鸞翔鬼伝 〜らんしょうきでん〜

紗々置 遼嘉

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六章 決別

十二.義成外伝 〜友、分かつ時〜〔三〕

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 そんなある日、母が父の今川義元に斬られる場面に出くわした。
「母上!? 一体何を…」
「義成! 逃げなさい!!」
「で、ですが!」
義成が由羅を庇って前に立つと、返す刀で顔を斬られた。
「くっ…!」
思わず反射的に刀の鍔に手を掛けると、また顔を斬られる。
「生意気な!」
そう言い義元は義成を蹴って背を切る。
「ぐ、う…!」
義成は、由羅に手を掴まれて何も出来ないまま膝を着く。
すると由羅に背を押された。
「逃げなさい! さあ!」
「うう…」
義成は何も考えられずに目眩と激痛の中、走り出した。
走り去る先には拓須が居て、頷いてついていった。
〈…相変わらず芝居の下手な女だな〉
そう思いながら拓須は義成を追う。
由羅は殺された…そう、思わせる事は出来たらしい。
「やっと清々したわね」
そう言い由羅は傷を癒して、義元と寝所に向かった。




義成が木の根に寄り掛かり、倒れ込むように気を失ったので、拓須が睦月の待つ…もとい、翔隆の集落へと運んだ。

「そこの麓に倒れていたが…」
そう言い志木しぎの小屋の前に置く。
すると、志木が何か言う前に弥生と楓(十四歳)は手当ての準備に取り掛かった。
「まだ何も言っておらんぞ」
「でも父さま、顔と背中が凄い血だらけで…」
「顔…」
それを聞いて、志木は己の顔の古傷に指を当てる。
「…中に運ぶといい。手当てはする」
志木の許可が出ると、千太が義成を中に運んで、弥生と共に着物を脱がせる。
「こりゃ酷い…何処ぞのお侍のようだが、背を深く斬られてる。お頭、縫わないと駄目です」
「それ程酷いのか…弥生、支度を」
「はい」
答えて弥生は囲炉裏の側に桶を置く。

 手当てが終えると、義成は拓須と睦月の小屋に運ばれた。
夜中なので翔隆は寝てしまっている。
「あれ…? 確か、義王丸だよね?」
「内密だ」
その拓須の言葉で、何か事情があるのだろうと思い睦月はそれ以上追及しなかった。



義成が目を覚ますと、目の前に翔隆の顔が見えてギョッとする。
「つ…」
「起きた! …大丈夫?」
心配そうに言い、翔隆は義成の頭を撫でる。
「痛いの早く治るように、撫でるといいんだよ」
そう言いながら優しく頭を撫でられて、義成は込み上げる涙を抑え切れずに腕で顔を覆った。
「痛い? お薬習って作ってあるよ。飲む?」
「ぃや…違う…っ!」
そう言い、声を殺して泣く。
その翔隆の優しさに、何故だか切なくなったのだ。
 ーーー恐らく、本物の母親の優しさを思い出したのだろう…という事が分かり、拓須がほんの少しの罪悪感から術で義成の傷の痛みを、少しだけ和らげてやった。


 昼に、弥生と楓が来て義成の包帯を変える。
「痛くない?」
「はい…」
口を開くと、顔の傷に響く…。
弥生もそれが分かっているので、無理はさせまいとしていた。
「塗り薬、少ししみるわよ?」
楓がそう言い、傷の治りが良くなる薬を背の傷に塗り、弥生と共に包帯をする。
「子供に面倒を掛けさせてしまって済まんな」
座って言うと楓が怒る。
「子供じゃないわ! もう十四よ」
「楓やめなさい。さあ、無理をせずに寝て。粥は食べてね」
弥生が優しく言い、茶碗と箸を置く。
「…何故、とは無理に聞かないわ。ただ、名を教えてちょうだい? 私は弥生、この子は楓で…そこで覗いている銀鼠色の髪の子は翔隆よ」
「あ……」
名を、名乗ろうとしてためらう。
今川の名を、名乗りたくない。
「…義成、です。義を成すと書きます…」
「そう、いい名ね。では義成さんと呼んでもいいかしら?」
「はい…」
その会話の後、義成は粥を食べて薬を飲んだら寝てしまった。
翔隆はそわそわしながら義成を見つめる。
そんな翔隆の背を睦月がポンポンと叩く。
「…翔隆、修行するよ」
「はぁい」

その夜、義成が熱を出していたので話し合いをする小屋に運んで看病する事になった。
「申し訳、ない…」
「気にせずに、今は治す事を考えるといい」
そう志木が言い、弥生と共に鎮痛剤を作る。
〈この人は目が見えないのに、何でも出来るのだな…優しいし、頼もしい…〉
もしも、自分に父が居たなら…こんな人がいい。
そう思いながら気を失うように眠る。

熱が引くと、姿の変わった子供がまたやってくる。
「大丈夫? 痛い?」
「こら翔隆! また勝手に近寄って!」
睦月がすぐに引きずっていく。
顔の傷が痛むだろうから、喋らせないようにと言われているのだ。
「全く…」
志木が苦笑して呟く。
その雰囲気から親子のように思えたので聞いてみる。
「あの子は、一族ですか?」
「!! 貴殿は?」
一気に殺気立ち志木が聞くと、義成は申し訳なさそうに言う。
「あ、の…両族の事は知ってます。狭霧一族の側で暮らしていましたが、自分が一族かどうかは分かりません。申し訳ない…」
そう正直に言い、俯く。
外にいた千太は嘘ではないと判断して中に入り、志木の隣りに座る。
「お頭、嘘には思えません。大事ないでしょう。ただ…信頼とは別です」
そう言い千太は義成を見る。
「我らは不知火。…それで、分かるのではないか?」
「あ、ではやはり嫡子…え? 不知火? でも先程いた白茶の子は狭霧では…?」
「…訳あって、ここで暮らすようになった」
そう志木が言い、大まかに事情を説明した。
翔隆がまだ掟を知る前なので、勝手に一族の事を喋らないようにと言っておく。

翌日も志木が居ない時を見計らって翔隆がやってきた。
「ね、痛い? これあげる」
そう小声で言い、手ぬぐいを渡す。
手ぬぐいを広げると、色んな木の実が入っていた。
「姉さんに食べられる木の実教えてもらったんだ。お腹減ったら食べてね」
そう言い笑って行ってしまう。
「………」
義成はそれを見て戸惑う。

そのまま置いておくと、志木と楓が来て木の実に気付く。
「あ、翔隆ね? おいしかった?」
楓が聞くと、義成は苦笑する。
「こういう物を食べた事が無くてな。どうしていいか分からないんだ」
「え? クサイチゴとヤマグワ? やだコレ黒くないじゃない」
そう言い、楓はヤマグワの黒い実だけを残して返す。
「はい、食べてみて」
そう言われて食べてみると、甘かった。
「…ホントに食べたこと無いの?」
「その…こういう実は遠くにあったから、取りには行けなくてな」
「どんな所に住んでたの?」
「楓、包帯を」
「はい」
志木が楓を制して手当てをする。
余り聞くな、という意味だ。
どんな所にーーーそう聞かれても、答えようが無い。
館の部屋の一角だけで過ごした、などと誰が信じるのだろうか?
ここの者達は、自由に山を駆け回れる…それが、羨ましかった。


その二日後には、歩けるようになったので周りを歩いてみた。
案内は楓と千太だ。
「あ、蛇!」
足元を這う蛇を見て楓が言い様にパッと捕まえる。
義成は腰の短刀を手にする。
「殺すか?」
「え? 食べるけど…」
「え…」
「え?」
楓は義成が何故聞き返すのか分からなくなって、きょとんとして千太を見る。
「あー…楓、早く置いてくるといい。ついでにそこのシマヘビも」
そう足元を見て言う。
楓が二匹の蛇を持っていくと、千太は笑いながら歩く。
「あんたは、いい育ちのようだな」
「え…」
「普通の人間達でも食べる物を、食べた事が無いようだからな。ほら、あそこのヘビイチゴだって食える。甘くはないが、翔隆はよく食べてるな」
「…色々と、教えて頂けませんか? 恥ずかしながら、食える物は全く分かりません。お願いします」
そう言い頭を下げるので、やはり武家だと確信した。
「よし、この辺を周りながら集めようか」
あえて何も言わずに、千太は案内を続ける。
「俺達男なら、猪でも熊でも鹿でも倒せるけど女子供には無理だろう? 蛇は、女子供でもすぐに捕まえられるから丁度いいんだ。人間達は嫌ったりするな…どうやら、蛇は神様になるらしいよ」
「へえ…」
「弥生さんは人間だから、蛇が怖いらしい。元々は俺達男衆だけで食ってたんだが、ある日楓がマムシの焼いたのを食べちまって。それ以来、蛇と見ると捕まえちまうんだ」
そう言い千太は笑う。
気のいい人だ、と思った。


翌日からは、翔隆が睦月と共にやってきた。
「傷はどうです?」
睦月が聞く。
「ああ…もうだいぶいい。…睦月と翔隆、だったな」
「うん! はい木の実!」
そう笑顔で翔隆は手ぬぐいいっぱいの木苺を渡す。
「ありがとう。…何か礼をしたいが…俺に何か出来る事はあるかな?」
そう尋ねると、翔隆が笑顔で言う。
「じゃあ、外の事教えて!」
「外ーーー…」
外の世界の事は、むしろ翔隆達の方が知っている気がする。
閉じ込められて育ったので、館の一角の世界しか知らないのだ…。
義成が苦笑して俯くと、睦月が紙を手に近付く。
「では、文字や言葉を習えますか?」
「他にも、大人がいると思うが…」
義成はちらりと戸に寄り掛かって立っている拓須を見て言う。
すると睦月が苦笑して首を振る。
「頼りになりませんので。…少し、修行してからまた来ます」
そう言い、睦月は翔隆を引きずるように連れて行く。
「…あの、貴方が助けてくれたと聞きました。ありがとうござい」
「礼などいらん」
「………」
礼の途中で遮られ、義成はしばし沈黙する。
礼を言われる筋合いは無い…そう言っているようにも思える。
〈…何処か、京羅様に似ているな…〉
違う事を即座に否定する所が、京羅に似ていた。
「でも、運んで下さったと」
「然り。…手当てはしていない」
「…そう、ですか」
「敬語も要らん」
取っつきにくい態度だが、ただ余計な事を言わないように簡潔に済ませているだけだと分かった。
狭霧とはそういう教育の下で育つのだと知っているからだ。
余計な事を言わずに、命に従うようにと…。
義成は何を言えば喋るのかを考えてから口を開く。
「名をまだ聞いていないが」
「知っていよう」
「貴殿からは聞いていない」
「…拓須だ」
「そうか。拓須、ありがとう」
「だから」
「手当ての云々うんぬんではなく、運んでくれねば生きてはおらぬ故。礼くらい言わせて欲しい」
「………」
拓須は横を向いて溜め息を吐く。
〈…なる程、やはり嫡子の気質だ〉
拓須はそう思い、苦笑する。
まだ若造のくせに、なんとかして相手と対話をしようとする。
そこが、沙音に似ていた。
〈今知ったら、面白い事になりそうだが…〉
自分は狭霧の嫡子で、掟があるから陳腐な理由で斬られたのだ、と。

 ーー嫡子は不知火へ送る事ーー
その掟の実行の為に。

「どうせなら、不知火を憎むようにしたいわ!」
あの女がわざわざ京羅を使って自分を呼び出してまで、そう言って立てた計画がこれだ。

〈ーーー…教えぬ方が、良かろう…〉
あの女に従う訳では無い。
仮にも従兄弟…そして、長になる男だ。
〈万が一、睦月のように戻らぬようになっては一大事だ〉
睦月の時は、あれこれと阻止しようとしたが失敗した。
やはり運命とやらに逆らうのは無理なのだ。
またため息をついてから、拓須は外を見て言う。
「ーーー睦月と…翔隆に、色々と教えてやってくれ」
「え…?」
「お主の知っている事でいい。あの子らは、ここの山からまだ出られぬ故」
「…承知した」
大体の事情は聞いているので、義成はそう答えた。



その日から、翔隆が入り浸った。
修行の前や後に、食事を持ち寄って、睦月と共に来て何かを習う。
そうする内に、剣術の稽古を付けてやる事になった。
翔隆だけではなく、睦月も共に。
「義成は、どこにも行かないよね?」
不意に翔隆が聞く。
「…志木殿が、許して下さるのならばここに居たいが…」
その言葉を聞いて、翔隆はこっそり聞いていた楓と共に父に聞きに行った。

「…何故、楓まで聞くのだ?」
「それは…翔隆に頼まれて」
楓は翔隆を睨みながら答える。
〈分かってるわね? 余計な事言ったら殺すわよ!〉
そう言わんばかりの気迫だ。
すると翔隆は素直にコクコクと頷いた。
「それで、どっち?」
「文字も習っているし、剣術も長けているし居てくれたら俺強くなれるよ!」
そう言われて、志木は警戒しながらも許す。
外からの人間は、誰であれ警戒しなくてはならないのだ。
「ただし…」
「わぁい! 早く義成のとこに行こう!!」
志木の言葉を掻き消すようにはしゃぎながら、二人は行ってしまう。
「お頭、大事ありませんよ。義成殿は誠実で真面目な人です」
慰めるように千太が言うと、弥生も志木の腕に手を添える。
「皆で見ていますから…もう雨が降りそうなので中へ入りましょう?」
「ん…」
睦月と拓須の時と違って、なんだか嫌な予感がするのは何故なのか?
この時の志木は、まだ楓が義成と恋仲になるなどと思ってもみなかったのである。


この集落に居てもいいと許可を得て、義成はその晩一人で考えていた。
〈…もう、あの館には戻れまい…〉
母に、逃げろと言われてそのまま逃げ出してしまった臆病者だ…。
今更戻った所で、誰も居ない。
ここに居れば、この目の色を気にする者も居ないし、慕ってくれる者も居る。
〈ここは…心地良いな…〉

もう、一人ではない。

頼りになる人も居る…。

義成はそれが嬉しいと感じた。
〈ここを、離れたくない…。私も、ここの人達に必要とされるようになろう〉
そう思い眠りについた。

翔隆を、楓を、睦月を、守っていこう…と、そう決意して。
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