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第7話 柚希の動揺
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駄菓子屋からの帰り道は、まだ解けない魔法の中にいるかのように、幸福な熱を帯びていた。
町の大きな交差点で、一緒に来ていたクラスメイトたちと「じゃあねー!」「また明日!」と、名残惜しそうに手を振り合って別れる。彼らの賑やかな声が、夕暮れの喧騒の中に消えていくと、そこには、僕、神谷春樹と、天野七海、そして月村柚希の三人だけが、ぽつんと取り残された。
さっきまでの熱狂が嘘のように、穏やかな、そしてどこか親密な空気が周りを包み込む。
僕たちは自然と、海が見える防波堤への道を歩いていた。遠回りになるけれど、夕日が一番きれいに見えるその場所は、僕と柚希にとっては、子供の頃からの秘密の散歩道だった。
「わあ、きれい……」
七海が、うっとりと息を漏らす。
空と海が、茜色と金色とが混じり合った美しいグラデーションに染まっていた。太陽が、まるで燃え尽きる前の最後の輝きを放つかのように、水平線の向こう側で、真っ赤に、大きく、静かに燃えている。
その、あまりにも美しい、そしてあまりにも切ない風景の中で、僕と七海は、自然と駄菓子屋での出来事を話し始めていた。
「春樹くんが計算してくれなかったら、私、絶対百円超えてたかも。危なかったー」
七海は、僕にだけ見せるように、そっと舌を出して笑う。駄菓子屋で買ったハート型のペロペロキャンディを、小さな口で、楽しそうに舐めながら。
「天野さん、最後のキャンディを選ぶのに、五分もかかってただろ。店のおばあちゃん、呆れてたぞ」
「そんなのしょうがないよ。いちご味にしようか、ぶどう味にしようか、人生で一番の選択だったんだもん」
「……大げさだよ」
くすくすと、二人で笑い合う。誰にも邪魔されない、僕と彼女だけの、温かく、完結した世界だった。図書室で生まれた特別な絆が、今日の冒険を経て、さらに確かな手触りのあるものになった。そんな温かい感覚が胸を満たしていた。こんな時間が、永遠に続けばいい。僕は心の底から、本気でそう願っていた。
その時、僕は気づいていなかった。
いや、本当は気づいていたのに、この幸福な時間に水を差したくなくて、気づかないふりをしていたのかもしれない。
柚希が、僕たちのほんの少しだけ斜め後ろを黙って歩いていることに。
最初は彼女も、いつものように会話に割って入ろうとしていたのだ。「なになにー? あたしにも聞かせなさいよー」と、明るい声を上げて。しかし、その言葉の先を寸でのところで飲み込んだ。僕と七海が作り出す、穏やかで親密な空気。長年の付き合いである自分ですら、踏み込むのをためらわせるような、特別な空間に感じられたのかもしれない。
だから、彼女は一歩下がった。そして、観察した。
自分の知らない顔で、ハルが笑っている。自分には決して見せないような、柔らかく、少しだけ熱を帯びた表情で七海を見つめている。その眼差しは、壊れやすい宝物にでも触れるかのようだ。
その光景は、柚希の心をヤスリで削るように静かに苛んでいた。
なんだろう、この気持ち。胸の奥が、黒くてドロドロしたもので満たされていく。息が、少しだけ苦しい。あたし、やな奴だ。二人が楽しそうにしてるのに、素直に喜べないなんて。
嫉妬と呼ぶには、あまりにも寂しい感情だった。長年かけて、二人で丁寧に作り上げてきた砂の城が、突然やってきた、大きな、あまりにも美しい波に、いとも簡単に目の前でさらわれていく。それをただ、黙って見ているしかないような、そんな無力感。
夕日が、ゆっくりと水平線の向こうに沈んでいく。まるで自分の居場所が、自分の世界が、静かに失われていく光景そのもののように、彼女の瞳には映っていた。
焦りと、寂しさと、そして醜い自分への自己嫌悪。ぐちゃぐちゃになった感情に耐えきれず、柚希はその矛先を、一番安全で、一番甘えられる相手である僕に向けた。
「ハルってさ、七海ちゃんが来てからなんか変わったよね」
その声は、わざとからかうような明るい響きを装っていた。だが、その裏側には隠しきれない、ささくれだった棘が潜んでいた。
「前は教室でそんなに喋らなかったくせに。……なんか、調子いいんじゃないの?」
その言葉は、僕たちの間の温かい空気を何の躊躇もなく切り裂いた。
僕は言葉に詰まる。楽しい雰囲気が、目の前で音を立てて壊れていく。違う、そうじゃないんだと弁解しようにも、どんな言葉を選べばいいのか全くわからなかった。
僕が戸惑っていると、隣にいた七海が困ったように、でも、どこまでも優しく微笑んで助け舟を出してくれた。
「ごめんね、柚希ちゃん。私が、春樹くん独り占めしちゃったかな?」
彼女に、悪意など一ミリもなかった。それは、純度百パーセントの、純粋な善意と気遣いから生まれた言葉だった。そして、彼女はさらに続けた。
「柚希ちゃんも、こっち来て一緒にお話ししようよ!」
そう言って、彼女は無邪気に、柚希に向かって手を差し伸べた。
だが、その優しさと無垢な手が、今、葛藤の渦中にいる柚希にとっては、何よりも残酷なとどめの一撃となった。
――あなたには、私のこの、黒くて、醜い気持ちなんて、絶対にわからないでしょう?
自分が、醜い感情を抱いている、嫉妬深い悪者で、七海が非の打ち所のない、清らかな善人である。その、どうしようもない残酷な構図を、真正面から突きつけられたような気がした。差し伸べられた手を取れば、自分の醜さが、この美しい少女を汚してしまう。
「…………別に」
柚希の唇から、冷たい一言がこぼれ落ちた。
その一言には、怒りと、悲しみと、そして、どうしようもない諦めの全てが凝縮されていた。
彼女は、僕と七海の顔をもう見ようとはしなかった。ただ、燃え尽きたように色を失っていく西の空を、じっと見つめている。その唇は、固く、固く結ばれ、瞳から溢れ出しそうな涙を、必死に堰き止めていた。
「……あっ、私用事思い出したから!」
誰が聞いてもわかる、子供じみた、あまりにも痛々しい嘘だった。
「お先っ!」
これ以上この場にいたら決壊してしまう涙を、醜い本音を、僕たちに見せてしまうことから逃げるように背を向けた。防波堤の上を、何かに追われるように一人で走り去っていく。
その小さな後ろ姿は、僕には、ただ怒っているようには見えなかった。傷ついて、迷子になった子供の、助けを求める悲痛な叫びそのものに見えた。
残されたのは、僕と、七海と、そして、どうしようもなく気まずい重たい沈黙だけだった。
夕日は、完全に水平線の向こうに沈みきっていた。空と海の色は、さっきまでの燃えるような茜色から、深く、どこまでも深い、冷たい藍色へと変わっている。
ざあ、ざあという波の音だけが、やけに大きく、僕たちの耳に響いていた。
楽しい一日の終わりが、こんなにも苦くて、冷たいものだったなんて。
「……私、何か、間違えちゃったかな……」
七海が本当に、心の底から悲しそうに、ぽつりと呟いた。その声は、震えていた。彼女もまた、自分の善意が、思いがけず友人を傷つけてしまったことに深く傷ついていた。
「そんなことない」と、かろうじて答えるのが精一杯だった。その声には、何の力もこもっていない。僕は、柚希の心の痛みに気づきながら、そして今、隣で傷ついている七海のこともどう慰めていいのかわからずに、ただ、立ち尽くすことしかできない。そんな自分を、静かに責めていた。
防波堤の上には、さっきまで三つ並んでいたはずの影が、二つだけになっている。
走り去った柚希の影があった場所だけが、ぽっかりと、夜の色に食い尽くされている。
僕たちの、きらきらと輝いていたはずの夏に、決して消えることのない、深い影が落ちた。
町の大きな交差点で、一緒に来ていたクラスメイトたちと「じゃあねー!」「また明日!」と、名残惜しそうに手を振り合って別れる。彼らの賑やかな声が、夕暮れの喧騒の中に消えていくと、そこには、僕、神谷春樹と、天野七海、そして月村柚希の三人だけが、ぽつんと取り残された。
さっきまでの熱狂が嘘のように、穏やかな、そしてどこか親密な空気が周りを包み込む。
僕たちは自然と、海が見える防波堤への道を歩いていた。遠回りになるけれど、夕日が一番きれいに見えるその場所は、僕と柚希にとっては、子供の頃からの秘密の散歩道だった。
「わあ、きれい……」
七海が、うっとりと息を漏らす。
空と海が、茜色と金色とが混じり合った美しいグラデーションに染まっていた。太陽が、まるで燃え尽きる前の最後の輝きを放つかのように、水平線の向こう側で、真っ赤に、大きく、静かに燃えている。
その、あまりにも美しい、そしてあまりにも切ない風景の中で、僕と七海は、自然と駄菓子屋での出来事を話し始めていた。
「春樹くんが計算してくれなかったら、私、絶対百円超えてたかも。危なかったー」
七海は、僕にだけ見せるように、そっと舌を出して笑う。駄菓子屋で買ったハート型のペロペロキャンディを、小さな口で、楽しそうに舐めながら。
「天野さん、最後のキャンディを選ぶのに、五分もかかってただろ。店のおばあちゃん、呆れてたぞ」
「そんなのしょうがないよ。いちご味にしようか、ぶどう味にしようか、人生で一番の選択だったんだもん」
「……大げさだよ」
くすくすと、二人で笑い合う。誰にも邪魔されない、僕と彼女だけの、温かく、完結した世界だった。図書室で生まれた特別な絆が、今日の冒険を経て、さらに確かな手触りのあるものになった。そんな温かい感覚が胸を満たしていた。こんな時間が、永遠に続けばいい。僕は心の底から、本気でそう願っていた。
その時、僕は気づいていなかった。
いや、本当は気づいていたのに、この幸福な時間に水を差したくなくて、気づかないふりをしていたのかもしれない。
柚希が、僕たちのほんの少しだけ斜め後ろを黙って歩いていることに。
最初は彼女も、いつものように会話に割って入ろうとしていたのだ。「なになにー? あたしにも聞かせなさいよー」と、明るい声を上げて。しかし、その言葉の先を寸でのところで飲み込んだ。僕と七海が作り出す、穏やかで親密な空気。長年の付き合いである自分ですら、踏み込むのをためらわせるような、特別な空間に感じられたのかもしれない。
だから、彼女は一歩下がった。そして、観察した。
自分の知らない顔で、ハルが笑っている。自分には決して見せないような、柔らかく、少しだけ熱を帯びた表情で七海を見つめている。その眼差しは、壊れやすい宝物にでも触れるかのようだ。
その光景は、柚希の心をヤスリで削るように静かに苛んでいた。
なんだろう、この気持ち。胸の奥が、黒くてドロドロしたもので満たされていく。息が、少しだけ苦しい。あたし、やな奴だ。二人が楽しそうにしてるのに、素直に喜べないなんて。
嫉妬と呼ぶには、あまりにも寂しい感情だった。長年かけて、二人で丁寧に作り上げてきた砂の城が、突然やってきた、大きな、あまりにも美しい波に、いとも簡単に目の前でさらわれていく。それをただ、黙って見ているしかないような、そんな無力感。
夕日が、ゆっくりと水平線の向こうに沈んでいく。まるで自分の居場所が、自分の世界が、静かに失われていく光景そのもののように、彼女の瞳には映っていた。
焦りと、寂しさと、そして醜い自分への自己嫌悪。ぐちゃぐちゃになった感情に耐えきれず、柚希はその矛先を、一番安全で、一番甘えられる相手である僕に向けた。
「ハルってさ、七海ちゃんが来てからなんか変わったよね」
その声は、わざとからかうような明るい響きを装っていた。だが、その裏側には隠しきれない、ささくれだった棘が潜んでいた。
「前は教室でそんなに喋らなかったくせに。……なんか、調子いいんじゃないの?」
その言葉は、僕たちの間の温かい空気を何の躊躇もなく切り裂いた。
僕は言葉に詰まる。楽しい雰囲気が、目の前で音を立てて壊れていく。違う、そうじゃないんだと弁解しようにも、どんな言葉を選べばいいのか全くわからなかった。
僕が戸惑っていると、隣にいた七海が困ったように、でも、どこまでも優しく微笑んで助け舟を出してくれた。
「ごめんね、柚希ちゃん。私が、春樹くん独り占めしちゃったかな?」
彼女に、悪意など一ミリもなかった。それは、純度百パーセントの、純粋な善意と気遣いから生まれた言葉だった。そして、彼女はさらに続けた。
「柚希ちゃんも、こっち来て一緒にお話ししようよ!」
そう言って、彼女は無邪気に、柚希に向かって手を差し伸べた。
だが、その優しさと無垢な手が、今、葛藤の渦中にいる柚希にとっては、何よりも残酷なとどめの一撃となった。
――あなたには、私のこの、黒くて、醜い気持ちなんて、絶対にわからないでしょう?
自分が、醜い感情を抱いている、嫉妬深い悪者で、七海が非の打ち所のない、清らかな善人である。その、どうしようもない残酷な構図を、真正面から突きつけられたような気がした。差し伸べられた手を取れば、自分の醜さが、この美しい少女を汚してしまう。
「…………別に」
柚希の唇から、冷たい一言がこぼれ落ちた。
その一言には、怒りと、悲しみと、そして、どうしようもない諦めの全てが凝縮されていた。
彼女は、僕と七海の顔をもう見ようとはしなかった。ただ、燃え尽きたように色を失っていく西の空を、じっと見つめている。その唇は、固く、固く結ばれ、瞳から溢れ出しそうな涙を、必死に堰き止めていた。
「……あっ、私用事思い出したから!」
誰が聞いてもわかる、子供じみた、あまりにも痛々しい嘘だった。
「お先っ!」
これ以上この場にいたら決壊してしまう涙を、醜い本音を、僕たちに見せてしまうことから逃げるように背を向けた。防波堤の上を、何かに追われるように一人で走り去っていく。
その小さな後ろ姿は、僕には、ただ怒っているようには見えなかった。傷ついて、迷子になった子供の、助けを求める悲痛な叫びそのものに見えた。
残されたのは、僕と、七海と、そして、どうしようもなく気まずい重たい沈黙だけだった。
夕日は、完全に水平線の向こうに沈みきっていた。空と海の色は、さっきまでの燃えるような茜色から、深く、どこまでも深い、冷たい藍色へと変わっている。
ざあ、ざあという波の音だけが、やけに大きく、僕たちの耳に響いていた。
楽しい一日の終わりが、こんなにも苦くて、冷たいものだったなんて。
「……私、何か、間違えちゃったかな……」
七海が本当に、心の底から悲しそうに、ぽつりと呟いた。その声は、震えていた。彼女もまた、自分の善意が、思いがけず友人を傷つけてしまったことに深く傷ついていた。
「そんなことない」と、かろうじて答えるのが精一杯だった。その声には、何の力もこもっていない。僕は、柚希の心の痛みに気づきながら、そして今、隣で傷ついている七海のこともどう慰めていいのかわからずに、ただ、立ち尽くすことしかできない。そんな自分を、静かに責めていた。
防波堤の上には、さっきまで三つ並んでいたはずの影が、二つだけになっている。
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