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一章 天命
二.序章〔二〕
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翔隆が折れない弓で的を射る練習をしていると、籠を持った母の弥生と姉の楓が通り掛かった。
「翔隆! こんな所に居たの」
「母さん…楓姉さんも。薬草摘み?」
「食べ物よ。こっちの方ならまだあると思って」
弥生が笑って言い、杖を突きながら歩く。
母は昔、賊に捕まっていたのを父に助けられたのだ…と聞いた。
その時、賊に両足の踵の筋を切られたらしく、右足はなんとか回復したものの、左足は上手く動かせずに引きずっているのだ。
翔隆は弓矢を腰紐に差して、すぐに駆け寄って楓の抱える籠を持つ。
すると手が空いた楓が母に手を貸して歩いた。
小さな頃から自然とこうしてきていた。
「何を探してるの?」
翔隆が聞くと、楓が答える。
「そうね…タラとか片栗、雉隠もあるといいわね!」
「多いなぁ…令法なら新芽が出てたけど…あ、あっちの小川ならまだ土筆があるかもしれない!」
言いながら翔隆は素早く山菜を摘んで籠に入れていく。
「翔隆、危ないからそんなに奥まで行かないで!」
弥生が心配して言うが、翔隆は笑って
「大丈夫!」
と答えて籠を置き、崖の上まで一気に駆け上がって小川に行き、土筆を両手一杯に持って滑り降りた。
「大きいけど、まだ食べられるよね? 杉菜も少しあったよ…母さん?」
翔隆は何故か胸を押さえて座り込んでいる母に近寄る。
すると、楓に頭を小突かれた。
「た~け! あたしと違って母さんはあんたの修行を見てないんだから心配するでしょ!」
「ご、ごめん…? 今度から気を付けるよ!」
何を心配されたのか分からないまま答えて、翔隆はまた走り出した。
そんな翔隆を見つめて、楓は溜め息を吐いて弥生と共に歩く。
弥生は苦笑しながら、あちこちに行く翔隆を見つめた。
よく泣いて、なんにでも驚いていた小さな嫡子が、こんなにも立派に成長している事に、安堵と共に寂しさを感じていたのだ。
…何かある毎に抱き着いてきていた幼子を抱き締める役目は、いつの間にか睦月へと変わっていた。
それは少しだけ妬ましくもあったが、いつかはこの手を離れるものだから仕方がないと諦めた。
それに、彼らをここに置くのを夫に頼んだのは自分なのだ。
これから先、嫡子として歩む翔隆の支えになってくれればと願いながら、睦月と拓須、そしてその翌年に来た義成に接してきた。
それは、間違ってはいなかったようだ。
弥生は楓の手を借りて、翔隆についていった。
一方。
睦月は小屋の中で志木と向かい合って話していた。
「…そうか…」
志木は睦月から〝翔隆が自分が何者なのかを知らなくて混乱し、悲観している〟と教えられると、溜め息と共に黙ってしまう。
睦月は更に聞いた。
「何故、掟を教えなかったのですか?」
そう聞かれ、志木はまた溜め息をつく。
「教えようとはしたが…初めに〝里に出ていい〟と言ってしまったのが間違いだったのだ」
「ああ…もうすぐに飛び出していき、ああなった、と…」
そう睦月が言うと、志木は頷く。
そして泣いて帰ってきて、背中が血まみれのままの翔隆に抱き着かれたのだと悟る。
あの時は驚いて心配する前に、
「どぉして俺はみんなと違うの?! 同じにしてよ! 同じになりたいよお!」
そう泣き叫んで睦月や拓須や義成に抱き着き、揺さぶり、懇願して…何を言おうにも泣きじゃくり、その日は泣き疲れて寝るまで、何もどうにも出来なかった。
睦月は思い出して志木と共に溜め息を吐く。
「しかし、いつまでも黙っていては翔隆の為になりません」
「分かっている。だが、機会が…」
そう言い訳をしようとしてやめた。
話す機会なら幾らでもあった。
それこそ、泣いて目覚めた翌日にでも。
しかし、ためらう理由が…二つあった。
一つは、拓須に言われた言葉。
八年前ーーーー翔隆が飛び出した日に、話した事。
「翔隆に掟を話したら、〝長男〟が攻め込んでくる故」
突然拓須がそう言うので、志木は驚いた。
「何?! それは、お前が手引きをするという事か!」
そう怒鳴るように言うと、拓須は笑う。
「当たり前だろう。狭霧に送られし不知火の長男とて、狭霧の掟で生きているのだ。〝戦いでのみ接するのを許す〟とな。それを手助けすると、修隆と約束してあるのだ」
そう面倒臭そうに拓須が言う。
修隆は、前長の兄だ。
「修隆様と…?」
志木が意外そうに言うと、拓須は舌打ちする。
「故に、ここを火の海とする覚悟が出来たら話してやるといい」
そう言い立ち去った。
そんな事があったから掟を話し難い、とは睦月には言い辛い。
拓須は何かと敵対するのだが、睦月は翔隆の命の恩人でもあるし全面的に協力してくれている。
それにもう一つ。
志木自身がこの現状に甘んじてしまっていた。
妻と楓と翔隆の四人、仲良く暮らすのが、とても心地良くなっていたのだ。
〈それではいかんな…戦には備えておくか〉
そう思い、志木は睦月の方に顔を向けて言う。
「では、話すのに良い機だと思った時に翔隆を連れてきてくれぬか? いつもの小屋に、誰か居るようにしておく故」
「分かりました。その時はお知らせします」
笑って答え、睦月は一礼して去る。
夕餉を家族四人で食べた後に、翔隆は己にあてがわれた小屋に行こうとして立ち止まる。
母と姉がいそいそと取り出した布が、いつもの布より綺麗に見えて気になったのだ。
翔隆は立ったままじーっとその布を見てから、二人の側に寄る。
「それ…冬に織ってた布じゃないよね?」
そう聞くと、楓はドキッとしながら言う。
「は、春に…」
「春の布はもう父さんが着てるし、見た事の無、もが」
言い掛けた口を、楓が慌てて塞ぐ。
(このたぁけ! 内緒なのに!)
小声で楓が言った時、二人に大きな影が掛かる。
二人がそーっと振り向くと、すぐ後ろに眉間にシワを寄せた志木が立っていた。
〈叱られる!〉
そう思った翔隆が咄嗟に、
「ああごめん! 秋! 秋に見たよ!」
そう嘘をつくと、志木に襟首を掴まれて立たされた。
「秋に織ってはいない。楓! 勝手に里に降りたのか!?」
「待って父さん!」
翔隆は必死に志木の腕にしがみついて、姉が叩かれないように庇う。
「姉さんは義成に新しい着物を着せてあげたいだけだよ! もうボロボロなのしか持ってないから!」
酷い言い様だが、半分は事実だ。
「人里に降りていい理由にはならん! 楓!」
そう父が怒鳴ると、楓が泣きながら両手を突いて頭を下げた。
「父さんごめんなさい! 城下からの行商人が村に来るって聞いて、どうしても…っ!」
すると、そんな楓を弥生がそっと抱き寄せて夫を見上げて言う。
「お前さま、叱らないでやって下さい。私も共に行って、色々と買ったんですよ」
「お前も?!」
「はい。ほら、お前さまの好きな辻が花です」
答えて弥生は楓の手を借りて立ち上がり、縫い終えた着物を志木の体に当てる。
すると志木は溜め息を吐いて翔隆を離し、着物を触る。
「…本当に、共に行ったのか?」
「ええ。若い娘だけでは心配ですから」
「何も、無かったか?」
志木がそう心配するのも無理はない。
不用意に女二人が出歩いていたら、どこぞの男共に連れ込まれて犯され、運が悪ければ殺される……そんな世の中なのだから。
弥生は微笑して、その着物を志木に羽織らせる。
「大事ありませんよ。鍋などの金物も欲しかったので、千太さんにも来て頂いたんです」
「…そうか」
千太は、志木の右腕的な男で、頼りにしている者だ。
戦で妻子を失くして以来、楓を実の娘のように思い、翔隆と志木を守る事に命を懸けている。
そんな男が側に居たのなら、安心だろう。
志木は弥生に気付かれないように小さな安堵の溜め息を吐いて、その着物に手を差し入れた。
「それで、何色だ?」
「海松色です。次に仕立てるのは…鮮やかな紺碧。夏にはいいと思いますよ」
笑いながら弥生が言う。
「そんな年ではない。それは楓にくれてやれ。わたしには似合わん」
「…そう仰有ると思って、鈍色の反物も買ってあります。さ、お茶でも召し上がって下さい。今淹れます」
弥生が笑いながら囲炉裏に行くと、志木は咳払いをして元の場所に戻る。
本当は弥生としては紺碧の着物を着る夫も見てみたいという気持ちもあったのだが、好みの問題なのだから仕方がない。
そんな志木に弥生は煎じ茶を持っていった。
仲睦まじい両親を見て、楓と翔隆はホッと溜め息を吐いて互いを見る。
「ごめん、姉さん…」
「もう…ホントにた~けなんだから…」
「気をつけるよ…」
そう言うと、楓と弥生は苦笑した。
何度目の言葉なのか…翔隆が「気を付ける」と言って、気を付けられた試しがないのだ。
夜。
森の闇の中で、翔隆は一人高い木に登って枝に立ち、遠いーーー那古野城を見つめていた。
〈あの人、どうしてるかな…〉
思いを馳せるのは、他でもない織田三郎の事。
〈一度…一度きりでいいからーーー村の若い衆みたいに、共に遊んでみたい…〉
それは、生まれて初めて抱いた〝願い〟にも近い想い。
だがその冀求は、翔隆自身を地獄の底へと誘う道でもあった。
「翔隆! こんな所に居たの」
「母さん…楓姉さんも。薬草摘み?」
「食べ物よ。こっちの方ならまだあると思って」
弥生が笑って言い、杖を突きながら歩く。
母は昔、賊に捕まっていたのを父に助けられたのだ…と聞いた。
その時、賊に両足の踵の筋を切られたらしく、右足はなんとか回復したものの、左足は上手く動かせずに引きずっているのだ。
翔隆は弓矢を腰紐に差して、すぐに駆け寄って楓の抱える籠を持つ。
すると手が空いた楓が母に手を貸して歩いた。
小さな頃から自然とこうしてきていた。
「何を探してるの?」
翔隆が聞くと、楓が答える。
「そうね…タラとか片栗、雉隠もあるといいわね!」
「多いなぁ…令法なら新芽が出てたけど…あ、あっちの小川ならまだ土筆があるかもしれない!」
言いながら翔隆は素早く山菜を摘んで籠に入れていく。
「翔隆、危ないからそんなに奥まで行かないで!」
弥生が心配して言うが、翔隆は笑って
「大丈夫!」
と答えて籠を置き、崖の上まで一気に駆け上がって小川に行き、土筆を両手一杯に持って滑り降りた。
「大きいけど、まだ食べられるよね? 杉菜も少しあったよ…母さん?」
翔隆は何故か胸を押さえて座り込んでいる母に近寄る。
すると、楓に頭を小突かれた。
「た~け! あたしと違って母さんはあんたの修行を見てないんだから心配するでしょ!」
「ご、ごめん…? 今度から気を付けるよ!」
何を心配されたのか分からないまま答えて、翔隆はまた走り出した。
そんな翔隆を見つめて、楓は溜め息を吐いて弥生と共に歩く。
弥生は苦笑しながら、あちこちに行く翔隆を見つめた。
よく泣いて、なんにでも驚いていた小さな嫡子が、こんなにも立派に成長している事に、安堵と共に寂しさを感じていたのだ。
…何かある毎に抱き着いてきていた幼子を抱き締める役目は、いつの間にか睦月へと変わっていた。
それは少しだけ妬ましくもあったが、いつかはこの手を離れるものだから仕方がないと諦めた。
それに、彼らをここに置くのを夫に頼んだのは自分なのだ。
これから先、嫡子として歩む翔隆の支えになってくれればと願いながら、睦月と拓須、そしてその翌年に来た義成に接してきた。
それは、間違ってはいなかったようだ。
弥生は楓の手を借りて、翔隆についていった。
一方。
睦月は小屋の中で志木と向かい合って話していた。
「…そうか…」
志木は睦月から〝翔隆が自分が何者なのかを知らなくて混乱し、悲観している〟と教えられると、溜め息と共に黙ってしまう。
睦月は更に聞いた。
「何故、掟を教えなかったのですか?」
そう聞かれ、志木はまた溜め息をつく。
「教えようとはしたが…初めに〝里に出ていい〟と言ってしまったのが間違いだったのだ」
「ああ…もうすぐに飛び出していき、ああなった、と…」
そう睦月が言うと、志木は頷く。
そして泣いて帰ってきて、背中が血まみれのままの翔隆に抱き着かれたのだと悟る。
あの時は驚いて心配する前に、
「どぉして俺はみんなと違うの?! 同じにしてよ! 同じになりたいよお!」
そう泣き叫んで睦月や拓須や義成に抱き着き、揺さぶり、懇願して…何を言おうにも泣きじゃくり、その日は泣き疲れて寝るまで、何もどうにも出来なかった。
睦月は思い出して志木と共に溜め息を吐く。
「しかし、いつまでも黙っていては翔隆の為になりません」
「分かっている。だが、機会が…」
そう言い訳をしようとしてやめた。
話す機会なら幾らでもあった。
それこそ、泣いて目覚めた翌日にでも。
しかし、ためらう理由が…二つあった。
一つは、拓須に言われた言葉。
八年前ーーーー翔隆が飛び出した日に、話した事。
「翔隆に掟を話したら、〝長男〟が攻め込んでくる故」
突然拓須がそう言うので、志木は驚いた。
「何?! それは、お前が手引きをするという事か!」
そう怒鳴るように言うと、拓須は笑う。
「当たり前だろう。狭霧に送られし不知火の長男とて、狭霧の掟で生きているのだ。〝戦いでのみ接するのを許す〟とな。それを手助けすると、修隆と約束してあるのだ」
そう面倒臭そうに拓須が言う。
修隆は、前長の兄だ。
「修隆様と…?」
志木が意外そうに言うと、拓須は舌打ちする。
「故に、ここを火の海とする覚悟が出来たら話してやるといい」
そう言い立ち去った。
そんな事があったから掟を話し難い、とは睦月には言い辛い。
拓須は何かと敵対するのだが、睦月は翔隆の命の恩人でもあるし全面的に協力してくれている。
それにもう一つ。
志木自身がこの現状に甘んじてしまっていた。
妻と楓と翔隆の四人、仲良く暮らすのが、とても心地良くなっていたのだ。
〈それではいかんな…戦には備えておくか〉
そう思い、志木は睦月の方に顔を向けて言う。
「では、話すのに良い機だと思った時に翔隆を連れてきてくれぬか? いつもの小屋に、誰か居るようにしておく故」
「分かりました。その時はお知らせします」
笑って答え、睦月は一礼して去る。
夕餉を家族四人で食べた後に、翔隆は己にあてがわれた小屋に行こうとして立ち止まる。
母と姉がいそいそと取り出した布が、いつもの布より綺麗に見えて気になったのだ。
翔隆は立ったままじーっとその布を見てから、二人の側に寄る。
「それ…冬に織ってた布じゃないよね?」
そう聞くと、楓はドキッとしながら言う。
「は、春に…」
「春の布はもう父さんが着てるし、見た事の無、もが」
言い掛けた口を、楓が慌てて塞ぐ。
(このたぁけ! 内緒なのに!)
小声で楓が言った時、二人に大きな影が掛かる。
二人がそーっと振り向くと、すぐ後ろに眉間にシワを寄せた志木が立っていた。
〈叱られる!〉
そう思った翔隆が咄嗟に、
「ああごめん! 秋! 秋に見たよ!」
そう嘘をつくと、志木に襟首を掴まれて立たされた。
「秋に織ってはいない。楓! 勝手に里に降りたのか!?」
「待って父さん!」
翔隆は必死に志木の腕にしがみついて、姉が叩かれないように庇う。
「姉さんは義成に新しい着物を着せてあげたいだけだよ! もうボロボロなのしか持ってないから!」
酷い言い様だが、半分は事実だ。
「人里に降りていい理由にはならん! 楓!」
そう父が怒鳴ると、楓が泣きながら両手を突いて頭を下げた。
「父さんごめんなさい! 城下からの行商人が村に来るって聞いて、どうしても…っ!」
すると、そんな楓を弥生がそっと抱き寄せて夫を見上げて言う。
「お前さま、叱らないでやって下さい。私も共に行って、色々と買ったんですよ」
「お前も?!」
「はい。ほら、お前さまの好きな辻が花です」
答えて弥生は楓の手を借りて立ち上がり、縫い終えた着物を志木の体に当てる。
すると志木は溜め息を吐いて翔隆を離し、着物を触る。
「…本当に、共に行ったのか?」
「ええ。若い娘だけでは心配ですから」
「何も、無かったか?」
志木がそう心配するのも無理はない。
不用意に女二人が出歩いていたら、どこぞの男共に連れ込まれて犯され、運が悪ければ殺される……そんな世の中なのだから。
弥生は微笑して、その着物を志木に羽織らせる。
「大事ありませんよ。鍋などの金物も欲しかったので、千太さんにも来て頂いたんです」
「…そうか」
千太は、志木の右腕的な男で、頼りにしている者だ。
戦で妻子を失くして以来、楓を実の娘のように思い、翔隆と志木を守る事に命を懸けている。
そんな男が側に居たのなら、安心だろう。
志木は弥生に気付かれないように小さな安堵の溜め息を吐いて、その着物に手を差し入れた。
「それで、何色だ?」
「海松色です。次に仕立てるのは…鮮やかな紺碧。夏にはいいと思いますよ」
笑いながら弥生が言う。
「そんな年ではない。それは楓にくれてやれ。わたしには似合わん」
「…そう仰有ると思って、鈍色の反物も買ってあります。さ、お茶でも召し上がって下さい。今淹れます」
弥生が笑いながら囲炉裏に行くと、志木は咳払いをして元の場所に戻る。
本当は弥生としては紺碧の着物を着る夫も見てみたいという気持ちもあったのだが、好みの問題なのだから仕方がない。
そんな志木に弥生は煎じ茶を持っていった。
仲睦まじい両親を見て、楓と翔隆はホッと溜め息を吐いて互いを見る。
「ごめん、姉さん…」
「もう…ホントにた~けなんだから…」
「気をつけるよ…」
そう言うと、楓と弥生は苦笑した。
何度目の言葉なのか…翔隆が「気を付ける」と言って、気を付けられた試しがないのだ。
夜。
森の闇の中で、翔隆は一人高い木に登って枝に立ち、遠いーーー那古野城を見つめていた。
〈あの人、どうしてるかな…〉
思いを馳せるのは、他でもない織田三郎の事。
〈一度…一度きりでいいからーーー村の若い衆みたいに、共に遊んでみたい…〉
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