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第25話 最後の輝きを
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今だ。
今しかない。
そう思いながらも、僕の心の奥底で、小学生の頃の僕が泣き叫んでいる。「やめろ」と。「お前の言葉なんて、無価値だ」「お前の想いなんて、ただの自己満足だ」「また、傷つくだけだぞ」と。母に詩を破り捨てられた、あの日の冷たい記憶が、僕の喉を締め上げる。
でも。
僕は目の前の、七海の瞳をじっと見据える。花火の光を映して、宇宙そのもののように輝くその瞳を。
この光を失いたくない。
この光のために、僕は戦うと決めたんだ。
僕は、心の中の泣き虫な僕に別れを告げた。
この光と音の嵐が、僕に最後の勇気をくれる。
この光の嵐が、僕のこの、あまりにも拙いありったけの言葉を、彼女の心にきっと届けてくれるはずだ。
そう思い、僕のありったけの全ての想いを込めて、彼女の名前を呼んだ。
「七海」
僕の声は、花火の轟音にかき消されそうなくらい小さく、きっと、みっともなく震えていただろう。
でも、彼女にはちゃんと届いていた。
彼女は、僕の方に身体ごと向き直って、僕の言葉の続きを待っている。
その瞳は真剣で、そして、どこまでも優しかった。
僕は、息を大きく吸った。火薬の匂いが混じった、夏の夜の空気を肺いっぱいに。
そして、彼女に告げたんだ。
「好きだ。……君が、好きだ。初めて屋上で会った、あの時から、ずっと、ずっと君のことだけを――」
その言葉は、最後まで続かなかった。
僕が、全てを言い切る前に、七海がそっと、自分の桜色の唇に、細い人差し指を当てたのだ。
「しーっ」と、秘密を共有するかのように。
それは、僕の言葉を遮るための仕草ではなかった。
それは、「もう分かっているから、大丈夫だよ」と、僕のこのあまりにも不器用な必死の勇気を、その小さな身体の全身で、丸ごと受け止めてくれるような、そんな仕草だった。
七海は、いたずらっぽく、そして、慈愛に満ちた聖母のような優しい笑顔で、僕を見つめて言った。その笑顔には、図書室の、静かな午後の光も、屋上の夏の力強い日差しも、病室のキッチンで分け合ったいびつなおにぎりの温かさも、その全てが溶け込んでいるようだった。
「知ってるよ」
たった、その一言。
でも、その一言に、僕が伝えたかった、全ての答えが入っていた。
僕の、言葉にならないたくさんの想い。
僕の、拙いたくさんの行動。
その全てを、彼女はちゃんと、分かってくれていたのだ。
僕の心臓が、喜びと、そして、どうしようもない切なさで張り裂けそうになった。
彼女は僕の手を、優しく、両手で包み込むように握り返してくれた。
そして空に、最後の美しい花火が咲き乱れるのを見上げて、満ち足りた穏やかな声で言った。その声は、風鈴の一番澄んだ音色のようだった。
僕と、柚希と、そしてきっと、この世界の全てに向けた、彼女からの最後の贈り物だった。
「ありがとう。……わたし、この夏、一番生きてたよ」
その言葉。
彼女の人生の全ての答えが凝縮されたような、あまりにも力強く、そして、あまりにも美しい言葉。
その言葉を聞いた瞬間、僕の心は、どうしようもないほどの、絶対的な幸福感に満たされた。
そうだ。
僕たちの夏は、無駄じゃなかった。
僕たちの、このちっぽけな必死の冒険は、ちゃんと、君の命を燃やすための、薪となることができたんだ。
ドンッッッ!!!!
夜空に、ひときわ大きな黄金のしだれ柳が咲き誇った。
彼女の言葉を祝福し、そして、その短い生涯を慈しむかのように。
光の涙が、僕たちの頭上から降り注ぐ。
ああ、なんて、なんて、完璧な夜なんだろう。
それが、彼女の最後の言葉だった。
その、満ち足りた笑顔のまま。
僕の手を握っていた、彼女の小さな手から、ふっと、糸が切れたかのように力が抜けた。
そして、彼女の身体はゆっくりと、本当にゆっくりと、安心して眠りに落ちるかのように、僕の肩に、こてん、ともたれかかってきた。
僕の肩にすっぽりと収まる、彼女の小さな頭。
僕の鼻先をくすぐる、彼女のシャンプーと夏の夜の匂いが混じった、甘い、甘い匂い。
最初は、僕は何も分からなかった。
ただ、彼女が疲れて、僕に甘えてくれているのだと思った。あまりにも幸福な、あまりにも愛おしい重みに、僕の心は、ただ、満たされていた。
「……七海?」
僕は囁くように、彼女の名前を呼んだ。
返事は、ない。
ただ、すう、すう、と、穏やかな寝息が聞こえてくるようだった。僕はその彼女を、起こさないようにこのままでいさせてあげようと思った。この、愛おしい時間の、最後の一秒まで味わっていたかった。
「七海? ……疲れたのか? 無理、させすぎちゃったかな」
僕は、もう一度呼びかけた。
その時、反対側にいた柚希が、僕のその、馬鹿みたいに幸福な世界を切り裂いた。
「……七海ちゃん? どうしたの、寝ちゃったの? ……ねえ、七海?」
柚希の声が震え始める。
彼女が、七海のもう片方の肩を、そっと揺する。
でも、彼女は起きない。
笑顔のまま、ただ静かに、僕の肩に頭を預けているだけ。
「……ねえ、七海ちゃん? 返事、してよ……っ! やめてよ、そういう冗談……っ!」
そこでようやく、僕の幸福感で麻痺していた脳が、最悪の、信じたくない、信じることを全身全霊で拒絶していた可能性に気づいた。
違う。
これは、違う。
これは、眠っているんじゃない。
僕の全身の血が、急速に冷えていくのを感じた。
震える手で、彼女の頬にそっと触れた。
少しだけ、ひんやりとしていた。
さっきまで、あんなに薔薇色に輝いていたはずのその頬から、色が失われている。
「七海……っ! 七海っ! 目を開けてくれ! 七海っ!」
僕は叫んでいた。
でも、彼女はもう、答えてはくれなかった。
二度目の、そしてこれが、本当に、本当に最後になるであろう発作だった。
空では、黄金の美しい花火が、その最後の輝きを終えて、静かに闇の中へと消えていこうとしていた。
彼女の命の光と一緒に。
遠くで、花火の終わりを告げる拍手と、歓声が聞こえる。
「うわあ、すごい!」
「きれい!」
「最高!」
無邪気で、幸福に満ちた声が、僕の心をずたずたに引き裂いていく。
誰も気づかない。
誰も見てもいない。
この光と、歓声の洪水の中で。
たった、三人だけ、僕たち、三人だけの周りが、隔絶されてしまったかのように時が止まっている。
いや、違う。
僕たちの周りだけ、時間が終わってしまったのだ。あまりにも無邪気で残酷な音が、僕たちの静まり返った世界の終わりを告げていた。
「救急車! 誰か、救急車を呼んで! お願いします!」
柚希が絶叫した。
その悲痛な叫びもまた、夜の闇にのみ込まれて消えていく。彼女は慌てて、自分のポケットから携帯電話を取り出すが、その指は恐怖で震え、何度も、何度も画面を滑り落ちていく。ロックを解除することさえできない。
僕の腕の中で、七海の体温が、少しずつ、少しずつ失われていくような気がした。
さっきまで、あんなに温かかったはずの、彼女の命の熱が。
僕の腕の中から、夏の夜の冷たい闇の中へと、溶けて、消えていってしまいそうだった。僕は、彼女を強く抱きしめた。僕のこの温もりで、彼女の消えゆく光を繋ぎ止められるとでもいうかのように。
隣で、柚希が声を殺して嗚咽を漏らしていた。
やがて、その重い静寂を切り裂いて、遠くから音が聞こえてきた。
ピーポー、ピーポーという、甲高いサイレンの音。
希望の音なのか、それとも、絶望の音なのか。
僕にはもう、分からなかった。
僕の手の中には、いつの間にか、彼女の手から滑り落ちていたのだろう。
赤い金魚の入ったビニール袋だけが、ぽつんと虚しく残されていた。
小さな赤い命は、この世界の終わりなど、何も知らずに、ただ静かに、健気に泳ぎ続けていた。
今しかない。
そう思いながらも、僕の心の奥底で、小学生の頃の僕が泣き叫んでいる。「やめろ」と。「お前の言葉なんて、無価値だ」「お前の想いなんて、ただの自己満足だ」「また、傷つくだけだぞ」と。母に詩を破り捨てられた、あの日の冷たい記憶が、僕の喉を締め上げる。
でも。
僕は目の前の、七海の瞳をじっと見据える。花火の光を映して、宇宙そのもののように輝くその瞳を。
この光を失いたくない。
この光のために、僕は戦うと決めたんだ。
僕は、心の中の泣き虫な僕に別れを告げた。
この光と音の嵐が、僕に最後の勇気をくれる。
この光の嵐が、僕のこの、あまりにも拙いありったけの言葉を、彼女の心にきっと届けてくれるはずだ。
そう思い、僕のありったけの全ての想いを込めて、彼女の名前を呼んだ。
「七海」
僕の声は、花火の轟音にかき消されそうなくらい小さく、きっと、みっともなく震えていただろう。
でも、彼女にはちゃんと届いていた。
彼女は、僕の方に身体ごと向き直って、僕の言葉の続きを待っている。
その瞳は真剣で、そして、どこまでも優しかった。
僕は、息を大きく吸った。火薬の匂いが混じった、夏の夜の空気を肺いっぱいに。
そして、彼女に告げたんだ。
「好きだ。……君が、好きだ。初めて屋上で会った、あの時から、ずっと、ずっと君のことだけを――」
その言葉は、最後まで続かなかった。
僕が、全てを言い切る前に、七海がそっと、自分の桜色の唇に、細い人差し指を当てたのだ。
「しーっ」と、秘密を共有するかのように。
それは、僕の言葉を遮るための仕草ではなかった。
それは、「もう分かっているから、大丈夫だよ」と、僕のこのあまりにも不器用な必死の勇気を、その小さな身体の全身で、丸ごと受け止めてくれるような、そんな仕草だった。
七海は、いたずらっぽく、そして、慈愛に満ちた聖母のような優しい笑顔で、僕を見つめて言った。その笑顔には、図書室の、静かな午後の光も、屋上の夏の力強い日差しも、病室のキッチンで分け合ったいびつなおにぎりの温かさも、その全てが溶け込んでいるようだった。
「知ってるよ」
たった、その一言。
でも、その一言に、僕が伝えたかった、全ての答えが入っていた。
僕の、言葉にならないたくさんの想い。
僕の、拙いたくさんの行動。
その全てを、彼女はちゃんと、分かってくれていたのだ。
僕の心臓が、喜びと、そして、どうしようもない切なさで張り裂けそうになった。
彼女は僕の手を、優しく、両手で包み込むように握り返してくれた。
そして空に、最後の美しい花火が咲き乱れるのを見上げて、満ち足りた穏やかな声で言った。その声は、風鈴の一番澄んだ音色のようだった。
僕と、柚希と、そしてきっと、この世界の全てに向けた、彼女からの最後の贈り物だった。
「ありがとう。……わたし、この夏、一番生きてたよ」
その言葉。
彼女の人生の全ての答えが凝縮されたような、あまりにも力強く、そして、あまりにも美しい言葉。
その言葉を聞いた瞬間、僕の心は、どうしようもないほどの、絶対的な幸福感に満たされた。
そうだ。
僕たちの夏は、無駄じゃなかった。
僕たちの、このちっぽけな必死の冒険は、ちゃんと、君の命を燃やすための、薪となることができたんだ。
ドンッッッ!!!!
夜空に、ひときわ大きな黄金のしだれ柳が咲き誇った。
彼女の言葉を祝福し、そして、その短い生涯を慈しむかのように。
光の涙が、僕たちの頭上から降り注ぐ。
ああ、なんて、なんて、完璧な夜なんだろう。
それが、彼女の最後の言葉だった。
その、満ち足りた笑顔のまま。
僕の手を握っていた、彼女の小さな手から、ふっと、糸が切れたかのように力が抜けた。
そして、彼女の身体はゆっくりと、本当にゆっくりと、安心して眠りに落ちるかのように、僕の肩に、こてん、ともたれかかってきた。
僕の肩にすっぽりと収まる、彼女の小さな頭。
僕の鼻先をくすぐる、彼女のシャンプーと夏の夜の匂いが混じった、甘い、甘い匂い。
最初は、僕は何も分からなかった。
ただ、彼女が疲れて、僕に甘えてくれているのだと思った。あまりにも幸福な、あまりにも愛おしい重みに、僕の心は、ただ、満たされていた。
「……七海?」
僕は囁くように、彼女の名前を呼んだ。
返事は、ない。
ただ、すう、すう、と、穏やかな寝息が聞こえてくるようだった。僕はその彼女を、起こさないようにこのままでいさせてあげようと思った。この、愛おしい時間の、最後の一秒まで味わっていたかった。
「七海? ……疲れたのか? 無理、させすぎちゃったかな」
僕は、もう一度呼びかけた。
その時、反対側にいた柚希が、僕のその、馬鹿みたいに幸福な世界を切り裂いた。
「……七海ちゃん? どうしたの、寝ちゃったの? ……ねえ、七海?」
柚希の声が震え始める。
彼女が、七海のもう片方の肩を、そっと揺する。
でも、彼女は起きない。
笑顔のまま、ただ静かに、僕の肩に頭を預けているだけ。
「……ねえ、七海ちゃん? 返事、してよ……っ! やめてよ、そういう冗談……っ!」
そこでようやく、僕の幸福感で麻痺していた脳が、最悪の、信じたくない、信じることを全身全霊で拒絶していた可能性に気づいた。
違う。
これは、違う。
これは、眠っているんじゃない。
僕の全身の血が、急速に冷えていくのを感じた。
震える手で、彼女の頬にそっと触れた。
少しだけ、ひんやりとしていた。
さっきまで、あんなに薔薇色に輝いていたはずのその頬から、色が失われている。
「七海……っ! 七海っ! 目を開けてくれ! 七海っ!」
僕は叫んでいた。
でも、彼女はもう、答えてはくれなかった。
二度目の、そしてこれが、本当に、本当に最後になるであろう発作だった。
空では、黄金の美しい花火が、その最後の輝きを終えて、静かに闇の中へと消えていこうとしていた。
彼女の命の光と一緒に。
遠くで、花火の終わりを告げる拍手と、歓声が聞こえる。
「うわあ、すごい!」
「きれい!」
「最高!」
無邪気で、幸福に満ちた声が、僕の心をずたずたに引き裂いていく。
誰も気づかない。
誰も見てもいない。
この光と、歓声の洪水の中で。
たった、三人だけ、僕たち、三人だけの周りが、隔絶されてしまったかのように時が止まっている。
いや、違う。
僕たちの周りだけ、時間が終わってしまったのだ。あまりにも無邪気で残酷な音が、僕たちの静まり返った世界の終わりを告げていた。
「救急車! 誰か、救急車を呼んで! お願いします!」
柚希が絶叫した。
その悲痛な叫びもまた、夜の闇にのみ込まれて消えていく。彼女は慌てて、自分のポケットから携帯電話を取り出すが、その指は恐怖で震え、何度も、何度も画面を滑り落ちていく。ロックを解除することさえできない。
僕の腕の中で、七海の体温が、少しずつ、少しずつ失われていくような気がした。
さっきまで、あんなに温かかったはずの、彼女の命の熱が。
僕の腕の中から、夏の夜の冷たい闇の中へと、溶けて、消えていってしまいそうだった。僕は、彼女を強く抱きしめた。僕のこの温もりで、彼女の消えゆく光を繋ぎ止められるとでもいうかのように。
隣で、柚希が声を殺して嗚咽を漏らしていた。
やがて、その重い静寂を切り裂いて、遠くから音が聞こえてきた。
ピーポー、ピーポーという、甲高いサイレンの音。
希望の音なのか、それとも、絶望の音なのか。
僕にはもう、分からなかった。
僕の手の中には、いつの間にか、彼女の手から滑り落ちていたのだろう。
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