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第2章~学園動乱編~
脳筋疑惑な美少女と冷静なおっさん
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ゴブリンは素手だが、3cmくらいはありそうなかぎ爪を振りかざし俺に向かってくる。スピードは遅く、身のこなしも大したことは無い。
だが念のため攻撃力を確かめておきたいので攻撃を一度受けてみたいとこだ。
「させないよ!」
すると何もできずにただ攻撃をくらってしまいそうな俺を助けるために、エリスが横から飛び出し、ゴブリンたちを大剣で一薙ぎにする。
続いて、明らかに戸惑った様子を見せる奥のこん棒持ちに目を向けるエリス。
こん棒持ちはくるっと向きを変え、すがすがしいほどの逃走劇を始めようとするが、エリスに一瞬で追いつかれ後ろからぶった切られる。こん棒持ちの目論見は失敗に終わった。
エリスが装備する短めのスカートは下着を隠すという機能を全く果たせていない。
今日は純白だ。今までで一番落ち着いてエリスのパンツを見ることができた。
今までは胸の大きさに目がいきがちだったが、お尻も割と大きめなのか下着で覆えている面積が少なめに感じた。
しかし、さすがにこの程度のモンスターだとエリスにかかれば余裕だな。
今日のクエストをこなす為にこの上無い頼もしさを覚える。
「こいつら大したことないね。ちゃちゃっとクエストクリアできちゃいそう!」
「あぁ、そうだな!エリスがいてくれて心強いよ。だけど次はちょっと俺に戦わせてくれないか?」
「えっ?もちろん良いけど大丈夫?」
俺のことを恐らくレベル1程度だと思っているエリスはやや心配そうな表情を見せる。
「やばくなったらエリスに助けてもらうからな!」
俺はにかっと笑いながら親指を立てるジェスチャーをエリスにしてみせた。
今回の戦闘でゴブリンにもレベル差が多少ある事と、エリス1人でも3匹程度なら充分に戦えることがわかった。
だが他にも少々確かめたいことがあるので洞窟に入り本格的にクエストを進める前に、一度ゴブリンたちと直接戦っておきたい。
目的地である東の洞窟へ歩みを進め、10分程歩くと小高い丘がありその中腹あたりにぽっかりと口を開けている洞窟の入り口を見つけた。
俺たちは洞窟の入り口を観察する為に茂みの陰に身を隠した。
息を潜めながら洞窟の入り口を観察する最中、エリスと自然と距離が近くなりふんわりと花のような爽やかで甘い香りが鼻孔をくすぐる。
洞窟の観察に集中しなければいけないのに、エリスと接近して意識が乱れてしまう。
「・・・ナツヒ君。」
「あぁ、あれが恐らくゴブリンたちの根城だろうな。」
努めて冷静な声を出しながら意識をリセットする。
「行くしかないね。先頭は私に任せて!」
エリスさんなかなかに脳筋だな。まぁそれも可愛いが。
俺が気になるのはあからさまな洞窟の入り口に見張りの1匹も立っていないこと。
さっきのゴブリンたちの動きを見るに、俺たち2人に気付いてすぐには襲ってこずに、何やら作戦を立てていたように見えた。
最終的には、こん棒持ちが指示役で素手の2匹が俺に向かってきた。
普通なら弱そうな女性を先に襲いそうなものだが、それに関しては仮説がいくつかある。
とにかく、やつらゴブリンは戦闘能力こそ低いものの、知能レベルはそれなりにあると考えた方が良い。
にもかかわらず洞窟の入り口に見張りが立っていないのは違和感を覚える。
「とりあえず様子を見てみたい。まだ時間もあるし一旦周囲を確認してみよう。」
「え?うん、わかった。」
え?の一言に『あんなに弱いゴブリンになんでそんな慎重になるの?』というような色を感じたが、とりあえず了承してくれるエリス。
目の前の小高い丘にある洞窟は、南側を向けてその入り口をあけており、俺とエリスは丘の入り口から300メートル程距離をとったまま丘の東側へ周る。
丘の南を起点に半時計周りに歩き、ちょうど真東へ差し掛かったころ何本か生えている木々の木陰にゴブリンの集団が見えた。
灌木の陰に身を潜めゴブリンたちの様子を伺う。
こん棒持ちが2匹と弓矢を持っている個体が1匹、それと錆びた剣に兜のようなものをかぶった個体が1匹の計4匹の集団だ。
さっきより数は多いが、レベルは剣装備の個体が5で残りは4。全員まとめて相手をしてもほぼノーダメージで倒せるだろう。
ゲギャギャと発している言葉の意味は全くわからないが、その様子から談笑しているような雰囲気を感じる。
「お、いたいた。次は俺にやらせてくれ!」
「うん、でも無理はしないでね。危ないと思ったらすぐ助けるからね。」
心の底から心配そうな目でエリスがこちらを真っすぐに見つめてくる。
憂いを帯びた表情も美しい。
「あぁ、ありがとう。でも大丈夫だと思う!んじゃちょっと行ってくる。」
調子に乗ってエリスにウィンクをして、ゴブリンの方へ向かう。エリスは俺のウィンクに対しては疑問符しか浮かんでいない表情を浮かべていた。
正直滑った感は否めないが、気にせずに俺のミッションを果たすことに集中する。
俺は立ち上がり街中を歩くような、ごく普通の速度で歩を進めゴブリンたちへ近づく。
するとこちらに気付いたゴブリンたちが何やら騒ぎだしている。ゴブリンたちの目線は俺だけでなく俺の後方にも向けられていたので、振り返るとエリスも灌木の陰から出てきており、距離をあけてはいるが俺の後をついてきていた。
エリスさんてっきり灌木の陰に隠れてくれていると思ったがついてきている。
俺のことを弱いと思っているが故に本当に心配なのだろう。
優しくて面倒見の良い人柄を感じると共に、天然もしくは脳筋なのかもしれないとも思う。
セオリーだと一応物陰に隠れとくよなと思いながらも、パーティを組んでの戦闘を行っていなかったらわからないこともあるだろうと思い直す。
ゲギャゲギャと騒ぐゴブリンたちはまた話がまとまったようで、弓矢持ちの1匹が矢を放ち、それと同時にこん棒持ちの2匹もこん棒を振りかざしながら走ってくる。狙いはまたしても俺だ。
「ナツヒ君!気をつけて!」
エリスの注意を促す声を聞きながら俺は半歩身を横にずらし矢を避ける。
矢の到達から少し遅れてこん棒持ちの2匹も俺を射程距離に捉え、自慢のこん棒を俺にたたきつけようとしてくる。
レベル11のステータスの中でも高い数値を誇る素早さを持つ俺にとっては、ゴブリンたちの攻撃速度はかなり遅く感じられ矢を避けるのは簡単だった。
こん棒も同じく避けることは簡単だが、あえて攻撃をくらってどれくらいのダメージを受けるか確かめておきたい。
ゴブリンたちの渾身の一撃が腹と胸のあたりに直撃し、太い木の塊が肉と骨を粉砕しようとする鈍い音が響き渡る。
だが念のため攻撃力を確かめておきたいので攻撃を一度受けてみたいとこだ。
「させないよ!」
すると何もできずにただ攻撃をくらってしまいそうな俺を助けるために、エリスが横から飛び出し、ゴブリンたちを大剣で一薙ぎにする。
続いて、明らかに戸惑った様子を見せる奥のこん棒持ちに目を向けるエリス。
こん棒持ちはくるっと向きを変え、すがすがしいほどの逃走劇を始めようとするが、エリスに一瞬で追いつかれ後ろからぶった切られる。こん棒持ちの目論見は失敗に終わった。
エリスが装備する短めのスカートは下着を隠すという機能を全く果たせていない。
今日は純白だ。今までで一番落ち着いてエリスのパンツを見ることができた。
今までは胸の大きさに目がいきがちだったが、お尻も割と大きめなのか下着で覆えている面積が少なめに感じた。
しかし、さすがにこの程度のモンスターだとエリスにかかれば余裕だな。
今日のクエストをこなす為にこの上無い頼もしさを覚える。
「こいつら大したことないね。ちゃちゃっとクエストクリアできちゃいそう!」
「あぁ、そうだな!エリスがいてくれて心強いよ。だけど次はちょっと俺に戦わせてくれないか?」
「えっ?もちろん良いけど大丈夫?」
俺のことを恐らくレベル1程度だと思っているエリスはやや心配そうな表情を見せる。
「やばくなったらエリスに助けてもらうからな!」
俺はにかっと笑いながら親指を立てるジェスチャーをエリスにしてみせた。
今回の戦闘でゴブリンにもレベル差が多少ある事と、エリス1人でも3匹程度なら充分に戦えることがわかった。
だが他にも少々確かめたいことがあるので洞窟に入り本格的にクエストを進める前に、一度ゴブリンたちと直接戦っておきたい。
目的地である東の洞窟へ歩みを進め、10分程歩くと小高い丘がありその中腹あたりにぽっかりと口を開けている洞窟の入り口を見つけた。
俺たちは洞窟の入り口を観察する為に茂みの陰に身を隠した。
息を潜めながら洞窟の入り口を観察する最中、エリスと自然と距離が近くなりふんわりと花のような爽やかで甘い香りが鼻孔をくすぐる。
洞窟の観察に集中しなければいけないのに、エリスと接近して意識が乱れてしまう。
「・・・ナツヒ君。」
「あぁ、あれが恐らくゴブリンたちの根城だろうな。」
努めて冷静な声を出しながら意識をリセットする。
「行くしかないね。先頭は私に任せて!」
エリスさんなかなかに脳筋だな。まぁそれも可愛いが。
俺が気になるのはあからさまな洞窟の入り口に見張りの1匹も立っていないこと。
さっきのゴブリンたちの動きを見るに、俺たち2人に気付いてすぐには襲ってこずに、何やら作戦を立てていたように見えた。
最終的には、こん棒持ちが指示役で素手の2匹が俺に向かってきた。
普通なら弱そうな女性を先に襲いそうなものだが、それに関しては仮説がいくつかある。
とにかく、やつらゴブリンは戦闘能力こそ低いものの、知能レベルはそれなりにあると考えた方が良い。
にもかかわらず洞窟の入り口に見張りが立っていないのは違和感を覚える。
「とりあえず様子を見てみたい。まだ時間もあるし一旦周囲を確認してみよう。」
「え?うん、わかった。」
え?の一言に『あんなに弱いゴブリンになんでそんな慎重になるの?』というような色を感じたが、とりあえず了承してくれるエリス。
目の前の小高い丘にある洞窟は、南側を向けてその入り口をあけており、俺とエリスは丘の入り口から300メートル程距離をとったまま丘の東側へ周る。
丘の南を起点に半時計周りに歩き、ちょうど真東へ差し掛かったころ何本か生えている木々の木陰にゴブリンの集団が見えた。
灌木の陰に身を潜めゴブリンたちの様子を伺う。
こん棒持ちが2匹と弓矢を持っている個体が1匹、それと錆びた剣に兜のようなものをかぶった個体が1匹の計4匹の集団だ。
さっきより数は多いが、レベルは剣装備の個体が5で残りは4。全員まとめて相手をしてもほぼノーダメージで倒せるだろう。
ゲギャギャと発している言葉の意味は全くわからないが、その様子から談笑しているような雰囲気を感じる。
「お、いたいた。次は俺にやらせてくれ!」
「うん、でも無理はしないでね。危ないと思ったらすぐ助けるからね。」
心の底から心配そうな目でエリスがこちらを真っすぐに見つめてくる。
憂いを帯びた表情も美しい。
「あぁ、ありがとう。でも大丈夫だと思う!んじゃちょっと行ってくる。」
調子に乗ってエリスにウィンクをして、ゴブリンの方へ向かう。エリスは俺のウィンクに対しては疑問符しか浮かんでいない表情を浮かべていた。
正直滑った感は否めないが、気にせずに俺のミッションを果たすことに集中する。
俺は立ち上がり街中を歩くような、ごく普通の速度で歩を進めゴブリンたちへ近づく。
するとこちらに気付いたゴブリンたちが何やら騒ぎだしている。ゴブリンたちの目線は俺だけでなく俺の後方にも向けられていたので、振り返るとエリスも灌木の陰から出てきており、距離をあけてはいるが俺の後をついてきていた。
エリスさんてっきり灌木の陰に隠れてくれていると思ったがついてきている。
俺のことを弱いと思っているが故に本当に心配なのだろう。
優しくて面倒見の良い人柄を感じると共に、天然もしくは脳筋なのかもしれないとも思う。
セオリーだと一応物陰に隠れとくよなと思いながらも、パーティを組んでの戦闘を行っていなかったらわからないこともあるだろうと思い直す。
ゲギャゲギャと騒ぐゴブリンたちはまた話がまとまったようで、弓矢持ちの1匹が矢を放ち、それと同時にこん棒持ちの2匹もこん棒を振りかざしながら走ってくる。狙いはまたしても俺だ。
「ナツヒ君!気をつけて!」
エリスの注意を促す声を聞きながら俺は半歩身を横にずらし矢を避ける。
矢の到達から少し遅れてこん棒持ちの2匹も俺を射程距離に捉え、自慢のこん棒を俺にたたきつけようとしてくる。
レベル11のステータスの中でも高い数値を誇る素早さを持つ俺にとっては、ゴブリンたちの攻撃速度はかなり遅く感じられ矢を避けるのは簡単だった。
こん棒も同じく避けることは簡単だが、あえて攻撃をくらってどれくらいのダメージを受けるか確かめておきたい。
ゴブリンたちの渾身の一撃が腹と胸のあたりに直撃し、太い木の塊が肉と骨を粉砕しようとする鈍い音が響き渡る。
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