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第20話 追い詰められる小夜
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彩凪藩が未曾有の天災に見舞われ、藩主天城輝政が病に倒れるという混乱は、松平義明にとって、まさに天が与えた好機であった。父玄蕃が藩政の実権を完全に掌握した今、もはや彼の野心を阻むものは、藩内には存在しない。橘環という目障りな男も遠い地にあり、今こそ、彼の積年の欲望を満たすときである。木花咲耶神社の天啓の巫女、小夜を名実ともに自らのものとするための、最後の仕上げに取り掛かる時であった。
義明は玄蕃と共に、周到かつ非道な策略を巡らせた。玄蕃は、重臣たちが揃う評定の席で、天災と輝政の病を結びつけ、厳かにこう宣言した。
「この度の天災、そして殿のご病気……これらは、天が我らに変化を求めておられる証。天が新たな時代の到来を望んでおられるのじゃ。ならば、我らはその天意に沿うべき。天のご加護をその身に宿す天啓の巫女を、藩政の中心を担う松平家に迎えることこそ、天意に応え、この国を安寧に導く道であると、わしは確信する!」
その神懸かり的な論法に、穏健派の老臣が異を唱える。
「しかし、玄蕃殿。木花咲耶の巫女を政に利用するなど、古来よりの慣わしに反しまする」
反論の声を上げたが、玄蕃は鋭い一瞥をくれると、「黙れ! 国が滅びても、古い慣わしを守ると申すか!」と一喝し、その声を封殺した。続けて義明が、理路整然と人心安定策を提示した。
「父上の仰る通りです。巫女様と我が家の縁談の儀を、十日後、藩を挙げて盛大に執り行います。その際には蔵を開いて民に酒や米を振る舞い、この吉事を藩全体で祝うことで、民の心は慰められ、希望を取り戻すはず。これもまた、藩に尽くす忠義の一つの形でございます」
大義名分と実利を巧みに織り交ぜた提案に、反対できる者はいなかった。こうして、小夜の意思など全く無視された形で、彼女の縁談が、半ば藩の決定事項として定められてしまったのだ。
数日後、木花咲耶神社には、松平家からの正式な使者が、豪奢な結納の品々と共に訪れた。品々の中には、彩凪では見られぬ、異国情緒漂う意匠の絹織物や、きらびやかな宝石が散りばめられた装飾品も含まれており、それらが墨染との裏取引で得られたものであることを、楓だけが気づいていた。使者は、月白神官長と巫女たちの前で、尊大に胸を張り、縁談の儀を十日後に執り行う旨を告げた。
月白神官長は、その老いた顔を怒りに震わせながら、毅然としてそれに反対した。
「松平家からのお申し出、まことに光栄に存じまする。じゃが、小夜は神にその身を捧げた巫女。俗世の者に嫁ぐなど、前代未聞。神の道に背くことは、断じてできませぬ!」
しかし、使者は鼻で笑い、冷ややかに言い放った。
「神官長殿、これはもはや、単に松平家からの申し出ではござらぬ。藩の安寧を願う、藩主代理であらせられる玄蕃様のご意向も含まれた、いわば藩命にござる。この度の天災で民が苦しむ中、神に仕える巫女が、藩のためにその身を捧げるのは、当然の務めではござらぬか。それとも、木花咲耶神社は、この縁談を破談にし、藩からの寄進を一切停止されても構わぬと? 神社も、霞を食うては生きられぬでしょうな」
それは、理不尽極まりない、経済的な命綱を断つという脅迫であった。月白神官長は、言葉に詰まり、悔しさに唇を噛み締めた。使者が帰った後、彼は神殿の奥で一人、天城家の古びた位牌の前に額ずき、「先代様、申し訳ござりませぬ……この老いぼれには、もはや何も……」と、誰にも聞こえぬ声で涙を流した。
縁談の話を伝え聞いた小夜は、その場に崩れ落ちそうになるのを、傍にいた楓に支えられて、かろうじて立っていた。全身の血が凍りつき、目の前が真っ暗になるような感覚。義明との縁談……それは、彼女にとって死刑宣告にも等しいものであった。彼の妻になるという現実を具体的に想像しただけで、強い吐き気を覚え、胃の腑がひっくり返るようだった。あの男に、肌を触れられるくらいならば……。
彼女の心の中には、遠い墨染の地へ向かった環の姿しかない。彼の不器用な優しさ、力強い眼差し、そして、最後に握りしめてくれた手の温もり。その全てが、彼女の中で今も鮮やかに息づいているのだ。「必ず駆けつける」と、彼は言ってくれた。しかし、どうやって……如何にして、このがんじがらめの状況から、救い出してくださるというのだろうか。希望と絶望が、彼女の中で激しくせめぎ合う。
彼女はどこにでもいる村娘ではない。神に仕え、民の安寧を祈る天啓の巫女である。藩のため、そして、この縁談を拒絶すれば神社そのものが取り潰されかねないという重圧が、彼女の細い肩にのしかかる。自分の感情一つで、多くの人々を不幸に巻き込むことはできなかった。彼女は、自らの運命が、巨大な力によって捻じ曲げられていくのを、ただ受け入れるしかないのかと、絶望的な気持ちになった。
「ふざけるにも、ほどがあります!」
楓は、その報せを聞き、激しい怒りに身を震わせた。彼女は、小夜を道具のように扱う義明の卑劣さと、それに屈しようとしている神社の現状が許せなかった。
「このままでは小夜様の心が壊れてしまいます。神に仕える以前に、あの子はまだ年若い娘なのですぞ!」
楓は、何か手立てはないかと、必死に奔走した。藩庁にいる数少ない味方である橘右京に助けを求める書状を送るが、「玄蕃殿の目が光る中、今は動けぬ。時を待て」という、絶望的な返事が返ってくるのみであった。他の穏健派の重臣たちにも密かに接触しようとしたが、彼らも玄蕃の監視下にあり、会うことすら叶わなかった。最後の望みを託し、環の若党である弥助に密かに接触したが、彼もまた主の行方を知らず、ただ涙ながらに「申し訳ねえ」と頭を下げるばかりであった。
万策尽きたかと思われた楓の脳裏に、あの禁断の儀式――「天水の儀」のことが、悪魔の囁きのように、不吉な影を伴ってよぎった。
「もしこの儀式で小夜様が命を落とせば、少なくとも、義明の汚れた手に渡ることだけは防げる……」
そう考えてしまった自分自身に、楓は恐怖で身震いした。
「違う、私が守りたいのは、あの子の命と、あの子の心なのだ!」
その恐ろしい選択肢が、彼女の心を蝕み、苦しめ始めた。
その夜、小夜は一人、自室で月明かりに照らされながら、環からもらった鳥の形をした風切り笛を、両手で強く握りしめていた。いっそ、このまま自ら命を絶てば、この苦しみから逃れられるのではないか。そんな考えが、彼女の頭を一瞬よぎった。しかし、脳裏に環の顔が浮かんだ。「気を強く持て」と、彼は言ってくれた。彼との約束を、彼の想いを裏切ることなどできない。
風切り笛が、彼女の唯一の心の支えであり、環との絆を象徴するものだった。彼の無事を祈りながらも、自らに課せられた過酷な運命を思うと、涙が後から後から溢れ出てきた。
「橘様……貴方様は、今どこに……。私は、どうすればよいのですか……」
声にならない嗚咽が、静かな部屋に漏れる。彼女は窓を開け、冷たい夜風にその笛を翳した。鳴らしたい。この笛を鳴らして、彼に助けを求めたい。しかし、いざ息を吹き込もうとすると、その唇は震え、音を成すことができなかった。この音が、もし彼に届けば、彼はきっとどんな危険をも顧みず、自分の元へ駆けつけてくれるだろう。そのせいで、彼を死地に追いやってしまうかもしれない。それが、何よりも怖かった。
「鳴らしたい……でも、鳴らすことなど……」
彼女は、もはや自分の力ではどうすることもできない運命の奔流の中で、それでもなお、絶望の中にかすかな希望の光を見出そうと、必死に祈り続けていた。
「ですが、橘様……私はまだ、信じています。貴方がいつか、私を見つけ出してくださることを……。だから、私は……この縁談の儀の日まで、耐えてみせます……」
環への想いが強ければ強いほど、引き裂かれる現実の痛みは、より一層、彼女の心を深く抉るのであった。
義明は玄蕃と共に、周到かつ非道な策略を巡らせた。玄蕃は、重臣たちが揃う評定の席で、天災と輝政の病を結びつけ、厳かにこう宣言した。
「この度の天災、そして殿のご病気……これらは、天が我らに変化を求めておられる証。天が新たな時代の到来を望んでおられるのじゃ。ならば、我らはその天意に沿うべき。天のご加護をその身に宿す天啓の巫女を、藩政の中心を担う松平家に迎えることこそ、天意に応え、この国を安寧に導く道であると、わしは確信する!」
その神懸かり的な論法に、穏健派の老臣が異を唱える。
「しかし、玄蕃殿。木花咲耶の巫女を政に利用するなど、古来よりの慣わしに反しまする」
反論の声を上げたが、玄蕃は鋭い一瞥をくれると、「黙れ! 国が滅びても、古い慣わしを守ると申すか!」と一喝し、その声を封殺した。続けて義明が、理路整然と人心安定策を提示した。
「父上の仰る通りです。巫女様と我が家の縁談の儀を、十日後、藩を挙げて盛大に執り行います。その際には蔵を開いて民に酒や米を振る舞い、この吉事を藩全体で祝うことで、民の心は慰められ、希望を取り戻すはず。これもまた、藩に尽くす忠義の一つの形でございます」
大義名分と実利を巧みに織り交ぜた提案に、反対できる者はいなかった。こうして、小夜の意思など全く無視された形で、彼女の縁談が、半ば藩の決定事項として定められてしまったのだ。
数日後、木花咲耶神社には、松平家からの正式な使者が、豪奢な結納の品々と共に訪れた。品々の中には、彩凪では見られぬ、異国情緒漂う意匠の絹織物や、きらびやかな宝石が散りばめられた装飾品も含まれており、それらが墨染との裏取引で得られたものであることを、楓だけが気づいていた。使者は、月白神官長と巫女たちの前で、尊大に胸を張り、縁談の儀を十日後に執り行う旨を告げた。
月白神官長は、その老いた顔を怒りに震わせながら、毅然としてそれに反対した。
「松平家からのお申し出、まことに光栄に存じまする。じゃが、小夜は神にその身を捧げた巫女。俗世の者に嫁ぐなど、前代未聞。神の道に背くことは、断じてできませぬ!」
しかし、使者は鼻で笑い、冷ややかに言い放った。
「神官長殿、これはもはや、単に松平家からの申し出ではござらぬ。藩の安寧を願う、藩主代理であらせられる玄蕃様のご意向も含まれた、いわば藩命にござる。この度の天災で民が苦しむ中、神に仕える巫女が、藩のためにその身を捧げるのは、当然の務めではござらぬか。それとも、木花咲耶神社は、この縁談を破談にし、藩からの寄進を一切停止されても構わぬと? 神社も、霞を食うては生きられぬでしょうな」
それは、理不尽極まりない、経済的な命綱を断つという脅迫であった。月白神官長は、言葉に詰まり、悔しさに唇を噛み締めた。使者が帰った後、彼は神殿の奥で一人、天城家の古びた位牌の前に額ずき、「先代様、申し訳ござりませぬ……この老いぼれには、もはや何も……」と、誰にも聞こえぬ声で涙を流した。
縁談の話を伝え聞いた小夜は、その場に崩れ落ちそうになるのを、傍にいた楓に支えられて、かろうじて立っていた。全身の血が凍りつき、目の前が真っ暗になるような感覚。義明との縁談……それは、彼女にとって死刑宣告にも等しいものであった。彼の妻になるという現実を具体的に想像しただけで、強い吐き気を覚え、胃の腑がひっくり返るようだった。あの男に、肌を触れられるくらいならば……。
彼女の心の中には、遠い墨染の地へ向かった環の姿しかない。彼の不器用な優しさ、力強い眼差し、そして、最後に握りしめてくれた手の温もり。その全てが、彼女の中で今も鮮やかに息づいているのだ。「必ず駆けつける」と、彼は言ってくれた。しかし、どうやって……如何にして、このがんじがらめの状況から、救い出してくださるというのだろうか。希望と絶望が、彼女の中で激しくせめぎ合う。
彼女はどこにでもいる村娘ではない。神に仕え、民の安寧を祈る天啓の巫女である。藩のため、そして、この縁談を拒絶すれば神社そのものが取り潰されかねないという重圧が、彼女の細い肩にのしかかる。自分の感情一つで、多くの人々を不幸に巻き込むことはできなかった。彼女は、自らの運命が、巨大な力によって捻じ曲げられていくのを、ただ受け入れるしかないのかと、絶望的な気持ちになった。
「ふざけるにも、ほどがあります!」
楓は、その報せを聞き、激しい怒りに身を震わせた。彼女は、小夜を道具のように扱う義明の卑劣さと、それに屈しようとしている神社の現状が許せなかった。
「このままでは小夜様の心が壊れてしまいます。神に仕える以前に、あの子はまだ年若い娘なのですぞ!」
楓は、何か手立てはないかと、必死に奔走した。藩庁にいる数少ない味方である橘右京に助けを求める書状を送るが、「玄蕃殿の目が光る中、今は動けぬ。時を待て」という、絶望的な返事が返ってくるのみであった。他の穏健派の重臣たちにも密かに接触しようとしたが、彼らも玄蕃の監視下にあり、会うことすら叶わなかった。最後の望みを託し、環の若党である弥助に密かに接触したが、彼もまた主の行方を知らず、ただ涙ながらに「申し訳ねえ」と頭を下げるばかりであった。
万策尽きたかと思われた楓の脳裏に、あの禁断の儀式――「天水の儀」のことが、悪魔の囁きのように、不吉な影を伴ってよぎった。
「もしこの儀式で小夜様が命を落とせば、少なくとも、義明の汚れた手に渡ることだけは防げる……」
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「違う、私が守りたいのは、あの子の命と、あの子の心なのだ!」
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風切り笛が、彼女の唯一の心の支えであり、環との絆を象徴するものだった。彼の無事を祈りながらも、自らに課せられた過酷な運命を思うと、涙が後から後から溢れ出てきた。
「橘様……貴方様は、今どこに……。私は、どうすればよいのですか……」
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「鳴らしたい……でも、鳴らすことなど……」
彼女は、もはや自分の力ではどうすることもできない運命の奔流の中で、それでもなお、絶望の中にかすかな希望の光を見出そうと、必死に祈り続けていた。
「ですが、橘様……私はまだ、信じています。貴方がいつか、私を見つけ出してくださることを……。だから、私は……この縁談の儀の日まで、耐えてみせます……」
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