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第2章~学園動乱編~
飛翔する燕とつきつけられた現実
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クエストクリア時や、レベルアップ時にシステムコールのように響くガイア様の声。
戦闘の最中に聞く事は無いと思っていたのでやや驚いたが、それよりも新アーツの獲得という事実のみに意識を向ける。
どんな技かはわからないが、この戦闘中の攻防や俺の動きによって得られたものだと考えていいだろう。
この戦闘の均衡を崩し、ボスを倒す為の突破口になる可能性に賭けたい。
アーツを使うタイミングを伺いながら攻防を繰り返していると、ホブゴブリン・ザ・スウィンドラーが言葉を投げかけてくる。
「勇敢ナル人間ヨ!モウ終ワリニシナイカ!?コノママデハドチラカガ死ヌ。」
攻撃の手を緩めぬまま、停戦の提案をしてくる偽りの王。
「悪いけど俺は負ける気がないね!ここで必ずお前を殺す!」
「グッ!!ナントイウ人間ダ!ナラバ俺ハモウ人間ノ女ヲ襲ワナイト誓ウ!ダカラミノガシテクレナイダロウカ!?」
「誰が詐欺師の言葉を信じると思う?」
斬撃と火の玉を繰り出しながら命乞いを始めるホブゴブリン・ザ・スウィンドラー。
「俺ハ、シャーマンカラコノ魔法ノチカラヲ授カッタ!ヤツノ覚悟ニコタエルタメニモ、コノチカラヲモッテホブゴブリンノ国ニ戻リ、堂々ト自分ノチカラデノシアガル!」
なるほど・・・。いかにもそれっぽいことを言ってくる。
だがこの程度で詐欺師とはな。
所詮レベル10ということか。
この程度の嘘や欺瞞は、日本の社会で嫌というほど見てきた。
騙そうとした相手が悪かったと同情せざるを得ない。
エリスを初め異世界の人間なら騙せたかもしれないが、あいにく俺は日本で社畜という修羅の道を歩んできた。
俺を騙すにはまだまだレベルが足りない。
「そうか。本当にもう人間を襲わないんだな?」
「ア、アァ!本当ダ!オレハホブゴブリントシテ真ッ当ニ生キル!」
真っ当なホブゴブリンというのが俺にはわからないが、こいつが嘘をついていようといなかろうと俺のとる行動は決まっている。
「・・・ならば、今回は見逃そう!」
「本当カ!!」
顔に喜びの色を浮かべ攻撃の手を緩めるホブゴブリン・ザ・スウィンドラー。
俺はここを好機とみて、新アーツ【青嵐飛燕】を繰り出そうとする。
アーツとして覚えたからだろうか。
技を出そうと思っただけで、今まで何回も繰り返した事があるかのように体が勝手に動きだす。
ボスに接近し、左下段から右中段へ斜めの斬撃。
返す刀で右中段から左上段へと斜めに二の太刀。
そして三の太刀で下段から天へと駆け昇る跳躍しながらの一閃。
一瞬のうちに三連撃を喰らわせ、跳躍の勢いそのままに空中からボスを見下ろす。
「グハアアァァァァッッ!!汚イゾ人間メ!!!」
おあいにく俺は聖人では無いし、勇者でも無い。
ゲームやアニメが好きな社畜を経て異世界に転移しただけのおっさんだ。
英雄に憧れてはいるが、己の肉欲の為に女性の尊厳を奪うような輩に持ち合わせる優しさはもっていない。
幸いこの場にはエリスもいないし、アーツを使うチャンスを作るための自身の行動に何ら恥じる気持ちも湧いてはこない。
口汚く罵るホブゴブリン・ザ・スウィンドラーのHPは残り2割程度。
――このまま削りきる!
早くこいつを倒しエリスを助けにいかなければいけない。
こいつを倒せたとしても、エリスが集団で体を弄ばれ蹂躙の限りを尽くされてしまってはとてもこの戦いは勝利とは言えない。
冒険者になる事を諦めてしまうかもしれないし、純粋無垢で真っすぐなエリスのことだ、傷の大きさに耐えられず引きこもってしまったり、最悪自ら命を絶ってしまう事だってありえるだろう。
いずれにせよ今後のエリスの未来には大きな影を落としてしまうことは想像に難くない。
ボスはそんな俺の憂慮に気付くこともなく、空中で方向転換ができない俺を狙いうつように獰猛な笑みを浮かべながら杖を向けてくる。
杖の先端にあるドクロから、大きな火の玉を放つ。
――しまった!
新アーツをぶっつけ本番で使ったツケが回ってきた。
高速の3連撃は確かに強力だったが、最後の1撃が跳躍を伴い空中で滞空時間があると知っていたら、迎撃の手段がある敵に対してうかつには使わなかっただろう。
眼下に巨大な火の玉が迫りつつあるその時、突如風が吹くのを感じた。
その風は俺の身体を優しく纏い、全身を風のヴェールで包み込む。
――なんだこの風は?
いや今は考えてもしょうがない。
風のささやきに耳を傾け、身体を風と同化する感覚を覚える。
火の玉が放つ熱風を感じ、灼熱に飲み込まれようとした時俺は宙を蹴った。
自身が吹きすさぶ疾風となったように、空中での方向転換に成功し火の玉を無傷で避ける。
自分の身体の重さを置き去りにし高速でボスに斬撃と打撃を繰り返し叩き込む。
ボスの苦し紛れな片手剣による反撃もスローモーションに見え、ボスが一振りする間に2回の斬撃を胴に加え、1回の飛び膝蹴りを顎に喰らわせる。
片手剣・腕の振り回し・火の玉、ボスの全ての攻撃が、いよいよ俺を捉えられなくなる。
「クソガアァァアァァーーーーー!!!!!――!!!――――――!!!―――!――!!!」
怒りの咆哮の後何かを叫んでいたが、もはや俺の耳には届かない。
俺は敵を屠るためだけの暴風と化す。
青葉を揺らす初夏の嵐をものともせず、自由自在に風の中を飛び回る燕のように、上下左右立体的に高速で吹きすさぶ。
そしてとどめの一撃を加えようと、首を切り裂こうとしたその時ホブゴブリン・ザ・スウィンドラーと確かに目があった。
その目には恐怖の色と共に生への渇望が強く浮かんでいた。
こんなやつでも生きたいという想いは一緒なのだと命の重みを感じたが、俺は躊躇することなく刀を振り抜く。
着地し偽りの王に向き直る。
“偽りの王”ホブゴブリン・ザ・スウィンドラーは、最後に一度笑みを浮かべたかと思うと黒い光を放つ、そしてその光が収束したのち光の粒となって爆散――
――その光の粒の色は、生前の邪悪さを象徴するような黒き光を放っていた。
やった。レベル8のゴブリンシャーマンと、その力を呑み込んだ呪われた杖を手にしたレベル10のゴブリン・ザ・スウィンドラーを倒す事ができた。
レベル11で俺の方が格上とは言え、金星を上げたと言えるだろう。
エリスの助太刀がなかったら逆に俺が倒れていた可能性もあるが。
エリスには感謝してもしきれない。
――そうだ!エリスだ!このままボス討伐の余韻に浸っていたいところだが、すぐにエリスを助けにいかなければいけない。
極限まで集中力を高め、脳内の時間を凝縮していた為に一体どれくらいの時間が経ったかがわからない。
恐らくレベル7のエリスが、レベル6のゴブリンリーダーを初めとした18匹のゴブリンの集団を食い止められる時間は、せいぜい数分程度だろう。
やつらの習性やエリスに対する色欲にまみれた視線を考えると、殺される可能性は低いだろうが、抵抗する力も無くなるくらいまで打ちのめされた後に起きることは、とても受け入れ難いものだ。
焦燥に駆られながらも、俺は身体に風を纏わせたまま洞窟内を吹き抜ける一陣の風となり、エリスの元へと向かう。
先ほどまでジャスリーンが3匹のゴブリンに凌辱されていた、大広間の真ん中にエリスがいる。
――「遅いよ、ナツヒ君・・・。」
エリスの声が俺の耳朶をうつ。
戦闘の最中に聞く事は無いと思っていたのでやや驚いたが、それよりも新アーツの獲得という事実のみに意識を向ける。
どんな技かはわからないが、この戦闘中の攻防や俺の動きによって得られたものだと考えていいだろう。
この戦闘の均衡を崩し、ボスを倒す為の突破口になる可能性に賭けたい。
アーツを使うタイミングを伺いながら攻防を繰り返していると、ホブゴブリン・ザ・スウィンドラーが言葉を投げかけてくる。
「勇敢ナル人間ヨ!モウ終ワリニシナイカ!?コノママデハドチラカガ死ヌ。」
攻撃の手を緩めぬまま、停戦の提案をしてくる偽りの王。
「悪いけど俺は負ける気がないね!ここで必ずお前を殺す!」
「グッ!!ナントイウ人間ダ!ナラバ俺ハモウ人間ノ女ヲ襲ワナイト誓ウ!ダカラミノガシテクレナイダロウカ!?」
「誰が詐欺師の言葉を信じると思う?」
斬撃と火の玉を繰り出しながら命乞いを始めるホブゴブリン・ザ・スウィンドラー。
「俺ハ、シャーマンカラコノ魔法ノチカラヲ授カッタ!ヤツノ覚悟ニコタエルタメニモ、コノチカラヲモッテホブゴブリンノ国ニ戻リ、堂々ト自分ノチカラデノシアガル!」
なるほど・・・。いかにもそれっぽいことを言ってくる。
だがこの程度で詐欺師とはな。
所詮レベル10ということか。
この程度の嘘や欺瞞は、日本の社会で嫌というほど見てきた。
騙そうとした相手が悪かったと同情せざるを得ない。
エリスを初め異世界の人間なら騙せたかもしれないが、あいにく俺は日本で社畜という修羅の道を歩んできた。
俺を騙すにはまだまだレベルが足りない。
「そうか。本当にもう人間を襲わないんだな?」
「ア、アァ!本当ダ!オレハホブゴブリントシテ真ッ当ニ生キル!」
真っ当なホブゴブリンというのが俺にはわからないが、こいつが嘘をついていようといなかろうと俺のとる行動は決まっている。
「・・・ならば、今回は見逃そう!」
「本当カ!!」
顔に喜びの色を浮かべ攻撃の手を緩めるホブゴブリン・ザ・スウィンドラー。
俺はここを好機とみて、新アーツ【青嵐飛燕】を繰り出そうとする。
アーツとして覚えたからだろうか。
技を出そうと思っただけで、今まで何回も繰り返した事があるかのように体が勝手に動きだす。
ボスに接近し、左下段から右中段へ斜めの斬撃。
返す刀で右中段から左上段へと斜めに二の太刀。
そして三の太刀で下段から天へと駆け昇る跳躍しながらの一閃。
一瞬のうちに三連撃を喰らわせ、跳躍の勢いそのままに空中からボスを見下ろす。
「グハアアァァァァッッ!!汚イゾ人間メ!!!」
おあいにく俺は聖人では無いし、勇者でも無い。
ゲームやアニメが好きな社畜を経て異世界に転移しただけのおっさんだ。
英雄に憧れてはいるが、己の肉欲の為に女性の尊厳を奪うような輩に持ち合わせる優しさはもっていない。
幸いこの場にはエリスもいないし、アーツを使うチャンスを作るための自身の行動に何ら恥じる気持ちも湧いてはこない。
口汚く罵るホブゴブリン・ザ・スウィンドラーのHPは残り2割程度。
――このまま削りきる!
早くこいつを倒しエリスを助けにいかなければいけない。
こいつを倒せたとしても、エリスが集団で体を弄ばれ蹂躙の限りを尽くされてしまってはとてもこの戦いは勝利とは言えない。
冒険者になる事を諦めてしまうかもしれないし、純粋無垢で真っすぐなエリスのことだ、傷の大きさに耐えられず引きこもってしまったり、最悪自ら命を絶ってしまう事だってありえるだろう。
いずれにせよ今後のエリスの未来には大きな影を落としてしまうことは想像に難くない。
ボスはそんな俺の憂慮に気付くこともなく、空中で方向転換ができない俺を狙いうつように獰猛な笑みを浮かべながら杖を向けてくる。
杖の先端にあるドクロから、大きな火の玉を放つ。
――しまった!
新アーツをぶっつけ本番で使ったツケが回ってきた。
高速の3連撃は確かに強力だったが、最後の1撃が跳躍を伴い空中で滞空時間があると知っていたら、迎撃の手段がある敵に対してうかつには使わなかっただろう。
眼下に巨大な火の玉が迫りつつあるその時、突如風が吹くのを感じた。
その風は俺の身体を優しく纏い、全身を風のヴェールで包み込む。
――なんだこの風は?
いや今は考えてもしょうがない。
風のささやきに耳を傾け、身体を風と同化する感覚を覚える。
火の玉が放つ熱風を感じ、灼熱に飲み込まれようとした時俺は宙を蹴った。
自身が吹きすさぶ疾風となったように、空中での方向転換に成功し火の玉を無傷で避ける。
自分の身体の重さを置き去りにし高速でボスに斬撃と打撃を繰り返し叩き込む。
ボスの苦し紛れな片手剣による反撃もスローモーションに見え、ボスが一振りする間に2回の斬撃を胴に加え、1回の飛び膝蹴りを顎に喰らわせる。
片手剣・腕の振り回し・火の玉、ボスの全ての攻撃が、いよいよ俺を捉えられなくなる。
「クソガアァァアァァーーーーー!!!!!――!!!――――――!!!―――!――!!!」
怒りの咆哮の後何かを叫んでいたが、もはや俺の耳には届かない。
俺は敵を屠るためだけの暴風と化す。
青葉を揺らす初夏の嵐をものともせず、自由自在に風の中を飛び回る燕のように、上下左右立体的に高速で吹きすさぶ。
そしてとどめの一撃を加えようと、首を切り裂こうとしたその時ホブゴブリン・ザ・スウィンドラーと確かに目があった。
その目には恐怖の色と共に生への渇望が強く浮かんでいた。
こんなやつでも生きたいという想いは一緒なのだと命の重みを感じたが、俺は躊躇することなく刀を振り抜く。
着地し偽りの王に向き直る。
“偽りの王”ホブゴブリン・ザ・スウィンドラーは、最後に一度笑みを浮かべたかと思うと黒い光を放つ、そしてその光が収束したのち光の粒となって爆散――
――その光の粒の色は、生前の邪悪さを象徴するような黒き光を放っていた。
やった。レベル8のゴブリンシャーマンと、その力を呑み込んだ呪われた杖を手にしたレベル10のゴブリン・ザ・スウィンドラーを倒す事ができた。
レベル11で俺の方が格上とは言え、金星を上げたと言えるだろう。
エリスの助太刀がなかったら逆に俺が倒れていた可能性もあるが。
エリスには感謝してもしきれない。
――そうだ!エリスだ!このままボス討伐の余韻に浸っていたいところだが、すぐにエリスを助けにいかなければいけない。
極限まで集中力を高め、脳内の時間を凝縮していた為に一体どれくらいの時間が経ったかがわからない。
恐らくレベル7のエリスが、レベル6のゴブリンリーダーを初めとした18匹のゴブリンの集団を食い止められる時間は、せいぜい数分程度だろう。
やつらの習性やエリスに対する色欲にまみれた視線を考えると、殺される可能性は低いだろうが、抵抗する力も無くなるくらいまで打ちのめされた後に起きることは、とても受け入れ難いものだ。
焦燥に駆られながらも、俺は身体に風を纏わせたまま洞窟内を吹き抜ける一陣の風となり、エリスの元へと向かう。
先ほどまでジャスリーンが3匹のゴブリンに凌辱されていた、大広間の真ん中にエリスがいる。
――「遅いよ、ナツヒ君・・・。」
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