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第5話 三人の放課後
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図書室での七海とのやり取りは、まだ僕の身体に、微熱のように宿っていた。
右手の小指に残る温もり。胸の奥で生まれた想いが、熱く輝き続ける、彼女からの肯定の言葉。ぼんやりと廊下を歩いていると、七海に追いついた。
「天野さん? もう帰ったのかと思ってた」
「春樹くんはもうちょっと図書室にいると思ったから先に出たんだけど、校舎を探検してたら追い付かれちゃったか。帰るなら一緒に下駄箱まで行こうよ」
天野七海と二人、並んで廊下を歩く。彼女が隣にいるという、ただそれだけの事実が、見慣れたはずの放課後の校舎の風景を、鮮やかなものに変えていた。
このまま、時間が止まってしまえばいい。そんな、ありえないことを本気で願ってしまうくらいには、僕は、もうどうしようもなく浮かれていた。
下駄箱に向かおうとした、その時だった。
「おっ、ハル、珍しいじゃん。あんたが女の子と二人でいるなんて。ていうかその顔、ニヤニヤしてて超キモチワルイんだけど。明日は槍でも降るんじゃないの?」
振り返ると、ジャージ姿の月村柚希が腕を組み、ニヤニヤと意地の悪い、しかしどこか楽しげな笑みを浮かべて立っていた。
「……別に。たまたま、帰り時間が一緒になっただけだ」
「ふうん? たまたまねえ」
柚希は、全てお見通しだというように、僕と七海を交互に見る。その好奇心に満ちた視線に、僕の顔にじわりと熱が集まるのを感じた。そして同時に、胸の奥に小さな罪悪感が芽生えた。柚希という、僕の日常そのものである存在の前に、七海という非日常を連れてきてしまったことへの、微かな後ろめたさ。
その空気を、まるで一陣の風のように軽やかに破ったのは、七海だった。
「あ、柚希ちゃんだ!」
彼女は、まるで待ち合わせでもしていたかのように嬉しそうに駆け寄ると、カバンから例のお楽しみノートを、ぱっと魔法のように取り出して見せた。
「ちょうどよかった! リストのね、②放課後の校庭で、風と一緒に走るっていうの、今からやらない?」
その瞳は、これから始まる最高の冒険を前にした子供のように、純粋な期待でキラキラと輝いていた。そのあまりに無垢な輝きの前では、柚希のからかいも、僕の複雑な感情も、全てが些細なことに思えてくる。
柚希は、一瞬きょとんとした後、すぐにいつもの調子を取り戻し、にっと歯を見せて笑った。
「へえ、面白そうじゃん! いいよ、やってやろうじゃないの! 運動不足のハルをついでに鍛え直してやる!」
そして、僕の方を振り返る。
「ってことで、ハルも強制参加ね。決定!」
「え、僕は別に……運動は、苦手だって知ってるだろ」
「うっさい。異議は認めません! あんたのそのひ弱な根性を、このあたしが叩き直してやるんだから、光栄に思いなさいよね!」
半ば、というか完全に引きずられるようにして、僕たちは夕暮れの校庭に立っていた。
傾き始めた西日が、僕たちの影を、長く地面に描き出している。風が乾いた砂埃と夏に近い土の匂いを、ごう、と音を立てて運んできた。
「よーし!」と、柚希がアキレス腱を伸ばしながら高らかに宣言した。「ゴールはあそこの一番端の鉄棒まで! 負けた方が、駅前のポプラでアイスおごりね! よーい……」
「待って、心の準備が……」
僕の情けない声は、スタートの号砲にはならなかった。柚希は風そのものになったかのように、しなやかなフォームで、あっという間に僕たちを置き去りにしていく。
僕はその場に立ち尽くしていた。人前で何かをすること、特に、優劣がはっきりとついてしまう競争というものが、僕は昔から何よりも苦手だった。無様に負ける自分を想像しただけで足が竦む。
すると七海が、僕のTシャツの袖をくいくいと、子猫のように優しく引いた。
「行こっ!」
彼女は、僕を見上げてにこりと笑う。その笑顔には、有無を言わせない力強さがあった。僕がまだためらっていると、彼女は、僕の手をためらいなく握った。
小さくて、驚くほど温かい手。図書室の指切りとは違う、もっと確かな、生きているものの温もり。
その感触が僕の心臓を、そして僕の臆病な心を、直接鷲掴みにした。
「ほら、柚希ちゃんに追いつかなきゃ」
彼女に手を引かれるまま、僕は、まるで操り人形のようにぎこちなく、地面を蹴った。
走り出した瞬間、世界から音が消えた。
聞こえるのは、自分の荒い呼吸と、うるさいくらいの心臓の鼓動。そして、隣で響く、七海の鈴を転がすような笑い声だけ。
「あはは、春樹くん、走り方変だよー! ロボットみたい!」
「う、うるさいな……! これが僕の全力なんだ!」
風が僕たちの髪を、頬を、激しく、しかし心地よく撫でていく。それは、屋上で感じたような優しい風ではなかった。もっと荒々しく、生きていることを全身で実感させる力強い風だった。
先頭を弾丸のように駆けていく柚希。
僕の手を引きながら、楽しそうに、そして少しだけ苦しそうに笑い声を上げる七海。
そして、その七海に引っ張られるように、必死に、無様に足を動かす僕。
ちぐはぐで不格好な三人の競争。でも、不思議と、それは僕にとって、少しも苦痛ではなかった。むしろ、今まで感じたことのないような、胸が焼けつくような高揚感が、僕の全身を駆け巡っていた。
だが、そのような時間は、長くは続かなかった。
五十メートルも走らないうちに、七海のペースが、目に見えて落ちていった。彼女の笑い声に、微かな喘鳴が混じり始める。握られた彼女の手が、汗でじっとりと湿り、その握る力が、少しずつ弱くなっていく。
「天野……さん、大丈夫か? もう、やめよう」
「へいき、へいき! これくらい……! 走るの、楽しい……!」
彼女は笑顔を崩さない。だが、その顔色は、さっきまでの薔薇色から、透き通るような白へと変わっていっている。僕は、背筋が冷たくなるのを感じた。彼女の自己紹介の言葉が警報のように鳴り響く。
『体のことで、迷惑をかけるかも』
その時だった。
僕たちのはるか先を、風のように走っていた柚希が、突然、「わっ!」と、この世の終わりのような大げさな声を上げて、その場に派手に、そして見事に転んだふりをしてしゃがみ込んだ。
「いったー! ちょっと、靴紐ほどけた! 最悪! 待って、待ってー!」
その演技は、あまりにわざとらしく、あまりに不器用だった。僕が知る限り、運動神経抜群の柚希が、走っている途中に靴紐がほどけたことなど、天地がひっくり返ってもありえない。
彼女はゆっくりと、これみよがしに時間をかけて、靴紐を結び直している。その横顔は悔しそうに歪められているが、七海のプライドを傷つけまいとする、必死の優しさだった。この楽しい時間を終わらせたくないという、彼女なりの切実な願いが。
その不器用で、どうしようもなく優しい嘘に、僕は気づいていた。
結局、競争は、柚希の見え透いたアクシデントによって、うやむやのうちに中止になった。
「もう、しょうがないなー! 今日の勝負は、ハルと七海ちゃんの勝ちってことにしてやるか!」
そう言って悪態をつく柚希の横顔が、夕日に照らされて、いつもよりずっと大人びて見えた。
僕たちはペースを落とし、夕暮れの校庭を、並んでゆっくりと歩き始めた。
他愛もない話をした。
「今日の給食のカレー、やっぱり辛かったよね」
「明日の漢字の小テスト、範囲どこまでだっけ?」
三つの影が、地面の上でさっきよりも長く伸びている。歩くたびに、その影は一つに重なったり、また離れたりした。
僕は、無意識のうちに、七海の隣を歩いていた。彼女の小さな歩幅に合わせ、時折、その顔色を窺うように。僕の意識の全ては、もう、完全に彼女一人に向けられていた。
そして柚希は、僕たちの、ほんの少しだけ斜め後ろを歩いていた。二人の会話に時々明るい相槌を打ちながらも、決してその中心には入ってこようとはしない。僕たちの新しい世界を壊さないように、でも、何かあればすぐに駆けつけられるように、絶妙な、そして少しだけ寂しい距離を保って。
不意に僕は、柚希の表情を見た。
彼女は僕を見ていた。いや、正確には、僕が七海に向けている眼差しを、じっと見ていたのだ。
その眼差しが、今まで僕が柚希に向けていた、気兼ねのない、当たり前の兄妹のような眼差しとは全く違う種類のものであることに、彼女は、その鋭い感受性で気づいてしまったのだ。
それは、心配であり、憧れであり、そして、僕自身もまだはっきりとは分からない、何か特別な感情が溶け込んだ、熱を帯びたどうしようもない眼差し。
僕と柚希の間にあった、長年かけて築き上げた当たり前の日常というものが、今、目の前で、音もなく静かにひび割れていくのを、僕たちはどうすることもできなかった。
柚希は僕と目が合うと、慌ててにっと笑ってみせた。いつもの、太陽みたいな快活な笑顔。
だが、その笑顔の奥に、ほんの一瞬だけ見えた、小さな痛みのような表情を、僕は見逃すことができなかった。
その痛みは、すぐに夕暮れの濃い影の中に溶けて消えてしまったけれど。
僕と七海の影が、地面の上で一つに重なり、柚希の影だけが、少しだけ離れた場所に取り残されている。
風が、僕たち三人の間を、静かに、そして少しだけ切なく吹き抜けていった。
右手の小指に残る温もり。胸の奥で生まれた想いが、熱く輝き続ける、彼女からの肯定の言葉。ぼんやりと廊下を歩いていると、七海に追いついた。
「天野さん? もう帰ったのかと思ってた」
「春樹くんはもうちょっと図書室にいると思ったから先に出たんだけど、校舎を探検してたら追い付かれちゃったか。帰るなら一緒に下駄箱まで行こうよ」
天野七海と二人、並んで廊下を歩く。彼女が隣にいるという、ただそれだけの事実が、見慣れたはずの放課後の校舎の風景を、鮮やかなものに変えていた。
このまま、時間が止まってしまえばいい。そんな、ありえないことを本気で願ってしまうくらいには、僕は、もうどうしようもなく浮かれていた。
下駄箱に向かおうとした、その時だった。
「おっ、ハル、珍しいじゃん。あんたが女の子と二人でいるなんて。ていうかその顔、ニヤニヤしてて超キモチワルイんだけど。明日は槍でも降るんじゃないの?」
振り返ると、ジャージ姿の月村柚希が腕を組み、ニヤニヤと意地の悪い、しかしどこか楽しげな笑みを浮かべて立っていた。
「……別に。たまたま、帰り時間が一緒になっただけだ」
「ふうん? たまたまねえ」
柚希は、全てお見通しだというように、僕と七海を交互に見る。その好奇心に満ちた視線に、僕の顔にじわりと熱が集まるのを感じた。そして同時に、胸の奥に小さな罪悪感が芽生えた。柚希という、僕の日常そのものである存在の前に、七海という非日常を連れてきてしまったことへの、微かな後ろめたさ。
その空気を、まるで一陣の風のように軽やかに破ったのは、七海だった。
「あ、柚希ちゃんだ!」
彼女は、まるで待ち合わせでもしていたかのように嬉しそうに駆け寄ると、カバンから例のお楽しみノートを、ぱっと魔法のように取り出して見せた。
「ちょうどよかった! リストのね、②放課後の校庭で、風と一緒に走るっていうの、今からやらない?」
その瞳は、これから始まる最高の冒険を前にした子供のように、純粋な期待でキラキラと輝いていた。そのあまりに無垢な輝きの前では、柚希のからかいも、僕の複雑な感情も、全てが些細なことに思えてくる。
柚希は、一瞬きょとんとした後、すぐにいつもの調子を取り戻し、にっと歯を見せて笑った。
「へえ、面白そうじゃん! いいよ、やってやろうじゃないの! 運動不足のハルをついでに鍛え直してやる!」
そして、僕の方を振り返る。
「ってことで、ハルも強制参加ね。決定!」
「え、僕は別に……運動は、苦手だって知ってるだろ」
「うっさい。異議は認めません! あんたのそのひ弱な根性を、このあたしが叩き直してやるんだから、光栄に思いなさいよね!」
半ば、というか完全に引きずられるようにして、僕たちは夕暮れの校庭に立っていた。
傾き始めた西日が、僕たちの影を、長く地面に描き出している。風が乾いた砂埃と夏に近い土の匂いを、ごう、と音を立てて運んできた。
「よーし!」と、柚希がアキレス腱を伸ばしながら高らかに宣言した。「ゴールはあそこの一番端の鉄棒まで! 負けた方が、駅前のポプラでアイスおごりね! よーい……」
「待って、心の準備が……」
僕の情けない声は、スタートの号砲にはならなかった。柚希は風そのものになったかのように、しなやかなフォームで、あっという間に僕たちを置き去りにしていく。
僕はその場に立ち尽くしていた。人前で何かをすること、特に、優劣がはっきりとついてしまう競争というものが、僕は昔から何よりも苦手だった。無様に負ける自分を想像しただけで足が竦む。
すると七海が、僕のTシャツの袖をくいくいと、子猫のように優しく引いた。
「行こっ!」
彼女は、僕を見上げてにこりと笑う。その笑顔には、有無を言わせない力強さがあった。僕がまだためらっていると、彼女は、僕の手をためらいなく握った。
小さくて、驚くほど温かい手。図書室の指切りとは違う、もっと確かな、生きているものの温もり。
その感触が僕の心臓を、そして僕の臆病な心を、直接鷲掴みにした。
「ほら、柚希ちゃんに追いつかなきゃ」
彼女に手を引かれるまま、僕は、まるで操り人形のようにぎこちなく、地面を蹴った。
走り出した瞬間、世界から音が消えた。
聞こえるのは、自分の荒い呼吸と、うるさいくらいの心臓の鼓動。そして、隣で響く、七海の鈴を転がすような笑い声だけ。
「あはは、春樹くん、走り方変だよー! ロボットみたい!」
「う、うるさいな……! これが僕の全力なんだ!」
風が僕たちの髪を、頬を、激しく、しかし心地よく撫でていく。それは、屋上で感じたような優しい風ではなかった。もっと荒々しく、生きていることを全身で実感させる力強い風だった。
先頭を弾丸のように駆けていく柚希。
僕の手を引きながら、楽しそうに、そして少しだけ苦しそうに笑い声を上げる七海。
そして、その七海に引っ張られるように、必死に、無様に足を動かす僕。
ちぐはぐで不格好な三人の競争。でも、不思議と、それは僕にとって、少しも苦痛ではなかった。むしろ、今まで感じたことのないような、胸が焼けつくような高揚感が、僕の全身を駆け巡っていた。
だが、そのような時間は、長くは続かなかった。
五十メートルも走らないうちに、七海のペースが、目に見えて落ちていった。彼女の笑い声に、微かな喘鳴が混じり始める。握られた彼女の手が、汗でじっとりと湿り、その握る力が、少しずつ弱くなっていく。
「天野……さん、大丈夫か? もう、やめよう」
「へいき、へいき! これくらい……! 走るの、楽しい……!」
彼女は笑顔を崩さない。だが、その顔色は、さっきまでの薔薇色から、透き通るような白へと変わっていっている。僕は、背筋が冷たくなるのを感じた。彼女の自己紹介の言葉が警報のように鳴り響く。
『体のことで、迷惑をかけるかも』
その時だった。
僕たちのはるか先を、風のように走っていた柚希が、突然、「わっ!」と、この世の終わりのような大げさな声を上げて、その場に派手に、そして見事に転んだふりをしてしゃがみ込んだ。
「いったー! ちょっと、靴紐ほどけた! 最悪! 待って、待ってー!」
その演技は、あまりにわざとらしく、あまりに不器用だった。僕が知る限り、運動神経抜群の柚希が、走っている途中に靴紐がほどけたことなど、天地がひっくり返ってもありえない。
彼女はゆっくりと、これみよがしに時間をかけて、靴紐を結び直している。その横顔は悔しそうに歪められているが、七海のプライドを傷つけまいとする、必死の優しさだった。この楽しい時間を終わらせたくないという、彼女なりの切実な願いが。
その不器用で、どうしようもなく優しい嘘に、僕は気づいていた。
結局、競争は、柚希の見え透いたアクシデントによって、うやむやのうちに中止になった。
「もう、しょうがないなー! 今日の勝負は、ハルと七海ちゃんの勝ちってことにしてやるか!」
そう言って悪態をつく柚希の横顔が、夕日に照らされて、いつもよりずっと大人びて見えた。
僕たちはペースを落とし、夕暮れの校庭を、並んでゆっくりと歩き始めた。
他愛もない話をした。
「今日の給食のカレー、やっぱり辛かったよね」
「明日の漢字の小テスト、範囲どこまでだっけ?」
三つの影が、地面の上でさっきよりも長く伸びている。歩くたびに、その影は一つに重なったり、また離れたりした。
僕は、無意識のうちに、七海の隣を歩いていた。彼女の小さな歩幅に合わせ、時折、その顔色を窺うように。僕の意識の全ては、もう、完全に彼女一人に向けられていた。
そして柚希は、僕たちの、ほんの少しだけ斜め後ろを歩いていた。二人の会話に時々明るい相槌を打ちながらも、決してその中心には入ってこようとはしない。僕たちの新しい世界を壊さないように、でも、何かあればすぐに駆けつけられるように、絶妙な、そして少しだけ寂しい距離を保って。
不意に僕は、柚希の表情を見た。
彼女は僕を見ていた。いや、正確には、僕が七海に向けている眼差しを、じっと見ていたのだ。
その眼差しが、今まで僕が柚希に向けていた、気兼ねのない、当たり前の兄妹のような眼差しとは全く違う種類のものであることに、彼女は、その鋭い感受性で気づいてしまったのだ。
それは、心配であり、憧れであり、そして、僕自身もまだはっきりとは分からない、何か特別な感情が溶け込んだ、熱を帯びたどうしようもない眼差し。
僕と柚希の間にあった、長年かけて築き上げた当たり前の日常というものが、今、目の前で、音もなく静かにひび割れていくのを、僕たちはどうすることもできなかった。
柚希は僕と目が合うと、慌ててにっと笑ってみせた。いつもの、太陽みたいな快活な笑顔。
だが、その笑顔の奥に、ほんの一瞬だけ見えた、小さな痛みのような表情を、僕は見逃すことができなかった。
その痛みは、すぐに夕暮れの濃い影の中に溶けて消えてしまったけれど。
僕と七海の影が、地面の上で一つに重なり、柚希の影だけが、少しだけ離れた場所に取り残されている。
風が、僕たち三人の間を、静かに、そして少しだけ切なく吹き抜けていった。
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