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第2章~学園動乱編~
狂い咲く彼岸花
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「この世界において、冒険者以外の何らかの職につき生きる者の多くは、病気や事故などを除けばその天寿を全うする事ができる。だが、冒険者はそうでは無い。確かに冒険者は生まれや、種族など色々なしがらみを超え一代で財を築く事もできるだろう。物語の題材になったり、功績によっては英雄として歴史に名を残す事もあるだろう。諸君らもそんな冒険者に憧れてこの学園の門戸を叩いたのではないか?」
俺の場合はそこに学園ハーレム生活も追加されているけどなと心の中で独り言ちる。
だが、まさに冒険者として名を挙げて英雄になりたいと思う自分の事を言い当てられている。続く言葉に思わず意識が集中してしまうが、文脈からその先に紡がれるであろう言葉に不安を感じる。
「だが、諸君らが憧れるような冒険者になれるのはほんの一握りだ。その多くは、憧憬に辿り着く事もできず道半ばで死んでいく。モンスターに殺される。同業者に殺される。盗賊団に殺される。戦争で傭兵として死ぬ。ダンジョンのトラップで死ぬ。普通に暮らしていたら起きない事だ。朝会話をした仲間がその日の夜には死体になっている。そんな事もざらだ。諸君らに死ぬ覚悟はあるか?」
冒険者というのはアニメやゲームの世界で見ると華やかだが、こうして改めて問われると過酷な職業だと考え直さざるを得ない。
だが、夢半ばで死んでしまう事が多いのはこの世界の冒険者の話だ。きっと彼ら彼女らは文字通り“冒険者”なのだろう。
一獲千金を狙ったり、名を挙げる為に身の丈に合わないクエストに挑戦したり、傭兵として戦争に参加してみたりするのだろう。
だが、俺はそんな事をする気はない。
実際に俺はこちらの世界で弁当配達のおつかいクエストと、レベル差でだいぶアドバンテージをとっているモンスターとの戦闘しかしていない。少しひやっとはしたけど。
女性に対しても、モテてもいないけど嫌われてもいない。
焦らずじっくりと、自分にできる事を把握し失敗する可能性を限りなくゼロにして行動する。
何故なら俺はサラリーマンだったから。
堅実に確実に絶対に成功してやる。
死ぬ覚悟は無いが、自分のなりたいものの為にやりきる覚悟はある。
自分のベストを尽くして、やりきった後に英雄になれなかったら諦める覚悟もある。
この世界でおつかい士として楽しく生きるのだって悪くない。
日本で理想と現実を知り、それでも生きてきたサラリーマンの経験はこの世界で生き抜く上でも大きな武器になるはずだ。
「・・・返事が無いな。もう一度聞く。諸君らに死ぬ覚悟はあるか?覚悟の無いものはこの講堂から出て行っていいぞ。実際に学園生活の中でも毎年“必ず”死亡者は出ている。」
エルヴィアーヌ学園長の言葉が重く新入生たちにのしかかる。
「なんだか怖いね。本当に死ぬ人もいるんだ・・・。」
突然エリスが座っている方ではない左隣から話しかけられる。
声の方向に目を向けると、栗色の髪をおかっぱのように切りそろえた気弱そうだが人のよさそうな男がいた。
「あ・・。いきなりごめん。」
「いや、全然いいよ。俺も怖いなって思っていたところだよ。同じ気持ちの人がいて安心するよ。」
いきなり話しかけられた事に少し驚いたが、彼の言葉には共感できる。
「そっか!同じように怖いって思ってくれる人がいて良かった!・・・僕の家はさ、冒険者の中でも盾役で名を馳せた人が多いんだ。」
男子生徒が一瞬笑顔を見せたあとに神妙な面持ちで独白を始める。
「僕は魔法も得意ではないし、剣技にも秀でている訳では無いんだけど体が丈夫な家系でさ。それ以外に取り柄もないし、男で生まれたら盾役で冒険者として活躍するのが、うちの家の習わしみたいなものなんだよね。」
俺は異世界に転移して、おつかい士という戦闘に向かない冒険者としてのはずれジョブを引いてしまったので、盾が得意なだけでも少し羨ましいと思ってしまう。
「でも僕は、本当は医者になりたいんだ。だけど、そんな事言っていたら家に居場所もなくなっちゃうし仕方なくオルニア学園に来たんだけどやっぱり怖いよ・・・。」
だったら無理に冒険者にならなくてもいいんじゃないか?と言いたくなるが、彼の家の事を知らないので無責任な言葉をぐっと飲みこむ。
彼のように学園生活で死亡者が出るなんて知らなかった者もいるのだろう。
知っていても改めて学園長から宣言される事によって、死という言葉に初めて現実味を感じる者もいるのだろう。
にわかにざわめき始める講堂内で1人の女生徒が席を立ちあがり、出口に向かって歩いていく。
1人の行動がきっかけになり更に何人かが立ち上がり講堂を出ようとする。
本当に新入生の為を思っての発言だったのだろう止める事もせず、エルヴィアーヌ学園長はその様子をただ黙って見守るだけだ。
「あれ?あかない?」
最初に立ち上がった女生徒がステージ左手の出口から出ようとするが、扉があかないようだ。扉の取っ手を押したり引いたりしているが扉が開く様子は無い。
「・・?」
学園長も初めてそこで、異変に気付いたのか視線を出口の方へ向ける。
同時に新入生の中から黒いフーデッドローブを着た男が立ち上がった。
あんな新入生いたか?装備を変えたのか?いくつかの疑問が俺の頭の中を駆け巡っている中突然その男が、よく通るが不快なトーンの声で話し出した。
「学園長~!立派なご高説ありがとうございます!」
「なんだ貴様は?」
「まぁ誰でもいいじゃないですか~。それからそこの君たち。扉は開きませんよ~。」
エルヴィアーヌ学園長の誰何に答える素振りも見せず、檀上に向かいゆったりと歩を進めながら楽し気な口調で話す黒ローブの男。
「え?なに?どういうこと?」
「てか誰あれ?」
「これも入学式のイベントのひとつか?」
突然の闖入者と扉があかない事実にざわめきを強める講堂内。
その間にも黒ローブの男は歩を進めついに檀上に上がり、新入生全体を見渡す。
「冒険者見習いの諸君!入学・・・おめでとうございま~す!」
「貴様なんのつもりだ?」
「学園長はちょっと黙っていてくださ~い!すぐ終わりますから!」
こちらを見て祝辞をのべる黒ローブの男。フードに隠れ顔はよく見えないがその口元には見るものを不快にさせる軽薄な笑みが浮かんでいる。
「・・・ナツヒ君。あの人何か嫌な感じがする。」
「あぁ・・。同感だ。」
右隣に座るエリスが感じるように俺も黒ローブの男にねっとりとまとわりつくような邪悪な気配を感じる。
あれはそうだ、日本のニュースで見た連続猟奇殺人犯のインタビューを見た時の感覚に似ている。
人を殺しているにも関わらず、平然と自分は関係無いとあたかも無関係を装い笑いながら「怖い事件ですよね~。」と答える逮捕前の犯人のインタビュー動画。
その犯人に通じるような底知れぬ邪悪さを檀上の黒ローブの男はまとっている。
「エルヴィアーヌ学園長の言っていた通り、冒険者というのは大変なんですよ~!すぐ死んじゃうんですよ~!本当に良いんですか~?冒険者なんか目指しちゃって?」
「貴様、さっきから何を言っている?やめないか!」
「うるさいなぁ。学園長は黙っていて下さいって言いましたよね~。2度目ですよ?」
「・・・っ!?」
黒ローブの男を静止しようとした学園長に、男が忠告めいた事を言いながら急接近したかと思うと、学園長の動きが止まった。
そしてそのまま崩れおちる学園長。
白いスーツの腹部には真っ赤な花が鮮やかに狂い咲き、黒ローブの男の手にはぽたぽたと血の雫が落ちるナイフが握られている。
「皆さんごめんなさ~い!うるさいから学園長殺しちゃいました~~~♪」
黒ローブの男のなんら罪を感じていなさそうな爽やかな宣言により、講堂内は阿鼻叫喚の様を呈した。
俺の場合はそこに学園ハーレム生活も追加されているけどなと心の中で独り言ちる。
だが、まさに冒険者として名を挙げて英雄になりたいと思う自分の事を言い当てられている。続く言葉に思わず意識が集中してしまうが、文脈からその先に紡がれるであろう言葉に不安を感じる。
「だが、諸君らが憧れるような冒険者になれるのはほんの一握りだ。その多くは、憧憬に辿り着く事もできず道半ばで死んでいく。モンスターに殺される。同業者に殺される。盗賊団に殺される。戦争で傭兵として死ぬ。ダンジョンのトラップで死ぬ。普通に暮らしていたら起きない事だ。朝会話をした仲間がその日の夜には死体になっている。そんな事もざらだ。諸君らに死ぬ覚悟はあるか?」
冒険者というのはアニメやゲームの世界で見ると華やかだが、こうして改めて問われると過酷な職業だと考え直さざるを得ない。
だが、夢半ばで死んでしまう事が多いのはこの世界の冒険者の話だ。きっと彼ら彼女らは文字通り“冒険者”なのだろう。
一獲千金を狙ったり、名を挙げる為に身の丈に合わないクエストに挑戦したり、傭兵として戦争に参加してみたりするのだろう。
だが、俺はそんな事をする気はない。
実際に俺はこちらの世界で弁当配達のおつかいクエストと、レベル差でだいぶアドバンテージをとっているモンスターとの戦闘しかしていない。少しひやっとはしたけど。
女性に対しても、モテてもいないけど嫌われてもいない。
焦らずじっくりと、自分にできる事を把握し失敗する可能性を限りなくゼロにして行動する。
何故なら俺はサラリーマンだったから。
堅実に確実に絶対に成功してやる。
死ぬ覚悟は無いが、自分のなりたいものの為にやりきる覚悟はある。
自分のベストを尽くして、やりきった後に英雄になれなかったら諦める覚悟もある。
この世界でおつかい士として楽しく生きるのだって悪くない。
日本で理想と現実を知り、それでも生きてきたサラリーマンの経験はこの世界で生き抜く上でも大きな武器になるはずだ。
「・・・返事が無いな。もう一度聞く。諸君らに死ぬ覚悟はあるか?覚悟の無いものはこの講堂から出て行っていいぞ。実際に学園生活の中でも毎年“必ず”死亡者は出ている。」
エルヴィアーヌ学園長の言葉が重く新入生たちにのしかかる。
「なんだか怖いね。本当に死ぬ人もいるんだ・・・。」
突然エリスが座っている方ではない左隣から話しかけられる。
声の方向に目を向けると、栗色の髪をおかっぱのように切りそろえた気弱そうだが人のよさそうな男がいた。
「あ・・。いきなりごめん。」
「いや、全然いいよ。俺も怖いなって思っていたところだよ。同じ気持ちの人がいて安心するよ。」
いきなり話しかけられた事に少し驚いたが、彼の言葉には共感できる。
「そっか!同じように怖いって思ってくれる人がいて良かった!・・・僕の家はさ、冒険者の中でも盾役で名を馳せた人が多いんだ。」
男子生徒が一瞬笑顔を見せたあとに神妙な面持ちで独白を始める。
「僕は魔法も得意ではないし、剣技にも秀でている訳では無いんだけど体が丈夫な家系でさ。それ以外に取り柄もないし、男で生まれたら盾役で冒険者として活躍するのが、うちの家の習わしみたいなものなんだよね。」
俺は異世界に転移して、おつかい士という戦闘に向かない冒険者としてのはずれジョブを引いてしまったので、盾が得意なだけでも少し羨ましいと思ってしまう。
「でも僕は、本当は医者になりたいんだ。だけど、そんな事言っていたら家に居場所もなくなっちゃうし仕方なくオルニア学園に来たんだけどやっぱり怖いよ・・・。」
だったら無理に冒険者にならなくてもいいんじゃないか?と言いたくなるが、彼の家の事を知らないので無責任な言葉をぐっと飲みこむ。
彼のように学園生活で死亡者が出るなんて知らなかった者もいるのだろう。
知っていても改めて学園長から宣言される事によって、死という言葉に初めて現実味を感じる者もいるのだろう。
にわかにざわめき始める講堂内で1人の女生徒が席を立ちあがり、出口に向かって歩いていく。
1人の行動がきっかけになり更に何人かが立ち上がり講堂を出ようとする。
本当に新入生の為を思っての発言だったのだろう止める事もせず、エルヴィアーヌ学園長はその様子をただ黙って見守るだけだ。
「あれ?あかない?」
最初に立ち上がった女生徒がステージ左手の出口から出ようとするが、扉があかないようだ。扉の取っ手を押したり引いたりしているが扉が開く様子は無い。
「・・?」
学園長も初めてそこで、異変に気付いたのか視線を出口の方へ向ける。
同時に新入生の中から黒いフーデッドローブを着た男が立ち上がった。
あんな新入生いたか?装備を変えたのか?いくつかの疑問が俺の頭の中を駆け巡っている中突然その男が、よく通るが不快なトーンの声で話し出した。
「学園長~!立派なご高説ありがとうございます!」
「なんだ貴様は?」
「まぁ誰でもいいじゃないですか~。それからそこの君たち。扉は開きませんよ~。」
エルヴィアーヌ学園長の誰何に答える素振りも見せず、檀上に向かいゆったりと歩を進めながら楽し気な口調で話す黒ローブの男。
「え?なに?どういうこと?」
「てか誰あれ?」
「これも入学式のイベントのひとつか?」
突然の闖入者と扉があかない事実にざわめきを強める講堂内。
その間にも黒ローブの男は歩を進めついに檀上に上がり、新入生全体を見渡す。
「冒険者見習いの諸君!入学・・・おめでとうございま~す!」
「貴様なんのつもりだ?」
「学園長はちょっと黙っていてくださ~い!すぐ終わりますから!」
こちらを見て祝辞をのべる黒ローブの男。フードに隠れ顔はよく見えないがその口元には見るものを不快にさせる軽薄な笑みが浮かんでいる。
「・・・ナツヒ君。あの人何か嫌な感じがする。」
「あぁ・・。同感だ。」
右隣に座るエリスが感じるように俺も黒ローブの男にねっとりとまとわりつくような邪悪な気配を感じる。
あれはそうだ、日本のニュースで見た連続猟奇殺人犯のインタビューを見た時の感覚に似ている。
人を殺しているにも関わらず、平然と自分は関係無いとあたかも無関係を装い笑いながら「怖い事件ですよね~。」と答える逮捕前の犯人のインタビュー動画。
その犯人に通じるような底知れぬ邪悪さを檀上の黒ローブの男はまとっている。
「エルヴィアーヌ学園長の言っていた通り、冒険者というのは大変なんですよ~!すぐ死んじゃうんですよ~!本当に良いんですか~?冒険者なんか目指しちゃって?」
「貴様、さっきから何を言っている?やめないか!」
「うるさいなぁ。学園長は黙っていて下さいって言いましたよね~。2度目ですよ?」
「・・・っ!?」
黒ローブの男を静止しようとした学園長に、男が忠告めいた事を言いながら急接近したかと思うと、学園長の動きが止まった。
そしてそのまま崩れおちる学園長。
白いスーツの腹部には真っ赤な花が鮮やかに狂い咲き、黒ローブの男の手にはぽたぽたと血の雫が落ちるナイフが握られている。
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