14 / 36
第14話 すれ違う心
しおりを挟む
夏祭りまであと一週間。
七日間という時間が、僕たちにとってはとても長く、そして、瞬きする間に消えてしまうほど、恐ろしく短いものにも感じられた。
七海の容態は、良くもならなければ悪くもならなかった。それはまるで、巨大な天秤の上で、かろうじて奇跡的な均衡を保っているかのように。医師の武田先生は、決して「無理だ」とは言わなかったが、「奇跡でも起きない限り」という、希望を根こそぎ打ち砕くには十分すぎる言葉を僕たちに告げた。
奇跡なんて起こらない。
僕はあの夜、神社の星空の下で願ったんだ。奇跡なんていらないと。
だから僕は、僕にできる唯一の準備を始めた。
もし七海が、夏祭りという世界に行くことができないのなら、夏祭りという世界を、彼女のところに届けに行けばいい。
僕は毎日、放課後になると町を歩き回った。夏祭りの準備で活気づく神社の参道を、スケッチブックと新しく買ったばかりの七十二色の色鉛筆のセットを手に歩いた。提灯が飾られていく様子、屋台の骨組みが組まれていく光景、その一つひとつを、僕は、記憶と拙い絵で必死に記録していく。夜にはICレコーダーを握りしめて、再び神社へと忍び込んだ。練習に励む太鼓の、腹の底に響く力強い音。子供たちの期待に満ちた、甲高い笑い声。風鈴の涼やかで、どこか物悲しい音色。その全てを、音のかけらとして、丁寧に集めて回った。
これは僕の、僕だけにしかできない七海への気持ちだ。これは僕が彼女に誓った、物語を紡ぐための、最初の一ページだ。僕はこの行いが絶対に正しいと、心の底から信じていたのだ。
その日、僕は渾身の一枚を完成させた。
夜空を鮮やかに、そして壮大に彩る打ち上げ花火の絵。黒い画用紙の上に色鉛筆の全てを使い、僕が想像できる、ありったけの光の饗宴を、指先が痛くなるまで描いた。
これを持って、明日、七海に会いに行こう。そして、録音した音と一緒に、彼女に僕たちだけの、世界でたった一つの夏祭りをプレゼントするんだ。
そんな自己満足にも似た、しかし純粋な高揚感を胸に、自宅の玄関のドアを開けた。
目の前に柚希が、行く手を阻む門番のように、腕を組んで立っていた。
その表情は、僕が今まで見たこともないくらい硬く、抑えきれない怒りと、深い疲労の色に満ちていた。
「……柚希? どうしたんだ、こんなとこで」
「どうした、じゃないよ」
柚希の声は震えていた。彼女は、僕が大事そうに抱えている画用紙の筒を、汚いものでも見るかのように睨みつけた。
「……また、そんなの描いてたの?」
「そんなのって……」
「絵とか! スケッチとか! あとこの前も、こそこそなんか音録ってたでしょ!」
僕は言葉に詰まる。彼女が、僕のこの密やかな行いに気づいていたことに驚いた。
「ハル、あんた分かってないの!?」
柚希は叫んだ。その声は、悲痛な、懇願するような声音だった。
「そんなの、ただの気休めじゃん! 偽物じゃん! 七海がしたいのは、そんな絵を見ることじゃない! 録音された音を聞くことじゃない! 自分の足であの参道を歩いて、自分の目で本物の花火を見上げて、自分の鼻でりんご飴の、あの甘ったるい匂いを嗅ぐことだよ! 本物の、本物の夏祭りに行くことなんだよ!」
あまりにも正しく、あまりにも純粋な言葉が、僕の胸をぐさりと、容赦なく抉った。
「……無理だって、先生に言われただろ!」
僕は反論した。それは僕が自分自身に、この一週間呪文のように毎日言い聞かせている言葉だった。「奇跡なんて、起こらないんだ」と。
「無理じゃない! まだ、一週間もある! 何か、何か方法があるはずだよ! あたし、昨日も武田先生に、もう一度お願いしに行った! でも、ダメだった! 親にも、何か方法はないかって聞いた! でも、無理だって! ……だから、だからハルに相談しに来たのに……!」
柚希の瞳が潤んでいく。彼女もまた、彼女なりの孤独な戦いを続けていたのだ。
「なのに、ハルは! ハルは、最初から諦めてる! 七海ちゃんのこと、本当に考えてるの!? それとも、ただ……」
彼女はそこで一度言葉を切り、唇を噛みしめた。そして、僕の心を最も深く、最も残酷に傷つける言葉を選んで口にした。
「……ただ、自分が傷つきたくないだけなんじゃないの? 挑戦して、失敗して、七海をがっかりさせるのが怖いだけなんじゃないの?」
その言葉は、僕の心の一番脆く、一番隠しておきたかった場所を的確に、容赦なく打ち抜いた。
僕のこの想いは……僕のこの誓いは……。
本当に、七海のためだったのだろうか。
それとも、どうしようもない現実に直面し認めるのが怖くて、自分にできる安全な、小さな、小さな世界に逃げ込んでいるだけだったのではないか。
「……これが僕のやり方だ!」
僕は叫んでいた。それは怒りというよりも、自分自身を守るための、悲鳴に近いものだった。
「僕にできる、たった一つのやり方なんだよ!」
「そんなの……」
柚希は、大きな瞳からぽろぽろと零れる大粒の涙を拭おうともせずに、僕に最後通告を突きつけた。
「そんなの、ハルの自己満足でしょ!」
自己満足。
その、たった四文字の言葉が、僕がこの一週間必死に築き上げてきた全てのものを、音を立てて崩していった。
僕が、彼女のためにと心を込めて、指先が痛くなるまで描いたこの花火の絵も。
僕が、彼女のためにと夜の神社で蚊に食われながら集めて回った、この音のかけらたちも。
全てが、ただの僕のエゴ。僕が、悲劇の物語の優しい主人公でいるための、安っぽくて、醜い自己満足。
二人の間に、もう言葉はなかった。
ただ夏の蒸し暑い、まとわりつくような空気が、僕たちの間を隔てていた。
かなかなかなと、ヒグラシの狂ったような鳴き声だけが、僕たちの壊れてしまった心を嘲笑うかのように、けたたましく響き渡っていた。
やがて柚希は、僕に背を向けた。その肩は、小刻みに震えていた。
「……もういい。あんたには頼らない」
柚希の声は、怒ってはいるものではなかった。ただ深く、深く失望しきって、そして傷ついていた。
「あたしはあたしのやり方で、七海ちゃんを絶対に連れていくから。……一人でやってやるから」
そう言い捨てて、彼女は一度も振り返ることなく、走り去っていった。
一人、その場に取り残される。
その場に立ち尽くし、どうしようもない想いに打ちひしがれる。
手の中に抱えた花火の絵が、急に、どうでも良いものに感じられた。もう、これは彼女へのプレゼントではない。僕の醜い、自己満足だという動かぬ証拠だった。
本当に、そうだったのだろうか。
僕のあの夜の誓いは。僕のこの行動は。
全て、ただの自己満足だったのだろうか。
分からなかった。もう、何も分からなかった。
僕があれほどまでに信じていた、僕の言葉も、物語も。この残酷な現実の前では、何の意味も持たない、ただの空っぽな、子供の遊びだったのかもしれない。
茜色の空が僕の心の中のように、ゆっくりと、暗い、救いのない夜の色に飲み込まれていった。
七日間という時間が、僕たちにとってはとても長く、そして、瞬きする間に消えてしまうほど、恐ろしく短いものにも感じられた。
七海の容態は、良くもならなければ悪くもならなかった。それはまるで、巨大な天秤の上で、かろうじて奇跡的な均衡を保っているかのように。医師の武田先生は、決して「無理だ」とは言わなかったが、「奇跡でも起きない限り」という、希望を根こそぎ打ち砕くには十分すぎる言葉を僕たちに告げた。
奇跡なんて起こらない。
僕はあの夜、神社の星空の下で願ったんだ。奇跡なんていらないと。
だから僕は、僕にできる唯一の準備を始めた。
もし七海が、夏祭りという世界に行くことができないのなら、夏祭りという世界を、彼女のところに届けに行けばいい。
僕は毎日、放課後になると町を歩き回った。夏祭りの準備で活気づく神社の参道を、スケッチブックと新しく買ったばかりの七十二色の色鉛筆のセットを手に歩いた。提灯が飾られていく様子、屋台の骨組みが組まれていく光景、その一つひとつを、僕は、記憶と拙い絵で必死に記録していく。夜にはICレコーダーを握りしめて、再び神社へと忍び込んだ。練習に励む太鼓の、腹の底に響く力強い音。子供たちの期待に満ちた、甲高い笑い声。風鈴の涼やかで、どこか物悲しい音色。その全てを、音のかけらとして、丁寧に集めて回った。
これは僕の、僕だけにしかできない七海への気持ちだ。これは僕が彼女に誓った、物語を紡ぐための、最初の一ページだ。僕はこの行いが絶対に正しいと、心の底から信じていたのだ。
その日、僕は渾身の一枚を完成させた。
夜空を鮮やかに、そして壮大に彩る打ち上げ花火の絵。黒い画用紙の上に色鉛筆の全てを使い、僕が想像できる、ありったけの光の饗宴を、指先が痛くなるまで描いた。
これを持って、明日、七海に会いに行こう。そして、録音した音と一緒に、彼女に僕たちだけの、世界でたった一つの夏祭りをプレゼントするんだ。
そんな自己満足にも似た、しかし純粋な高揚感を胸に、自宅の玄関のドアを開けた。
目の前に柚希が、行く手を阻む門番のように、腕を組んで立っていた。
その表情は、僕が今まで見たこともないくらい硬く、抑えきれない怒りと、深い疲労の色に満ちていた。
「……柚希? どうしたんだ、こんなとこで」
「どうした、じゃないよ」
柚希の声は震えていた。彼女は、僕が大事そうに抱えている画用紙の筒を、汚いものでも見るかのように睨みつけた。
「……また、そんなの描いてたの?」
「そんなのって……」
「絵とか! スケッチとか! あとこの前も、こそこそなんか音録ってたでしょ!」
僕は言葉に詰まる。彼女が、僕のこの密やかな行いに気づいていたことに驚いた。
「ハル、あんた分かってないの!?」
柚希は叫んだ。その声は、悲痛な、懇願するような声音だった。
「そんなの、ただの気休めじゃん! 偽物じゃん! 七海がしたいのは、そんな絵を見ることじゃない! 録音された音を聞くことじゃない! 自分の足であの参道を歩いて、自分の目で本物の花火を見上げて、自分の鼻でりんご飴の、あの甘ったるい匂いを嗅ぐことだよ! 本物の、本物の夏祭りに行くことなんだよ!」
あまりにも正しく、あまりにも純粋な言葉が、僕の胸をぐさりと、容赦なく抉った。
「……無理だって、先生に言われただろ!」
僕は反論した。それは僕が自分自身に、この一週間呪文のように毎日言い聞かせている言葉だった。「奇跡なんて、起こらないんだ」と。
「無理じゃない! まだ、一週間もある! 何か、何か方法があるはずだよ! あたし、昨日も武田先生に、もう一度お願いしに行った! でも、ダメだった! 親にも、何か方法はないかって聞いた! でも、無理だって! ……だから、だからハルに相談しに来たのに……!」
柚希の瞳が潤んでいく。彼女もまた、彼女なりの孤独な戦いを続けていたのだ。
「なのに、ハルは! ハルは、最初から諦めてる! 七海ちゃんのこと、本当に考えてるの!? それとも、ただ……」
彼女はそこで一度言葉を切り、唇を噛みしめた。そして、僕の心を最も深く、最も残酷に傷つける言葉を選んで口にした。
「……ただ、自分が傷つきたくないだけなんじゃないの? 挑戦して、失敗して、七海をがっかりさせるのが怖いだけなんじゃないの?」
その言葉は、僕の心の一番脆く、一番隠しておきたかった場所を的確に、容赦なく打ち抜いた。
僕のこの想いは……僕のこの誓いは……。
本当に、七海のためだったのだろうか。
それとも、どうしようもない現実に直面し認めるのが怖くて、自分にできる安全な、小さな、小さな世界に逃げ込んでいるだけだったのではないか。
「……これが僕のやり方だ!」
僕は叫んでいた。それは怒りというよりも、自分自身を守るための、悲鳴に近いものだった。
「僕にできる、たった一つのやり方なんだよ!」
「そんなの……」
柚希は、大きな瞳からぽろぽろと零れる大粒の涙を拭おうともせずに、僕に最後通告を突きつけた。
「そんなの、ハルの自己満足でしょ!」
自己満足。
その、たった四文字の言葉が、僕がこの一週間必死に築き上げてきた全てのものを、音を立てて崩していった。
僕が、彼女のためにと心を込めて、指先が痛くなるまで描いたこの花火の絵も。
僕が、彼女のためにと夜の神社で蚊に食われながら集めて回った、この音のかけらたちも。
全てが、ただの僕のエゴ。僕が、悲劇の物語の優しい主人公でいるための、安っぽくて、醜い自己満足。
二人の間に、もう言葉はなかった。
ただ夏の蒸し暑い、まとわりつくような空気が、僕たちの間を隔てていた。
かなかなかなと、ヒグラシの狂ったような鳴き声だけが、僕たちの壊れてしまった心を嘲笑うかのように、けたたましく響き渡っていた。
やがて柚希は、僕に背を向けた。その肩は、小刻みに震えていた。
「……もういい。あんたには頼らない」
柚希の声は、怒ってはいるものではなかった。ただ深く、深く失望しきって、そして傷ついていた。
「あたしはあたしのやり方で、七海ちゃんを絶対に連れていくから。……一人でやってやるから」
そう言い捨てて、彼女は一度も振り返ることなく、走り去っていった。
一人、その場に取り残される。
その場に立ち尽くし、どうしようもない想いに打ちひしがれる。
手の中に抱えた花火の絵が、急に、どうでも良いものに感じられた。もう、これは彼女へのプレゼントではない。僕の醜い、自己満足だという動かぬ証拠だった。
本当に、そうだったのだろうか。
僕のあの夜の誓いは。僕のこの行動は。
全て、ただの自己満足だったのだろうか。
分からなかった。もう、何も分からなかった。
僕があれほどまでに信じていた、僕の言葉も、物語も。この残酷な現実の前では、何の意味も持たない、ただの空っぽな、子供の遊びだったのかもしれない。
茜色の空が僕の心の中のように、ゆっくりと、暗い、救いのない夜の色に飲み込まれていった。
9
あなたにおすすめの小説
モブの私が理想語ったら主役級な彼が翌日その通りにイメチェンしてきた話……する?
待鳥園子
児童書・童話
ある日。教室の中で、自分の理想の男の子について語った澪。
けど、その篤実に同じクラスの主役級男子鷹羽日向くんが、自分が希望した理想通りにイメチェンをして来た!
……え? どうして。私の話を聞いていた訳ではなくて、偶然だよね?
何もかも、私の勘違いだよね?
信じられないことに鷹羽くんが私に告白してきたんだけど、私たちはすんなり付き合う……なんてこともなく、なんだか良くわからないことになってきて?!
【第2回きずな児童書大賞】で奨励賞受賞出来ました♡ありがとうございます!
9日間
柏木みのり
児童書・童話
サマーキャンプから友達の健太と一緒に隣の世界に迷い込んだ竜(リョウ)は文武両道の11歳。魔法との出会い。人々との出会い。初めて経験する様々な気持ち。そして究極の選択——夢か友情か。
(also @ なろう)
極甘独占欲持ち王子様は、優しくて甘すぎて。
猫菜こん
児童書・童話
私は人より目立たずに、ひっそりと生きていたい。
だから大きな伊達眼鏡で、毎日を静かに過ごしていたのに――……。
「それじゃあこの子は、俺がもらうよ。」
優しく引き寄せられ、“王子様”の腕の中に閉じ込められ。
……これは一体どういう状況なんですか!?
静かな場所が好きで大人しめな地味子ちゃん
できるだけ目立たないように過ごしたい
湖宮結衣(こみやゆい)
×
文武両道な学園の王子様
実は、好きな子を誰よりも独り占めしたがり……?
氷堂秦斗(ひょうどうかなと)
最初は【仮】のはずだった。
「結衣さん……って呼んでもいい?
だから、俺のことも名前で呼んでほしいな。」
「さっきので嫉妬したから、ちょっとだけ抱きしめられてて。」
「俺は前から結衣さんのことが好きだったし、
今もどうしようもないくらい好きなんだ。」
……でもいつの間にか、どうしようもないくらい溺れていた。
魔法少女はまだ翔べない
東 里胡
児童書・童話
第15回絵本・児童書大賞、奨励賞をいただきました、応援下さった皆様、ありがとうございます!
中学一年生のキラリが転校先で出会ったのは、キラという男の子。
キラキラコンビと名付けられた二人とクラスの仲間たちは、ケンカしたり和解をして絆を深め合うが、キラリはとある事情で一時的に転校してきただけ。
駄菓子屋を営む、おばあちゃんや仲間たちと過ごす海辺の町、ひと夏の思い出。
そこで知った自分の家にまつわる秘密にキラリも覚醒して……。
果たしてキラリの夏は、キラキラになるのか、それとも?
表紙はpixivてんぱる様にお借りしております。
四尾がつむぐえにし、そこかしこ
月芝
児童書・童話
その日、小学校に激震が走った。
憧れのキラキラ王子さまが転校する。
女子たちの嘆きはひとしお。
彼に淡い想いを抱いていたユイもまた動揺を隠せない。
だからとてどうこうする勇気もない。
うつむき複雑な気持ちを抱えたままの帰り道。
家の近所に見覚えのない小路を見つけたユイは、少し寄り道してみることにする。
まさかそんな小さな冒険が、あんなに大ごとになるなんて……。
ひょんなことから石の祠に祀られた三尾の稲荷にコンコン見込まれて、
三つのお仕事を手伝うことになったユイ。
達成すれば、なんと一つだけ何でも願い事を叶えてくれるという。
もしかしたら、もしかしちゃうかも?
そこかしこにて泡沫のごとくあらわれては消えてゆく、えにしたち。
結んで、切って、ほどいて、繋いで、笑って、泣いて。
いろんな不思議を知り、数多のえにしを目にし、触れた先にて、
はたしてユイは何を求め願うのか。
少女のちょっと不思議な冒険譚。
ここに開幕。
【完結】またたく星空の下
mazecco
児童書・童話
【第15回絵本・児童書大賞 君とのきずな児童書賞 受賞作】
※こちらはweb版(改稿前)です※
※書籍版は『初恋×星空シンバル』と改題し、web版を大幅に改稿したものです※
◇◇◇冴えない中学一年生の女の子の、部活×恋愛の青春物語◇◇◇
主人公、海茅は、フルート志望で吹奏楽部に入部したのに、オーディションに落ちてパーカッションになってしまった。しかもコンクールでは地味なシンバルを担当することに。
クラスには馴染めないし、中学生活が全然楽しくない。
そんな中、海茅は一人の女性と一人の男の子と出会う。
シンバルと、絵が好きな男の子に恋に落ちる、小さなキュンとキュッが詰まった物語。
中学生ユーチューバーの心霊スポットMAP
じゅん
児童書・童話
【第1回「きずな児童書大賞」大賞 受賞👑】
悪霊のいる場所では、居合わせた人に「霊障」を可視化させる体質を持つ「霊感少女」のアカリ(中学1年生)。
「ユーチューバーになりたい」幼なじみと、「心霊スポットMAPを作りたい」友達に巻き込まれて、心霊現象を検証することになる。
いくつか心霊スポットを回るうちに、最近増えている心霊現象の原因は、霊を悪霊化させている「ボス」のせいだとわかり――
クスっと笑えながらも、ゾッとする連作短編。
ハピネコは、ニャアと笑う
東 里胡
児童書・童話
第3回きずな児童書大賞 奨励賞受賞
目が覚めたら昨日だった。知ってる会話、見覚えのあるニュース。
二度目の今日を迎えた小学五年生のメイのもとに、空から黒ネコが落ちてきた。
人間の言葉を話し魔法を使える自称ハッピーネコのチロル。
彼は西暦2200年の未来から、逃げ出した友達ハピネコのアイルの後を追って、現代にやってきたという。
ハピネコとは、人間を幸せにするために存在する半分AIのネコ。
そのため、幸せの押し付けをするチロルに、メイは疑問を投げかける。
「幸せって、みんなそれぞれ違うでしょ? それに、誰かにしてもらうものじゃない」
「じゃあ、ボクはどうしたらいいの? メイのことを幸せにできないの?」
だけど、チロルにはどうしても人間を幸せにしなければいけないハピネコとしての使命があって……。
幼なじみのヒューガ、メイのことを嫌うミサキちゃんを巻き込みながら、チロルの友達アイルを探す日々の中で、メイ自身も幸せについて、友達について考えていく。
表紙はイラストAC様よりお借りしました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる