4 / 41
第一話
発見
しおりを挟む
「慶さん、まりさん見つけました。」
パソコンをいじっていた大和が俺を呼んだ。
「武藤真理。町役場の近くにあった古本屋の店主の娘です。」
「実の娘が殺したってこと?」
「わかりません。真理さんは店主の武藤昇さんが自殺した日から、行方不明になってます。」
「父親を殺して、行方をくらました。って感じかな。」
「そうなると、見つけるのが大変ですね。」
「ああ、そうだな。」
「ちょっといいですか?」
今まで俺たちが話す様子を、じっと見ていた裕貴が言った。
「あの男の子が言ってた、真理さんを引き留めようとした男の人って誰なんでか?」
「あ、そんなことも言ってましたね。」
「店主に息子はいるか?」
「いや、いません。」
「じゃあまず、そいつを探そう。」
「わかりました。でも、でがかりが全くないです。」
「そうだな、どうやって探そう。」
俺と大和が悩んでいると、また裕貴が口を開いた。
「まり、待って。って言ってたんですよね。呼び捨てってことは、知らない人どうしではないですよね。」
「そうだな。」
「じゃあ、僕は真理さんの交遊関係をあたります。」
「おう、頼んだ。」
俺はそう言うと、食べかけのジャムパンを頬張った。
今回の依頼は少々厄介だな。
数時間後...
「慶さん、こいつかもしれません。」
パソコンとスマホをいじっていた大和が俺を呼んだ。
「こいつです。」
パソコンには、イケメンがいた。
「誰だこのイケメン?」
「真理さんの彼氏です。」
「彼氏いたのか。」
「はい。結婚の約束もしていたそうです。」
大和はスマホを見せてくれた。
そこには真理さんが使っていたSNSのある呟きだった。
『今日、彼氏がプロポーズしてくれた!半年後には結婚式だ。』
「幸せそうですね。」
いつの間にか、俺たちの後ろにいた裕貴が言った。
「結婚を間近にした人が父親を殺しますかね?」
「それもそうだが、何かしら理由があるんだろう。」
「理由ですか。」
「ああ、父親に借金があって結婚するのに邪魔だったとか。」
「借金ですか。」
裕貴はそう言うと黙りこんだ。
「まあ、そんなことはいい。とりあえず明日、その男に会いに行こう。」
「はい。住所は···」
パソコンをいじっていた大和が俺を呼んだ。
「武藤真理。町役場の近くにあった古本屋の店主の娘です。」
「実の娘が殺したってこと?」
「わかりません。真理さんは店主の武藤昇さんが自殺した日から、行方不明になってます。」
「父親を殺して、行方をくらました。って感じかな。」
「そうなると、見つけるのが大変ですね。」
「ああ、そうだな。」
「ちょっといいですか?」
今まで俺たちが話す様子を、じっと見ていた裕貴が言った。
「あの男の子が言ってた、真理さんを引き留めようとした男の人って誰なんでか?」
「あ、そんなことも言ってましたね。」
「店主に息子はいるか?」
「いや、いません。」
「じゃあまず、そいつを探そう。」
「わかりました。でも、でがかりが全くないです。」
「そうだな、どうやって探そう。」
俺と大和が悩んでいると、また裕貴が口を開いた。
「まり、待って。って言ってたんですよね。呼び捨てってことは、知らない人どうしではないですよね。」
「そうだな。」
「じゃあ、僕は真理さんの交遊関係をあたります。」
「おう、頼んだ。」
俺はそう言うと、食べかけのジャムパンを頬張った。
今回の依頼は少々厄介だな。
数時間後...
「慶さん、こいつかもしれません。」
パソコンとスマホをいじっていた大和が俺を呼んだ。
「こいつです。」
パソコンには、イケメンがいた。
「誰だこのイケメン?」
「真理さんの彼氏です。」
「彼氏いたのか。」
「はい。結婚の約束もしていたそうです。」
大和はスマホを見せてくれた。
そこには真理さんが使っていたSNSのある呟きだった。
『今日、彼氏がプロポーズしてくれた!半年後には結婚式だ。』
「幸せそうですね。」
いつの間にか、俺たちの後ろにいた裕貴が言った。
「結婚を間近にした人が父親を殺しますかね?」
「それもそうだが、何かしら理由があるんだろう。」
「理由ですか。」
「ああ、父親に借金があって結婚するのに邪魔だったとか。」
「借金ですか。」
裕貴はそう言うと黙りこんだ。
「まあ、そんなことはいい。とりあえず明日、その男に会いに行こう。」
「はい。住所は···」
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる