20 / 62
第2章~学園動乱編~
狂乱の入学決戦
しおりを挟む
地に伏し白いスーツを赤く染める学園長。
慌てふためき叫ぶ者。講堂から出ようとする者。まだ様子を見るべく座っている者。新入生たちの行動は様々だった。
その光景をさも愉快なショーを楽しむような様子で檀上から眺める黒ローブの男。
「ナツヒ君。これは一体何なんだろう。」
「え?本当に刺した?本当に死んじゃっているのかな?」
「・・・。俺にもわからない。」
最後列に座っていたせいもあり、俺とエリスは割と冷静に状況を見ることができている。
しかし、左隣にいる男子生徒はあきらかに怯えている。
俺はとりあえず、座席後部にある出口の扉が開くかを確認する。
「駄目だ。後ろの扉もあかない。」
席に戻り2人に伝える。
「そっか、とりあえずは閉じ込められちゃっているって事だね。どうしようナツヒ君。」
「ナツヒさん・・・。僕たち入学式で殺されちゃうのかな・・。」
「・・・。」
そうだ。確定している事は、
①今日がオルニア学園の入学式だという事
②式中に不審者の乱入があり学園長が倒れている事
③黒ローブの男が「殺した。」と宣言している事
④講堂内の扉が開かない事。
この4つだ。
この材料からいくつか可能性が浮かび上がるが、まだ判断できる材料が少ない為断定する事ができない。従ってとるべき行動も決める事はできない。
「とりあえずまだ様子を見よう。どうせ扉は開かないんだ。」
「・・・うん。」
俺たちが様子を見ようと決めた頃には、黒ローブの男が「学園長を殺した。」と宣言した時よりも講堂内は落ち着きを取り戻していた。
いや、落ち着きを取り戻したというよりは、扉が開かない事を悟り諦めた事と、黒ローブの男が檀上で笑みを浮かべているのみで、更なる危害を加える様子が無いとわかったことにより警戒心が幾分か低まったという雰囲気だ。
「みなさ~~ん!!状況はわかって頂けましたか~~?今皆さんは閉じ込められていま~す!それに学園長も死んじゃっているみたいなので、ボクが代わりに入学式を進めてあげますね~!!」
再びざわつく講堂内。しかし、中にはちょっとしたイベントなのでは無いかと疑っているのか、隣の席同士で笑顔を見せつつ会話をしている者もいる。
俺にはまだ確証を得られないが、このまま黒ローブの男の話を聞いていれば、この状況の答えを導き出せるヒントを得られるはずだ。
「学園長が言っていた通り、冒険者っていうのは強くないと死んでしまうんです。強ければ富や名誉も得られるし英雄にだってなれます。・・・その裏でどんな卑怯な事をしていても、例え人を殺していても・・・。ずるいと思いませんか~~!?何かを奪っていても誰かを不幸にしていてもそれを封殺できる強さがあれば、正義として認められるなんて!」
なんだこいつは?いきなり何を言っているんだ。
「冒険者は強くないと死んでしまう。だから強くならなければいけない。強い事が正しい。強ければ何をしてもいい。冒険者のそんな傲慢な考えが僕はだいっきらいで~~~す!!・・・はぁ、少し話がそれてしまいましたね。でも冒険者が一般人よりも死にやすいのは事実です。」
それまではどこか道化じみた軽薄なオーラをまとっていた黒ローブの男だが、冒険者が大嫌いだという言葉を言い放った時には明確な敵意を感じた。そして少しの間の後に一転して落ち着いた様子に戻る。
「・・・こわいですよね?死ぬのは。・・・嫌ですよね?痛いのは。学園は厳しいみたいですよ?冒険者になったらもっと大変な事もあるみたいですよ?・・・でも安心してくださ~~~~い!!皆さんには今ここで死んでもらいまあぁぁ~~~~~っっす!!!!!!!もうこの先のことを憂う必要はありまっっっせ~~~~~~んん!!!!」
ぼそぼそっと喋ったかと思ったら、くるっと1回転して大きく両手を広げ高らかに宣言する黒ローブの男。そのローブの下の顔は満面の笑みが浮かんでいるだろう事が容易に想像できる。
「・・・!」
隣でエリスの息を飲む音が聞こえる。
まだ男の宣言している言葉の意味に現実感を抱けない様子の新入生たち。
「サモン!!ダーーーーーーーーークネッッッス!!!!!!」
黒ローブの男が呪文らしき詠唱をすると同時に、講堂内のあちこちから闇が浮かび上がる。
闇のもやの中から、異形の生物が湧き出てくる。
「キシャァ――!!!」
「きゃーーーー!!!!!」
「落ち着け!!」
「逃げろーーー!!!!」
異形の生物の威嚇の咆哮があちらこちらから鳴り響き、その声がきっかけとなり講堂内は狂騒に包まれる。
不快な声で鳴くその生物は頭があり胴体から手足が2本ずつ生えている。それだけをとれば人型と言えなくも無いが体は黒く硬質そうな光沢のある皮膚で覆われている。手足が人と比べて長く、手の先の爪は異様に長く鋭い。口は大きく割け牙がのぞいており目は赤く光っている。
ふとファンタジー世界にでてくるようなガーゴイルを連想するが、幸い翼は生えておらず飛ぶ気配はない。
だが、生で見るその姿は醜悪で本能的な恐怖心を煽ってくる。
隣ではエリスが一瞬光に包まれたかと思うと、入学式の時に装備していた革鎧と大剣を身につけている。
「ナツヒ君!戦うしか無さそうだね!」
「あぁ。そうみたいだな!」
俺もエリスにならいインベントリ内でセットしてある冒険者の服と打ち刀を装備する。
爽やかな風が吹き抜けるような音と共に、連なる光の輪に一瞬包まれ装備変更を終える。
「君は戦えるか?」
「う・・・うん!怖いけど頑張るよ!」
栗色の髪の男子生徒も装備を着替える。金属製の胸当てとすね当て、鎖かたびらも着込み、更には身の丈ほどもある大盾を装備している。
さすが盾役の家系だけある。これなら死ぬことはないだろう。
「ところで君名前は?」
「ぼ、僕はポポロ。ポポロ=ブークリエ。」
「俺はナツヒ、今さらだけどよろしく!しかし丈夫そうな装備だな。しっかり自分の身を守るんだ。ポポロ!死ぬなよ!」
戦闘中に名前を呼ぶ場面もある可能性を考慮し名前を聞いておく。
ポポロの胸当てを拳でとんとんっと叩き自分の命を優先して欲しいとだけ伝える。
他の新入生は俺たちのように装備を変えて戦おうとする者もいれば、いまだ制服姿のまま怯えているだけの者もいる。
「あ、あ、あ、テステス~。皆さ~~~ん!びっくりしましたか~~~~?今日会場内にいる新入生は確か324人だったかな?対してボクが召喚したモンスターは150体。2人で1体ほど倒せば君たちの勝ちですよ~~~!では皆さん頑張って下さいね~!!!」
狂騒の中マイクのような魔工製品を使い会場全体に話しかける黒ローブの男。
ご丁寧にも俺たち新入生の数とモンスターの数を教えたかと思うと、フードの下から覗かせる笑みを浮かべたまま手を振りながら闇の中へ消えていった。
「うぉぉぉーー!!!」
「いやぁぁーーー!!!!」
「シャアアァァァ!!!!!!!!」
「キシェエエエイイ!!!!」
会場は新入生らの雄たけびや悲鳴、モンスターたちの叫び声に包まれる。
――ここにオルニア学園新入生324人と異形のモンスター150体による決戦の火ぶたが切って落とされた。
――――――――――――――――――――――――
皆さんの応援のお陰で20話まで続ける事ができました。
お気に入りやコメントに応援。どれもが本当に執筆の力になっています!
いつもお読み頂きありがとうございます。
次回は戦闘シーン多めです。少しでもお楽しみ頂ければ嬉しいです!
梧桐 将臣
慌てふためき叫ぶ者。講堂から出ようとする者。まだ様子を見るべく座っている者。新入生たちの行動は様々だった。
その光景をさも愉快なショーを楽しむような様子で檀上から眺める黒ローブの男。
「ナツヒ君。これは一体何なんだろう。」
「え?本当に刺した?本当に死んじゃっているのかな?」
「・・・。俺にもわからない。」
最後列に座っていたせいもあり、俺とエリスは割と冷静に状況を見ることができている。
しかし、左隣にいる男子生徒はあきらかに怯えている。
俺はとりあえず、座席後部にある出口の扉が開くかを確認する。
「駄目だ。後ろの扉もあかない。」
席に戻り2人に伝える。
「そっか、とりあえずは閉じ込められちゃっているって事だね。どうしようナツヒ君。」
「ナツヒさん・・・。僕たち入学式で殺されちゃうのかな・・。」
「・・・。」
そうだ。確定している事は、
①今日がオルニア学園の入学式だという事
②式中に不審者の乱入があり学園長が倒れている事
③黒ローブの男が「殺した。」と宣言している事
④講堂内の扉が開かない事。
この4つだ。
この材料からいくつか可能性が浮かび上がるが、まだ判断できる材料が少ない為断定する事ができない。従ってとるべき行動も決める事はできない。
「とりあえずまだ様子を見よう。どうせ扉は開かないんだ。」
「・・・うん。」
俺たちが様子を見ようと決めた頃には、黒ローブの男が「学園長を殺した。」と宣言した時よりも講堂内は落ち着きを取り戻していた。
いや、落ち着きを取り戻したというよりは、扉が開かない事を悟り諦めた事と、黒ローブの男が檀上で笑みを浮かべているのみで、更なる危害を加える様子が無いとわかったことにより警戒心が幾分か低まったという雰囲気だ。
「みなさ~~ん!!状況はわかって頂けましたか~~?今皆さんは閉じ込められていま~す!それに学園長も死んじゃっているみたいなので、ボクが代わりに入学式を進めてあげますね~!!」
再びざわつく講堂内。しかし、中にはちょっとしたイベントなのでは無いかと疑っているのか、隣の席同士で笑顔を見せつつ会話をしている者もいる。
俺にはまだ確証を得られないが、このまま黒ローブの男の話を聞いていれば、この状況の答えを導き出せるヒントを得られるはずだ。
「学園長が言っていた通り、冒険者っていうのは強くないと死んでしまうんです。強ければ富や名誉も得られるし英雄にだってなれます。・・・その裏でどんな卑怯な事をしていても、例え人を殺していても・・・。ずるいと思いませんか~~!?何かを奪っていても誰かを不幸にしていてもそれを封殺できる強さがあれば、正義として認められるなんて!」
なんだこいつは?いきなり何を言っているんだ。
「冒険者は強くないと死んでしまう。だから強くならなければいけない。強い事が正しい。強ければ何をしてもいい。冒険者のそんな傲慢な考えが僕はだいっきらいで~~~す!!・・・はぁ、少し話がそれてしまいましたね。でも冒険者が一般人よりも死にやすいのは事実です。」
それまではどこか道化じみた軽薄なオーラをまとっていた黒ローブの男だが、冒険者が大嫌いだという言葉を言い放った時には明確な敵意を感じた。そして少しの間の後に一転して落ち着いた様子に戻る。
「・・・こわいですよね?死ぬのは。・・・嫌ですよね?痛いのは。学園は厳しいみたいですよ?冒険者になったらもっと大変な事もあるみたいですよ?・・・でも安心してくださ~~~~い!!皆さんには今ここで死んでもらいまあぁぁ~~~~~っっす!!!!!!!もうこの先のことを憂う必要はありまっっっせ~~~~~~んん!!!!」
ぼそぼそっと喋ったかと思ったら、くるっと1回転して大きく両手を広げ高らかに宣言する黒ローブの男。そのローブの下の顔は満面の笑みが浮かんでいるだろう事が容易に想像できる。
「・・・!」
隣でエリスの息を飲む音が聞こえる。
まだ男の宣言している言葉の意味に現実感を抱けない様子の新入生たち。
「サモン!!ダーーーーーーーーークネッッッス!!!!!!」
黒ローブの男が呪文らしき詠唱をすると同時に、講堂内のあちこちから闇が浮かび上がる。
闇のもやの中から、異形の生物が湧き出てくる。
「キシャァ――!!!」
「きゃーーーー!!!!!」
「落ち着け!!」
「逃げろーーー!!!!」
異形の生物の威嚇の咆哮があちらこちらから鳴り響き、その声がきっかけとなり講堂内は狂騒に包まれる。
不快な声で鳴くその生物は頭があり胴体から手足が2本ずつ生えている。それだけをとれば人型と言えなくも無いが体は黒く硬質そうな光沢のある皮膚で覆われている。手足が人と比べて長く、手の先の爪は異様に長く鋭い。口は大きく割け牙がのぞいており目は赤く光っている。
ふとファンタジー世界にでてくるようなガーゴイルを連想するが、幸い翼は生えておらず飛ぶ気配はない。
だが、生で見るその姿は醜悪で本能的な恐怖心を煽ってくる。
隣ではエリスが一瞬光に包まれたかと思うと、入学式の時に装備していた革鎧と大剣を身につけている。
「ナツヒ君!戦うしか無さそうだね!」
「あぁ。そうみたいだな!」
俺もエリスにならいインベントリ内でセットしてある冒険者の服と打ち刀を装備する。
爽やかな風が吹き抜けるような音と共に、連なる光の輪に一瞬包まれ装備変更を終える。
「君は戦えるか?」
「う・・・うん!怖いけど頑張るよ!」
栗色の髪の男子生徒も装備を着替える。金属製の胸当てとすね当て、鎖かたびらも着込み、更には身の丈ほどもある大盾を装備している。
さすが盾役の家系だけある。これなら死ぬことはないだろう。
「ところで君名前は?」
「ぼ、僕はポポロ。ポポロ=ブークリエ。」
「俺はナツヒ、今さらだけどよろしく!しかし丈夫そうな装備だな。しっかり自分の身を守るんだ。ポポロ!死ぬなよ!」
戦闘中に名前を呼ぶ場面もある可能性を考慮し名前を聞いておく。
ポポロの胸当てを拳でとんとんっと叩き自分の命を優先して欲しいとだけ伝える。
他の新入生は俺たちのように装備を変えて戦おうとする者もいれば、いまだ制服姿のまま怯えているだけの者もいる。
「あ、あ、あ、テステス~。皆さ~~~ん!びっくりしましたか~~~~?今日会場内にいる新入生は確か324人だったかな?対してボクが召喚したモンスターは150体。2人で1体ほど倒せば君たちの勝ちですよ~~~!では皆さん頑張って下さいね~!!!」
狂騒の中マイクのような魔工製品を使い会場全体に話しかける黒ローブの男。
ご丁寧にも俺たち新入生の数とモンスターの数を教えたかと思うと、フードの下から覗かせる笑みを浮かべたまま手を振りながら闇の中へ消えていった。
「うぉぉぉーー!!!」
「いやぁぁーーー!!!!」
「シャアアァァァ!!!!!!!!」
「キシェエエエイイ!!!!」
会場は新入生らの雄たけびや悲鳴、モンスターたちの叫び声に包まれる。
――ここにオルニア学園新入生324人と異形のモンスター150体による決戦の火ぶたが切って落とされた。
――――――――――――――――――――――――
皆さんの応援のお陰で20話まで続ける事ができました。
お気に入りやコメントに応援。どれもが本当に執筆の力になっています!
いつもお読み頂きありがとうございます。
次回は戦闘シーン多めです。少しでもお楽しみ頂ければ嬉しいです!
梧桐 将臣
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
最強無敗の少年は影を従え全てを制す
ユースケ
ファンタジー
不慮の事故により死んでしまった大学生のカズトは、異世界に転生した。
産まれ落ちた家は田舎に位置する辺境伯。
カズトもといリュートはその家系の長男として、日々貴族としての教養と常識を身に付けていく。
しかし彼の力は生まれながらにして最強。
そんな彼が巻き起こす騒動は、常識を越えたものばかりで……。
【コミカライズ決定】勇者学園の西園寺オスカー~実力を隠して勇者学園を満喫する俺、美人生徒会長に目をつけられたので最強ムーブをかましたい~
エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング2位獲得作品】
【第5回一二三書房Web小説大賞コミカライズ賞】
~ポルカコミックスでの漫画化(コミカライズ)決定!~
ゼルトル勇者学園に通う少年、西園寺オスカーはかなり変わっている。
学園で、教師をも上回るほどの実力を持っておきながらも、その実力を隠し、他の生徒と同様の、平均的な目立たない存在として振る舞うのだ。
何か実力を隠す特別な理由があるのか。
いや、彼はただ、「かっこよさそう」だから実力を隠す。
そんな中、隣の席の美少女セレナや、生徒会長のアリア、剣術教師であるレイヴンなどは、「西園寺オスカーは何かを隠している」というような疑念を抱き始めるのだった。
貴族出身の傲慢なクラスメイトに、彼と対峙することを選ぶ生徒会〈ガーディアンズ・オブ・ゼルトル〉、さらには魔王まで、西園寺オスカーの前に立ちはだかる。
オスカーはどうやって最強の力を手にしたのか。授業や試験ではどんなムーブをかますのか。彼の実力を知る者は現れるのか。
世界を揺るがす、最強中二病主人公の爆誕を見逃すな!
※小説家になろう、カクヨム、pixivにも投稿中。
防御力を下げる魔法しか使えなかった俺は勇者パーティから追放されたけど俺の魔法に強制脱衣の追加効果が発現したので世界中で畏怖の対象になりました
かにくくり
ファンタジー
魔法使いクサナギは国王の命により勇者パーティの一員として魔獣討伐の任務を続けていた。
しかし相手の防御力を下げる魔法しか使う事ができないクサナギは仲間達からお荷物扱いをされてパーティから追放されてしまう。
しかし勇者達は今までクサナギの魔法で魔物の防御力が下がっていたおかげで楽に戦えていたという事実に全く気付いていなかった。
勇者パーティが没落していく中、クサナギは追放された地で彼の本当の力を知る新たな仲間を加えて一大勢力を築いていく。
そして防御力を下げるだけだったクサナギの魔法はいつしか次のステップに進化していた。
相手の身に着けている物を強制的に剥ぎ取るという究極の魔法を習得したクサナギの前に立ち向かえる者は誰ひとりいなかった。
※小説家になろうにも掲載しています。
【完結】487222760年間女神様に仕えてきた俺は、そろそろ普通の異世界転生をしてもいいと思う
こすもすさんど(元:ムメイザクラ)
ファンタジー
異世界転生の女神様に四億年近くも仕えてきた、名も無きオリ主。
億千の異世界転生を繰り返してきた彼は、女神様に"休暇"と称して『普通の異世界転生がしたい』とお願いする。
彼の願いを聞き入れた女神様は、彼を無難な異世界へと送り出す。
四億年の経験知識と共に異世界へ降り立ったオリ主――『アヤト』は、自由気ままな転生者生活を満喫しようとするのだが、そんなぶっ壊れチートを持ったなろう系オリ主が平穏無事な"普通の異世界転生"など出来るはずもなく……?
道行く美少女ヒロイン達をスパルタ特訓で徹底的に鍛え上げ、邪魔する奴はただのパンチで滅殺抹殺一撃必殺、それも全ては"普通の異世界転生"をするために!
気が付けばヒロインが増え、気が付けば厄介事に巻き込まれる、テメーの頭はハッピーセットな、なろう系最強チーレム無双オリ主の明日はどっちだ!?
※小説家になろう、エブリスタ、ノベルアップ+にも掲載しております。
【超速爆速レベルアップ】~俺だけ入れるダンジョンはゴールドメタルスライムの狩り場でした~
シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
ダンジョンが出現し20年。
木崎賢吾、22歳は子どもの頃からダンジョンに憧れていた。
しかし、ダンジョンは最初に足を踏み入れた者の所有物となるため、もうこの世界にはどこを探しても未発見のダンジョンなどないと思われていた。
そんな矢先、バイト帰りに彼が目にしたものは――。
【自分だけのダンジョンを夢見ていた青年のレベリング冒険譚が今幕を開ける!】
どうも、命中率0%の最弱村人です 〜隠しダンジョンを周回してたらレベル∞になったので、種族進化して『半神』目指そうと思います〜
サイダーボウイ
ファンタジー
この世界では15歳になって成人を迎えると『天恵の儀式』でジョブを授かる。
〈村人〉のジョブを授かったティムは、勇者一行が訪れるのを待つ村で妹とともに仲良く暮らしていた。
だがちょっとした出来事をきっかけにティムは村から追放を言い渡され、モンスターが棲息する森へと放り出されてしまう。
〈村人〉の固有スキルは【命中率0%】というデメリットしかない最弱スキルのため、ティムはスライムすらまともに倒せない。
危うく死にかけたティムは森の中をさまよっているうちにある隠しダンジョンを発見する。
『【煌世主の意志】を感知しました。EXスキル【オートスキップ】が覚醒します』
いきなり現れたウィンドウに驚きつつもティムは試しに【オートスキップ】を使ってみることに。
すると、いつの間にか自分のレベルが∞になって……。
これは、やがて【種族の支配者(キング・オブ・オーバーロード)】と呼ばれる男が、最弱の村人から最強種族の『半神』へと至り、世界を救ってしまうお話である。
~最弱のスキルコレクター~ スキルを無限に獲得できるようになった元落ちこぼれは、レベル1のまま世界最強まで成り上がる
僧侶A
ファンタジー
沢山のスキルさえあれば、レベルが無くても最強になれる。
スキルは5つしか獲得できないのに、どのスキルも補正値は5%以下。
だからレベルを上げる以外に強くなる方法はない。
それなのにレベルが1から上がらない如月飛鳥は当然のように落ちこぼれた。
色々と試行錯誤をしたものの、強くなれる見込みがないため、探索者になるという目標を諦め一般人として生きる道を歩んでいた。
しかしある日、5つしか獲得できないはずのスキルをいくらでも獲得できることに気づく。
ここで如月飛鳥は考えた。いくらスキルの一つ一つが大したことが無くても、100個、200個と大量に集めたのならレベルを上げるのと同様に強くなれるのではないかと。
一つの光明を見出した主人公は、最強への道を一直線に突き進む。
土曜日以外は毎日投稿してます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる