のような物を渡している。シバがびっくりした顔をしている。シバはMs.ウィッチはあまり得意ではないし、どちらかというと苦手なようなのだが…大丈夫だろうか?


「えっ?なんですか?そんな…Ms.ウィッチが俺にお詫びを言うなんて…
でもMs.ウィッチも業とじゃなかったわけだし、もう俺も言い過ぎたのもあるし…」

「それでもあの時にいろいろとワシが厄介なことをしたから、より面倒臭くしてしまったじゃないかい?
受け取ってくれないとワシの気が収まらないよぅ?ほれっ!開けて見ておくれ、喜んでくれるといいんだけどねぇ…」

「えっと…そういうことなら、遠慮なくいただきます。ありがとうございます。えぇ、なんだろう…」


シバが封筒を受け取りペラリっと封を切ると、中から一枚の紙が出てきて、その紙からぶわりっと見覚えのある煙を表れて…
これはマズいっと思った瞬間にっ!


「ゔゔわぁ!何これ??うあああ!?
っっっこのっ…ミチュ、うぃっちのくちょババァ!!?なんてことちゅるんだよ!!」


可愛らしい甲高い声が部屋中を響いていた。
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