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一章 天命
八.真実〔一〕
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駿河、今川治部大輔義元が居城・今川館。
今川義元は、北条氏にも劣らぬ屈指の大大名である。
…翔隆は一心不乱に走り抜けて、半日で辿り着いた。
東海の事ならば義成に嫌という程教え込まれていたので、何処がどの城かなど一目瞭然だった。
〈ここに………睦月と拓須が、捕らわれている………〉
もうすっかり夜も更け、雨がポツリポツリと降り始めている。
翔隆は、じっと広い今川館を見据える。
〈…考えていても、埒があかない! とにかく中に―――!〉
そう思った時、背後に殺気を感じて振り返る。
暗闇の中、一人ぽうっと光に包まれて立っている男が居た。
――――拓須だ!
「拓――――――…」
翔隆は駆け寄ろうとして何故か殺意を感じ、立ち止まった。
そして一、二歩後退る。
「拓須……?」
この雨の中で、拓須は少しも濡れていない……《術》で、己の周りだけ《結界》を張って弾いているのだ。
「ククククク」
すると拓須は、冷笑して腕を組む。
「フン、さすがに勘だけはいい…」
「拓須…何を…?」
見た事のない拓須の冷酷な表情に、翔隆は動揺していた。
カ カッ!
稲妻が走り、急に雨が酷くなった。
…これは拓須の《力》だ。
稲光に、人が照らし出される。
拓須の後ろに一人、更に後ろの木に一人………。
どちらも見知らぬ者だ。
木の枝に立っているのは白茶の髪をした、美童。
後方には、黒髪で髭を生やした骨格の良い男。
両者共に、ただならぬ〝気〟を漂わせている。
〔一族〕だ…
そう、本能で悟った。
雨に打ち付けられながら翔隆は気丈に立ち、拓須を見つめる。
「拓須…何故、殺気立っている…?」
なるべく冷静に尋ねた。
「フ…フハハハハハハハハハ!」
「何が、おかしい?」
との問いに答えたのは、拓須ではなく…後ろの男だった。
「真、うつけた奴よ。まだ分からぬとはな」
いかにも、小馬鹿にした口調。
「ハハハハハハッ! こいつはな、まだ〝知らぬ〟のだ」
そう言い拓須が二、三歩前に歩み出る。
「教えてやろう。あの愚か者共は、肝心な事を言わぬまま死んだ故な」
「………!」
愚か者…集落の皆の事か…!
拓須は優しい顔の裏に、冷酷な気性を持ち合わせている。
口が悪いのは知っているが…〝いつも〟の悪態ではない!
「我ら二派の〔一族〕は、生まれつき不老長寿なのだ」
「不老……」
「然り。〔不知火一族〕はただの〝人間〟と変わらぬ姿だ。…お前を抜かしては、な。そして〔狭霧一族〕は……皆、〝白茶の髪〟だ!」
白茶の髪?!
それが…―――宿敵、〔狭霧〕の証だというのか!?
では…――では―――――!
「…む………睦月も…拓須も…―――っ?!」
「〔狭霧〕だ!! 我らは刺客としてあの集落に入った。お前を、殺す為にな!」
ピカッ ドドォーン…
すぐ近くに、雷が落ちた。
その雷火を一身に受けた……そんな衝撃が、翔隆の全身に走った。
「……刺…客……? 俺を?」
「…殺さねばならん。お前だけは!!」
「拓…須……っ!」
今にも手を掛けそうな〝殺気〟が、ひしひしと伝わってくる。
ゆらゆらと…地面が、天が揺れる。
余りの衝撃に、目眩を起こしているのだ。
「な…ら、ば……どうし、て…? 何故、俺に剣や術を…――?!」
「仕方なく、だ。…睦月に頼まれ仕方なく、な。だがもう…―――それも終わり……」
「嘘だろう?!」
…そう、叫ばずにはいられなかった。
すると潮笑が漏れる。
「真、愚か者よ。こんな小童、京羅様にお見せする必要も無い」
美童が、呆れ顔で地に降り立つ。
髭の男も続いて言う。
「こんな奴と〝同族〟とは思われたくないものだ」
その言葉を、翔隆は聞き逃さなかった。
「同族?! では、あなたも不知火なのか?!」
言った途端、嘲笑が起こる。
「何がおかしい!」
翔隆は、半ば悔しげに怒鳴る。
すると髭の男が、笑いながら言った。
「本当に、何も分かっておらぬのだな。…一応、名乗ってやろう。我が名は清修………お前の父の…〝弟〟よ」
「父さん…の…?」
「ははっ、あははは! よせよせ、清修殿。そいつはなあ〝真〟の事を、なあ~んにも知らんのだ。志木を〝父〟と思うておる」
拓須が言う。
〈え――――〉
またもや、混乱をきたす様な言葉…志木が、父親………ではない?!
そんな事は無い!
だが…拓須は性格がきつくとも、嘘や出鱈目を言う様な男ではない。
「父…では、ない…のか…? 志木は!」
動揺しながら聞くが、拓須は笑うばかり。
「くだらん」
言ったのは、清修と名乗る男。
「今、そんな事を言っている場合か?」
「…だ、だが…っ」
…確かに、その通りだ…。
「ふん」
清修は、さもくだらなさそうに立ち去った。
「やれやれ、清修殿はご機嫌斜めだ。では、一応わたしも名乗っておこうか。わたしは霧風、今川の乱破だ」
そう告げて霧風も、行ってしまう。
〔乱破〕とは、〔忍〕の別名である。
今……今は…―――?
何をしに、ここに来た?
〈睦月…達を……〉
助ける為!
だが―――――――違う
彼らは元々〝敵〟であり、捕らわれたのではなく〝帰った〟だけだったのだ!
〝助けよう〟などと…単なる思い込みでしかなかった!!
ずぶ濡れのまま突っ立っている姿は、拓須にとってさぞかし滑稽に映っているのだろう……。
翔隆は、とにかく動揺する心を何とか静めながら喋る。
「俺、を――――殺す…のか……?」
「然り」
一言。
告げただけで、拓須は《印》を結び、攻撃態勢に入る。
――――《霊術》だ。
その実力は、〝弟子〟である己が一番良く…身に泌みて知っている。
強い…!
とても、それこそ〝翔隆如き〟が敵う相手などではない!
〈戦えない! 絶対に負ける!!〉
かといって逃げようとして背を向ければ、一撃の下に殺られるであろう。
〈くっ……!〉
考えている余裕など無い!
翔隆も対抗すべく、《印》を結んだ。
ドォン……
皮膚が裂け、体中から血が吹き出す。
《守りの印》を結んだお陰で、まだ吹っ飛ばされずに済んだ。
…が、次を食らったらもう後は無い。
「ククク…」
必死に《守りの結界》を張った途端、容赦の無い攻撃が繰り出された。
拓須の得意とする攻撃の内の一つ、《水撃》だ。
雨の粒が、一つの塊となって凄い勢いでぶつかってくる。
〈耐えられない………!〉
そう思った時、塊の一つが《結界》を破り翔隆は吹っ飛ばされた。
ドガガ…
「がは……っ!」
木を薙ぎ倒す程の衝撃に、翔隆は血を吐き呼吸困難に陥った。
そこへ、拓須の《雷撃》が落とされる。
「………っっ!!」
余りの激痛に、悲鳴すら出ない。
「苦しいか? 翔隆……今、楽にしてやろう…」
拓須は冷酷な笑みを浮かべて、右手を翳し〝気〟を集成する。
〈もう駄目だ―――――!〉
翔隆は絶望の中で、そう感じた…。
カッ 天が光る…。
その光の中を、風の様な速さで〝何か〟が走った。
そして拓須が《力》を放つと同時に、その〝影〟と翔隆が消えた。
今川義元は、北条氏にも劣らぬ屈指の大大名である。
…翔隆は一心不乱に走り抜けて、半日で辿り着いた。
東海の事ならば義成に嫌という程教え込まれていたので、何処がどの城かなど一目瞭然だった。
〈ここに………睦月と拓須が、捕らわれている………〉
もうすっかり夜も更け、雨がポツリポツリと降り始めている。
翔隆は、じっと広い今川館を見据える。
〈…考えていても、埒があかない! とにかく中に―――!〉
そう思った時、背後に殺気を感じて振り返る。
暗闇の中、一人ぽうっと光に包まれて立っている男が居た。
――――拓須だ!
「拓――――――…」
翔隆は駆け寄ろうとして何故か殺意を感じ、立ち止まった。
そして一、二歩後退る。
「拓須……?」
この雨の中で、拓須は少しも濡れていない……《術》で、己の周りだけ《結界》を張って弾いているのだ。
「ククククク」
すると拓須は、冷笑して腕を組む。
「フン、さすがに勘だけはいい…」
「拓須…何を…?」
見た事のない拓須の冷酷な表情に、翔隆は動揺していた。
カ カッ!
稲妻が走り、急に雨が酷くなった。
…これは拓須の《力》だ。
稲光に、人が照らし出される。
拓須の後ろに一人、更に後ろの木に一人………。
どちらも見知らぬ者だ。
木の枝に立っているのは白茶の髪をした、美童。
後方には、黒髪で髭を生やした骨格の良い男。
両者共に、ただならぬ〝気〟を漂わせている。
〔一族〕だ…
そう、本能で悟った。
雨に打ち付けられながら翔隆は気丈に立ち、拓須を見つめる。
「拓須…何故、殺気立っている…?」
なるべく冷静に尋ねた。
「フ…フハハハハハハハハハ!」
「何が、おかしい?」
との問いに答えたのは、拓須ではなく…後ろの男だった。
「真、うつけた奴よ。まだ分からぬとはな」
いかにも、小馬鹿にした口調。
「ハハハハハハッ! こいつはな、まだ〝知らぬ〟のだ」
そう言い拓須が二、三歩前に歩み出る。
「教えてやろう。あの愚か者共は、肝心な事を言わぬまま死んだ故な」
「………!」
愚か者…集落の皆の事か…!
拓須は優しい顔の裏に、冷酷な気性を持ち合わせている。
口が悪いのは知っているが…〝いつも〟の悪態ではない!
「我ら二派の〔一族〕は、生まれつき不老長寿なのだ」
「不老……」
「然り。〔不知火一族〕はただの〝人間〟と変わらぬ姿だ。…お前を抜かしては、な。そして〔狭霧一族〕は……皆、〝白茶の髪〟だ!」
白茶の髪?!
それが…―――宿敵、〔狭霧〕の証だというのか!?
では…――では―――――!
「…む………睦月も…拓須も…―――っ?!」
「〔狭霧〕だ!! 我らは刺客としてあの集落に入った。お前を、殺す為にな!」
ピカッ ドドォーン…
すぐ近くに、雷が落ちた。
その雷火を一身に受けた……そんな衝撃が、翔隆の全身に走った。
「……刺…客……? 俺を?」
「…殺さねばならん。お前だけは!!」
「拓…須……っ!」
今にも手を掛けそうな〝殺気〟が、ひしひしと伝わってくる。
ゆらゆらと…地面が、天が揺れる。
余りの衝撃に、目眩を起こしているのだ。
「な…ら、ば……どうし、て…? 何故、俺に剣や術を…――?!」
「仕方なく、だ。…睦月に頼まれ仕方なく、な。だがもう…―――それも終わり……」
「嘘だろう?!」
…そう、叫ばずにはいられなかった。
すると潮笑が漏れる。
「真、愚か者よ。こんな小童、京羅様にお見せする必要も無い」
美童が、呆れ顔で地に降り立つ。
髭の男も続いて言う。
「こんな奴と〝同族〟とは思われたくないものだ」
その言葉を、翔隆は聞き逃さなかった。
「同族?! では、あなたも不知火なのか?!」
言った途端、嘲笑が起こる。
「何がおかしい!」
翔隆は、半ば悔しげに怒鳴る。
すると髭の男が、笑いながら言った。
「本当に、何も分かっておらぬのだな。…一応、名乗ってやろう。我が名は清修………お前の父の…〝弟〟よ」
「父さん…の…?」
「ははっ、あははは! よせよせ、清修殿。そいつはなあ〝真〟の事を、なあ~んにも知らんのだ。志木を〝父〟と思うておる」
拓須が言う。
〈え――――〉
またもや、混乱をきたす様な言葉…志木が、父親………ではない?!
そんな事は無い!
だが…拓須は性格がきつくとも、嘘や出鱈目を言う様な男ではない。
「父…では、ない…のか…? 志木は!」
動揺しながら聞くが、拓須は笑うばかり。
「くだらん」
言ったのは、清修と名乗る男。
「今、そんな事を言っている場合か?」
「…だ、だが…っ」
…確かに、その通りだ…。
「ふん」
清修は、さもくだらなさそうに立ち去った。
「やれやれ、清修殿はご機嫌斜めだ。では、一応わたしも名乗っておこうか。わたしは霧風、今川の乱破だ」
そう告げて霧風も、行ってしまう。
〔乱破〕とは、〔忍〕の別名である。
今……今は…―――?
何をしに、ここに来た?
〈睦月…達を……〉
助ける為!
だが―――――――違う
彼らは元々〝敵〟であり、捕らわれたのではなく〝帰った〟だけだったのだ!
〝助けよう〟などと…単なる思い込みでしかなかった!!
ずぶ濡れのまま突っ立っている姿は、拓須にとってさぞかし滑稽に映っているのだろう……。
翔隆は、とにかく動揺する心を何とか静めながら喋る。
「俺、を――――殺す…のか……?」
「然り」
一言。
告げただけで、拓須は《印》を結び、攻撃態勢に入る。
――――《霊術》だ。
その実力は、〝弟子〟である己が一番良く…身に泌みて知っている。
強い…!
とても、それこそ〝翔隆如き〟が敵う相手などではない!
〈戦えない! 絶対に負ける!!〉
かといって逃げようとして背を向ければ、一撃の下に殺られるであろう。
〈くっ……!〉
考えている余裕など無い!
翔隆も対抗すべく、《印》を結んだ。
ドォン……
皮膚が裂け、体中から血が吹き出す。
《守りの印》を結んだお陰で、まだ吹っ飛ばされずに済んだ。
…が、次を食らったらもう後は無い。
「ククク…」
必死に《守りの結界》を張った途端、容赦の無い攻撃が繰り出された。
拓須の得意とする攻撃の内の一つ、《水撃》だ。
雨の粒が、一つの塊となって凄い勢いでぶつかってくる。
〈耐えられない………!〉
そう思った時、塊の一つが《結界》を破り翔隆は吹っ飛ばされた。
ドガガ…
「がは……っ!」
木を薙ぎ倒す程の衝撃に、翔隆は血を吐き呼吸困難に陥った。
そこへ、拓須の《雷撃》が落とされる。
「………っっ!!」
余りの激痛に、悲鳴すら出ない。
「苦しいか? 翔隆……今、楽にしてやろう…」
拓須は冷酷な笑みを浮かべて、右手を翳し〝気〟を集成する。
〈もう駄目だ―――――!〉
翔隆は絶望の中で、そう感じた…。
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