聖騎士の盾

かすがみずほ@理想の結婚二巻発売中

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【続編・神々の祭日】囚われの貴公子

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 暴れて鎖が捻られて身体が揺れ、感覚が狂ってカインがどちら側に居るのか分からない。
 自分に触れているのはずっぷりと腹に入り込んだ太い尾だけだ。
 そのスベスベとした尻尾が徐々に身体の中から引きずり抜かれ始め、排泄感と快感が両方刺激されて、肉壺の生理的な収縮を何度も繰り返す。
「あぅん、……っ、あー……っ」
 腰を縦横にうねらせ、キュウッと尾を締め上げる度に抜かれる速度が緩まり、じんと下腹が熱くなる。
「はぁっ……出る……ぅ、出て……っ、いや……」
 目が塞がれていると、中の感覚が一層敏感になるのか、尾が抜けていくにつれだんだんと細くなるのが後孔の収斂でハッキリと分かった。
 細くなればなるほど尻の中が物足りなく切なくなり、苦しさは薄れたものの、今度は寂しくて堪らない。
「カインん……!」
 暗闇の中、ヴィクトルが同じ部屋にいるという意識が薄れてゆき、はしたなくねだるような声で相手を呼んでしまう。
 だが尾は容赦なく最後の細い先端までズルリと抜かれ、ビチャっという音が足元に立つのが分かった。
「はぁっ……はあっ」
 息を上げ、体を左右に回し耳を研ぎ澄ませてカインの気配を探す。
「こっちだよ」
 動きを留めるように、急に背後から頸《うなじ》を噛まれた。
「ん、ぁ……!」
 驚きに声を上げると、唇と歯が離れ、息遣いだけが首筋に残る。
 不意に、布を押し上げて勃起した性器の先に温かみを感じた。背後から腕を回されてそこに触れられているのだと分かり、身を委ねるように背を仰け反らせる。
「はふ……っ、ん……」
 ショースの紐を解かれて下着ごと布が剥がれてゆき、充血した陰茎が跳ねる感覚が下腹に響く。
 指は陰嚢を持ち上げ、重みや感触を確かめるように揉み始めた。
 カインとセックスした夜から抜いていないせいか、そこは張っていて触れられると堪らない感覚になる。
「……ン……っ、そんな触ったら出る……っ」
「精液溜まってんな……メスイキだけで終わったのか?」
 訝しげな声が囁く。
「……っ、だから、してない……っ、彼とはっ」
「嘘付け。じゃあ何でお前の身体から匂いがすんだよ」
 詰問されて、レオンは逡巡した。
 旅の間、体は濡らした布で拭く程度で、ずっと水浴びもしていない。抱擁されただけだと誤魔化しても、人間ではとても分からないような痕跡が彼には分かってしまうのかもしれない――。
 恐る恐る唇を開き、レオンは正直に真実を答えた。
「襲われて、触られたり、抱きしめられたりはした……」
「はぁ?」
 呆れたような反応が返り、次いで怒りを含んだ言葉で詰られた。
「お前、自分を強姦しようとした男をここまで連れてきたのかよ。頭どうかしてんじゃねえのか」
「……王都に返そうと思ったけど、どうしても付いてくると……」
「襲われた時に殺しちまえばよかったのに――上で傭兵をヤッたみたいに」
「彼は友人だ……! それに、心配してついて来てくれただけで」
「お前が勝手にそう思ってるだけだろ」
 嘲笑うように言われ、心がざっくりと傷付いた。
「相手はお前の可愛い尻にチンポ突っ込むことしか考えてねえのによ」
「……っ、ヴィクトルを侮辱するな……!」
 怒りを込めて言い返すと、性器に触れている手が離れた。
 急に放置されたペニスと後孔が疼き、無意識にまた恋人を探す。
「……カイン……?」
 まるで迷子の子供のように情けない声が出た。
「――どこまで触らせた」
 冷たい声が今度は前方から聞こえ、ビクッと身体を震わせる。
 安堵と不安とで泣き出しそうになりながら、レオンは途切れ途切れに答えた。
「……胸……胸をっ、……触られて……吸われた」
「……へえ……こんな風にか」
 濡れたざらりとしたものに乳首の周囲をぐるりと擦られる。
「あはぁ……!」
 ビクビクと仰け反ると、感じて突出した乳頭を生温かい肉の感触が包み、執拗に吸引され始めた。
(唇で……吸われてる……っ)
 カインの美しい唇の形と長い舌を思い出し、それだけで堪らなくなる。
 見えないせいなのか、カインの血のせいなのか、いつもに増して乳首の先が異常に敏感になっていて、立っているのが辛いほどに感じすぎていた。
 切なく尖っているもう片方の乳首も温かな皮膚が触れ、痛いほどに引っ張られ始めると、淫らな喘ぎが止まらない。
「んくうっ……! はぁっ、カインん……っ気持ちいい……っ、おっぱい気持ちいい……っ」
 思わず口走ってしまった言葉に、自分で驚く。
 身体中の神経が尖って彼の手を強く望んでいるのに、頭の方はぼんやりと靄がかかったようになり、理性での制御が効かなくなり始めていた。
 片方の乳首を包んでいた粘膜が離れて行き、また辱めが耳穴に吹き込まれる。
「自分からいやらしい言葉で誘って、どうしようもねえ淫乱だな……そうやってアイツにもオネダリして見せたのか?」
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