相方が生理的に無理だったので

Maria

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MMOのはじまり

コミュニティの争い

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3階はトールさんたちコミュの何人かもずっと1ヶ月くらいクリア出来ずにいる。

いよいよ難しい階層にきたのだ。

そんなときにトールさんコミュニティで問題が発生した。

たーくん「俺、気に入らないやつが1人でもいるとコミュニティが嫌になるんです。
あいつをキックしたいです」

わたしが苦手としたYuさんのことをたーくんもよく思っていなかったみたいだ。

VCしていて、Yuさんに話しかけても度々シカトされることがある。
それはたーくんもだったらしい。
そして下ネタに関して注意する。
ソリが合わないわけだ。

たーくん「投票して、みんなでキックするか決めましょう」

恐ろしい多数決制をとることになった。
わたしはもちろん、たーくん側だ。
あんなにたくさん話したし、遊んだりもしたのだ。そして、苦手なYuさん、キックできるならラッキーだ。

しかし、みんなはそもそも投票制に納得しておらず、苦手な人がいるなら我慢すべき、という考えだった。

ああ、そうだった、ここは中和の世界だった。

そして、そもそもキックしようとしているたーくんにヘイトが飛び、
たーくんは、こんな事態を引き起こした責任をとるといって、呆気なくコミュニティを脱退した。

よく一緒に遊んでいたサエさんと相談して、
コミュニティ脱退しても個人的に遊びたいと連絡したが、
ケジメとしてしばらくは控えたいとの返信だった。
こうして、仲の良いフレンドと別れることになった。

はじまりは突然、別れも突然、これがMMOの世界なのだろうか。
長く遊んだ時間が虚しく心に突き刺さった。
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