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第2話 柚希のからあげ弁当
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翌日の昼休み。四時間目の終わりを告げるチャイムは、僕にとって、午前の授業という息苦しい水の中から、ようやく水面に顔を出すための合図だった。
教室は、解放感の熱気に満ちていた。あちこちで机をくっつけ合う音、椅子を乱暴に引く音、誰かの甲高い笑い声。テレビゲームの攻略法を熱弁する男子たちのグループ。好きなアイドルの新しい髪型についてきゃあきゃあと騒ぐ女子たちの輪。その喧騒の全てが、まるで厚いガラスを一枚隔てた向こう側で鳴っているかのように、僕の耳にはどこか遠く聞こえていた。
僕の意識は、まだ昨日の屋上にあったのだ。
頬を撫でていった、風の独特の感触。彼女が「一番いい匂い」だと言った、甘くも切ない、特別な風。そして、無限に続く青い海を悠々と泳いでいた、白い金魚たちの影。
名前も知らない、光の中にいたような少女。
彼女の言葉が、その悪戯っぽい笑顔が、僕の思考回路に栞のように挟み込まれ、読み進めていたはずの日常のページを、何度もそこへ引き戻してしまう。
膝の上で開かれた文庫本。いつもなら、その活字の森に深く潜り込めば、周りの世界の音は綺麗に消えてしまうはずなのに。今日に限っては、物語のヒロインの快活なセリフが、なぜか昨日の少女の声で再生されてしまう。ページをめくっても、物語の風景が、あの屋上の白く乾いたコンクリートの風景と重なってしまう。僕だけの世界だったはずの物語の世界までもが、名前も知らない女の子に、静かに埋め尽くされ始めている。
そっと本を閉じると、母親が持たせてくれた見慣れた弁当箱を前に、ただぼんやりと、窓の外のクスノキを眺めていた。
「ハル、またぼーっとしてる! 目が死んだ魚みたいになってんじゃん! あんた、それじゃその弁当の鮭の切り身と見分けつかないよ!」
突然、鼓膜を直接揺らすような大声が頭上から降ってきた。声の主なんて見るまでもない。
月村柚希。
僕がこの小学校の門をくぐった日から、いや、物心ついた頃から、腐れ縁という名の強い力で、常に僕の隣にいる幼なじみ。腰まで伸ばした栗色の髪を、今日も快活なポニーテールにして揺らしている。その大きな瞳は、いつだって退屈という言葉を知らないかのように、好奇心で輝いていた。彼女は、陰で本ばかり読んでいる僕とは、全く正反対の生き物だった。
柚希は、僕の隣の席の椅子を、持ち主の許可も取らずに勝手に引くと、何の遠慮もなくどかっと腰を下ろした。そして、僕の弁当箱と、自分が持ってきた、赤や黄色や緑が詰まった彩り豊かな二段重ねの弁当箱を、品定めするようにじろじろと見比べる。
「うわ、あんたんちの弁当、今日も茶色いねー。色彩の多様性って言葉、知ってる? 栄養偏るっつーの」
「……余計なお世話だ」
「立派なお世話だよ。あんたが栄養失調で倒れたら、結局あたしが保健室まで運ぶ羽目になるんだから。ほら、ハルの大好物のからあげ、一個あげるから。その横たわったピーマン、よこしなさい」
言うが早いか、柚希は自分の箸を大胆に伸ばし、僕の弁当箱の隅で身を縮こまらせていたピーマンの醤油炒めを、まるで悪の親玉でも捕まえるかのようにひょいとつまみ上げる。そして、得意げに自分の口に放り込んだ。空いたスペースには、彼女の弁当箱から、生姜の香りが食欲をそそる、こんがりと揚がった大きなからあげが、当然の権利のように移住してきた。
「……柚希のそういうとこ、本当に横暴だと思う」
「あんたがピーマン相手に、この世の終わりみたいな顔して百年くらい悩んでるからでしょ。時間と食料資源の無駄。あたしが処理してあげたんだから、感謝状の一つでも書きなさいよね」
「処理って言うな。それに、悩んでない」
「悩んでたよ。眉間に、グランドキャニオンみたいな深い谷ができてた」
「できてない」
「できてた。あんた、昔からピーマンだけはダメだもんね。一年生の時の給食で、泣きながらあたしの牛乳と交換してもらったくせに」
的確に過去の弱点を抉られ、僕はぐっと言葉に詰まる。このやり取りも、もう数えきれないほど繰り返してきた。僕たちの日常の一部だった。
柚希は僕の敗北を確信すると、満足げに「ふふん」と鼻を鳴らし、今度は自分で作ったという、黄金色に輝く分厚い卵焼きを、これまた大きな口で頬張った。
「んー、今日の卵焼き、マジ傑作! 昨日の料理番組でやってた、お酢をちょっと入れる裏ワザ、大成功じゃん!」
「……自分で言うなよ」
「だって、本当のことだもん。ハルも食べる? この感動を分かち合おうじゃないか」
「……いらない。その感動は、一人で噛みしめといてくれ」
僕たちの周りを、他のクラスメイトたちの賑やかな声が、楽しげに通り過ぎていく。
「柚希ー、そのからあげ美味そう!」
「月村さん、卵焼きお店のみたいだね!」
柚希は「当然じゃん!」と胸を張り、周りに太陽のような笑顔を振りまいている。彼女は、こういう世界の真ん中で、光を浴びているのがとてもよく似合う。僕は、その光が届くほんの少しだけ外側の影の中で、彼女がくれたからあげを黙って口に運んだ。生姜と醤油の、少しだけ濃いめの味付け。僕が知っている、いつもの、当たり前の味がした。
柚希は、僕がからあげを食べ終えるのを見届けると、今度は自分の弁当箱から、茹でたてのように鮮やかな緑色をしたブロッコリーと、宝石のように真っ赤なミニトマトを箸でつまみ上げた。
「はい、これも食べな。ビタミン不足で倒れられても、あたしがあんたのお母さんに怒られるし。保護者責任ってやつ?」
「……いらないって言ってるだろ。お前は僕の保護者じゃない」
「いらなくない。いいから、食べな。あーん」
「やめろ」
僕が本気で嫌がる前に、彼女は僕の白米の上に、ブロッコリーとミニトマトを、まるでクリスマスツリーの飾り付けでもするように、ちょこんと乗せた。茶色一色だった僕の弁当箱が、ほんの少しだけ、照れたように華やかになる。
こういう、有無を言わせない優しさ。少しだけお節介で、少しだけ乱暴で、その実、僕という人間の取扱説明書を誰よりも熟知している。この世話焼きな優しさが、僕の息苦しい日常に、気づかないうちに、小さな窓をいくつも開けてくれていたのかもしれない。
そんなことを考えていると、教室の反対側に集まっていた一番大きなグループの中心から、ひときわ大きな声が飛んできた。
「そういえば、お前ら聞いた? 明日、転校生来るってよ!」
その一言は、教室中のざわめきを、一瞬にして一つの興味へと収束させる。
「え、マジで!?」
「男? 女?」
「隣のクラスの田中が言うには、すっげー可愛い子だって噂だぜ!」
「まじかよ!」
新しい出来事という甘い蜜の匂いに、誰もが興奮を隠せないでいる。
柚希も、その話題に「へえ」と目を輝かせたが、すぐに僕の方を見て、悪戯っぽく、そして全てを見透かしたような笑みを浮かべた。
「ハルには関係ないか。どうせ転校生がどんなに可愛い子でも、あんたは今読んでるその恋愛小説の、儚いヒロインの方がお似合いだもんね。友達は、本だけで十分、と」
「……別に」
棘のある、でも、長年の友人だからこそ許される軽口。そして的確に、僕の読んでいる本のジャンルまで見抜いている。いつもの僕なら、そうやってぶっきらぼうに返すだけで、この会話は終わっていたはずだった。
だがその時、僕の脳裏を、昨日の光景が雷のように鮮明に過った。
風に揺れる、白いワンピース。
空を見つめていた、大きな黒い瞳。
――まさか。
そんな、物語みたいな偶然があるはずがない。日本のどこにでもある、海辺の小さな町のありふれた小学校だ。奇跡なんて、そう簡単に、僕みたいな人間の日常に降りてくるものじゃない。
わかっている。頭ではちゃんとわかっているのに。
もし、本当に彼女だったら。あの不思議な少女が、僕の日常に、この教室にやってきたとしたら。この静かで、退屈で、何の変わり映えもしなかった僕の世界は、一体どうなってしまうんだろう。
胸の奥で、小さな心臓が、期待という名の喜びと、変化という名の恐怖で、トクン、トクン、と大きく、不規則に脈打ち始めた。
その激しい動揺を悟られまいと、黙って柚希が置いていった赤いミニトマトを口に放り込んだ。ぷちりと皮が弾け、甘酸っぱい果汁が口の中いっぱいに広がる。
それは、僕がずっと慣れ親しんできたはずの当たり前の日常の味がした。
それなのになぜだろう。今日のミニトマトは、ほんの少しだけ、昨日までとは全く違う特別な味がするような気がした。まるで、これから始まる新しい物語の味が。
教室は、解放感の熱気に満ちていた。あちこちで机をくっつけ合う音、椅子を乱暴に引く音、誰かの甲高い笑い声。テレビゲームの攻略法を熱弁する男子たちのグループ。好きなアイドルの新しい髪型についてきゃあきゃあと騒ぐ女子たちの輪。その喧騒の全てが、まるで厚いガラスを一枚隔てた向こう側で鳴っているかのように、僕の耳にはどこか遠く聞こえていた。
僕の意識は、まだ昨日の屋上にあったのだ。
頬を撫でていった、風の独特の感触。彼女が「一番いい匂い」だと言った、甘くも切ない、特別な風。そして、無限に続く青い海を悠々と泳いでいた、白い金魚たちの影。
名前も知らない、光の中にいたような少女。
彼女の言葉が、その悪戯っぽい笑顔が、僕の思考回路に栞のように挟み込まれ、読み進めていたはずの日常のページを、何度もそこへ引き戻してしまう。
膝の上で開かれた文庫本。いつもなら、その活字の森に深く潜り込めば、周りの世界の音は綺麗に消えてしまうはずなのに。今日に限っては、物語のヒロインの快活なセリフが、なぜか昨日の少女の声で再生されてしまう。ページをめくっても、物語の風景が、あの屋上の白く乾いたコンクリートの風景と重なってしまう。僕だけの世界だったはずの物語の世界までもが、名前も知らない女の子に、静かに埋め尽くされ始めている。
そっと本を閉じると、母親が持たせてくれた見慣れた弁当箱を前に、ただぼんやりと、窓の外のクスノキを眺めていた。
「ハル、またぼーっとしてる! 目が死んだ魚みたいになってんじゃん! あんた、それじゃその弁当の鮭の切り身と見分けつかないよ!」
突然、鼓膜を直接揺らすような大声が頭上から降ってきた。声の主なんて見るまでもない。
月村柚希。
僕がこの小学校の門をくぐった日から、いや、物心ついた頃から、腐れ縁という名の強い力で、常に僕の隣にいる幼なじみ。腰まで伸ばした栗色の髪を、今日も快活なポニーテールにして揺らしている。その大きな瞳は、いつだって退屈という言葉を知らないかのように、好奇心で輝いていた。彼女は、陰で本ばかり読んでいる僕とは、全く正反対の生き物だった。
柚希は、僕の隣の席の椅子を、持ち主の許可も取らずに勝手に引くと、何の遠慮もなくどかっと腰を下ろした。そして、僕の弁当箱と、自分が持ってきた、赤や黄色や緑が詰まった彩り豊かな二段重ねの弁当箱を、品定めするようにじろじろと見比べる。
「うわ、あんたんちの弁当、今日も茶色いねー。色彩の多様性って言葉、知ってる? 栄養偏るっつーの」
「……余計なお世話だ」
「立派なお世話だよ。あんたが栄養失調で倒れたら、結局あたしが保健室まで運ぶ羽目になるんだから。ほら、ハルの大好物のからあげ、一個あげるから。その横たわったピーマン、よこしなさい」
言うが早いか、柚希は自分の箸を大胆に伸ばし、僕の弁当箱の隅で身を縮こまらせていたピーマンの醤油炒めを、まるで悪の親玉でも捕まえるかのようにひょいとつまみ上げる。そして、得意げに自分の口に放り込んだ。空いたスペースには、彼女の弁当箱から、生姜の香りが食欲をそそる、こんがりと揚がった大きなからあげが、当然の権利のように移住してきた。
「……柚希のそういうとこ、本当に横暴だと思う」
「あんたがピーマン相手に、この世の終わりみたいな顔して百年くらい悩んでるからでしょ。時間と食料資源の無駄。あたしが処理してあげたんだから、感謝状の一つでも書きなさいよね」
「処理って言うな。それに、悩んでない」
「悩んでたよ。眉間に、グランドキャニオンみたいな深い谷ができてた」
「できてない」
「できてた。あんた、昔からピーマンだけはダメだもんね。一年生の時の給食で、泣きながらあたしの牛乳と交換してもらったくせに」
的確に過去の弱点を抉られ、僕はぐっと言葉に詰まる。このやり取りも、もう数えきれないほど繰り返してきた。僕たちの日常の一部だった。
柚希は僕の敗北を確信すると、満足げに「ふふん」と鼻を鳴らし、今度は自分で作ったという、黄金色に輝く分厚い卵焼きを、これまた大きな口で頬張った。
「んー、今日の卵焼き、マジ傑作! 昨日の料理番組でやってた、お酢をちょっと入れる裏ワザ、大成功じゃん!」
「……自分で言うなよ」
「だって、本当のことだもん。ハルも食べる? この感動を分かち合おうじゃないか」
「……いらない。その感動は、一人で噛みしめといてくれ」
僕たちの周りを、他のクラスメイトたちの賑やかな声が、楽しげに通り過ぎていく。
「柚希ー、そのからあげ美味そう!」
「月村さん、卵焼きお店のみたいだね!」
柚希は「当然じゃん!」と胸を張り、周りに太陽のような笑顔を振りまいている。彼女は、こういう世界の真ん中で、光を浴びているのがとてもよく似合う。僕は、その光が届くほんの少しだけ外側の影の中で、彼女がくれたからあげを黙って口に運んだ。生姜と醤油の、少しだけ濃いめの味付け。僕が知っている、いつもの、当たり前の味がした。
柚希は、僕がからあげを食べ終えるのを見届けると、今度は自分の弁当箱から、茹でたてのように鮮やかな緑色をしたブロッコリーと、宝石のように真っ赤なミニトマトを箸でつまみ上げた。
「はい、これも食べな。ビタミン不足で倒れられても、あたしがあんたのお母さんに怒られるし。保護者責任ってやつ?」
「……いらないって言ってるだろ。お前は僕の保護者じゃない」
「いらなくない。いいから、食べな。あーん」
「やめろ」
僕が本気で嫌がる前に、彼女は僕の白米の上に、ブロッコリーとミニトマトを、まるでクリスマスツリーの飾り付けでもするように、ちょこんと乗せた。茶色一色だった僕の弁当箱が、ほんの少しだけ、照れたように華やかになる。
こういう、有無を言わせない優しさ。少しだけお節介で、少しだけ乱暴で、その実、僕という人間の取扱説明書を誰よりも熟知している。この世話焼きな優しさが、僕の息苦しい日常に、気づかないうちに、小さな窓をいくつも開けてくれていたのかもしれない。
そんなことを考えていると、教室の反対側に集まっていた一番大きなグループの中心から、ひときわ大きな声が飛んできた。
「そういえば、お前ら聞いた? 明日、転校生来るってよ!」
その一言は、教室中のざわめきを、一瞬にして一つの興味へと収束させる。
「え、マジで!?」
「男? 女?」
「隣のクラスの田中が言うには、すっげー可愛い子だって噂だぜ!」
「まじかよ!」
新しい出来事という甘い蜜の匂いに、誰もが興奮を隠せないでいる。
柚希も、その話題に「へえ」と目を輝かせたが、すぐに僕の方を見て、悪戯っぽく、そして全てを見透かしたような笑みを浮かべた。
「ハルには関係ないか。どうせ転校生がどんなに可愛い子でも、あんたは今読んでるその恋愛小説の、儚いヒロインの方がお似合いだもんね。友達は、本だけで十分、と」
「……別に」
棘のある、でも、長年の友人だからこそ許される軽口。そして的確に、僕の読んでいる本のジャンルまで見抜いている。いつもの僕なら、そうやってぶっきらぼうに返すだけで、この会話は終わっていたはずだった。
だがその時、僕の脳裏を、昨日の光景が雷のように鮮明に過った。
風に揺れる、白いワンピース。
空を見つめていた、大きな黒い瞳。
――まさか。
そんな、物語みたいな偶然があるはずがない。日本のどこにでもある、海辺の小さな町のありふれた小学校だ。奇跡なんて、そう簡単に、僕みたいな人間の日常に降りてくるものじゃない。
わかっている。頭ではちゃんとわかっているのに。
もし、本当に彼女だったら。あの不思議な少女が、僕の日常に、この教室にやってきたとしたら。この静かで、退屈で、何の変わり映えもしなかった僕の世界は、一体どうなってしまうんだろう。
胸の奥で、小さな心臓が、期待という名の喜びと、変化という名の恐怖で、トクン、トクン、と大きく、不規則に脈打ち始めた。
その激しい動揺を悟られまいと、黙って柚希が置いていった赤いミニトマトを口に放り込んだ。ぷちりと皮が弾け、甘酸っぱい果汁が口の中いっぱいに広がる。
それは、僕がずっと慣れ親しんできたはずの当たり前の日常の味がした。
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