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第2章~学園動乱編~
女戦士とおっさんの計略
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校門でクロードとの望まぬ邂逅を果たした俺は、合格通知に記された入学式の会場である大講堂へと向かう。
はぁ・・・。なんでいきなりあいつと会わなければいけないんだよ。どうせなら女戦士ちゃんと出会って「あ!あなたはあの入学試験の時の!」とかなって入学初日から仲良くなったりしたかったのにな。
まぁ実際の異世界は俺がラノベで読んできたような、テンプレの出来事は意外と起きないという事もこの世界にきて充分わかったし過度な期待は辞めておこう。
爽やかな風を頬に受け薄紫の花のほのかに香る甘酸っぱい匂いを感じながら、石畳の通路を歩く。
目的地である大講堂は立派な薄茶色のレンガ造りの建物で、入り口の上には時計台がそびえ立っている。
大講堂の入り口あたりで連れ添いの親御さんたちは、別れの挨拶をして我が子を見送り帰っていた。
「入学式がんばるのよー。」と言いながら手を振る中年のマダムや、柔らかな微笑みを浮かべる紳士たち。
大講堂の中に入れるのは生徒だけなのか。
中に入るとオペラ劇場のようなステージがあり、そのステージを見渡せるように半円状に座り心地の良さそうな椅子が配置され、前から後ろにいくにつれ古代コロッセウムのように徐々に高くなっている。
普段は厳かな雰囲気なのだろうが、新入生たちが思い思いの場所に座り、友人たちとの会話を弾ませているのでアイドルのコンサートなどのイベント前のような雰囲気だ。
とりあえず後ろの方で、全体が見渡せそうな場所の空いている席に適当に座る。
前の方で人だかりができていてその中心にはクロードがいて仰々しく話していたり、俺みたいにぼっちで来ている人は少なそうだったり、なんとなく会場の様子をしばらく観察する。
すると「すみません。隣あいていますか?」と鈴を転がすような声で話しかけられた。
「あっ、どうぞ。空いていますよ。」と言いながら声の主の方へむけると、そこにいたのは女戦士ちゃんだった。
きたーーー!!!俺にもついに異世界美少女イベントきたよ!!
心臓が少しだけ早くなるが努めて冷静にふるまう。女戦士ちゃんは俺と同じく1人で来ているようだ。
あまりじろじろ見て気持ち悪いと思われないように、視線はステージの方へ向けておく。
・・・。「あ、あの!同じ日に入学試験を受けた方ですよね?お互い無事に入学できて良かったですね!」
とか話しかけられるのを期待したが、なかなか話しかけられない。
そう、異世界はそんなに甘くない。
自分から話しかけないと・・。
そこでサラリーマン時代に培った経験をもとに選択肢をいくつか並べてみる。
まずそもそも話しかけるか、話しかけないか。
高校生当時の俺なら、恰好をつけて話しかけないという選択肢もあっただろうが、自分から行動をしないと今以上の何かが生まれる事はない。
つまりこのままだと、“入学式の時にたまたま隣に座った人”でしかない。
話しかけた場合には、相当失礼な事を話し相手の地雷を踏まない限りは嫌われる事はない。少なくとも“入学式初日に話した事のある人”うまくいけば“初めてできた知り合い”くらいにはなれるかもしれない。
ここは“話しかける”1択だ。
次に敬語かタメ語か。
敬語の場合、初対面としては当たり障りがないだろう。しかし、少し堅苦しく面白みのないやつだと思われる可能性もある。
タメ語の場合は、堅苦しさなどは感じられないだろうが、いきなり慣れ慣れしいと思われる可能性がある。
そして、入学試験の様子を見るに女戦士はそこまで固いタイプでは無く、どちらかといえば明るく人当たりは良い気がする。試験会場に流れた「不正じゃね?」という雰囲気を一言で変えてしまうくらいのコミュ力を持っている。
だが、先ほど席の空きを確認してきた時は敬語だった。
という事は、人とのコミュニケーションは得意だが最低限の礼節はわきまえているタイプだ。
敬語だ!!まず敬語かタメ語の選択肢においては敬語でいく事に決めた。
最後に話しかける話題だ。とりあえず3パターンで検討する。
①なるべく爽やかな笑顔と共に「なんか入学式ってわくわくしますね。」これは、入りとしては万人受けするかもしれないが、続く会話が「はい。そうですね。」で終わってしまう可能性がある。その後も会話を広げればいいのだが、パーソナルな部分に踏み込むことなく印象が弱いまま終わってしまう可能性がある。
それにこれは、美少女が男に話かけるパターンとしては良いかもしれないが、男から美少女に向かって行っても効果が薄い。相手に考えさせ答えを求めるような会話はこの場ではNGだ。
②少しテンション高めに「いやー!こんな可愛い子と同期だなんて嬉しいです!俺はナツヒって言います。これからよろしく!」これはチャラい印象を与えるが、入学初日の緊張気味の人にはありがたいと思われるかもしれない。それに名を名乗って自己紹介する事によってとりあえず既知の関係という既成事実も作れる。しかし、女戦士ちゃんがオープンそうな性格だからといってチャラいやつが苦手では無いとは限らない。ややリスキーだ。
③少し驚いた様子で「あっ!入学試験の時に大剣で魔法人形をぶった斬ってた人ですよね?」これは相手が自分の事を覚えていない場合に、「え?誰こいつ?なんで私の事しってるの?きも!」と思われるリスクがある。しかし、自分の事を覚えてもらっていて嫌な気分になる人はいないし、本人が失敗したとは思っていない、プラス面の内容で覚えているとなれば問題はないはずだ。それに、大剣や自己強化魔法の事に踏み込めればごく自然にパーソナルな会話もできそうだ。
③だ!これで俺の方針は固まった。敬語で入学試験の時の話をする。この作戦で入学式の初日に舞い降りたイベントを突破する。
「あっ!入学試験の時に大剣で魔法人形をぶった斬ってた人ですよね?」少し驚いた様子を意識しながら話しかける。
「えっ!あっそうです。でもどうしてそれを?」
くっ・・。やはり俺の事なんて覚えていなかった。でも魔法を使えなかった事は印象に残っているはずだ。自分の心をえぐるようだがあえて話すか。めげずに二の句を続ける。
「実は僕も同じ日に入学試験を受けていたんです。僕は、魔法を撃てなくて魔法人形にダメージを与えることができなかったんですけどね。」自虐的に笑いながら話す。
「あーーー!」やや勝気な感じだが、愛嬌を感じさせるエメラルドグリーンの大きな瞳をさらに大きく開き驚いた様子を見せる。
かわいい。そしてやはりあのダメな印象は強かったようだ。ただ、こうして女戦士ちゃんに覚えてもらっていただけで良しとしよう。
「でもしっかり魔法チャージできていましたよね?ただ撃てなかっただけなのにあんなにみんな笑うことないのになーって思いました。あぁいう風に頑張っている人をバカにする人私は好きじゃないな。」
眉根をよせながら形の良い唇を少しとんがらせ非難の色を浮かべる。
ぐはっ・・・心が苦しい。いい子過ぎる。こんなに可愛くてこんなにいい子がいるなんて。
魔法試験でバカにされていた見ず知らずの俺の為に怒ってくれるなんて。
サラリーマン生活ですり減り、そして修復を繰り返し図太く強くなった俺のハートが柔らかにとろけていく。
「あぁ・・。ははっ!ありがとうございます。でも魔法を使えなかったのは事実ですしあぁいう風に笑われちゃってもしょうがないです。それにあれくらいじゃくじけませんから!僕は冒険者として名を挙げて英雄になりたいんです!その為だったらあれくらい余裕です。」
本当はサラリーマン生活に比べたらノーダメージってのもあるが、ややこしくなるし意味わからないやつだと思われるのでもちろん伏せておく。
俺の言葉に女戦士ちゃんは何か珍しいものを見るような、そして見定めるような表情でこちらを見る。
視線がぶつかる。なんか変な事を言っただろうか。冒険者学校で英雄になりたいは禁句だったとか?しかし可愛いな。
「英雄・・・。うん!とっても素敵だと思います!」
一言目は本人の口から意図せずこぼれてしまったようにも思う。果たして声として発していた事に気付いていただろうか。
“英雄”という言葉を発した瞬間がまるで無かったかのように、女戦士ちゃんは入学試験の時に見せた、弾けるような笑顔をこちらに向ける。
・・・かわいい。あぁ好きだわ。俺の中のどこかで恋に落ちた音が聞こえた。
はぁ・・・。なんでいきなりあいつと会わなければいけないんだよ。どうせなら女戦士ちゃんと出会って「あ!あなたはあの入学試験の時の!」とかなって入学初日から仲良くなったりしたかったのにな。
まぁ実際の異世界は俺がラノベで読んできたような、テンプレの出来事は意外と起きないという事もこの世界にきて充分わかったし過度な期待は辞めておこう。
爽やかな風を頬に受け薄紫の花のほのかに香る甘酸っぱい匂いを感じながら、石畳の通路を歩く。
目的地である大講堂は立派な薄茶色のレンガ造りの建物で、入り口の上には時計台がそびえ立っている。
大講堂の入り口あたりで連れ添いの親御さんたちは、別れの挨拶をして我が子を見送り帰っていた。
「入学式がんばるのよー。」と言いながら手を振る中年のマダムや、柔らかな微笑みを浮かべる紳士たち。
大講堂の中に入れるのは生徒だけなのか。
中に入るとオペラ劇場のようなステージがあり、そのステージを見渡せるように半円状に座り心地の良さそうな椅子が配置され、前から後ろにいくにつれ古代コロッセウムのように徐々に高くなっている。
普段は厳かな雰囲気なのだろうが、新入生たちが思い思いの場所に座り、友人たちとの会話を弾ませているのでアイドルのコンサートなどのイベント前のような雰囲気だ。
とりあえず後ろの方で、全体が見渡せそうな場所の空いている席に適当に座る。
前の方で人だかりができていてその中心にはクロードがいて仰々しく話していたり、俺みたいにぼっちで来ている人は少なそうだったり、なんとなく会場の様子をしばらく観察する。
すると「すみません。隣あいていますか?」と鈴を転がすような声で話しかけられた。
「あっ、どうぞ。空いていますよ。」と言いながら声の主の方へむけると、そこにいたのは女戦士ちゃんだった。
きたーーー!!!俺にもついに異世界美少女イベントきたよ!!
心臓が少しだけ早くなるが努めて冷静にふるまう。女戦士ちゃんは俺と同じく1人で来ているようだ。
あまりじろじろ見て気持ち悪いと思われないように、視線はステージの方へ向けておく。
・・・。「あ、あの!同じ日に入学試験を受けた方ですよね?お互い無事に入学できて良かったですね!」
とか話しかけられるのを期待したが、なかなか話しかけられない。
そう、異世界はそんなに甘くない。
自分から話しかけないと・・。
そこでサラリーマン時代に培った経験をもとに選択肢をいくつか並べてみる。
まずそもそも話しかけるか、話しかけないか。
高校生当時の俺なら、恰好をつけて話しかけないという選択肢もあっただろうが、自分から行動をしないと今以上の何かが生まれる事はない。
つまりこのままだと、“入学式の時にたまたま隣に座った人”でしかない。
話しかけた場合には、相当失礼な事を話し相手の地雷を踏まない限りは嫌われる事はない。少なくとも“入学式初日に話した事のある人”うまくいけば“初めてできた知り合い”くらいにはなれるかもしれない。
ここは“話しかける”1択だ。
次に敬語かタメ語か。
敬語の場合、初対面としては当たり障りがないだろう。しかし、少し堅苦しく面白みのないやつだと思われる可能性もある。
タメ語の場合は、堅苦しさなどは感じられないだろうが、いきなり慣れ慣れしいと思われる可能性がある。
そして、入学試験の様子を見るに女戦士はそこまで固いタイプでは無く、どちらかといえば明るく人当たりは良い気がする。試験会場に流れた「不正じゃね?」という雰囲気を一言で変えてしまうくらいのコミュ力を持っている。
だが、先ほど席の空きを確認してきた時は敬語だった。
という事は、人とのコミュニケーションは得意だが最低限の礼節はわきまえているタイプだ。
敬語だ!!まず敬語かタメ語の選択肢においては敬語でいく事に決めた。
最後に話しかける話題だ。とりあえず3パターンで検討する。
①なるべく爽やかな笑顔と共に「なんか入学式ってわくわくしますね。」これは、入りとしては万人受けするかもしれないが、続く会話が「はい。そうですね。」で終わってしまう可能性がある。その後も会話を広げればいいのだが、パーソナルな部分に踏み込むことなく印象が弱いまま終わってしまう可能性がある。
それにこれは、美少女が男に話かけるパターンとしては良いかもしれないが、男から美少女に向かって行っても効果が薄い。相手に考えさせ答えを求めるような会話はこの場ではNGだ。
②少しテンション高めに「いやー!こんな可愛い子と同期だなんて嬉しいです!俺はナツヒって言います。これからよろしく!」これはチャラい印象を与えるが、入学初日の緊張気味の人にはありがたいと思われるかもしれない。それに名を名乗って自己紹介する事によってとりあえず既知の関係という既成事実も作れる。しかし、女戦士ちゃんがオープンそうな性格だからといってチャラいやつが苦手では無いとは限らない。ややリスキーだ。
③少し驚いた様子で「あっ!入学試験の時に大剣で魔法人形をぶった斬ってた人ですよね?」これは相手が自分の事を覚えていない場合に、「え?誰こいつ?なんで私の事しってるの?きも!」と思われるリスクがある。しかし、自分の事を覚えてもらっていて嫌な気分になる人はいないし、本人が失敗したとは思っていない、プラス面の内容で覚えているとなれば問題はないはずだ。それに、大剣や自己強化魔法の事に踏み込めればごく自然にパーソナルな会話もできそうだ。
③だ!これで俺の方針は固まった。敬語で入学試験の時の話をする。この作戦で入学式の初日に舞い降りたイベントを突破する。
「あっ!入学試験の時に大剣で魔法人形をぶった斬ってた人ですよね?」少し驚いた様子を意識しながら話しかける。
「えっ!あっそうです。でもどうしてそれを?」
くっ・・。やはり俺の事なんて覚えていなかった。でも魔法を使えなかった事は印象に残っているはずだ。自分の心をえぐるようだがあえて話すか。めげずに二の句を続ける。
「実は僕も同じ日に入学試験を受けていたんです。僕は、魔法を撃てなくて魔法人形にダメージを与えることができなかったんですけどね。」自虐的に笑いながら話す。
「あーーー!」やや勝気な感じだが、愛嬌を感じさせるエメラルドグリーンの大きな瞳をさらに大きく開き驚いた様子を見せる。
かわいい。そしてやはりあのダメな印象は強かったようだ。ただ、こうして女戦士ちゃんに覚えてもらっていただけで良しとしよう。
「でもしっかり魔法チャージできていましたよね?ただ撃てなかっただけなのにあんなにみんな笑うことないのになーって思いました。あぁいう風に頑張っている人をバカにする人私は好きじゃないな。」
眉根をよせながら形の良い唇を少しとんがらせ非難の色を浮かべる。
ぐはっ・・・心が苦しい。いい子過ぎる。こんなに可愛くてこんなにいい子がいるなんて。
魔法試験でバカにされていた見ず知らずの俺の為に怒ってくれるなんて。
サラリーマン生活ですり減り、そして修復を繰り返し図太く強くなった俺のハートが柔らかにとろけていく。
「あぁ・・。ははっ!ありがとうございます。でも魔法を使えなかったのは事実ですしあぁいう風に笑われちゃってもしょうがないです。それにあれくらいじゃくじけませんから!僕は冒険者として名を挙げて英雄になりたいんです!その為だったらあれくらい余裕です。」
本当はサラリーマン生活に比べたらノーダメージってのもあるが、ややこしくなるし意味わからないやつだと思われるのでもちろん伏せておく。
俺の言葉に女戦士ちゃんは何か珍しいものを見るような、そして見定めるような表情でこちらを見る。
視線がぶつかる。なんか変な事を言っただろうか。冒険者学校で英雄になりたいは禁句だったとか?しかし可愛いな。
「英雄・・・。うん!とっても素敵だと思います!」
一言目は本人の口から意図せずこぼれてしまったようにも思う。果たして声として発していた事に気付いていただろうか。
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