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4.僕はストーカーから恋人に

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僕はジョンと彼女を別れさせるためにありとあらゆることをしてきた。
彼女の誕生日にわざわざジョンと約束したり
休日にジョンと彼女がデートしているところに、偶然を装って現れてジョンとの仲のよさを見せつけたり
クリスマスなんて僕の体の弱さを利用して、水風呂に入って下着姿で寝て熱を出させて看病してもらったりもした。


「父さんはいつもの仕事で帰ってこれなくて…ごめんね、僕は大丈夫だよ、いいよ彼女とデートだろ?」

「いいわけないじゃん!
こんなに高熱がでてるアキラを置いておけないよ?
彼女には事情を話して断るから、アキラは休んでて…ずっと側にいてあげるからね?」


腹の中では盛大にほくそ笑んでるとも知らないで、ジョンはせっせっ僕にお粥を作ったりしてくれた。


最後の彼女はしぶとかった!
完全な面食いでジョンの見た目が気に入っているらしくて、なかなか別れないし…
ジョンがいない隙を見て、僕に向かって


「アキラ君て、ジョン君の友達なんだね?全然釣り合わなそうだけど…
見た目もスペックも、それに男だし
彼女気取りでジョン君を束縛するの止めてくれる?今は私のカレシなんでぇ~遠慮してくれないぃ?」


っと大変に馬鹿っぽいイントネーションで話してきたので

ある男をけしかけておいた。大変に見た目がよくて話が面白くて、すごい遊び人、泣かした女の子の数はしれないってヤツに頼んで、あの子を落としてっとお願いしたら


「へぇ~、まぁいいよ、ギリギリ範中内だしね!チョロそうだから、ちょっと声かけたら大丈夫でしょ?」


っと失礼な言葉で引き受けてくれた。
それから一週間もしないうちにジョンは振られた。


「ううぅぇ~、また振られたぁ…
なんでだろう?僕ってそんなにつまらないのかな?酷い男なのかな?
もういいよ…もう誰とも付き合わないし!女の子って僕にはわからないもん!!」


ジョンが泣きながら電話してきたので慌てて駆けつければ、ジョンがぐずぐずっと泣いてクダを巻いていた。牛乳を飲みながら!


「ジョンは見た目が派手だからね、中身は優しくて大人しいワンコ系男子ってわからないんだよ…
趣味が掃除と散歩だもんね?
彼女はきっとジョンの良さがわからなかったんだよ、ジョンは優しく強くて最高の男だよ?」


ジョンは見た目が銀色に近い金髪で、小さい頃から頑張ってる空手のお陰で魅惑のムキムキボディだ
普段の制服姿では一見不良だけど、私服はもっぱらトレーナーにジーンズだしジョンのお母さんがいつも買ってきた服だから、ワゴンセール品なのか変な柄付きが多いからたぶんダサいんだろうなぁ


ほらっ!こんなに素敵なジョンをわかっているのは僕だし、あんか女達よりずっとずっとジョンを愛してるのは僕だ!

だから、ジョンの恋人には僕がなっていいと思ったんだ!
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