42 / 62
第2章~学園動乱編~
色欲の宴と頑張るおっさん
しおりを挟む
ゲギャッ!ゲギャッ!という聞く者を不快にさせる声と「ん゛っ・・!ん゛っ!」という女性のうめき声、ぱんっぱんっと規則正しく肉と肉がぶつかり合う音。
その音は、俺たちが足を踏み入れた空間のほぼ真ん中から発せられている。
音の発信源は1人の人間女性と3匹のゴブリン。
女性は固い岩の地面に仰向けで寝かされており、衣服はほぼ無い状態で腰の細い部分にぼろ布がひっかかっているのみ。元々下半身を隠していたものなのか胸部を隠していたものなのかもわからない。
素肌は汚れにまみれ、汗なのかゴブリンの体液なのかも判別できないが妙に光を反射しており、周りにはゴブリン達が群がっている。
股の間を陣取る1匹は快楽のままに同じ動きを繰り返し、その度に女性はくぐもったうめき声を上げている。
もう1匹は胸部の柔らかく盛り上がり規則正しく揺れ波打つふたつの感触を、指先や舌で存分に堪能している。
更にもう1匹は己の欲望の塊で女性の口を塞ぎ、自由に声を発することすら奪っている。
「くっ・・・!」
アニメやラノベの世界では割とお決まりのはずで、知識もありある程度の想定をしていたがいざ目の当たりにすると、怒りとも哀しみとも言えない感情に頭が支配されそうになる。
目の前の光景が発する圧倒的に悲惨な現実が形をつくり、物理的な衝撃を持って頭を殴られたような感覚を覚える。
「・・・!!!」
大きく息を飲む音が聞こえ振り返るとエリスが口を抑え、目を背けていた。
無理もない。
色々な汚いものを見てきたり社会にすりきれ、感情が鈍くなり社畜を経たこの俺でも強烈な衝撃を覚えるこの光景。
いくら異世界の人間といえど、まだ冒険者見習いにも満たない16歳の少女では経験したことも無ければ想像だにしたこともない惨状だろう。
幸い目の前にいる3匹のゴブリンは快楽を貪ることに夢中でこちらに気付く様子は無い。
俺は瞬時に大広間全体を見渡す。
大広間には更に奥に繋がる通路が1つ。
更に壁際には木製だが頑丈そうな檻の牢屋のような部屋が数室あり、その奥には人影が見えるがここからだとはっきりとその姿形や人数までは把握できない。
ただ髪の長さや体型から女性である事は伺える。
俺たちの姿は恐らく見えているはずだが、特に騒いだりもしないのはゴブリン達に気付かれないようにする為か、抵抗する気力さえも失っているからか知る由もない。
捉えられている女性たち以外には、この大広間に人間は見当たらない。
生物と言えば色欲に狂った肉の宴を繰り広げる、大部屋中央のゴブリン3匹と哀れな贄と俺とエリスのみ。
この空間に他にゴブリンがいないとは言え、凌辱を続けるゴブリン達に騒ぎ立てられると奥に続く通路から増援が来ないとも限らない。
女性の尊厳をいわれのない悪意と色欲で理不尽に踏みにじられる光景を目の当たりにして、強い衝撃をうけているエリスの次の行動が読めない以上俺のとる行動はひとつだ。
――一3匹を一瞬で殲滅。
バチィッ!!!
女性の口に小汚い欲望を突っ込み快楽の絶頂に達しようとしているゴブリンの胴体に、掌底を叩き込む。
――体術アーツ【迅雷掌】
対象まで急接近し雷の力を纏った掌底を打ち込む技。
レベル11である俺のアーツを喰らい声を発する間も無く絶命するゴブリン。
突如現れ仲間の命を奪う闖入者である俺を視認するも、快楽をむさぼっていたゴブリン2匹は次のアクションを起こせないでいる。
その間抜けな姿を尻目に俺は刀を左後方に引き、身体を回転させながら真円を描くように水平に薙ぎ払う。
――刀アーツ【月車】
刀の軌跡は月のように鈍く光り、ゴブリン2匹の命を一刀のもとに奪い去る。
3匹のゴブリンは光の塵となり消え去り、目の前には凌辱の限りを尽くされたほぼ全裸の女性のみが横たわっていた。
「だ・・大丈夫ですか?」
特段コミュ障という訳では無いが、この状況でなんと声をかければ良いかがさすがにわからず、大丈夫な訳がないのに間抜けな事を聞いてしまう。
「あ・・・あ・・。うわーーーん!!!!」
女性は俺の顔を見てしばらく呆けていたが、徐々に状況を理解し始めたのか横たわったまま顔を覆い泣き始めてしまった。
女性が全裸という事もあり、どうしたらいいかわからずおろおろしているとエリスがかけつけてきた。
「もう大丈夫!もう大丈夫だから・・・。」
エリスは女性の上半身を起こし抱きしめながら言葉をかける。
ほぼ全裸の女性とエリスが抱きあう様を見ながら、ふと思いつきインベントリを確認する。
「う・・・。」
女性に何か着せようと思ったが、着せられるものは持っていなかった。
・・・そうだ!
できれば冒険者学校を卒業できるレベル11もあるという事実は、エリスにも伏せておきたかったがこの際しょうがない。
俺は【ユリダ武具店】で購入したレベル10以上から装備可能な花風羽織に着替えた。
そして今まで装備していたレベル1から装備可能な冒険者の服をエリスに渡す。
「エリス。これを着せてやってくれ。」
白を基調とした地味な冒険者の服から、鮮やかな赤の着流しに装備を変えた俺を見て一瞬何かを言いたそうな顔をしていたが、エリスは冒険者の服を俺から受け取るとほぼ全裸の女性に着させた。
女性もエリスの胸でひとしきり泣いた後に服を着た事もあり、少しずつ落ち着きを取り戻してきた様子だ。
「助けて頂きありがとうございます。」
「ううん。私は何もしてないから。それよりも早くここから逃げよう!それに他にも捕まっている人がいるよね?みんなで一緒に逃げよう。」
「・・・。」
エリスはクエスト本来の目的であるブローチを探す事はすっかり頭から抜けて、ここに囚われている女性を全員逃がそうとしている事だけを考えているようだ。
俺も賛成だ。クエストクリアを優先して目の前で悲惨な状況になっている人を放っておけるような考えは持ち合わせていない。
だが、エリスから脱出を提案された女性の表情が気になる。
「・・・です。」
「え?」
「無理なんです。みんなで逃げるのは。」
その音は、俺たちが足を踏み入れた空間のほぼ真ん中から発せられている。
音の発信源は1人の人間女性と3匹のゴブリン。
女性は固い岩の地面に仰向けで寝かされており、衣服はほぼ無い状態で腰の細い部分にぼろ布がひっかかっているのみ。元々下半身を隠していたものなのか胸部を隠していたものなのかもわからない。
素肌は汚れにまみれ、汗なのかゴブリンの体液なのかも判別できないが妙に光を反射しており、周りにはゴブリン達が群がっている。
股の間を陣取る1匹は快楽のままに同じ動きを繰り返し、その度に女性はくぐもったうめき声を上げている。
もう1匹は胸部の柔らかく盛り上がり規則正しく揺れ波打つふたつの感触を、指先や舌で存分に堪能している。
更にもう1匹は己の欲望の塊で女性の口を塞ぎ、自由に声を発することすら奪っている。
「くっ・・・!」
アニメやラノベの世界では割とお決まりのはずで、知識もありある程度の想定をしていたがいざ目の当たりにすると、怒りとも哀しみとも言えない感情に頭が支配されそうになる。
目の前の光景が発する圧倒的に悲惨な現実が形をつくり、物理的な衝撃を持って頭を殴られたような感覚を覚える。
「・・・!!!」
大きく息を飲む音が聞こえ振り返るとエリスが口を抑え、目を背けていた。
無理もない。
色々な汚いものを見てきたり社会にすりきれ、感情が鈍くなり社畜を経たこの俺でも強烈な衝撃を覚えるこの光景。
いくら異世界の人間といえど、まだ冒険者見習いにも満たない16歳の少女では経験したことも無ければ想像だにしたこともない惨状だろう。
幸い目の前にいる3匹のゴブリンは快楽を貪ることに夢中でこちらに気付く様子は無い。
俺は瞬時に大広間全体を見渡す。
大広間には更に奥に繋がる通路が1つ。
更に壁際には木製だが頑丈そうな檻の牢屋のような部屋が数室あり、その奥には人影が見えるがここからだとはっきりとその姿形や人数までは把握できない。
ただ髪の長さや体型から女性である事は伺える。
俺たちの姿は恐らく見えているはずだが、特に騒いだりもしないのはゴブリン達に気付かれないようにする為か、抵抗する気力さえも失っているからか知る由もない。
捉えられている女性たち以外には、この大広間に人間は見当たらない。
生物と言えば色欲に狂った肉の宴を繰り広げる、大部屋中央のゴブリン3匹と哀れな贄と俺とエリスのみ。
この空間に他にゴブリンがいないとは言え、凌辱を続けるゴブリン達に騒ぎ立てられると奥に続く通路から増援が来ないとも限らない。
女性の尊厳をいわれのない悪意と色欲で理不尽に踏みにじられる光景を目の当たりにして、強い衝撃をうけているエリスの次の行動が読めない以上俺のとる行動はひとつだ。
――一3匹を一瞬で殲滅。
バチィッ!!!
女性の口に小汚い欲望を突っ込み快楽の絶頂に達しようとしているゴブリンの胴体に、掌底を叩き込む。
――体術アーツ【迅雷掌】
対象まで急接近し雷の力を纏った掌底を打ち込む技。
レベル11である俺のアーツを喰らい声を発する間も無く絶命するゴブリン。
突如現れ仲間の命を奪う闖入者である俺を視認するも、快楽をむさぼっていたゴブリン2匹は次のアクションを起こせないでいる。
その間抜けな姿を尻目に俺は刀を左後方に引き、身体を回転させながら真円を描くように水平に薙ぎ払う。
――刀アーツ【月車】
刀の軌跡は月のように鈍く光り、ゴブリン2匹の命を一刀のもとに奪い去る。
3匹のゴブリンは光の塵となり消え去り、目の前には凌辱の限りを尽くされたほぼ全裸の女性のみが横たわっていた。
「だ・・大丈夫ですか?」
特段コミュ障という訳では無いが、この状況でなんと声をかければ良いかがさすがにわからず、大丈夫な訳がないのに間抜けな事を聞いてしまう。
「あ・・・あ・・。うわーーーん!!!!」
女性は俺の顔を見てしばらく呆けていたが、徐々に状況を理解し始めたのか横たわったまま顔を覆い泣き始めてしまった。
女性が全裸という事もあり、どうしたらいいかわからずおろおろしているとエリスがかけつけてきた。
「もう大丈夫!もう大丈夫だから・・・。」
エリスは女性の上半身を起こし抱きしめながら言葉をかける。
ほぼ全裸の女性とエリスが抱きあう様を見ながら、ふと思いつきインベントリを確認する。
「う・・・。」
女性に何か着せようと思ったが、着せられるものは持っていなかった。
・・・そうだ!
できれば冒険者学校を卒業できるレベル11もあるという事実は、エリスにも伏せておきたかったがこの際しょうがない。
俺は【ユリダ武具店】で購入したレベル10以上から装備可能な花風羽織に着替えた。
そして今まで装備していたレベル1から装備可能な冒険者の服をエリスに渡す。
「エリス。これを着せてやってくれ。」
白を基調とした地味な冒険者の服から、鮮やかな赤の着流しに装備を変えた俺を見て一瞬何かを言いたそうな顔をしていたが、エリスは冒険者の服を俺から受け取るとほぼ全裸の女性に着させた。
女性もエリスの胸でひとしきり泣いた後に服を着た事もあり、少しずつ落ち着きを取り戻してきた様子だ。
「助けて頂きありがとうございます。」
「ううん。私は何もしてないから。それよりも早くここから逃げよう!それに他にも捕まっている人がいるよね?みんなで一緒に逃げよう。」
「・・・。」
エリスはクエスト本来の目的であるブローチを探す事はすっかり頭から抜けて、ここに囚われている女性を全員逃がそうとしている事だけを考えているようだ。
俺も賛成だ。クエストクリアを優先して目の前で悲惨な状況になっている人を放っておけるような考えは持ち合わせていない。
だが、エリスから脱出を提案された女性の表情が気になる。
「・・・です。」
「え?」
「無理なんです。みんなで逃げるのは。」
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
最強無敗の少年は影を従え全てを制す
ユースケ
ファンタジー
不慮の事故により死んでしまった大学生のカズトは、異世界に転生した。
産まれ落ちた家は田舎に位置する辺境伯。
カズトもといリュートはその家系の長男として、日々貴族としての教養と常識を身に付けていく。
しかし彼の力は生まれながらにして最強。
そんな彼が巻き起こす騒動は、常識を越えたものばかりで……。
【コミカライズ決定】勇者学園の西園寺オスカー~実力を隠して勇者学園を満喫する俺、美人生徒会長に目をつけられたので最強ムーブをかましたい~
エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング2位獲得作品】
【第5回一二三書房Web小説大賞コミカライズ賞】
~ポルカコミックスでの漫画化(コミカライズ)決定!~
ゼルトル勇者学園に通う少年、西園寺オスカーはかなり変わっている。
学園で、教師をも上回るほどの実力を持っておきながらも、その実力を隠し、他の生徒と同様の、平均的な目立たない存在として振る舞うのだ。
何か実力を隠す特別な理由があるのか。
いや、彼はただ、「かっこよさそう」だから実力を隠す。
そんな中、隣の席の美少女セレナや、生徒会長のアリア、剣術教師であるレイヴンなどは、「西園寺オスカーは何かを隠している」というような疑念を抱き始めるのだった。
貴族出身の傲慢なクラスメイトに、彼と対峙することを選ぶ生徒会〈ガーディアンズ・オブ・ゼルトル〉、さらには魔王まで、西園寺オスカーの前に立ちはだかる。
オスカーはどうやって最強の力を手にしたのか。授業や試験ではどんなムーブをかますのか。彼の実力を知る者は現れるのか。
世界を揺るがす、最強中二病主人公の爆誕を見逃すな!
※小説家になろう、カクヨム、pixivにも投稿中。
防御力を下げる魔法しか使えなかった俺は勇者パーティから追放されたけど俺の魔法に強制脱衣の追加効果が発現したので世界中で畏怖の対象になりました
かにくくり
ファンタジー
魔法使いクサナギは国王の命により勇者パーティの一員として魔獣討伐の任務を続けていた。
しかし相手の防御力を下げる魔法しか使う事ができないクサナギは仲間達からお荷物扱いをされてパーティから追放されてしまう。
しかし勇者達は今までクサナギの魔法で魔物の防御力が下がっていたおかげで楽に戦えていたという事実に全く気付いていなかった。
勇者パーティが没落していく中、クサナギは追放された地で彼の本当の力を知る新たな仲間を加えて一大勢力を築いていく。
そして防御力を下げるだけだったクサナギの魔法はいつしか次のステップに進化していた。
相手の身に着けている物を強制的に剥ぎ取るという究極の魔法を習得したクサナギの前に立ち向かえる者は誰ひとりいなかった。
※小説家になろうにも掲載しています。
【完結】487222760年間女神様に仕えてきた俺は、そろそろ普通の異世界転生をしてもいいと思う
こすもすさんど(元:ムメイザクラ)
ファンタジー
異世界転生の女神様に四億年近くも仕えてきた、名も無きオリ主。
億千の異世界転生を繰り返してきた彼は、女神様に"休暇"と称して『普通の異世界転生がしたい』とお願いする。
彼の願いを聞き入れた女神様は、彼を無難な異世界へと送り出す。
四億年の経験知識と共に異世界へ降り立ったオリ主――『アヤト』は、自由気ままな転生者生活を満喫しようとするのだが、そんなぶっ壊れチートを持ったなろう系オリ主が平穏無事な"普通の異世界転生"など出来るはずもなく……?
道行く美少女ヒロイン達をスパルタ特訓で徹底的に鍛え上げ、邪魔する奴はただのパンチで滅殺抹殺一撃必殺、それも全ては"普通の異世界転生"をするために!
気が付けばヒロインが増え、気が付けば厄介事に巻き込まれる、テメーの頭はハッピーセットな、なろう系最強チーレム無双オリ主の明日はどっちだ!?
※小説家になろう、エブリスタ、ノベルアップ+にも掲載しております。
【超速爆速レベルアップ】~俺だけ入れるダンジョンはゴールドメタルスライムの狩り場でした~
シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
ダンジョンが出現し20年。
木崎賢吾、22歳は子どもの頃からダンジョンに憧れていた。
しかし、ダンジョンは最初に足を踏み入れた者の所有物となるため、もうこの世界にはどこを探しても未発見のダンジョンなどないと思われていた。
そんな矢先、バイト帰りに彼が目にしたものは――。
【自分だけのダンジョンを夢見ていた青年のレベリング冒険譚が今幕を開ける!】
どうも、命中率0%の最弱村人です 〜隠しダンジョンを周回してたらレベル∞になったので、種族進化して『半神』目指そうと思います〜
サイダーボウイ
ファンタジー
この世界では15歳になって成人を迎えると『天恵の儀式』でジョブを授かる。
〈村人〉のジョブを授かったティムは、勇者一行が訪れるのを待つ村で妹とともに仲良く暮らしていた。
だがちょっとした出来事をきっかけにティムは村から追放を言い渡され、モンスターが棲息する森へと放り出されてしまう。
〈村人〉の固有スキルは【命中率0%】というデメリットしかない最弱スキルのため、ティムはスライムすらまともに倒せない。
危うく死にかけたティムは森の中をさまよっているうちにある隠しダンジョンを発見する。
『【煌世主の意志】を感知しました。EXスキル【オートスキップ】が覚醒します』
いきなり現れたウィンドウに驚きつつもティムは試しに【オートスキップ】を使ってみることに。
すると、いつの間にか自分のレベルが∞になって……。
これは、やがて【種族の支配者(キング・オブ・オーバーロード)】と呼ばれる男が、最弱の村人から最強種族の『半神』へと至り、世界を救ってしまうお話である。
~最弱のスキルコレクター~ スキルを無限に獲得できるようになった元落ちこぼれは、レベル1のまま世界最強まで成り上がる
僧侶A
ファンタジー
沢山のスキルさえあれば、レベルが無くても最強になれる。
スキルは5つしか獲得できないのに、どのスキルも補正値は5%以下。
だからレベルを上げる以外に強くなる方法はない。
それなのにレベルが1から上がらない如月飛鳥は当然のように落ちこぼれた。
色々と試行錯誤をしたものの、強くなれる見込みがないため、探索者になるという目標を諦め一般人として生きる道を歩んでいた。
しかしある日、5つしか獲得できないはずのスキルをいくらでも獲得できることに気づく。
ここで如月飛鳥は考えた。いくらスキルの一つ一つが大したことが無くても、100個、200個と大量に集めたのならレベルを上げるのと同様に強くなれるのではないかと。
一つの光明を見出した主人公は、最強への道を一直線に突き進む。
土曜日以外は毎日投稿してます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる