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流浪の騎士
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「便利だと……!!」
カインの体に馬乗りになったまま叫びかけて、やめた。どちらにせよあのまま檻の中に留まり、火に焼かれれば死ぬことができたのに、生を選んだのは紛れもなく自分だ。
死にたいと口では言いながら、極限まで追い詰められた土壇場で、生きたいと無意識に願ってしまった。
その本心がこの悪魔を呼んでしまったのだ。
聖騎士としての規律に反してでも、生きたかった――何故だろう。
この悪魔に出会う前は、決して、そんな自分ではなかった気がするのに……。
「……。首を締めて悪かった。他のことに関しては許し難いが、命を助けてくれたことだけに関しては、お前は悪くない。礼を言う……」
レオンは掴まれた両手から手首を引っ張り抜き、額を手で覆った。
「だけどもう……色々なことがあり過ぎて、俺はもう、難しいことが考えられそうにない。後のことは自分で何とかする……もう、一人にしてくれ……」
自暴自棄気味にそう言うと――レオンを膝の上に乗せたまま、カインが床から身を起こした。
その手が、顔を隠す手をそっと外すようにどける。
「……?」
泣きそうな顔で、レオンは視線を上げた。
その瞬間――上背の高いカインの青白い頬が近付き、口付けで唇が塞がれた。
「……!」
しばらく唇をぐっとひき結んで抵抗する。
だが、カインがレオンの裸の背中に腕を回してきて、強く抱き締められた途端――ふっと歯列が緩んでしまった。
温かな腕の温もり。
その中で、相手の舌を一度受け入れてしまえば、もう駄目だった。
唇の内側を舐め解かれながら、頭の芯がぼんやりと蕩けていく。
(カイン……適当な誰かに呪いを解いて貰えと言いながら、何故こんな事を俺にする……)
また自分の中の「無意識の望み」を読まれてしまったのだろうか。
飢えていたものが確かに満たされていくような気持ちと同時に、また、胸に黒い染みのような感情が広がる。
今日生まれたこの感覚が一体何なのか――わからない。
――コン、コン。
ドアをノックする音が聞こえた。
目の前でカインの腕と唇が離れると同時に、砂が崩れ落ちるようにその姿が消えてゆく。
全てが黒い砂になって床に落ちた瞬間、ドアが開き、 湯気の立ったスープを持ったジーモン神父が入ってきた。
「おや、起きられたのかね。……どうした、顔が赤いぞ。それに泣いているのか?」
訊かれて初めて、自分が涙ぐんでいることに気付いた。
それから数日。
レオンはロキの教会の有する古い修道院の一修道士として、自給自足生活の一環である畑仕事や家畜の世話をこなし、静かな暮らしを送っていた。
院には沈黙の戒律があり、ほかの修道士とは必要最低限以上の会話をすることもない。
それが今のレオンには有り難いことだった。
踝まで丈のある黒い修道服と、部屋は小さいながらも個室を与えられ、真夜中に目覚めて祈りを捧げ、日々の勤めを淡々とこなしてまた真夜中に床につく。
そんな厳格かつ孤立した生活の中で、たまに世間話をしにジーモン神父が訪ねて来てくれる時だけが、唯一の人との交流だった。
この修道院はまるで時が止まったかのようだったが、神父はこの国だけでない教会のネットワークにより、外界で何が起きているかを把握している。
その日も、修道院の食堂で芋の皮むきをしていたレオンの元へ、暗い表情をしたジーモン神父が訪ねてきた。
「聖騎士殿。そこにいらしたか」
神父は食卓の上に籠を載せて作業をしていたレオンを見つけると、急いで近づいてきて、隣の背もたれのない椅子に腰を下ろした。
「レオン殿。この所どうもエルカーズの軍隊の動きがおかしいと思っていたら、とんでもないことが起きていた」
よほど興奮しているのか、彼は木綿の布でしきりに額の汗を拭いている。
「……どういうことです」
ただならぬ彼の様子に、レオンはナイフを持つ手を止めた。
「いやいや、仕事は続けたままでよいから聞いてくれ」
ジーモンが喘ぐような溜息をつき、話し始める。
「悪魔を信奉するエルカーズの王と悪魔神官どもが、古代の秘術により、異次元に住むという悪魔の力を得ているという噂は知っているな」
内心、心臓が凍るような思いをしたが、レオンは黙って頷いた。
「我らも大いに苦しめられてきたその秘術により、エルカーズ老王は、悪魔の王バアルを召喚することに遂に成功したらしい」
その名前に聞き覚えがあり、目を見開いた。
『俺を悪魔なんて呼ぶんじゃねぇ。エルカーズの主神バアルの息子、アビゴール・カイン様だ』……。
(――カインの、父親だ)
ドクドクと心臓が高鳴り、息が苦しくなる。
神父はそんなレオンには気付かずに言葉を続けた。
「ところがだ、その悪魔の王の力というのが余りにも強すぎて、肝心の王がそれを制御しきれず、エルカーズの首都は混乱状態だというんだ。そうなればもう戦争どころじゃないのかもしれんが――別の意味で、非常に心配だ」
レオンは平静を装うため、再びナイフを動かしながら頷いた。
「この町はエルカーズの南の国境に一番近いですからね」
ジーモンがすっかり白くなった長い眉を伏せる。
「悪魔というのは人間の欲望を叶える以外にも、姿形を変えるなど様々な術を持ち、非常に強大な力を持っておる。エルカーズの領内では、悪魔の力によって、体をまるで化け物のように変化させられた人間が次々と増えているらしい。あるいは、一見見た目が普通でも、悪魔の庇護を受けている者もいるとか」
その言葉に、ナイフを持っていた手元が思わず狂った。
ざっくりと親指の腹が切れ、鮮血が噴き出す。
「……っ!」
「? 怪我をしたのか? 大丈夫か、レオン殿。今、包帯を借りてきて――」
慌てて席を立とうとしたジーモン神父を、レオンは必死に制止した。
「いえ、結構です……! 自室にありますから、自分で手当てをしてきます。申し訳ありませんが、お話しの続きはまた後ほど。――」
怪我をした左手を右手で抑え、本来は決して慌てて通ってはいけない薄暗い修道院の石畳の回廊を、逃げるように走っていく。
もう既に左手の傷は癒えている。
自分にもかかっている、エルカーズの悪魔の呪い。
たとえ平穏な生活の中にあっても、何よりこの体が、それを忘れさせてはくれなかった。
カインの体に馬乗りになったまま叫びかけて、やめた。どちらにせよあのまま檻の中に留まり、火に焼かれれば死ぬことができたのに、生を選んだのは紛れもなく自分だ。
死にたいと口では言いながら、極限まで追い詰められた土壇場で、生きたいと無意識に願ってしまった。
その本心がこの悪魔を呼んでしまったのだ。
聖騎士としての規律に反してでも、生きたかった――何故だろう。
この悪魔に出会う前は、決して、そんな自分ではなかった気がするのに……。
「……。首を締めて悪かった。他のことに関しては許し難いが、命を助けてくれたことだけに関しては、お前は悪くない。礼を言う……」
レオンは掴まれた両手から手首を引っ張り抜き、額を手で覆った。
「だけどもう……色々なことがあり過ぎて、俺はもう、難しいことが考えられそうにない。後のことは自分で何とかする……もう、一人にしてくれ……」
自暴自棄気味にそう言うと――レオンを膝の上に乗せたまま、カインが床から身を起こした。
その手が、顔を隠す手をそっと外すようにどける。
「……?」
泣きそうな顔で、レオンは視線を上げた。
その瞬間――上背の高いカインの青白い頬が近付き、口付けで唇が塞がれた。
「……!」
しばらく唇をぐっとひき結んで抵抗する。
だが、カインがレオンの裸の背中に腕を回してきて、強く抱き締められた途端――ふっと歯列が緩んでしまった。
温かな腕の温もり。
その中で、相手の舌を一度受け入れてしまえば、もう駄目だった。
唇の内側を舐め解かれながら、頭の芯がぼんやりと蕩けていく。
(カイン……適当な誰かに呪いを解いて貰えと言いながら、何故こんな事を俺にする……)
また自分の中の「無意識の望み」を読まれてしまったのだろうか。
飢えていたものが確かに満たされていくような気持ちと同時に、また、胸に黒い染みのような感情が広がる。
今日生まれたこの感覚が一体何なのか――わからない。
――コン、コン。
ドアをノックする音が聞こえた。
目の前でカインの腕と唇が離れると同時に、砂が崩れ落ちるようにその姿が消えてゆく。
全てが黒い砂になって床に落ちた瞬間、ドアが開き、 湯気の立ったスープを持ったジーモン神父が入ってきた。
「おや、起きられたのかね。……どうした、顔が赤いぞ。それに泣いているのか?」
訊かれて初めて、自分が涙ぐんでいることに気付いた。
それから数日。
レオンはロキの教会の有する古い修道院の一修道士として、自給自足生活の一環である畑仕事や家畜の世話をこなし、静かな暮らしを送っていた。
院には沈黙の戒律があり、ほかの修道士とは必要最低限以上の会話をすることもない。
それが今のレオンには有り難いことだった。
踝まで丈のある黒い修道服と、部屋は小さいながらも個室を与えられ、真夜中に目覚めて祈りを捧げ、日々の勤めを淡々とこなしてまた真夜中に床につく。
そんな厳格かつ孤立した生活の中で、たまに世間話をしにジーモン神父が訪ねて来てくれる時だけが、唯一の人との交流だった。
この修道院はまるで時が止まったかのようだったが、神父はこの国だけでない教会のネットワークにより、外界で何が起きているかを把握している。
その日も、修道院の食堂で芋の皮むきをしていたレオンの元へ、暗い表情をしたジーモン神父が訪ねてきた。
「聖騎士殿。そこにいらしたか」
神父は食卓の上に籠を載せて作業をしていたレオンを見つけると、急いで近づいてきて、隣の背もたれのない椅子に腰を下ろした。
「レオン殿。この所どうもエルカーズの軍隊の動きがおかしいと思っていたら、とんでもないことが起きていた」
よほど興奮しているのか、彼は木綿の布でしきりに額の汗を拭いている。
「……どういうことです」
ただならぬ彼の様子に、レオンはナイフを持つ手を止めた。
「いやいや、仕事は続けたままでよいから聞いてくれ」
ジーモンが喘ぐような溜息をつき、話し始める。
「悪魔を信奉するエルカーズの王と悪魔神官どもが、古代の秘術により、異次元に住むという悪魔の力を得ているという噂は知っているな」
内心、心臓が凍るような思いをしたが、レオンは黙って頷いた。
「我らも大いに苦しめられてきたその秘術により、エルカーズ老王は、悪魔の王バアルを召喚することに遂に成功したらしい」
その名前に聞き覚えがあり、目を見開いた。
『俺を悪魔なんて呼ぶんじゃねぇ。エルカーズの主神バアルの息子、アビゴール・カイン様だ』……。
(――カインの、父親だ)
ドクドクと心臓が高鳴り、息が苦しくなる。
神父はそんなレオンには気付かずに言葉を続けた。
「ところがだ、その悪魔の王の力というのが余りにも強すぎて、肝心の王がそれを制御しきれず、エルカーズの首都は混乱状態だというんだ。そうなればもう戦争どころじゃないのかもしれんが――別の意味で、非常に心配だ」
レオンは平静を装うため、再びナイフを動かしながら頷いた。
「この町はエルカーズの南の国境に一番近いですからね」
ジーモンがすっかり白くなった長い眉を伏せる。
「悪魔というのは人間の欲望を叶える以外にも、姿形を変えるなど様々な術を持ち、非常に強大な力を持っておる。エルカーズの領内では、悪魔の力によって、体をまるで化け物のように変化させられた人間が次々と増えているらしい。あるいは、一見見た目が普通でも、悪魔の庇護を受けている者もいるとか」
その言葉に、ナイフを持っていた手元が思わず狂った。
ざっくりと親指の腹が切れ、鮮血が噴き出す。
「……っ!」
「? 怪我をしたのか? 大丈夫か、レオン殿。今、包帯を借りてきて――」
慌てて席を立とうとしたジーモン神父を、レオンは必死に制止した。
「いえ、結構です……! 自室にありますから、自分で手当てをしてきます。申し訳ありませんが、お話しの続きはまた後ほど。――」
怪我をした左手を右手で抑え、本来は決して慌てて通ってはいけない薄暗い修道院の石畳の回廊を、逃げるように走っていく。
もう既に左手の傷は癒えている。
自分にもかかっている、エルカーズの悪魔の呪い。
たとえ平穏な生活の中にあっても、何よりこの体が、それを忘れさせてはくれなかった。
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