鸞翔鬼伝 〜らんしょうきでん〜

紗々置 遼嘉

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四章 礎

三十八.清洲同盟

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  一五六二年(永禄五年)、正月。
 清洲城の大広間では、宿老・重臣一同が揃って年賀をしていた。
その末席には、翔隆(二十七歳)と疾風(二十四歳)もいる。
いつもであれば和やかな雰囲気である筈の大広間は、ピリピリとした緊迫感に包まれている。
理由は、十一日にやってくる三河の松平元康の処遇をいかにするか、にあった。
「同盟などという口実で、横から尾張を狙ってくるに違いない。出向いてきた所を斬り捨てるのが、良策であろう」
金森五郎八長近(三十九歳)が言うと、柴田勝家がうんうん、と頷く。
「松平は今川の傘下で働いており、娘ももろうておる。いかに今川より離反するといった所で、妻子を放っておける訳がない!」
「左様。やはり殺しておくが、織田の為かと存じまする」
佐久間信盛(三十二歳)が言うと、信長(二十九歳)はクッと笑う。
「信用ならぬ…か。よかろう」
そう答え、信長はするりと直垂の紐を解く。
「〝討つ〟合図よ。元康はわしが斬る! 三河武士はその方らがしかと討て!」
「は、はー!」
…正月早々、血なまぐさい話だ。
だが、向こうからわざわざ出向いてくれるというのだから、これ以上の好機はない。
〈…元康様は断じてそんな御方ではない。…それは、信長様もお分かりの筈。なのに何故なぜ斬ると仰せになるのか……〉
翔隆は一人、哀しげなで三河の方角を見つめる。

 訳は、分かっているのだ………騒ぎ立てる家臣達を鎮める為…そして、かつての斎藤道三がそうしたように、相手の器を見極める為の重要な会見。
それは分かっていても、どうしても翔隆には重すぎる話であった。
 
 

  松平元康(二十一歳)は、勇士二十名余りの少人数だけを引き連れて、岡崎城を出た。
 その陰では、元康一行が通る道に沿って疾風が不知火一族を配置させていた。
無論、狭霧より護る為、である。
その道中、武辺者の本多平八郎忠勝(十五歳)が眼を光らせて、辺りを睥睨して舌打ちする。
「気に食わん!」
「ふ…そちは気が荒いのぅ」
重臣である石川数正(二十五歳)が苦笑して言うと、忠勝は大薙刀を振り回した。
「そこかしこから殺気が漂うてきて、腹が立ち申す!」
「はは…平八郎らしい」
元康が馬上で笑う。
「あれはな、氏真どのが放った乱破より、我らを守る為にいる者達だ。案ずる事はない」
そう主君の元康が穏やかに言ってもまだ腑に落ちないらしく、忠勝は唸りながら頭上でブンブンと大薙刀を振り回していた。
 
 一行は、二列となって尾張を目指していた。
本多忠勝を先頭に、大久保新十郎忠世(十六歳)・本多重次しげつぐ(三十四歳)、次いで石川数正・榊原小平太(十五歳)に小姓衆。
そして元康の馬の轡を取る徒の修隆おさたか(五十九歳)、すぐ後ろには鳥居元忠(二十四歳)・酒井忠次(三十二歳)など重臣が続いていた。
 ふと酒井忠次が元康に馬を寄せる。
「真に、よろしかったのですか?」
「ん…?」
「このまま行けば、確実に殺されまする。やはり、軍勢を率いた方がよろしいかと…」
いかに三河の強者達を連れて来ているとはいえ、所詮は多勢に無勢………そう言いたいのであろう。そんな忠次を見てふっと微笑むと、元康は前を見つめる。
「信長公は、そなたが思うておるような御仁ではない」
「しかし…!」
まだ何かを言い掛けるが、前方に人影を見付けて止まる。
 翔隆が明智光征(十七歳)・矢苑しおん忠長(十二歳)・椎名雪孝(十四歳)を連れて、出迎えに来ていたのだ。
「何じゃ貴様ぁおうしぁ!」
本多重次が怒鳴って太刀の切っ先を向けるが、翔隆は動じずにニコリとして一礼した。
「応接を承りました奉行、篠蔦三郎兵衛翔隆にござりまする。道中、万が一の無いよう、お迎えに上がりました」
「それはごくろう。共に参りん」
元康が笑顔で言うと、翔隆は微笑して頷いて共に歩き出す。
 重次は仕方なく太刀を収めた。
すると元康は、穏やかな眼差しで隣りを歩く翔隆を見る。
「…いつどのは、いかに?」
「――――姉の子の、隣りに…葬りました…」
「そうか…」
それだけ聞くと、元康はちらりと後方を見た後、前を向いた。
それを見て、翔隆は元康の心中を悟る。
〈駿府に質として残された瀬名姫と御子らの身を、案じておられるのだな…〉
元康は今川に質として居た時に、今川義元の姪である瀬名姫を妻として迎えている。
そして長女・亀姫と嫡男・竹千代を授かった。
 …その妻子を残してきたのだから、不安にもなろう。
もしも信長と結んだと知られれば、妻子の命も玉響となろう。
〈だが、仮にも義元の一門……そうそう殺される事はあるまいが………子はどうなるか…〉
考えて、翔隆も哀しげに元康を見上げた。
 ふと元康は清洲の方向をじっと見つめて、真顔になる。
〈…今こうしていられるのも、信長どののお陰…〉
 幼少の折、殺される所を信長に助けられた。
織田の質となっている間、実の弟のように可愛がり、色々な事を教えてくれた尾張の兄…。その恩義に報いる為にも、今川より独立する必要があった。
 無論、残してきた妻子には申し訳ないと思う。
しかし敵となれば、正室は実家である今川家に帰すのが当然。憂いは子供達である…。
だが運が良ければ、かつての自分のように救われる事もあろう。
そう思って元康は子らを捨ててでも、信長との同盟を取ったのだ。
 そんな元康の心情を察した翔隆と修隆おさたかは、無言で歩いていた。
ふいに忠勝が、大久保忠世に話し掛ける。
「あ奴、老人かと思うたが、目が青いな。気味の悪い…」
「ふむ…信長公は異国の者も傭うようだな」
「生まれつきやもしれんぞ。余りの恐怖で白髪になったやもしれん」
後ろから榊原小平太が言ってきた。
「目が黒くない者など、人ではあるまい」
「鬼やもしれんな…」
そんな悪口を聞いていた忠長が、我慢出来なくなり、持っていた槍を忠勝に突き付ける。
「主君を愚弄するのは許さねえ! この矢苑忠長が相手になる!!」
「小童が! 面白い、掛かって来い!」
暇潰しにと本多忠勝が大薙刀を構えた途端、
「やめんか!」
と、同時に己の主君に叱られてしまう。



 尾張に入り、清洲城下でも忠勝は町民を相手に睨み付け、食って掛かっていた。
「平八は気性が激しくてな。悪気は無いのだが…」
元康が苦笑して言う。
それに微笑で応え、翔隆は城へと案内した。

 門前で馬から降りてもらい、河尻重遠(三十六歳)と塙直政(三十四歳)の出迎えを受けた後、玄関に着いた。
すると中には膝を撞いた利家が待っていた。
「遠路、ご苦労さまにござりまする。殿がお待ちしておりまする故、中にお入り下され。…刀は…」
言い掛けると、忠勝が間髪を入れずに叫ぶ。
「我らは当家を信じて」
「刀はこちらを!」
利家は言葉で遮り、刀を差し出して続ける。
「…〝三河武士は忠義心に厚く、主君思いの士ばかり。その武士の〝魂〟ともいえる刀は、決して取り上げてはならん〟と我が君よりきつく命ぜられておりまする。故に、刀はそのままで、中にお入り頂きたいのですがそうも参りませぬ。なればこちらを腰に差して頂きたいと用意し申した」
ニコリとして利家が言うと、小姓達がズラリと刀を持ってくる。
それを翔隆が抜いて見せた。
「このように、竹光でございますが…我らも同じようにしております故」
そう翔隆が言い、利家や小姓達と共に刀を抜いて見せる。
皆一様に竹光であった。
それを見た一同は唖然とした。
対面では刀剣を預けるのが当然である…。
だからこそ、負けてたまるかと勢い込んで来たというのに、出端を挫かれた思いでいた。
〈これは大した器……〉
正直者揃いなだけに、皆感服し、信長への関心を高めると共に、好感を抱いた。
そんな様子に元康は微笑して、刀を預けて竹光と取り替えて中に入る。


 広い板の間に三段、畳を積み重ねた上段が二つ設けられていた。
その一つに信長が直垂姿で座っており、元康から見て左側に織田の重臣達が居並んでいる。
その反対側に三河武士達を並ばせて、手前の上段に座ると、元康は家臣共々深く一礼した。
「お久しゅう、ござりまする」
「…十三年振りよの…竹千代」
「吉法師さま…」
二人は穏やかな眼差しで、懐かしげに見つめ合う。
信長は、直垂の紐に手を掛けたまま…。
「正月に尾張に来るのは、骨が折れたであろう」
「いいえ。正月だからこそ、良かったのだと思うておりまする」
「そうか」
信長は、その返答にニヤリとする。
 尾張へ来る、すなわち今川の敵となる覚悟はあるか、との問いに元康は〝一月だからこそ良い〟と言った……今だからこそ、今川と縁を切れるのだと言ってきたのだ。
答えは上々……互いに真剣な表情で見つめ合う。
これからが本当の駆け引き…ここからが本題である。
「乱世よの」
突然の信長の言葉に、元康は目を細める。
「血で血をあがない、因果応報を繰り返しておりまする」
「戦を鎮めねば」
「犠牲になる民草が哀れ…」
「その為には」
「非情な決断と、穏健な統治が必要」
「戦は領土争いの為にあらず」
「これ以上、血を流さぬ為に鎮める為のもの」
「天を治めるという事は」
「誰かが覇王とならねばならぬ」
交互に喋っている声が、まるで一人で喋っているかのように聞こえた。
一つの言葉を信長が出すと、打てば響くかの如く元康が続けて話していた。
聞いていて、全く違和感がない…共鳴した会話だ。
「上杉は」
「仁と朝廷を重んじる。…武田は」
初めて元康が問い掛けてきた。信長は微笑して言う。
「信義のみを大事とし、北条は身内のみで固める」
「三好は都の支配のみを画策し、宇喜多は謀略で人を陥れ」
「毛利は大友と競うように中国を制す事を興とし」
「島津は御家拡大………となれば、信長どのしかおりますまい」
元康はニヤリとして言った。
「したが東の要は」
「この元康、天下が鎮まるよう、しかと三河を守り、何人たりとも通しはしませぬ!」
そう言うと、信長が膝を叩いた。
「よう言うた! そなたは立派な大将よ。これよりは、共に天下を治めていこうぞ!」
「はい!」
そう言い、二人は立ち上がり共に歩いていった。
その瞬間、双方の家臣達から安堵の溜め息が漏れる。
両主君共、同じような事を家臣に伝えていたのであろう…。

   同盟は成った!

  ここに、幼い頃より兄よ弟よと親しんだ二人の絆が、新たに生まれ変わったのである。
 信長が元康達に馳走をしている間、翔隆は元康ら主従の寝所を整えていた。
それを手伝いながら、光征がふと翔隆を見る。
「何だか、不思議な会話でしたね」
光征の言葉に、翔隆はフッと笑う。
「そう思ったか?」
「誰でも思います! 三河衆の方々も唖然とされていましたよ」
光征が言うと、そこにいた雪孝と疾風も頷いた。
「あれが信長様の話し方でもある。その内に慣れるさ」
…慣れるというより、慣らされたのであろう。そう思い、それ以上は触れない事にした。
「一泊されていかれるのですよね?」
疾風が聞くと、翔隆は頷いて座敷を見回す。
「そうだ。万が一の事が無いように、こうして調べている。…よし、後の守りは任せたぞ」
「はっ」
それに頷き、翔隆は光征と雪孝を連れて戻って行く。
 
 
 翌日、松平元康一行は、尾張を出た。
翔隆は城に雪孝を残し、護衛として光征と共に岡崎まで同行する。
 その道中で、元康が馬上から翔隆に話し掛ける。
「のう翔隆」
「はい?」
「そなた、義成どの……今川義成どのと、知人なのだよな?」
「えっ?! は、はい…」
まさか元康から義成の名を聞こうとは思いもよらなかったので驚くが、平静を装った。
「その義成どのの知人にな、狭霧の者がいてな。…修隆、話してやってくれ」
「はい。―――名は睦月…知っているか?」
淡々と修隆おさたかが言う。
〈む…つき……〉
翔隆は頭が真っ白になって、答えられずにいた。
代わりに光征が答える。
「はい、とてもよく存じておりまする」
「…………」
翔隆の蒼白した顔と、家臣の焦りようを見て何かを悟った修隆は、元康に一礼して翔隆の腕を掴むと列を離れる。
「睦月は、拓須同様に重用されていた者だ。―――友人か?」
返事はない…修隆は溜め息を吐いて続ける。
「まあいい。その人物だが……一族を裏切った罪で、遠江の権現谷という場所で処刑されるとの話を清修から聞いてな。お主、義成殿に伝えてくれぬか? 今川館に居た頃は……」
修隆の言葉が遠のいていく…。
〈処刑…?!〉
ドクン、ドクンと心臓の鼓動が頭に鳴り響き、汗がやたらと出てくる。
動揺と混乱で何も考えられず、翔隆は突然走り去ってしまった。
「翔隆?!」
元康が驚いて呼ぶが、もう消えていた。
すると、光征が元康の下に駆け寄って平伏する。
「申し訳ござりませぬ!!」
「…どうしたのだ?」
「睦月様は翔隆様にとって、大切なお師匠様の一人にござりまする。昨年より行方知れずで必死に探しておられました。故に護りは! この明智光征がしかと引き受けますれば、どうぞ主をお許し頂き、この事、信長様には内密に………どうか! お願い至しまする…!!」
地に頭を付けて言う忠義振りに、元康は頷いて優しく微笑む。
「承知した。…では、参ろうか」
「ありがとう、存じまする…!!」
光征は心から感謝して立ち上がった。
 ―――欲を言えば、この事を誰かに伝えさせて欲しい…。
単独で行ってしまった翔隆の後を、誰かについていってもらいたい。
…しかし、今は任務を全うしなければならない。辛い立場の中で、光征は護衛の任を果たす為に同行した…。
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