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番外
ベレト
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「こいつはあの、金髪のスカした王宮貴族の愛人だ! お忍びで来やがるとは、いいご身分だよ。お前たち、さっさと始末しちまいな!」
屈強な二人の男が、ローデリカの指示通りに剣を抜き放つ。
彼らは袋の鼠とばかりに、レオンを部屋の奥に追い詰めた。
「……俺たちの正体を知っていたのか」
レオンが冷静に尋ねると、女は吠えるように笑った。
「あたし達はこの港を根城にする海賊だ。当然、ここの領主もあたしたちのいいなりさ」
――あの娼館は、海賊の一味の隠れ蓑だったと言うわけだ。
恐らく、オスカーはそれをも見抜いていたのかもしれない。
「……オスカーはこの地を、港を再生しようとしている。悪行はいつまでも続けられないぞ」
睨みつけると、女海賊は太い眉を吊り上げて嘲笑った。
「笑わせる。お貴族様に何ができるってんだい!? この貧しい土地を豊かにする為に、あたし達は高く売れるこの香を手に入れたんだ。この国のクソみたいな議会とやらの手助けなんぞ、お呼びじゃないんだよ!」
ローデリカの叫びと同時に、男達がレオンに向かって切り掛かってくる。
「死ねぇ!」
二振りの剣が同時に、地下室の湿った空気を切り裂いた。
だが、レオンはそれらを素早い剣捌きで一撃のもとに弾き返し、その剣の勢いで彼らを圧倒した。
剣撃の尋常でない重みを感じた男たちの足が、無意識のうちに数歩下がる。
「あっ、姐御。こいつ、ただの愛人じゃあねえぞ……!」
女頭領が苛立ち、自らも剣を抜き放った。
「役立たずどもめ……! 坊や、抵抗したって無駄だよ。あんたのご主人様は、今頃領主の屋敷で待ち伏せていたあたしの仲間に殺されているところだ!」
それは明らかに動揺を狙って言い放たれた言葉だったが、レオンの表情は何一つ変わることなかった。
超人的な速さでローデリカの剣をいなし、恐ろしいまでに正確に、剣で男たちの腕の腱を次々にかき切る。
子分たちは悲鳴をあげて汚れた床に倒れ、腕を抑えて転げ回り、残ったローデリカもそれ以上は身動きが取れなくなった。
「お前たちの命までは取りたくない。剣を捨てろ」
レオンが静かにそう伝えると、彼女は悔しそうに歯を喰いしばり、膝をがくりと床についた。
「……エルカーズの暗黒時代、この街はどん底にまで落ちたんだ。あたしたちには、他に道なんか無かったんだよ……!」
「ーー分かっている。だが、お前達に、二度と同じ思いはさせない」
彼女にそう答えたのは、レオンではなかった。
狭い部屋に響いた、朗らかな青年の声――。
慣れ親しんだそれの主が、悠然と中へ入ってくる。
鉄扉の外から、白い軍服で凛々しく着飾った、貴族の姿をしたオスカーだ。
「オスカー……! お前、領主の屋敷に行ったのでは?」
レオンが驚いて声を上げると、オスカーは破顔して後ろを振り返った。
「行った先でこいつにさらわれてな」
オスカーの後ろから、大きな猫が顔を出し、金色の目を細める。
レオンは思わず叫んだ。
「猫!」
その大きな頭を撫でながら、オスカーが目を細める。
「……領主の屋敷の門を潜った途端、その庭で海賊どもの手下に囲まれた。さてどうしようかと考えていたところに、このベレトがやってきて海賊どもを蹴散らしてくれたのだ。ーーお手柄だったな、ベレト?」
オスカーが親しげに呼ぶと、猫は嬉しそうに目を細めて返事をした。
「にゃあ」
レオンは目を丸くした。
オスカーが猫の名を知っているのも驚いたし、猫の方も、自由の身になって逃げて行ったのだと思ったら、まさかオスカーを連れてくるとは。
「……オスカー、そいつを知っていたのだな」
レオンが海賊たちの脇を通り抜け、オスカーとベレトの元へと寄る。
近くまでくると、オスカーはそっとレオンの耳元に囁いた。
「ベレトは、私の巻き添えをくらってエルカーズ前王に召喚されたのだ。そういえば、もう百年以上も前になるな」
「つまり、神の世界でお前がベレトを飼ってたのか」
オスカーは、視線を泳がせてから頷いた。
「……まあ、そのようなものだ。ベレトはこの通り、人懐こい性格な上、食い気が尋常ではない。この世界に来た途端にはぐれ、ずっと行方が知れなくなっていたが、お陰でエルカーズ王のゴタゴタには巻き込まれずに済んだ。……おおかたどこかでうまい魚に夢中になっているのだろうと思って、いつかは見つかるだろうとのんびり構えていたのだが」
「百年以上放っておくなんて、のんびりしすぎだろう……」
「危なっかしいどこぞの騎士の世話で、それどころでは無かったのだ」
「……それは誰のことだ」
不穏な空気になっていたところで、ベレトが部屋にのそりと入ってきて、汚れたふわふわの尻尾の毛を二人に擦り付けてくる。
レオンはその太い首に腕を回してギュッと抱きしめ、ちょっと魚のにおいのする、長いヒゲの生えた口元に思いきり頬擦りした。
「ベレト。……ありがとう……」
その晩も、二人は岬の城に留まった。
すっかり気力を失った女海賊とその子分二人はその身柄を解放したが、バルドルの香は全て海中に沈められた。
港の領主は、自分の館に突然現れた化け物の姿に恐れをなして閉じこもっていたが、後で改めて訪ねた時には、近く王都に参じることを渋々承諾したらしい。
オスカーが異形のベレトを「神の使い」だと説明したことも効いたのだろう。
「ーーそれにしても、百年もベレトを閉じ込めておくとは、恐ろしい秘薬だな……。お前もあの香を嗅いでみたことがあるのか?」
シャツとズボンのみの寛いだ姿で、レオンは寝室の広いベッドに浅く座り、後ろを振り向いた。
広いダブルベッドの半分を占拠するように、灰色の毛を綺麗に洗われてフワフワになった、巨大なベレトが丸くなっている。
その白い柔らかな腹毛をクッションがわりに背に敷き、ドレープのある優雅なシャツ一枚に黒い軍服のズボンだけを身につけただらしない姿のカインが寛いでいた。
「……いや? そもそも、本来の効果が出るのは人間だけだぜ。俺や、俺の元いた世界の奴らにとっては、理性も吹き飛ぶほど猛烈に不快な臭いだと感じるだけだ。子供の時、これを父上の寝床で焚いて逃げるイタズラをよくしてた。怒って触手を出してタコみたいになるから面白かったな」
「……。この前、俺に向かってタコと言うなとか言ってなかったか……?」
クスクス笑うカインの下で、ベレトが目を細めてゴロゴロと喉を鳴らした。
その顔があまりに可愛いので、レオンもブーツを脱ぎ捨て、ベッドの上のベレトの背中に、そっともたれかかってみる。
ふんわりと体が沈んでとても温かく、太陽に温められた干し草のようないい匂いがして、天にも昇るような心地がした。
「俺たち二人も体の上にのせて、重くないのか?」
「こいつは熊よりも頑丈だ。人間が背中に乗ろうが、腹に乗ろうが、屁でもないぜ」
「そうなのか。……しかし、本当に可愛いな……王都に連れて帰りたいくらいだが、元の世界に戻してやらないと可哀想だし」
毛の中に指を埋めながらレオンがため息をつくと、横で起き上がりながらカインが微妙な顔をした。
「そんなに気に入ったのか。……俺よりも?」
レオンは一瞬きょとんとしたが、嫉妬されているのだと察して、笑みが込み上げてきた。
自分の飼い猫に嫉妬するなんて、案外可愛い所があるではないかーーと密かな喜びが胸に湧く。
「ふふっ。そうかもしれない。何しろ、可愛いし、性格もいい」
「ダメだぞ。お前は俺のものだろうが。角も渡したし!」
「はははっ」
思わず声に出して笑ってしまったレオンの頬を、ベレトの舌がざらりと舐めあげた。
「ははっ、くすぐったい」
「こっちに来い」
カインが強引に、ベレトの舌が届かない尻尾がわの方へとレオンの体を引き寄せ、抱き締める。
それでも、相変わらずベレトの腹毛を枕にしながら、二人は向き合って横たわった。
「……お前も嫉妬なんてするんだな?」
レオンが可笑しそうに言うと、赤い瞳が拗ねたように睨んでくる。
「お前だって、あの娼館で俺に嫉妬してただろうが!」
「なっ。いつ俺が嫉妬なんてした?」
「女達に囲まれた時、明らかに不機嫌になっていたくせに」
「そんなことはない! 俺はああいう場所ではいつも無口なんだ。下手に商売っ気を出されても困ってしまうからな」
「へーえ? まあ、確かに女に迫られても困るよなあ。お前、勝手に人の尻尾でオナニーするほど、俺のことが好きだし」
「なななん、おま、お前っ。やっぱり目が覚めていたんじゃないかっ!!」
ワナワナと怒りに震えながら、レオンは白い顔を真っ赤に染めた。
カインがニヤリと笑い、両手を広げてぱっと上に向ける。
「途中からだ、途中から! ほら、もう仕事の方は万事解決したんだ。お前の望み通り、いくらでも遊べるぜ」
レオンは不機嫌のまま、ぷいと視線を逸らした。
「知らん。俺はベレトと遊ぶ!」
「何だとぉ……!?」
カインの抗議の声も無視して、うつ伏せになり、ベレトの腹に抱きつく。
屈強な二人の男が、ローデリカの指示通りに剣を抜き放つ。
彼らは袋の鼠とばかりに、レオンを部屋の奥に追い詰めた。
「……俺たちの正体を知っていたのか」
レオンが冷静に尋ねると、女は吠えるように笑った。
「あたし達はこの港を根城にする海賊だ。当然、ここの領主もあたしたちのいいなりさ」
――あの娼館は、海賊の一味の隠れ蓑だったと言うわけだ。
恐らく、オスカーはそれをも見抜いていたのかもしれない。
「……オスカーはこの地を、港を再生しようとしている。悪行はいつまでも続けられないぞ」
睨みつけると、女海賊は太い眉を吊り上げて嘲笑った。
「笑わせる。お貴族様に何ができるってんだい!? この貧しい土地を豊かにする為に、あたし達は高く売れるこの香を手に入れたんだ。この国のクソみたいな議会とやらの手助けなんぞ、お呼びじゃないんだよ!」
ローデリカの叫びと同時に、男達がレオンに向かって切り掛かってくる。
「死ねぇ!」
二振りの剣が同時に、地下室の湿った空気を切り裂いた。
だが、レオンはそれらを素早い剣捌きで一撃のもとに弾き返し、その剣の勢いで彼らを圧倒した。
剣撃の尋常でない重みを感じた男たちの足が、無意識のうちに数歩下がる。
「あっ、姐御。こいつ、ただの愛人じゃあねえぞ……!」
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それは明らかに動揺を狙って言い放たれた言葉だったが、レオンの表情は何一つ変わることなかった。
超人的な速さでローデリカの剣をいなし、恐ろしいまでに正確に、剣で男たちの腕の腱を次々にかき切る。
子分たちは悲鳴をあげて汚れた床に倒れ、腕を抑えて転げ回り、残ったローデリカもそれ以上は身動きが取れなくなった。
「お前たちの命までは取りたくない。剣を捨てろ」
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「……エルカーズの暗黒時代、この街はどん底にまで落ちたんだ。あたしたちには、他に道なんか無かったんだよ……!」
「ーー分かっている。だが、お前達に、二度と同じ思いはさせない」
彼女にそう答えたのは、レオンではなかった。
狭い部屋に響いた、朗らかな青年の声――。
慣れ親しんだそれの主が、悠然と中へ入ってくる。
鉄扉の外から、白い軍服で凛々しく着飾った、貴族の姿をしたオスカーだ。
「オスカー……! お前、領主の屋敷に行ったのでは?」
レオンが驚いて声を上げると、オスカーは破顔して後ろを振り返った。
「行った先でこいつにさらわれてな」
オスカーの後ろから、大きな猫が顔を出し、金色の目を細める。
レオンは思わず叫んだ。
「猫!」
その大きな頭を撫でながら、オスカーが目を細める。
「……領主の屋敷の門を潜った途端、その庭で海賊どもの手下に囲まれた。さてどうしようかと考えていたところに、このベレトがやってきて海賊どもを蹴散らしてくれたのだ。ーーお手柄だったな、ベレト?」
オスカーが親しげに呼ぶと、猫は嬉しそうに目を細めて返事をした。
「にゃあ」
レオンは目を丸くした。
オスカーが猫の名を知っているのも驚いたし、猫の方も、自由の身になって逃げて行ったのだと思ったら、まさかオスカーを連れてくるとは。
「……オスカー、そいつを知っていたのだな」
レオンが海賊たちの脇を通り抜け、オスカーとベレトの元へと寄る。
近くまでくると、オスカーはそっとレオンの耳元に囁いた。
「ベレトは、私の巻き添えをくらってエルカーズ前王に召喚されたのだ。そういえば、もう百年以上も前になるな」
「つまり、神の世界でお前がベレトを飼ってたのか」
オスカーは、視線を泳がせてから頷いた。
「……まあ、そのようなものだ。ベレトはこの通り、人懐こい性格な上、食い気が尋常ではない。この世界に来た途端にはぐれ、ずっと行方が知れなくなっていたが、お陰でエルカーズ王のゴタゴタには巻き込まれずに済んだ。……おおかたどこかでうまい魚に夢中になっているのだろうと思って、いつかは見つかるだろうとのんびり構えていたのだが」
「百年以上放っておくなんて、のんびりしすぎだろう……」
「危なっかしいどこぞの騎士の世話で、それどころでは無かったのだ」
「……それは誰のことだ」
不穏な空気になっていたところで、ベレトが部屋にのそりと入ってきて、汚れたふわふわの尻尾の毛を二人に擦り付けてくる。
レオンはその太い首に腕を回してギュッと抱きしめ、ちょっと魚のにおいのする、長いヒゲの生えた口元に思いきり頬擦りした。
「ベレト。……ありがとう……」
その晩も、二人は岬の城に留まった。
すっかり気力を失った女海賊とその子分二人はその身柄を解放したが、バルドルの香は全て海中に沈められた。
港の領主は、自分の館に突然現れた化け物の姿に恐れをなして閉じこもっていたが、後で改めて訪ねた時には、近く王都に参じることを渋々承諾したらしい。
オスカーが異形のベレトを「神の使い」だと説明したことも効いたのだろう。
「ーーそれにしても、百年もベレトを閉じ込めておくとは、恐ろしい秘薬だな……。お前もあの香を嗅いでみたことがあるのか?」
シャツとズボンのみの寛いだ姿で、レオンは寝室の広いベッドに浅く座り、後ろを振り向いた。
広いダブルベッドの半分を占拠するように、灰色の毛を綺麗に洗われてフワフワになった、巨大なベレトが丸くなっている。
その白い柔らかな腹毛をクッションがわりに背に敷き、ドレープのある優雅なシャツ一枚に黒い軍服のズボンだけを身につけただらしない姿のカインが寛いでいた。
「……いや? そもそも、本来の効果が出るのは人間だけだぜ。俺や、俺の元いた世界の奴らにとっては、理性も吹き飛ぶほど猛烈に不快な臭いだと感じるだけだ。子供の時、これを父上の寝床で焚いて逃げるイタズラをよくしてた。怒って触手を出してタコみたいになるから面白かったな」
「……。この前、俺に向かってタコと言うなとか言ってなかったか……?」
クスクス笑うカインの下で、ベレトが目を細めてゴロゴロと喉を鳴らした。
その顔があまりに可愛いので、レオンもブーツを脱ぎ捨て、ベッドの上のベレトの背中に、そっともたれかかってみる。
ふんわりと体が沈んでとても温かく、太陽に温められた干し草のようないい匂いがして、天にも昇るような心地がした。
「俺たち二人も体の上にのせて、重くないのか?」
「こいつは熊よりも頑丈だ。人間が背中に乗ろうが、腹に乗ろうが、屁でもないぜ」
「そうなのか。……しかし、本当に可愛いな……王都に連れて帰りたいくらいだが、元の世界に戻してやらないと可哀想だし」
毛の中に指を埋めながらレオンがため息をつくと、横で起き上がりながらカインが微妙な顔をした。
「そんなに気に入ったのか。……俺よりも?」
レオンは一瞬きょとんとしたが、嫉妬されているのだと察して、笑みが込み上げてきた。
自分の飼い猫に嫉妬するなんて、案外可愛い所があるではないかーーと密かな喜びが胸に湧く。
「ふふっ。そうかもしれない。何しろ、可愛いし、性格もいい」
「ダメだぞ。お前は俺のものだろうが。角も渡したし!」
「はははっ」
思わず声に出して笑ってしまったレオンの頬を、ベレトの舌がざらりと舐めあげた。
「ははっ、くすぐったい」
「こっちに来い」
カインが強引に、ベレトの舌が届かない尻尾がわの方へとレオンの体を引き寄せ、抱き締める。
それでも、相変わらずベレトの腹毛を枕にしながら、二人は向き合って横たわった。
「……お前も嫉妬なんてするんだな?」
レオンが可笑しそうに言うと、赤い瞳が拗ねたように睨んでくる。
「お前だって、あの娼館で俺に嫉妬してただろうが!」
「なっ。いつ俺が嫉妬なんてした?」
「女達に囲まれた時、明らかに不機嫌になっていたくせに」
「そんなことはない! 俺はああいう場所ではいつも無口なんだ。下手に商売っ気を出されても困ってしまうからな」
「へーえ? まあ、確かに女に迫られても困るよなあ。お前、勝手に人の尻尾でオナニーするほど、俺のことが好きだし」
「なななん、おま、お前っ。やっぱり目が覚めていたんじゃないかっ!!」
ワナワナと怒りに震えながら、レオンは白い顔を真っ赤に染めた。
カインがニヤリと笑い、両手を広げてぱっと上に向ける。
「途中からだ、途中から! ほら、もう仕事の方は万事解決したんだ。お前の望み通り、いくらでも遊べるぜ」
レオンは不機嫌のまま、ぷいと視線を逸らした。
「知らん。俺はベレトと遊ぶ!」
「何だとぉ……!?」
カインの抗議の声も無視して、うつ伏せになり、ベレトの腹に抱きつく。
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