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神と騎士
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胸の内で耐えていた不安を強く揺さぶられ、レオンはビクンと身体を震わせた。
「何故、お前にそんな事が分かる……」
ガクガクと震える体をどうにか持ち上げ、カインのルビーの瞳を睨む。
だが、怯むことなく相手は言葉を続けた。
「あいつはお前に会った時からずっと嘘をついている。あの男に何を望んでももう、お前が傷付くだけだって言ってんだよ」
「どうしてそんな――オスカーの心を読んだとでも言うのか……っ」
「俺が読めんのは人間の強い望みだけだ……」
感情を抑えた表情で、彼はレオンの髪を慈しむように撫でた。
「じゃあ、何故そんな事が言える!? 俺は信じない……お前じゃなく、オスカーを信じる……っ」
「あの男が、これからお前を一人残してどこかへ居なくなっても、そう言えるのか」
「――そうなったとしても、俺はオスカーを愛している……っ」
泣きじゃくりながらレオンは強く言い放った。
カインは気紛れで意地悪だが、嘘をつかれたことは一度もない。
オスカーが嘘をついている――そうカインが言うなら、それは本当のことなのだろう。
けれど、彼と二人で旅した日々が全て嘘だったとは思えない。二人で過ごした時間から生まれた、この自分の気持ちも。
それだけは誰にも否定されたくなかった。
頑なな態度をとるレオンの目の前で、カインが長い溜息をつく。
そして、その輪郭が――少しずつ、溶けるように崩れ始めた。
「何……カイン……?」
愕然としていると、彼は薄く笑って言った。
「――お前がどうしてもあの男が好きだって言うなら、俺が代わりにお前を抱いてやる……」
目の前でカインの形がゆらゆらと変わっていく。
流れる銀髪が蜜色に変化し、襟の詰まった服も黒から明るい茶色に変化して、顔立ちははっきりとした凛々しい目鼻立ちに変貌してゆき――そして彼は、完全にオスカーの姿になった。
目を疑いながらも、ハッとして昔の出来事を思い出す。
アレクスは、カインに抱かれていながら、実はレオンに抱かれていたつもりだった――そう、彼は言っていた。
今のカインはあの時と同じように、オスカーの幻を纏っているのだ。
「やめろカイン……っ、そんなことはしなくていい……っ」
今目の前でレオンに添い寝している彼は、幻とは思えない程、余りにも恋人の貴公子そのものだ。
その腕がレオンの震える背中に回り、彼の膝に乗せられるようにして体が抱き起こされる。
柔らかな蜜色の髪が顔に触れ、茉莉花の香りがふわりと香った。
頬を掌で包まれ、唇を啄むように口付けされる――その感触も疑いようがなく、オスカーのキスそのものだ。
「レオン……さっきはつれない態度を取ってしまって、悪かったな……お前を悲しませるつもりはなかったんだ……私を許してくれ」
目の前の男が華やかに、しかしどこか悲しげに微笑む。
その言葉はもしかしたら、心の奥底で望んだものだったのかもしれない。
それが分かるのが心底恐ろしかった。
「カイン……、お願いだ……やめてくれ……っアァ……ッ」
オスカーの姿をした幻がレオンの柔らかいシャツを開き、露わにした肌を強く吸い上げて口付けていく。
腕を抜かれてシャツが毛布の上に落ち、次はその手が腰に回り、ぐっと持ち上げるようにレオンを毛布の上に膝立ちにさせた。
オスカーもまた跪くようにその傍に片膝で立ち、レオンの耳元に熱情を含んだ囁きを吹き込む。
「お前は私の気持ちも知らずにあんな可愛いことを言って、……私がお前を最後まで奪うのを、今までどれだけ我慢していたか知っているのか……?」
その言葉の響きもオスカーそのもので、演技も嘘も、微塵も感じられなかった。
体の内側がゾクゾクと疼き、レオンの心が混乱してゆく。
(これはオスカーじゃない、違う、オスカーじゃない……!)
戦慄するレオンの腰からズボンと下着が剥がされ、毛布に突いている両膝まで擦るように落とされる。
精液でドロドロになったペニスが遮るものを失い、下腹に跳ねあがった。
そこに指が優しく触れ、ぬめりをゆっくりと扱き取っていく。
「ァはあ……っ!」
カインの体液で未だ興奮状態の体には、それは強すぎる刺激だった。
両脚を服で拘束されたままビクビクと腰を悶え、膝で体重を支えられなくなって目の前の相手にすがりつく。
「カイン……もうやめ……っ」
懇願するように相手を見上げたが、それがいけなかった。
余りにもオスカーそのもののペリドットの瞳と視線が合ってしまい、かえって目を離すことが出来なくなる。
「……レオン、」
恋情を宿したその瞳で甘く見つめられ、相手の両腕がレオンの背後に回り、引き締まった尻を掴み開いた。
「……ん……ァあ……っ!」
濡れた熱い指がレオンの中に入ってきて、襞をほぐし、内側の粘膜を確かめるように広げていく。
「……こんなにここを柔らかくして……健気だな、レオン……」
「はァ……ッ、ァあぁ……っ」
「私が、気付かないとでも思っていたのか……? お前がイク度に、ここが私を欲しがって切なそうにしていることに……」
ヌチュヌチュと水音を立てて指を出し入れされ、腰が自然と揺れ、後孔が素直に彼の指に絡みついた。
――ずっとそうされるのを待っていたと、言わんばかりに。
「何故、お前にそんな事が分かる……」
ガクガクと震える体をどうにか持ち上げ、カインのルビーの瞳を睨む。
だが、怯むことなく相手は言葉を続けた。
「あいつはお前に会った時からずっと嘘をついている。あの男に何を望んでももう、お前が傷付くだけだって言ってんだよ」
「どうしてそんな――オスカーの心を読んだとでも言うのか……っ」
「俺が読めんのは人間の強い望みだけだ……」
感情を抑えた表情で、彼はレオンの髪を慈しむように撫でた。
「じゃあ、何故そんな事が言える!? 俺は信じない……お前じゃなく、オスカーを信じる……っ」
「あの男が、これからお前を一人残してどこかへ居なくなっても、そう言えるのか」
「――そうなったとしても、俺はオスカーを愛している……っ」
泣きじゃくりながらレオンは強く言い放った。
カインは気紛れで意地悪だが、嘘をつかれたことは一度もない。
オスカーが嘘をついている――そうカインが言うなら、それは本当のことなのだろう。
けれど、彼と二人で旅した日々が全て嘘だったとは思えない。二人で過ごした時間から生まれた、この自分の気持ちも。
それだけは誰にも否定されたくなかった。
頑なな態度をとるレオンの目の前で、カインが長い溜息をつく。
そして、その輪郭が――少しずつ、溶けるように崩れ始めた。
「何……カイン……?」
愕然としていると、彼は薄く笑って言った。
「――お前がどうしてもあの男が好きだって言うなら、俺が代わりにお前を抱いてやる……」
目の前でカインの形がゆらゆらと変わっていく。
流れる銀髪が蜜色に変化し、襟の詰まった服も黒から明るい茶色に変化して、顔立ちははっきりとした凛々しい目鼻立ちに変貌してゆき――そして彼は、完全にオスカーの姿になった。
目を疑いながらも、ハッとして昔の出来事を思い出す。
アレクスは、カインに抱かれていながら、実はレオンに抱かれていたつもりだった――そう、彼は言っていた。
今のカインはあの時と同じように、オスカーの幻を纏っているのだ。
「やめろカイン……っ、そんなことはしなくていい……っ」
今目の前でレオンに添い寝している彼は、幻とは思えない程、余りにも恋人の貴公子そのものだ。
その腕がレオンの震える背中に回り、彼の膝に乗せられるようにして体が抱き起こされる。
柔らかな蜜色の髪が顔に触れ、茉莉花の香りがふわりと香った。
頬を掌で包まれ、唇を啄むように口付けされる――その感触も疑いようがなく、オスカーのキスそのものだ。
「レオン……さっきはつれない態度を取ってしまって、悪かったな……お前を悲しませるつもりはなかったんだ……私を許してくれ」
目の前の男が華やかに、しかしどこか悲しげに微笑む。
その言葉はもしかしたら、心の奥底で望んだものだったのかもしれない。
それが分かるのが心底恐ろしかった。
「カイン……、お願いだ……やめてくれ……っアァ……ッ」
オスカーの姿をした幻がレオンの柔らかいシャツを開き、露わにした肌を強く吸い上げて口付けていく。
腕を抜かれてシャツが毛布の上に落ち、次はその手が腰に回り、ぐっと持ち上げるようにレオンを毛布の上に膝立ちにさせた。
オスカーもまた跪くようにその傍に片膝で立ち、レオンの耳元に熱情を含んだ囁きを吹き込む。
「お前は私の気持ちも知らずにあんな可愛いことを言って、……私がお前を最後まで奪うのを、今までどれだけ我慢していたか知っているのか……?」
その言葉の響きもオスカーそのもので、演技も嘘も、微塵も感じられなかった。
体の内側がゾクゾクと疼き、レオンの心が混乱してゆく。
(これはオスカーじゃない、違う、オスカーじゃない……!)
戦慄するレオンの腰からズボンと下着が剥がされ、毛布に突いている両膝まで擦るように落とされる。
精液でドロドロになったペニスが遮るものを失い、下腹に跳ねあがった。
そこに指が優しく触れ、ぬめりをゆっくりと扱き取っていく。
「ァはあ……っ!」
カインの体液で未だ興奮状態の体には、それは強すぎる刺激だった。
両脚を服で拘束されたままビクビクと腰を悶え、膝で体重を支えられなくなって目の前の相手にすがりつく。
「カイン……もうやめ……っ」
懇願するように相手を見上げたが、それがいけなかった。
余りにもオスカーそのもののペリドットの瞳と視線が合ってしまい、かえって目を離すことが出来なくなる。
「……レオン、」
恋情を宿したその瞳で甘く見つめられ、相手の両腕がレオンの背後に回り、引き締まった尻を掴み開いた。
「……ん……ァあ……っ!」
濡れた熱い指がレオンの中に入ってきて、襞をほぐし、内側の粘膜を確かめるように広げていく。
「……こんなにここを柔らかくして……健気だな、レオン……」
「はァ……ッ、ァあぁ……っ」
「私が、気付かないとでも思っていたのか……? お前がイク度に、ここが私を欲しがって切なそうにしていることに……」
ヌチュヌチュと水音を立てて指を出し入れされ、腰が自然と揺れ、後孔が素直に彼の指に絡みついた。
――ずっとそうされるのを待っていたと、言わんばかりに。
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