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囚われの騎士
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自分は元々神に仕えるのに相応しい人間ではなかったのだ。
横になることすらできない狭い檻の中で、両手首に鉄枷をはめられ、レオンは膝を抱くようにして俯いていた。
水と腐りかけたパンだけでかろうじて生きながらえていると、自分が虫けらのような存在になった気がする。
泥と汚物だらけの檻で、空腹感と不快にまみれ、鉄格子にぼんやりと凭れていると、まとまったことは何一つ考えられない。
(カイン……)
あの幻の城での出来事から、もう3日経つ。
靄のかかったような頭の中で、何故かあの悪魔にもう一度逢いたいと思った。
こんなに酷い姿でも、あのぞんざいな悪魔ならきっと気にすることもないに違いない。
悪魔はあれを罰だと言った。
確かに、結果としてこうなったのだから、あれは罰だったのだろう。
けれど、その罰を既に懐かしんでいる愚かな自分がいる。
また出会ったら、あの温かい腕で抱きしめてくれるだろうか。
……キスを、くれるだろうか。
今のレオンに思い出すことが出来るぬくもりは人のものでも神のものでもない、悪魔のそれだけだった。
自分が今まで仕えてきた神の手には、触れたことがないから。
――そんな自分の考えが外に漏れてしまっていたのだろうか。
顔見知りの従士が天幕の向こうからやってきた。
態度や言葉が粗暴で、昔から敢えてあまり関わらなかった小太りの中年男だ。
赤毛であごひげをぐるりと生やしているその従士は、ニヤニヤとしながら鉄格子ごしにレオンの裸身をジロジロと眺めた。
「悪魔のチンポはそんなに美味かったのか? 聖騎士様が聞いて笑わせるな」
辱めに反応する気力すらない。
ただ目を反らし、俯いて体を縮こまらせる。
檻をガンと強く蹴られ、むき出しの背中に衝撃が走った。
「明日エルカーズとの決戦に出発する前に、お前は火あぶりになるんだ。せいぜい悪魔に助けを求めるがいいさ」
吐き捨てるように言い、赤毛の従士が去っていく足音が聞こえた。
――火あぶり。
何度かその処刑方法で殺される人間を見たことがある。
異端者を、魂も肉体も完全に消滅させる為に選ばれる恐ろしい刑。
煙と炎に悶え苦しむ罪人の姿……。
自分はそれほどのことをしたのだ。だが、アレクスも? 考えても分からない。
……冷たく凍えた心に、温もりを求めたことさえも、罪なのだろうか……。
疲労の限界を超え、レオンはうつらうつらと浅い眠りに落ちていった。
朦朧とした意識の中で、夢を見る。
あの美貌の悪魔が、黒いマントと銀髪を靡かせながら天幕の間を歩き、こちらに向かってくるのだ。
レオンは檻の中でヨロヨロと立ち上がり、掠れた声で彼に訴えた。
「……カイン……!」
だが悪魔の足は途中で止まってしまい、傍には来ない。
距離のある場所に佇んだまま、カインの美しい唇が開いて言った。
「……お前の望みを叶えてやる」
その言葉に、胸が苦しい程高鳴った。
だが、肝心の自分の「望み」というのが何なのか分からない。
「望み? 望みって、なんだ」
必死で聞き返したが、悪魔は答えてくれなかった。
不思議な響きを持った言葉を再び紡がれる。
「今、お前の中に、望みは生まれた。その望みを胸に、死んだ友の分も、お前が心から愛するものから愛を得よ。それまでは、泥をすすってでも生きろ。――それが神の助力と引き換えにお前の背負う宿命」
「愛、……宿命?」
相手の言っている意味が分からず絶望する。
「愛って、なんだ……」
だが、カインは嘲笑するように微笑むばかりだ。
生きろとは、目の前に死しかないこの状況で、一体何を言っているのか。
さっぱり意味が分からない。
カインが黒いローブを翻して背中を向け、足早に去っていく。
「カイン! 待ってくれ、カイン! 俺を殺してくれ――」
こんな状況で望むことなんてそれだけに決まっている。
なのに何故、最初に彼の顔をみた時にそれを言わなかったのだろう。
抱きしめて欲しいと思ってしまった――から、か。
――短い夢は、不穏なざわめきと馬の高い嘶きの声で破られた。
ハッと瞳を開くと、夜のはずなのに周囲が騒がしく、空が不審なほど明るい。
「……?」
目を擦り、左右に首を振って檻の外を見回して、驚愕した。
あたりは見渡す限り、炎に包まれている。
天幕が火矢で燃え上がり、あちこちで戦闘が起こっていた。
こんな緊迫した状況で、なぜ自分はうっかり眠りこけていたのだろう。
戦っているのは揃いの白銀の鎧を身に着ける間もなかったらしい同胞達と、エルカーズの武装兵だ。
剣戟の音と、同朋の悲鳴が絶え間なく鼓膜を刺す。
「奇襲……」
汚れた頬を炎の明かりに照らされながら、レオンは愕然とつぶやいた。
エルカーズの大軍勢はまだ荒野の向こうにいると思っていた。だが、別動部隊が密かにこの陣に近付いて到着し、火を放ったのだ。
かといって、今のレオンには戦うことも逃げることも出来ない。
ただ茫然と死んでいく仲間を傍観することしか――。
(神は……、我々を見捨てたのか……)
飛び火していく炎を見つめながら、呆然と唇を噛む。
地獄のような光景にワナワナと震えていると、今まさに聖騎士団の一人を殺したばかりの一人のエルカーズ人が、遂にこちらに気付いた。
「……!」
黒ひげを生やした男が、血の付いた剣を手に大股でずんずんとこちらへ近づいてくる。
返り血を浴びた恐ろしい形相で、目の前に立った男に、レオンは固唾をのんだ。
「――お前、エルカーズ人か」
エルカーズ人の言葉でそう問われた。
服を全く身に着けていないせいで、相手は自分のことを捕虜になった仲間だと思ったらしい。
大陸で使われている言語は、聖騎士団の中で一通り全て習っている。
レオンは目を見開いた。
殺されずに済む――かもしれない。
――それから自分がとった行動は、自分でも信じられなかった。
「そうだ」
相手と同じ言葉でそう答え、檻を閉じている鉄鎖の錠前を視線で指す。
目の前の兵士は無言で剣を振り上げ、ガン!と錠前を破壊した。
檻全体に震えるような衝撃が走り、反動で、ギイと錆びた音を立てて扉が開いた。
(――これも)
手首を縛めている手枷を差し出すと、そこにも剣が振り下ろされる。
両手首を繋いでいる金具が鈍い音を立てて破壊された瞬間、レオンの心の中で、何かが切り替わった。
相手の兵士はすぐに踵を返し、逃げまどっている修道士たちを血祭りに上げる為に去っていく。
その後ろ姿を見送り、レオンはなるべく人目につかぬように檻を抜け出した。
だが、この姿のままでは逃げられない。
倒れて死んでいるエルカーズ人の兵士から、無我夢中で服を奪う。
鎧を外し、襟の詰まった独特の服装を引き剥がしながら、夢に出てきた悪魔のことを思い出した。
――泥をすすってでも生きろ。
自分の命を長らえる為に嘘をつき、敵とはいえ死人から服を剥がすなど、今までの自分だったら考えられない。
本来はここで踏みとどまり、戦って、仲間と共に躯となるべきなのに。
だが自分の内側から湧いて来る謎の衝動が、それを自分に許さなかった。
すぐそばで戦っている仲間達をよそに、黒いジャケットを肩に掛けるように羽織り、素肌に直接ズボンをはいて、裸足のまま馬を繋いでいる場所へとひた走る。
良心が痛んだが、飢えと疲労で極限状態の今のレオンに、他人を助ける力はもう残っていなかった。
広大な野営地は、もうほとんどが炎に包まれ敵の手に落ちている。
馬が必要だ。――早く早く、逃げなければ。
でも、どこへ……。
息を激しく切らせながら炎の上がる天幕の横を突っ切った時、突然何かに足元を掬われた。
「っあ……!?」
ドサリと顎から地面に転げ、地に伏す。
起き上がろうとしたが、腕を立てようとして体が潰れてしまった。
ほとんど何も食べていないせいで四肢に力が入らない。炎の熱と渇きで、喉もカラカラだ。
かろうじて首だけを持ち上げ背後を見ると、走るレオンに足をかけて転ばせたのは、あの赤毛の中年従士だった。
「逃げるつもりか、この、悪魔憑きめ……!!」
彼は白目を血走らせ、炎を反射してオレンジ色にギラギラと光る剣を振り下ろしてくる。
倒れたまま、反射的にレオンは体を横転させ、攻撃を紙一重で避けた。
不快な金属音と共に鈍い振動が地面から伝わる。
「敵の服など着て! お前はエルカーズと通じていたんだろう!! こうなったのは全部お前のせいだ!!」
怒りに満ちた言葉と共に、何度も、何度も剣がレオンに振り下ろされる。
右に左に転がりどうにか避けていたが、ついには体力が尽き、ざっくりと左肩に鋭い鋼の刃が入った。
横になることすらできない狭い檻の中で、両手首に鉄枷をはめられ、レオンは膝を抱くようにして俯いていた。
水と腐りかけたパンだけでかろうじて生きながらえていると、自分が虫けらのような存在になった気がする。
泥と汚物だらけの檻で、空腹感と不快にまみれ、鉄格子にぼんやりと凭れていると、まとまったことは何一つ考えられない。
(カイン……)
あの幻の城での出来事から、もう3日経つ。
靄のかかったような頭の中で、何故かあの悪魔にもう一度逢いたいと思った。
こんなに酷い姿でも、あのぞんざいな悪魔ならきっと気にすることもないに違いない。
悪魔はあれを罰だと言った。
確かに、結果としてこうなったのだから、あれは罰だったのだろう。
けれど、その罰を既に懐かしんでいる愚かな自分がいる。
また出会ったら、あの温かい腕で抱きしめてくれるだろうか。
……キスを、くれるだろうか。
今のレオンに思い出すことが出来るぬくもりは人のものでも神のものでもない、悪魔のそれだけだった。
自分が今まで仕えてきた神の手には、触れたことがないから。
――そんな自分の考えが外に漏れてしまっていたのだろうか。
顔見知りの従士が天幕の向こうからやってきた。
態度や言葉が粗暴で、昔から敢えてあまり関わらなかった小太りの中年男だ。
赤毛であごひげをぐるりと生やしているその従士は、ニヤニヤとしながら鉄格子ごしにレオンの裸身をジロジロと眺めた。
「悪魔のチンポはそんなに美味かったのか? 聖騎士様が聞いて笑わせるな」
辱めに反応する気力すらない。
ただ目を反らし、俯いて体を縮こまらせる。
檻をガンと強く蹴られ、むき出しの背中に衝撃が走った。
「明日エルカーズとの決戦に出発する前に、お前は火あぶりになるんだ。せいぜい悪魔に助けを求めるがいいさ」
吐き捨てるように言い、赤毛の従士が去っていく足音が聞こえた。
――火あぶり。
何度かその処刑方法で殺される人間を見たことがある。
異端者を、魂も肉体も完全に消滅させる為に選ばれる恐ろしい刑。
煙と炎に悶え苦しむ罪人の姿……。
自分はそれほどのことをしたのだ。だが、アレクスも? 考えても分からない。
……冷たく凍えた心に、温もりを求めたことさえも、罪なのだろうか……。
疲労の限界を超え、レオンはうつらうつらと浅い眠りに落ちていった。
朦朧とした意識の中で、夢を見る。
あの美貌の悪魔が、黒いマントと銀髪を靡かせながら天幕の間を歩き、こちらに向かってくるのだ。
レオンは檻の中でヨロヨロと立ち上がり、掠れた声で彼に訴えた。
「……カイン……!」
だが悪魔の足は途中で止まってしまい、傍には来ない。
距離のある場所に佇んだまま、カインの美しい唇が開いて言った。
「……お前の望みを叶えてやる」
その言葉に、胸が苦しい程高鳴った。
だが、肝心の自分の「望み」というのが何なのか分からない。
「望み? 望みって、なんだ」
必死で聞き返したが、悪魔は答えてくれなかった。
不思議な響きを持った言葉を再び紡がれる。
「今、お前の中に、望みは生まれた。その望みを胸に、死んだ友の分も、お前が心から愛するものから愛を得よ。それまでは、泥をすすってでも生きろ。――それが神の助力と引き換えにお前の背負う宿命」
「愛、……宿命?」
相手の言っている意味が分からず絶望する。
「愛って、なんだ……」
だが、カインは嘲笑するように微笑むばかりだ。
生きろとは、目の前に死しかないこの状況で、一体何を言っているのか。
さっぱり意味が分からない。
カインが黒いローブを翻して背中を向け、足早に去っていく。
「カイン! 待ってくれ、カイン! 俺を殺してくれ――」
こんな状況で望むことなんてそれだけに決まっている。
なのに何故、最初に彼の顔をみた時にそれを言わなかったのだろう。
抱きしめて欲しいと思ってしまった――から、か。
――短い夢は、不穏なざわめきと馬の高い嘶きの声で破られた。
ハッと瞳を開くと、夜のはずなのに周囲が騒がしく、空が不審なほど明るい。
「……?」
目を擦り、左右に首を振って檻の外を見回して、驚愕した。
あたりは見渡す限り、炎に包まれている。
天幕が火矢で燃え上がり、あちこちで戦闘が起こっていた。
こんな緊迫した状況で、なぜ自分はうっかり眠りこけていたのだろう。
戦っているのは揃いの白銀の鎧を身に着ける間もなかったらしい同胞達と、エルカーズの武装兵だ。
剣戟の音と、同朋の悲鳴が絶え間なく鼓膜を刺す。
「奇襲……」
汚れた頬を炎の明かりに照らされながら、レオンは愕然とつぶやいた。
エルカーズの大軍勢はまだ荒野の向こうにいると思っていた。だが、別動部隊が密かにこの陣に近付いて到着し、火を放ったのだ。
かといって、今のレオンには戦うことも逃げることも出来ない。
ただ茫然と死んでいく仲間を傍観することしか――。
(神は……、我々を見捨てたのか……)
飛び火していく炎を見つめながら、呆然と唇を噛む。
地獄のような光景にワナワナと震えていると、今まさに聖騎士団の一人を殺したばかりの一人のエルカーズ人が、遂にこちらに気付いた。
「……!」
黒ひげを生やした男が、血の付いた剣を手に大股でずんずんとこちらへ近づいてくる。
返り血を浴びた恐ろしい形相で、目の前に立った男に、レオンは固唾をのんだ。
「――お前、エルカーズ人か」
エルカーズ人の言葉でそう問われた。
服を全く身に着けていないせいで、相手は自分のことを捕虜になった仲間だと思ったらしい。
大陸で使われている言語は、聖騎士団の中で一通り全て習っている。
レオンは目を見開いた。
殺されずに済む――かもしれない。
――それから自分がとった行動は、自分でも信じられなかった。
「そうだ」
相手と同じ言葉でそう答え、檻を閉じている鉄鎖の錠前を視線で指す。
目の前の兵士は無言で剣を振り上げ、ガン!と錠前を破壊した。
檻全体に震えるような衝撃が走り、反動で、ギイと錆びた音を立てて扉が開いた。
(――これも)
手首を縛めている手枷を差し出すと、そこにも剣が振り下ろされる。
両手首を繋いでいる金具が鈍い音を立てて破壊された瞬間、レオンの心の中で、何かが切り替わった。
相手の兵士はすぐに踵を返し、逃げまどっている修道士たちを血祭りに上げる為に去っていく。
その後ろ姿を見送り、レオンはなるべく人目につかぬように檻を抜け出した。
だが、この姿のままでは逃げられない。
倒れて死んでいるエルカーズ人の兵士から、無我夢中で服を奪う。
鎧を外し、襟の詰まった独特の服装を引き剥がしながら、夢に出てきた悪魔のことを思い出した。
――泥をすすってでも生きろ。
自分の命を長らえる為に嘘をつき、敵とはいえ死人から服を剥がすなど、今までの自分だったら考えられない。
本来はここで踏みとどまり、戦って、仲間と共に躯となるべきなのに。
だが自分の内側から湧いて来る謎の衝動が、それを自分に許さなかった。
すぐそばで戦っている仲間達をよそに、黒いジャケットを肩に掛けるように羽織り、素肌に直接ズボンをはいて、裸足のまま馬を繋いでいる場所へとひた走る。
良心が痛んだが、飢えと疲労で極限状態の今のレオンに、他人を助ける力はもう残っていなかった。
広大な野営地は、もうほとんどが炎に包まれ敵の手に落ちている。
馬が必要だ。――早く早く、逃げなければ。
でも、どこへ……。
息を激しく切らせながら炎の上がる天幕の横を突っ切った時、突然何かに足元を掬われた。
「っあ……!?」
ドサリと顎から地面に転げ、地に伏す。
起き上がろうとしたが、腕を立てようとして体が潰れてしまった。
ほとんど何も食べていないせいで四肢に力が入らない。炎の熱と渇きで、喉もカラカラだ。
かろうじて首だけを持ち上げ背後を見ると、走るレオンに足をかけて転ばせたのは、あの赤毛の中年従士だった。
「逃げるつもりか、この、悪魔憑きめ……!!」
彼は白目を血走らせ、炎を反射してオレンジ色にギラギラと光る剣を振り下ろしてくる。
倒れたまま、反射的にレオンは体を横転させ、攻撃を紙一重で避けた。
不快な金属音と共に鈍い振動が地面から伝わる。
「敵の服など着て! お前はエルカーズと通じていたんだろう!! こうなったのは全部お前のせいだ!!」
怒りに満ちた言葉と共に、何度も、何度も剣がレオンに振り下ろされる。
右に左に転がりどうにか避けていたが、ついには体力が尽き、ざっくりと左肩に鋭い鋼の刃が入った。
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