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第16話 春樹の過去
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あの日、柚希との心がすれ違って以来、僕、神谷春樹の中から、言葉へと続く道がぷつりと途絶えてしまった。
今まで僕の心の中には、尽きることのない言葉の泉があったはずだった。嬉しい時も、悲しい時も、その泉から言葉を汲み上げることで、僕はかろうじて、自分という存在を保ってきた。
だが、今の僕の心は、完全に干上がったひび割れた大地だ。
放課後の図書室。僕の、唯一安らげる場所だったはずのこの空間は、今や、僕の無力さを容赦なく映し出す、息苦しさをはらんでいた。
目の前には、あの日、夕暮れの教室で七海のノートの隣に開いた、僕のノートの真っ白なページ。その白さが、僕の空っぽな心を嘲笑っているかのようだった。
このページに、僕は彼女の物語を紡ぐと誓ったはずだ。
なのに、ペンを握る指は、まるで石になったかのように重く、動かない。何かを書こうと、必死に言葉を探す。だが、見つかるのは、無意味で色褪せた言葉の羅列だけ。書いては消す。消してはまた書く。そのたびに、柚希の声が僕の内側で、悪魔のように繰り返し響き渡る。
――「そんなの、ハルの自己満足でしょ!」
そうだ。これは、ただの自己満足だ。僕が、この世界で一番悲運な、けれど、必死にもがき、優しい騎士を気取るための醜いエゴだ。僕の言葉なんて、何の力も持たない。七海の痛みも、柚希の悲しみも、何一つ救うことなんてできやしない。それどころか、人を傷つけるだけの、独りよがりな遊びだ。
七海のためにという、あれほどまでに神聖だったはずの想いは、今や僕の首を、思考を雁字搦めに縛り付ける。
「……神谷くん」
不意に、背後から温かい声がかけられた。
振り返ると、そこには担任の村井先生が何冊かの本を抱えて、優しく、どこか全てを見透かしたような困った笑顔で立っていた。
「やっぱり、ここにいたのね。……何か、とても重たいものと一人で戦っている顔をしているわ」
先生は僕の許可も待たずに、向かいの椅子にそっと腰を下ろした。彼女は、僕の目の前にある二冊のノート――七海のお楽しみノートと、僕の無残な書き損じで汚れたノート――に一瞥をくれると、何も聞かずに、ただ、僕の言葉を辛抱強く待ってくれた。
全てを受け入れてくれるような、穏やかな、夕暮れの海のような眼差しに見つめられているうちに。
僕の心の中で、ずっと固く錆びついていた扉が、軋むような悲鳴のような音を立てて、ほんの少しだけ開いていくのがわかった。
「……書けないんです」
僕は、ぽつりと呟いた。それは、自分でも驚くほど、か細く、情けない。
「書かなきゃいけないのに。約束したのに。……一行も、書けないんです」
先生は、ただ静かに、深く頷いてくれた。
「月村さんと、喧嘩をしたのね」
あまりにも的確な言葉に、僕は、ハッとして顔を上げた。
「……どうして」
「わかるわよ。あなたたち二人、あの日から一度も目を合わせていないもの。それに……」
先生は、少しだけ悲しそうに目を伏せた。
「二人とも、天野さんのことで自分を責めている。……とても似ているのよ、あなたたち。そういうところが」
僕は、今まで誰にも話したことのなかった、心の奥底の暗く冷たい話を、途切れ途切れに語り始めた。柚希に言われたこと。それが、どれだけ僕の心を打ち砕いたか。
「……僕の言葉は、ただの自己満足で、人を傷つけるだけなんじゃないかって……。そう思ったら、もう、何も……」
そこまで言って、僕は言葉に詰まった。その先に続く本当の理由。僕の、全ての弱さの、全ての恐怖の根源。
先生は、僕が次の言葉を見つけられるまで、ただ静かに、時の流れを止めるかのように待っていてくれた。
「……昔、あったんです」
僕は、床の一点を見つめながら、絞り出すように続けた。
「小学生の、低学年の頃……。僕、今よりももっと、たくさんの詩をノートに書いてたんです。見たもの、感じたもの、全部……。たんぽぽの綿毛が旅立っていくこととか、雨粒が、窓ガラスに地図を描くこととか……。それは、僕にとって、世界で一番の宝物でした」
記憶の蓋が開く。思い出したくもない、あの日の、蛍光灯が白く光る冷たい、冷たい台所の光景。
「でもある日、それを母さんに見つかって……。僕は、褒めてもらえると思って、得意げに見せたんです。一番、お気に入りの詩を」
声が、震える。
「母さんは……僕のノートをパラパラとめくって、すごく、冷たい目で僕に言ったんです。『男の子のくせに、こんな女々しいものを書いて。……気持ちが悪い』って」
びり、びり、びりという、僕の心が、僕の世界が引き裂かれる音。
「そして、僕の目の前で……僕の宝物だったノートを、一枚一枚破って、シンクの下の生ゴミ入れに、捨てたんです」
そうだ。あれが僕の、全ての始まりだった。
僕の言葉は、無価値で、醜くて、人を不快にさせるだけのゴミなのだと。
その日から、僕は自分の心を、誰にも見せないように固く閉ざしたのだ。
「それ以来、怖くなったんです。誰かのために、何かを書くのが。僕が感じたものを言葉に出すのが。僕の言葉は、僕の想いは、結局ただの自己満足で、人を不快にさせて、傷つけるだけなんじゃないかって……」
柚希の言葉は、僕の、一番古く、一番深い傷口を、再び抉り開けたのだ。
僕は、全てを吐き出した。
先生は、僕のみっともない、情けない告白の全てを、一度も遮ることなく、ただ静かに最後まで聞いてくれた。
そして、僕が話し終えると、ゆっくりとこう言った。
「そう。あなたの言葉は、自己満足よ」
僕は、耳を疑った。否定してくれると思っていた。慰めてくれると思っていた。
なのに、先生は、僕の一番恐れていた言葉を、はっきりと肯定したのだ。
僕が呆然としていると、先生は悪戯っぽく、どこまでも優しく微笑んで続けた。
「でもね、神谷くん。誰かを本気で想う気持ちは、みんな、みんな最初は自己満足から始まるものなのよ」
「……えっ……?」
「誰かに、プレゼントをあげる時を想像してみて。その人が喜んでくれる顔を想像して、こっちまで嬉しくなるでしょ? それは、相手のためであると同時に、自分が嬉しくなりたいからっていう、素敵な、素敵な自己満足なの。……わかるかしら?」
自己満足が、素敵だって……。
「大事なのはね、その想いがどこから来たかじゃないの。大事なのは、その想いが、ちゃんと相手に届いているかどうかよ」
届いているかどうか。
僕の脳裏に、あの日の図書室の光景が鮮明に蘇った。
僕の詩を読んで、涙を浮かべて、「優しい言葉だね」と言ってくれた七海の顔。
僕の言葉は、確かに彼女に届いていた。
「天野さんは、あなたの言葉に救われたんじゃないかしら。この、図書室で。……そして」
先生は、僕の心を見透かすように言った。
「月村さんもきっと、本当は分かっているはずよ。自分の言葉が、あなたをどれだけ深く傷つけたか。そして、あなたの言葉が、本当はどれだけ優しいものか。……彼女も今、あなたと同じくらい一人で苦しんでいるわ」
先生は、「じゃあね」と静かに席を立つと、僕の肩を一度だけ、ぽんと優しく叩いて図書室を出ていった。
一人残された僕は、目の前にある真っ白なノートのページをじっと見つめていた。
それはもう、僕を責め立てる空虚な存在ではなかった。
自己満足でもいいんだ。
偽善でもいいんだ。
たとえ、世界中の人が僕の言葉を気持ちが悪いと罵ったとしても。
たった一人。
僕が届けたいと願う、たった一人の君に、このどうしようもない想いがちゃんと届くのなら。
僕は、ゆっくりとペンを握りしめた。
僕の言葉は、無力じゃない。
僕の物語は、自己満足なんかじゃない。
それは、君と僕とを繋ぐ、たった一つの、何よりも強い架け橋なんだ。
僕は静かに、深く息を吸い込んだ。
そして、その真っ白な希望のページに、再び物語を紡ぐための、最初の一文字を記し始めた。
今まで僕の心の中には、尽きることのない言葉の泉があったはずだった。嬉しい時も、悲しい時も、その泉から言葉を汲み上げることで、僕はかろうじて、自分という存在を保ってきた。
だが、今の僕の心は、完全に干上がったひび割れた大地だ。
放課後の図書室。僕の、唯一安らげる場所だったはずのこの空間は、今や、僕の無力さを容赦なく映し出す、息苦しさをはらんでいた。
目の前には、あの日、夕暮れの教室で七海のノートの隣に開いた、僕のノートの真っ白なページ。その白さが、僕の空っぽな心を嘲笑っているかのようだった。
このページに、僕は彼女の物語を紡ぐと誓ったはずだ。
なのに、ペンを握る指は、まるで石になったかのように重く、動かない。何かを書こうと、必死に言葉を探す。だが、見つかるのは、無意味で色褪せた言葉の羅列だけ。書いては消す。消してはまた書く。そのたびに、柚希の声が僕の内側で、悪魔のように繰り返し響き渡る。
――「そんなの、ハルの自己満足でしょ!」
そうだ。これは、ただの自己満足だ。僕が、この世界で一番悲運な、けれど、必死にもがき、優しい騎士を気取るための醜いエゴだ。僕の言葉なんて、何の力も持たない。七海の痛みも、柚希の悲しみも、何一つ救うことなんてできやしない。それどころか、人を傷つけるだけの、独りよがりな遊びだ。
七海のためにという、あれほどまでに神聖だったはずの想いは、今や僕の首を、思考を雁字搦めに縛り付ける。
「……神谷くん」
不意に、背後から温かい声がかけられた。
振り返ると、そこには担任の村井先生が何冊かの本を抱えて、優しく、どこか全てを見透かしたような困った笑顔で立っていた。
「やっぱり、ここにいたのね。……何か、とても重たいものと一人で戦っている顔をしているわ」
先生は僕の許可も待たずに、向かいの椅子にそっと腰を下ろした。彼女は、僕の目の前にある二冊のノート――七海のお楽しみノートと、僕の無残な書き損じで汚れたノート――に一瞥をくれると、何も聞かずに、ただ、僕の言葉を辛抱強く待ってくれた。
全てを受け入れてくれるような、穏やかな、夕暮れの海のような眼差しに見つめられているうちに。
僕の心の中で、ずっと固く錆びついていた扉が、軋むような悲鳴のような音を立てて、ほんの少しだけ開いていくのがわかった。
「……書けないんです」
僕は、ぽつりと呟いた。それは、自分でも驚くほど、か細く、情けない。
「書かなきゃいけないのに。約束したのに。……一行も、書けないんです」
先生は、ただ静かに、深く頷いてくれた。
「月村さんと、喧嘩をしたのね」
あまりにも的確な言葉に、僕は、ハッとして顔を上げた。
「……どうして」
「わかるわよ。あなたたち二人、あの日から一度も目を合わせていないもの。それに……」
先生は、少しだけ悲しそうに目を伏せた。
「二人とも、天野さんのことで自分を責めている。……とても似ているのよ、あなたたち。そういうところが」
僕は、今まで誰にも話したことのなかった、心の奥底の暗く冷たい話を、途切れ途切れに語り始めた。柚希に言われたこと。それが、どれだけ僕の心を打ち砕いたか。
「……僕の言葉は、ただの自己満足で、人を傷つけるだけなんじゃないかって……。そう思ったら、もう、何も……」
そこまで言って、僕は言葉に詰まった。その先に続く本当の理由。僕の、全ての弱さの、全ての恐怖の根源。
先生は、僕が次の言葉を見つけられるまで、ただ静かに、時の流れを止めるかのように待っていてくれた。
「……昔、あったんです」
僕は、床の一点を見つめながら、絞り出すように続けた。
「小学生の、低学年の頃……。僕、今よりももっと、たくさんの詩をノートに書いてたんです。見たもの、感じたもの、全部……。たんぽぽの綿毛が旅立っていくこととか、雨粒が、窓ガラスに地図を描くこととか……。それは、僕にとって、世界で一番の宝物でした」
記憶の蓋が開く。思い出したくもない、あの日の、蛍光灯が白く光る冷たい、冷たい台所の光景。
「でもある日、それを母さんに見つかって……。僕は、褒めてもらえると思って、得意げに見せたんです。一番、お気に入りの詩を」
声が、震える。
「母さんは……僕のノートをパラパラとめくって、すごく、冷たい目で僕に言ったんです。『男の子のくせに、こんな女々しいものを書いて。……気持ちが悪い』って」
びり、びり、びりという、僕の心が、僕の世界が引き裂かれる音。
「そして、僕の目の前で……僕の宝物だったノートを、一枚一枚破って、シンクの下の生ゴミ入れに、捨てたんです」
そうだ。あれが僕の、全ての始まりだった。
僕の言葉は、無価値で、醜くて、人を不快にさせるだけのゴミなのだと。
その日から、僕は自分の心を、誰にも見せないように固く閉ざしたのだ。
「それ以来、怖くなったんです。誰かのために、何かを書くのが。僕が感じたものを言葉に出すのが。僕の言葉は、僕の想いは、結局ただの自己満足で、人を不快にさせて、傷つけるだけなんじゃないかって……」
柚希の言葉は、僕の、一番古く、一番深い傷口を、再び抉り開けたのだ。
僕は、全てを吐き出した。
先生は、僕のみっともない、情けない告白の全てを、一度も遮ることなく、ただ静かに最後まで聞いてくれた。
そして、僕が話し終えると、ゆっくりとこう言った。
「そう。あなたの言葉は、自己満足よ」
僕は、耳を疑った。否定してくれると思っていた。慰めてくれると思っていた。
なのに、先生は、僕の一番恐れていた言葉を、はっきりと肯定したのだ。
僕が呆然としていると、先生は悪戯っぽく、どこまでも優しく微笑んで続けた。
「でもね、神谷くん。誰かを本気で想う気持ちは、みんな、みんな最初は自己満足から始まるものなのよ」
「……えっ……?」
「誰かに、プレゼントをあげる時を想像してみて。その人が喜んでくれる顔を想像して、こっちまで嬉しくなるでしょ? それは、相手のためであると同時に、自分が嬉しくなりたいからっていう、素敵な、素敵な自己満足なの。……わかるかしら?」
自己満足が、素敵だって……。
「大事なのはね、その想いがどこから来たかじゃないの。大事なのは、その想いが、ちゃんと相手に届いているかどうかよ」
届いているかどうか。
僕の脳裏に、あの日の図書室の光景が鮮明に蘇った。
僕の詩を読んで、涙を浮かべて、「優しい言葉だね」と言ってくれた七海の顔。
僕の言葉は、確かに彼女に届いていた。
「天野さんは、あなたの言葉に救われたんじゃないかしら。この、図書室で。……そして」
先生は、僕の心を見透かすように言った。
「月村さんもきっと、本当は分かっているはずよ。自分の言葉が、あなたをどれだけ深く傷つけたか。そして、あなたの言葉が、本当はどれだけ優しいものか。……彼女も今、あなたと同じくらい一人で苦しんでいるわ」
先生は、「じゃあね」と静かに席を立つと、僕の肩を一度だけ、ぽんと優しく叩いて図書室を出ていった。
一人残された僕は、目の前にある真っ白なノートのページをじっと見つめていた。
それはもう、僕を責め立てる空虚な存在ではなかった。
自己満足でもいいんだ。
偽善でもいいんだ。
たとえ、世界中の人が僕の言葉を気持ちが悪いと罵ったとしても。
たった一人。
僕が届けたいと願う、たった一人の君に、このどうしようもない想いがちゃんと届くのなら。
僕は、ゆっくりとペンを握りしめた。
僕の言葉は、無力じゃない。
僕の物語は、自己満足なんかじゃない。
それは、君と僕とを繋ぐ、たった一つの、何よりも強い架け橋なんだ。
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