三鍵の奏者

春澄蒼

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第三章 交点に降るは紅の雨

番外編 雪の日の夜に…… ※

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「……だから、やめておけと言っただろう」

 暖炉の前の白い塊に、カイトは笑い交じりの目を向ける。

 ガタガタ、ブルブルと震えながら、ユエが「だって……」と反省していない目を返した。

「ほら、飲め」
 使用人に温めてもらった牛乳を渡す。シナモンやショウガなどの香辛料が入った、体を内側から温めてくれるものだ。

 ユエはかじかんだ手で、落とさないように慎重に受け取って、一口飲んで、ほっと息をついだ。

******
 初めての雪に大興奮だったユエは、日が暮れるまで遊び倒した。
 雪合戦に雪だるま作り、足跡をつけて回り、木の枝を弾いて雪を落として回り──使用人が夕食に呼びに来るまで、飽きることなく外にいた。

 湯を借りてから、当然のようにカイトの部屋にいたユエは、夜中になって再び降り出した雪を見て、もう一度外へと出てしまったのだ。

「湯冷めするぞ」というカイトの警告を無視して。


「……だって、うさぎが……」

 昼間に作った雪うさぎを部屋まで連れてきて、ガラスの器に乗せておいたのだが──湯を借りて戻ると、それが溶けて、目と耳に見立てた赤い実と緑の葉っぱだけが残っていた。

「溶けるだけだぞ」と言うカイトに、「それでもいい」と持ってきたユエだったが、水に浮かんだ赤と緑になんだか悲しくなって──「もう一度作ろう!」と外へ飛び出した。

 二匹目は反省を踏まえて、雪だるまの隣に置いてきた。

 それについては、ユエはとても満足していた。
 最初よりも上手に作ることができたし、一匹目の遺品の赤い実と葉っぱを、二匹目に受け継ぐことができたのだ。

 みんなで作った雪だるまと自分が作った雪うさぎが、屋根の下で並んでいるのが嬉しくて、しばらく見ていたことが、まずかった。

 夜着のまま頭に雪を積もらせて、ユエはガタガタしながら、部屋へ戻ることになったのだ。

******
「ぅう~……指がジンジンする……」
 暖炉の前を占拠して、ユエは飲み干してしまった牛乳の残り温で、手を温めようとする。

「ぅうぅ~~~……なんか、かゆくなってきた……?」
 雪うさぎのような姿のユエに近づいたカイトは、「しもやけだな」と手を取る。

 大きな手でユエの手を覆って、「はぁーー」と息を吹きかけ、柔らかく揉む。

 暖炉の灯りに揺らめきながら、二人の影が重なり合う。

 カイトの伏せられた目元はどこか官能的で、ユエは魅入ってしまう。
 肌に近づけられる唇が、触れそうで触れないのが、もどかしいほどだ。

 それを何度か繰り返してもらうと、かゆみが引いた時には、身体の震えも治っていた。

 ──いや、寒さによる震えは治ったのだが、今度は違う震えが、ユエの背中に走る。
 ユエが覚えたばかりのモノだ。

「今日は疲れただろう。早めに寝たら──」
 手を離そうとして、カイトは気づいた。

「っ、おい、まさか……」
 暖炉の灯りに照らされているのではない、ユエの頰の紅潮に──。


******
「ぅ……?カイト……」
 今回のカイトの判断は素早かった。

 バッ、と抱き上げてベッドへと運び、サッ、と手を外して、クルッ、と背を向ける。

「カイト……?」
「さすがにもう、一人でできる、な?」

 質問しているのではなく、念を押している。

「カイ──」「俺はどこかで時間を潰してくる。その間に、処理、しとけ」

 しどけなく横たわった肢体を、見てはなるものか、と頑なに目を背けて、バタン……部屋から逃げ出した。


******
 ベレン卿の館には書庫がある。

 彼が世界中から集めた、貴重で、希少で、そして一般的ではない本が、一室に並べられている。

 ベレン領には他に、一般の民も利用できる図書館もあるが、この館にあるものはそれとは違い、『妖しい』内容ばかりだ。

『妖精大図鑑』
『人間と人魚の解剖比較』
『大山脈の頂上の景色』
『毒草全集』
『人間の始祖に迫る』
『幻の生き物』などなど──。

 カイトはベレン卿の館に滞在する時は、余った時間を全部つぎ込んで、本を読み漁ってきた。
 それでも来るたびに増えていくから、読み終わるということはない。

「……ふぅ」
 カイトが今置いたのは、『呪いの歴史』という題名だ。
 ほとんどはまゆつば物と一笑に付される逸話ばかりだったが、その中からいくつか、自ら体験したような話を見つけ、カイトは思わず時間を忘れて読みふけってしまった。

 もういいだろう、と時計を見て部屋へ戻る。

 最初に扉を少しだけ開けて、中の様子を伺う。今夜は月明かりもなく、暖炉の火の消えた部屋は真っ暗だ。

 ベッドの上からユエの寝息のようなものが聞こえ、足を踏み入れる。と──

「うっ……ん、んふ……っぅぅ……!」

 寝息ではない、鼻にかかった声。
 回れ右してもう一度部屋を出かけたカイトだが、さすがになんでも、

「……おい、だいじょ──」
「うっ、うっ……カイトぉ……」
 暗闇の中でもよく見えるカイトの目に飛び込んできたのは──

 横向きになって陰茎を握り締め、涙でぐちゃぐちゃの顔。

「ユエ……」
「うっ、うっ、ぐす……ひっく、ぅう~……」

 カイトの顔を目に入れたとたん、さらに涙が溢れる。
「い、いた……いたい……!カイトぉ、ここっいたい……っ」

 強く擦り過ぎて赤くなった陰茎からは、まだ出された様子がない。乾いて赤くなっているのに、完全に萎えることもなく緩く芯が残ったままだ。

「お、まえ……もしかしてずっとこのまま……?」
「ぃたい、のにぃ……んっんっ、で、なぃ……!うぅ……っ、なんでぇ……?」

 自分が本を読んでいる間、ずっとこのままの状態だったのか……?と、カイトは呆然とする。

 一人で怖かったのかもしれない。涙が流れたシーツにはシミができている。
 それでも起き上がることもできなくて、カイトの戻りを待ち続けていた。

「…………はぁ、……俺が、悪かった……」

 カイトは「辛かったな」と頭をポンポンとして、「ほら、手、離せ。強く握り過ぎだ」と、自分で動かせないユエの指を、一本一本陰茎から剥がしていく。

「んっんっ……!」
「……力加減が分からなかったんだな。赤くなって腫れて……このまま治りそうか?」

 ブンブンっ、と横に振られて、カイトは突き放した責任を取ることに、ため息をこらえつつ覚悟を決めた。

「……触ると、痛いか?」
「ぅ、んっ……いたい、ヒリヒリする……っ」
 腰を引くユエを見て、カイトは自分の荷物から取り出した塗り薬をまとわせる。

「んっ!つめた……っ」
「これでどうだ?まだ痛いか?」
 ぬめりを陰茎全体に塗り込むようにして聞くが、
「……いたぃ……」

 痛みが邪魔をするのか、快楽を拾えないようだ。それなのに、完全に痛みだけではないからやっかいこの上ない。

 カイトはユエを己の脚の間に収め、背中から抱き締める体勢になって、陰茎以外の快楽を引き出すことにする。

「……ユエ、少し別のところを触るぞ」

 放置された股間がうずいて、恨めしげに後ろを見上げるユエだが、
「あっ……あっ、あぁ……っ!!」
 カイトの手が何かを探すように身体を辿っていくのに、すぐに夢中になる。

 脚の付け根や薄い茂み、下腹の柔らかい皮膚、腰から背骨を数えるように上がっていった手は、「あっん!!」胸へ到着する。

「……ここ、感じるか?」
「あアァ……っ!!んっぁ、なにっ?かんじ……?」
「気持ちいい、か?」
「きもち……?」

 ここは、陰茎と違ってユエにも馴染みのものだった。──だった、はずなのだが、
「あっや……、な、に、ジンジン……っ!!」
 今はユエが知らなかった顔を見せて、彼を翻弄する。

 つん、と勃ち上がった乳首は、カイトの指の腹で揉まれると、ますます硬く尖っていく。普段は小さく慎ましい桃色が、赤く色づいてその存在を主張するようだ。

「んンン……っ、やっ、なになんで……ぇ?そこっも痛い……っ!」
「『痛い』じゃなくて『気持ちいい』と思ってみろ」
「きも、ち……?」
「ああ、ここも快楽を拾える」

 ぎゅ、と摘んでは離し、ぐっ、と指の腹で押し上げてはこねられる。胸全部を揉み込んでから、頂点だけを爪でえぐられる。

(『気持ちがいい』……?気持ちが、いい……きもちぃ……っっ!気持ちいい……っ!)

 同じ言葉を頭の中で唱えていたユエは、両方を同時にぎゅうっ、と引っ張られた瞬間──言葉とカラダが、繋がる。

「あんっあ、あっあっ、アァ……!きも、ち……きもちぃ……っ!!カイトっ気持ち、いいぃ……っ!」
「っ、そのまま、感じてろ」

「うんっ、あぅ……っ!やぁっ……ふあぁぁ……っ!!」
 口に出したことで、さらに乱れていく。

 腰は跳ねて、頭はカイトの鎖骨に擦りつけ、手は後ろに回って黒い髪をかき回す。

「……っ出せそう、か?」
 本人は無意識なのだろうが、何もまとっていない下半身がくねるように動き艶かしい上に、どんどんと尻がカイトの股間に近づいてくるのだ。

『とにかく早く!』と願うカイトは、塗り薬だけではないぬめりが溢れ始めた茎を、とても頼もしく感じていた。

 だがユエはまだ、カイトの意図を理解していなかった。
 ユエには乳首への刺激によって陰茎から射精するという思考が、なかったのだ。

「ん、ん……『出す』……?なに?むねからも、出る、の……?」

 硬く芯を持った乳首からも、陰茎のように白い液が出るところを想像して、ユエは一瞬キョトンとした。

 カイトもその発想に、一瞬手が止まる。

 見つめ合って、数秒──先にカイトが負けた。

「あー…………、いや、ここからは、出ない」
「……?」
「あーー……っと、だな……つまり、ここで感じる快楽を、こっちに繋げてみろ」

 乳首から指を下ろしていって、勃ち上がった陰茎を指す。

「つな、げる……?」
 ピンとこないユエに、カイトは言葉での説明を放棄した。

「……いや、考えなくていい。さっきみたいに、『気持ちがいい』と思ってろ」

 そう言って、辿らせた指をぬめりに絡める。
「あぁ……!」
 放置されてもどかしかったそこに、いきなり直接的な刺激が与えられ、ユエは思考を手放す。

 乳首への強いくらいの圧とは反対に、そこへの刺激は掻痒と紙一重の焦れったいものだ。
 まだ痛いだろう、という配慮なのだが、ユエにとっては拷問に近い。

「やぁ!カイトっ、あぅん……っ、」

 乳首への刺激で完全に勃起し、塗り薬が流れるほどに先走りが溢れているのに──最後の一押しが足りない。

「っカイト、カイ──っ、ん、だめぇ……まだっ、……!」

 涙がぶあっ……と溜まったのを見て、カイトは──さらに深みに足を踏み入れた。


「っっああーーーっ……!!!」

 垂れていくぬめりを追いかけるように、カイトの親指がぐぐっ、とを押した瞬間──ユエは叫びに近い喘ぎを放った。

 長時間溜まりに溜まった快楽が、押し出されるように先端から零れる。

「っあ、あ、あ、」
 溜まり過ぎて一気には出て来られないのか、ユエが「あ」と言うたびに、新しい雫がこぷ、こぷ、と顔を出す。

「あっっん!!」
 カイトの指はその間ずっと、会陰を押し続けていた。


******
「──ふぁ……っ」
 四肢を投げ出して腰をひくつかせるユエは、カイトに全てを任せて、白濁を拭ってもらっている。

 上着が喉元にたわんでそこを隠すだけで、後は全ての肌をさらしていた。

「……もういいぞ。服を着ろ」
 カイトに促されても、長引く余韻に浸って指一つ動かす気がないようだ。

 こんな危険物をいつまでも放置できないカイトは、ため息をついて手ずから服を着せ始めた。

「……ん、カイト……」
「ほら、足を通せ」
「ん、……」

 やっと淫靡を隠したカイトは、疲れた心を回復しようと、寝る体勢を整える。

 ユエに背中を向けてふとんにもぐるが、すぐさまその背中に寄り添われて、
「ねぇ、カイト」
 空気を読むことを知らない人魚に話しかけられる。

「…………」
「……この前より、すごかった……」

「…………」
「俺、胸があんなになるなんて、知らなかった……」

「…………」
「カイトが最後に触ったとこ──あそこも、すごかった……びくってなんか来て、きゅうぅ、ってなって……」

「…………」
「……ねぇ、カイト……これって、交尾、なの?」
「断じて交尾ではない」
「じゃあ、なに……?」
「お前の自慰を手伝っているだけだ」
「じゃあ、どうなったら、交尾なの?」


 カイトはむくりと体を起こして、口を開こうとしたが──無垢な瞳に見つめられ、文句の言葉を飲み込んだ。

「…………お前、本当に、気をつけろよ」
「?なに……?」
「だから……今回の事件でも危ない目に遭っただろう。お前やクレインなんかは男から劣情を抱かれることがあるんだ。こんな無防備に、性的な話をするな」

 首をかしげるユエに、カイトは少し強い口調で続ける。

「今のお前の発言は、性交を誘っていると思われてもおかしくないぞ……!相手が俺じゃなかったら、犯されていたかも──」
「でも、カイトに言われたから……」
「……は?」


 怒られたユエは、理不尽だという顔でむくれる。
「カイトが言ったんじゃないか。『分からないことは俺に聞け。他の奴にはこういうことは聞くな』って……だから、聞いたのに……」

 ギリーとミカエルの逢い引き現場を見てしまった時のことだ。

 ユエとしては、分からないことをただ質問しているだけなのに、どうしてカイトの機嫌が悪くなるのか理解できない。
 それもちゃんと約束を守って、カイトと二人の時に──。

「そう、だ……言った、な」
 カイトは頭を抱える。言った、確かに言ったのだが──いくらカイトでも、あの時点でこんな展開を予想はしていなかったのだ。

 少しばかり後悔するが、かといって、今になっても他に代替案は浮かばないのだ。

 カイトは苦渋の決断を下すように口を開き、
「……分かった、そうだな、俺に聞く分には構わん。だが──」

 もう一度、念には念を押す。

「絶対に、他の人間には、話すな」
「?……うん、話さない」

(……カイト以外に話す訳ないのに……)
 カイトの心配や葛藤をよそに、ユエは何でそんな当たり前なことを?という顔だ。

 そんな様子を見て、カイトはこの先に待ち受けるさらなる苦難を予想できてしまった。

(……はあ……俺が自分を保てば、いい、はずだ……)

 自分に言い聞かせるのであった。


  
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