鸞翔鬼伝 〜らんしょうきでん〜

紗々置 遼嘉

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七章 帰参

二十一.修行

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 月末の晴れた日。
翔隆は子供達の修行を付ける為にいつもの修行場へ向かう。
〈今日は疾風と蒼司が居る筈だな…〉
そう思いながら山に行くと、いきなり頭上から明智茜(四歳)と忌那もみじ(四歳)が落ちてきたので受け止めた。
「あ…長!」と茜。
もみじはギュッと両目を瞑って頭を抱えている。
「…木登りか…」
翔隆が上を見上げながら二人を降ろすと、二人は杉の木を登っていく。
「早くないか?それより走らせた方が良くないか?」
言いながら歩くと、木の上からかのう龍之介たつのすけ(九歳)が降り立つ。
「このくらいがちょうどいいですよ!」
「しかし、今落ちてきたぞ?」
「いつもはちゃんと立ててますよ…もみじはちょっとダメですけどね」
そう言って龍之介は笑って木を登って指導する。
「ほら、次は降りて走るぞ!」
「はーい!」
木登りをしていた明智茜、忌那もみじ、椎名細雪ささゆき(四歳)、忌那えんじゅ(六歳)が降りてきて龍之介の後を走ってついて行く。
見送ると、斜面からザザーッと錐巴きりは(十三歳)が刀を持ったまま滑り落ちてきた。
「うっ…」
「無事か?!」
と、翔隆が駆け寄るのと上から樟美(十一歳)が見下ろすのが同時だった。
「父上!どうかされましたか?!」
そう言い降りて来ようとしたので、翔隆は手のひらを向ける。
「そこに居ろ。…錐巴、立てるか?」
翔隆は立ったままで聞く。
すると、錐巴は呻きながらも立ち上がり頷く。
「平気です!今戻る!」
そう叫んで錐巴は斜面を駆け上がって行った。
「…平気そうだな」
翔隆はその後から斜面を駆け上がる。
皆、それぞれ年齢ごとに修行をしている。
幼い四歳からは誰かが付いて木登りや走り込み、それ以上に体力の付いた者は的当てや跳躍などの体術、上の者は剣術といった所か。
翔隆に気付いた疾風(三十歳)が近寄る。
「兄者、何かありましたか?」
「いや、どんな事をしているのか見に来ただけだが…四歳ではまだ早くないか?」
「左様でしょうか…もう足腰は丈夫なのですから、今の内からやった方が良いと思いますが…」
「そうか…怪我はしていないか?」
「今日はまだですね…捻挫以上でしたら、大体は拓須様が治して下さいます」
「拓須が?!」
思わず大声を出してしまい、皆が翔隆に注目する。
「あ、いや何でもない…続けてくれ」
そう言うと、皆は修行を続けた。
「拓須が…」
呟いて翔隆は周りを見渡す。
あの拓須が、子供達を治してくれるなんて思いも寄らなかった。
〈あ…厳しいのは私にだけなのか!そうか…蒼司や光征は狭霧だしな〉
そう気付くと納得出来た。
そこに森乱丸(七歳)が駆けてくる。
「ご指南頂けるのですか?!」
「…そうだな、手合わせ程度でいいか?」
翔隆はそう答えて刀を抜く。
「来い」
「はい!」
答えて乱丸は全力で斬り掛かる。それらを受け流しながら、翔隆は乱丸の体のあちこちを左手の指で弾く。
「ここ、力を抜け。ここは力を入れる」
「はい!」
乱丸は素直に従う。
それを見る疾風がそわそわし始めた。
「兄者…指南なら私も受けたいですが…」
「疾風は強いだろう?」
「修行だって、相手が居ないから…」
そう淋しげに言うので、乱丸がじっと疾風を見て止まる。
「翔隆さま…ありがとうございました!」
そう言い一礼して乱丸は走り去る。
疾風に遠慮したのが分かる。
「くっ…」
思わず翔隆は笑ってから疾風を見る。
「…泣き出すなよ?」
「泣いたりしません!」
言いながら二人は空いている中央に歩く。
「では来い」
翔隆が刀を構えて言うと、疾風も曲刀を構える。
「いざ!」
そう言い疾風は攻撃を仕掛ける。
一刀、切り結ぶつもりが受け流されて、疾風は背を見せる寸前で体を反転させてまた斬りつけた。
〈やはり動きがいいな…〉
翔隆はそう思いながらも暫く受け身をして様子を見た。
受け流しても受け止めても、疾風はしなやかに攻撃を繰り出してくる。
「…そろそろ行くぞ?」
「え…」
疾風が何の事か考える間に、翔隆が反撃に出た。
「くっ…!」
激しい切り込みに押されて、どんどんと端に追いやられていく。
「どうした疾風、そのままだと落ちるぞ?」
「うっぬうう…!」
切り結ぶか弾くかなどと考えられず、疾風はやっと本気で弾いてから体を回転させて中央に回る。
そして、肩で息をしながら翔隆を見た。
〈…そう言えば、幼い頃以来だ……〉
まだ十歳そこらの頃に斬りつけた事があるだけで、本気の翔隆とは戦った事が無いのだ。
年明けの焔羅との一騎討ちを見ても、自分との差は歴然だ。
などと考えていると、刀の峰を肩に掛けた翔隆が溜め息を吐きながら言う。
「疾風、お前の駄目な所は視線をあちこちに向け過ぎる所だ。相手の目や手、足の運びで次の一手を見て、受け流すようにしろ。その刀もそんなに丸いのだから、攻撃を受け流したり、いなすのに向いている筈だ」
「え………あ、はい!」
疾風は途中から〝これは指南なのだ〟と気付いて真っ赤になって返事をする。
「…なんだ?殺されるとでも思ったか?これは戦いではなく指南だぞ?」
翔隆が笑いながら言うと、周りからクスクスと笑い声が漏れる。
疾風は恥ずかしくなりながらも曲刀を構え直した。
「もう一度、お願いします兄者!」
「良し、まずは視線を何とかしろよ」
そう言い、翔隆は指南に当たる。
 すると、蒼司の指導を受けていた明智桜巳おうみ(六歳)と龍巳たつみ(五歳)兄弟が羨ましげに見つめる。
「殿の指南などと、羨ましいですね」
蒼司も呟いてそちらを見る。
「長は…お忙しいから、仕方ありませんよ」
幼い桜巳おうみに慰められて、蒼司は苦笑する。
「そうですね…さて、我々は軽い傷を治す術でも身に着けておきましょうか」
そう言って蒼司は〝気〟を集中させた。
この前、やっと傷の癒し方を拓須が教えてくれたのでその練習をしているのだ。
ただ、蒼司自身がまだうろ覚えなので教えるのにも苦戦していた。
〈出来れば習得してから教えたいが…〉
蒼司は二人の幼子と共に集中し、どうにかしようとしている所に睦月がやってくる。
「翔隆が張り切ってるな」
「睦月様…はい…つい先程、疾風様のご指南を始められました」
「…癒しの術を習ったって?」
「はい………」
歯切れの悪い返事に苦笑して睦月が蒼司に近寄って両手を取る。
「こうして〝気〟を集めてから、〝気〟を送る感じでやるんだ」
そう言い実践しながら教えると、蒼司は早速実行に移す。
先程負った火傷を癒してみると、少しだけ治った。
「あ!なんとなく分かりました!ありがとうございます、睦月様!」
「いや…あ、気付かれた」
睦月が呟くと同時に翔隆が駆け寄ってくる。
「睦月!昨日熱を出したのに寝てなきゃ駄目だろう?!」
「もう大丈夫だ…家に閉じ籠もっていたら倒れてしまうよ」
そう言って睦月は軽く体を伸ばす運動をする。
「睦月…本当か?」
翔隆は心配しながら睦月のおでこに手を当てて、熱を測る。
確かに熱は無さそうだが…と思っていると、急にくないを喉元に突き付けられる。
「さて、手合わせ願おうか」
「…何を言っ…?!」
言う間に刺されそうになり、翔隆は咄嗟に顔を仰け反って避けた。
次の瞬間には睦月の猛攻が始まる。
「待っ…睦月!」
「月に一度は誰かと手合わせしているのだから、付き合え」
笑って言い睦月は短刀とくないで容赦無く攻撃する。
翔隆は見る間に傷だらけになっていく…。
「どうした?殺されたいのか?」
「む…睦月になら」
言いながら、翔隆は睦月の手を払っていく。
すると睦月は苦笑して翔隆を抱き締める。
「誰が殺すものか……全く」
「…睦月には、死んでも刃は向けられないよ」
「だったら、大人しく見てるんだぞ?今日は調子がいいんだ」
そう言って笑うと、睦月は疾風に駆け寄っていく。
すると疾風が見る間に地に伏せられてしまった。
「…お前は速攻に弱いな」
睦月が笑いながら言い立ち上がると、疾風は申し訳無さそうに立ち上がる。
「いつも相手にもならず申し訳もありません…」
「ほらもう一度」
そう言い武器を構えさせるとすぐに疾風がまた地に突っ伏した。
「見てられないな…」
翔隆が呟いて、仕方なく相手をする事にした。
くないを貰って構えると、睦月と手合わせをした。
「強くなったな」
睦月が全力の攻撃を全て防がれるので驚きながら言うと、翔隆はニヤリとして言う。
「鍛えてくれたのは睦月達だよ」
笑いながら翔隆は睦月の攻撃を全ていなして躱していく。
すると睦月が本気を出し始めた。
短刀とくない、体術も駆使して翔隆の隙を狙う。
まるでしなやかな猫が鼠を狩るかのように素早く的確な動きだ。
〈…っく、速いな…!〉
その速さに付いていくのがやっとだ。
睦月の方はと言うと、久し振りに本気を出せて楽しくなっていた。
その頃から、拓須が様子を見に来ていたが誰も気付いていなかった。
見る間に翔隆に深い傷が付いていき、その血を見た瞬間に睦月はハッと我に返った。
「…っ!済まん翔隆、大丈夫か?!」
睦月はすぐさま翔隆の腕を掴んで止血をする。
「ああ、大丈夫…」
翔隆は苦笑しながらも手拭いを出して自分の腕に巻く。
すると、拓須がチッと舌打ちをして近寄って来た。
「まだ戦っていても良かったものを」
「拓須、早く傷を治して!」
「…分かった」
溜め息交じりに答えて拓須は翔隆の傷を治す。
「ありがとう拓須」
笑って言い、翔隆はある事を思い出す。
「そうだ…どうやったら拓須みたいに上手く他人の傷を治せるようになるんだ?」
その問いに拓須は眉を顰めた。
「…何?」
「その…他人を癒やす時に、見えない部分の治し方が、いまいち分からなくて…」
「ーーー…だと?」
信じられないといった表情で言われて、翔隆は更に苦笑する。
「その…はい………」
「…………」
拓須は一瞬呆れた顔をするが、すぐに無表情になる。
「…その…他人のは目に見えないし…どうやって完治したと分かるのかなぁと…」
「それ程、術を操っているのにか」
責めるような言い方に、思わず翔隆が謝る。
「…済みません」
「口先だけの謝罪などいらん。…そうだな…」
拓須はそう言い暫し考える。
確かに、癒やす術を教えはしたが、どうやって〝気〟を探るかまでは教えていない…。
「…体の中に〝気〟を送って探ってみろ」
そう言い拓須は己の左手に氷柱を出して刺す。氷柱はすぐに消えた。
「拓須!」
「ほら早くしろ」
拓須は平然とした顔で左手を翔隆に差し出した。
翔隆は焦りながらも言われた通りに〝気〟を操って治してみる。
それを、睦月がポカンとした表情で見る。
〈…教える為にわざわざ傷を負うなんて…〉
狭霧の為ではなく、わざわざ翔隆の為に。
何の心境の変化なのか…今までなら頼まなければやりもしない事を、最近ではやるようになった。
〈いや…焔羅が向こうに付いてから、尚更だ…〉
それにしては優しい…。
優しいのはいい事なので、敢えて口にはせずに睦月は翔隆を見る。
どうやら順調に術を習得しているようだった。
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