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第13話 里長の操言士と初めての恋情
5.相思(上)
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まずいタイミングでのぞきのような行為をしたのはこちらなのだ。ユルゲンが謝る理由などないので、彼に謝罪をさせてしまっていることがとても申し訳なかった。
「動物型から人型に戻る練習をしていたんだ。どうやらうまく変化しないと、素っ裸の状態で人型になっちまうんでな」
「すっ、ぱだか、って……」
「紅雷や最美はわけない顔で変化しているが、実は簡単なことじゃないらしい。メヒュラになった自分の身体に慣れるまで、もうしばらく時間がかかりそうだ」
「す、すみません。私、お邪魔でしたね」
「いや、構わない。何か用があったのか」
紀更がこれ以上恥ずかしがらないでいいように、ユルゲンはなるべく平然と会話をする。
「あの……」
紀更はのそりと立ち上がり、口を開こうとした。しかし、それまで塔の壁にあったはずの客室のドアがすべて消えていることにふと気付き、仰天した。
「ドアっ……え、ドアが!」
狼狽する紀更の視線の先、塔の中と外を隔てているはずの丸くゆったりとカーブした壁に視線を向けて、ユルゲンも目を見開いた。
「おい、嘘だろ」
いつも冷静なユルゲンも、目と鼻の先で起きた異変にはさすがに動揺する。
けれども驚くべき事象は、ドアが消えたことだけではなかった。二人が見ている目の前で石の壁に彫られたような線が入り、石が色を変えて、新たな紺色のドアと化したのだ。
「えっ、ええ!? なんでっ!?」
ユルゲンの裸の映像は、紀更の頭の中から一気に吹き飛んだ。それよりもいま目の前で、石から鉄製のようなドアへと変化した塔の壁の不思議な光景に驚きを隠せない。
「これは開けろ、ってことなんだろうな」
ユルゲンは紀更に背を向けると、新しく出現したドアのドアノブに手をかける。客室につながるドアよりも、それはほんの少し重かった。
「螺旋階段か」
紺色のドアの向こうは、一辺が三メイほどの四角い空間だった。窓はなく、黒っぽい壁が高く上まで伸びていて全体的に暗い。その部屋の中央には手すりのついた螺旋階段が上に向かって続いている。
「もう……なんなんですかね、この塔」
驚かされたことに少し怒りを覚えて、紀更はユルゲンの背後から暗い部屋をのぞき込んだ。塔の主は、ここを訪れた客を驚かせて楽しんでいるような気さえする。
「わかりやすいじゃねぇか。来い、ってことだろ」
ユルゲンは紀更に振り返って、口元だけで笑ってみせた。
驚きはしたが危険には感じなかったのだろう。ユルゲンは臆することなく螺旋階段を上り始めた。その背中を紀更は追う。すると紺色のドアは静かに閉まった。
――とんとん、とんとん。
階段を上る二人の足音が暗い空間に響く。燭台や明灯器は見当たらないが、はるか頭上からうっすらと光が注ぎ込んでいるのか、足元もお互いの姿もある程度見えるのがとても不思議だ。
「目が回りそうです」
「もう少しだ。意外とゴールは近いぞ」
紀更の息が切れる前に、ユルゲンの足が止まる。螺旋階段の終わりは狭い踊り場になっており、開けろと言わんばかりにドアがあった。そのドアをユルゲンは躊躇なく開ける。
ドアの向こうは赤褐色の木片が並べられてできた床に、縦格子の白い金属の手すりで囲われたバルコニーだった。
夏の午後の生ぬるい風がぶわっと螺旋階段の空間の中に吹き込んでくる。その風を真向かいに受けながら二人はバルコニーに出た。
「すげぇな。オリノス湾が一望できる」
塔の壁を背にして、バルコニーはやや西寄りの北側に開けていた。螺旋階段で上昇した以上の高さにあるようで、空がとても近い。前方のンディフ半島がほぼすべて視界に収まる一方で、眼下に広がるオリノス湾は右手に向かって果てしなく伸びている。いったいどこまで続いているのだろうか。広すぎるその海面は、遠目に見てもはっきりとわかるほどに日光が当たってキラキラと輝いていた。左手には眩しくて直視できない太陽と、山の峯が薄ぼんやりと見える。方角からして、大陸中央北部にあるキアシュ山脈だろう。
ンディフ墓地から眺めた景色にも感動したが、いま目の前に広がる絶景は矮小な人間にはあまりにも贅沢すぎる気がした。
「やっぱり、サーディアにあった始海の塔と似ていますね」
紀更はぽつりと呟く。
前回もこんな風に、どうやってつながっているのか不明だが外の景色を一望できるバルコニーへと導かれた。あの時は夜だったが今はまだ明るい。少し西に傾いた太陽の光が目に入り、眩しさで思わず目が細くなる。
「きれい……それに、すごく広い」
胸元より少し高い手すりを掴み、紀更はオリノス湾をぼんやりと見つめた。その隣にユルゲンも同じく海を臨むようにして立つ。
「のどかだな。ここが異国だってことを忘れそうだ」
「そうですね」
自分たちはいま、オリジーアではなくセカンディアの領土にいる。かつて四度もの戦争を繰り広げ、憎み傷つけ合った国の地に。こんなにものんきに、誰にも知られることなくひっそりと。
少し強い風が吹いて、ユルゲンの髪と紀更のスカートを揺らす。さすがにこのバルコニーは高すぎるのか、近くを飛ぶ鳥もいない。白い雲に手が届きそうで、思わずこの手を伸ばしてしまいたくなる。
しばらく、二人はただ黙って雄大な光景を鑑賞していた。
「何か用があったんだろ」
切り出したのはユルゲンだった。遠くを見つめたまま紀更に尋ねる。
「あの」
ユルゲンの素っ裸や、消えたり現れたりした壁のドアにこの絶景と、この短時間で驚くべきものを連続で見続けたせいでうっかり忘れかけていたが、彼に伝えたいことがあって客室を訪ねたのだ。そのことを思い出して、紀更の心臓は緊張できゅっと締まった。
「私……」
何から言おう。
言いたいこと、聞いてほしいこと、伝えたいこと、知ってほしいこと。
この先もあんな風に怪魔やピラーオルドと戦って、いつか自分が死んでしまう前に。誰よりも勇敢で、何が相手でも恐れずに戦うユルゲンが、万が一にでも死んでいなくなってしまう前に。
――後悔しないように、言えることは言えるうちに……全部伝えておかなきゃいけないんだ、って思ったんです。
紅雷の言葉が紀更の背中を押す。
「ユルゲンさんが無事でよかったです、本当に」
「ああ、悪いな、迷惑かけて。あの時は王黎を守るので必死だったが、紀更の方は紅雷が守ったってな。俺の方こそ、護衛対象の操言士が二人とも無事でよかったよ」
(違う……)
そうじゃないの。迷惑とか護衛とか、そういう表面的な役割の話じゃないの。
紀更は一抹のもどかしさを抱えた。言いたいことはきちんとあるはずなのに、うまくまとまってくれない。なんて言葉で伝えたらいいのか、もっと考えておくべきだった。
それでも、いまこの機会を逃したら「次」はないかもしれない。紀更はまとまっていないのを承知で続けた。
「ユルゲンさんがこのまま目を覚まさなかったらって考えたら、とても怖かったです」
独りになってしまうと思った。独りはいやだと思った。
孤独で、誰からも無関心に扱われて、生きているのに生きていないよう。
ほかの誰かではなくあなたがいてくれないと、私は独りになってしまう。そう思った。
「胸が痛むんです。ユルゲンさんがいなくなったらって考えると……私は寂しい。怖くて、とても寂しくて痛い……泣いてしまいそうなんです」
紀更は身体を九十度回転させて、まっすぐにユルゲンを見つめた。ユルゲンはそんな紀更にあえて視線を向けないようにしており、まだ遠くの海を見つめている。
「ユルゲンさん、どうして護衛依頼を引き受けてくれたんですか。命の危険を冒してまで、どうして一緒にいてくれるんですか。仕事だから……ですか」
それはカルディッシュ城下町で口にした疑問だった。けれど紀更は、その疑問をユルゲンに投げつけてからこれは違うと思った。この疑問の答えを知りたいのではない。ユルゲンに伝えたいのは、こんな問い詰めるような言葉ではない。
「理由を知ってどうするんだ」
いつになく冷たく、どこか拒絶を含んだユルゲンの声に紀更の身体は強張った。硬くなった喉からすぐに出せる言葉がなくて、懸命に頭をはたらかせる。
一方、そんな紀更を横目で見やるユルゲンは決して表情には出さなかったが、内心でひどく後悔していた。
「動物型から人型に戻る練習をしていたんだ。どうやらうまく変化しないと、素っ裸の状態で人型になっちまうんでな」
「すっ、ぱだか、って……」
「紅雷や最美はわけない顔で変化しているが、実は簡単なことじゃないらしい。メヒュラになった自分の身体に慣れるまで、もうしばらく時間がかかりそうだ」
「す、すみません。私、お邪魔でしたね」
「いや、構わない。何か用があったのか」
紀更がこれ以上恥ずかしがらないでいいように、ユルゲンはなるべく平然と会話をする。
「あの……」
紀更はのそりと立ち上がり、口を開こうとした。しかし、それまで塔の壁にあったはずの客室のドアがすべて消えていることにふと気付き、仰天した。
「ドアっ……え、ドアが!」
狼狽する紀更の視線の先、塔の中と外を隔てているはずの丸くゆったりとカーブした壁に視線を向けて、ユルゲンも目を見開いた。
「おい、嘘だろ」
いつも冷静なユルゲンも、目と鼻の先で起きた異変にはさすがに動揺する。
けれども驚くべき事象は、ドアが消えたことだけではなかった。二人が見ている目の前で石の壁に彫られたような線が入り、石が色を変えて、新たな紺色のドアと化したのだ。
「えっ、ええ!? なんでっ!?」
ユルゲンの裸の映像は、紀更の頭の中から一気に吹き飛んだ。それよりもいま目の前で、石から鉄製のようなドアへと変化した塔の壁の不思議な光景に驚きを隠せない。
「これは開けろ、ってことなんだろうな」
ユルゲンは紀更に背を向けると、新しく出現したドアのドアノブに手をかける。客室につながるドアよりも、それはほんの少し重かった。
「螺旋階段か」
紺色のドアの向こうは、一辺が三メイほどの四角い空間だった。窓はなく、黒っぽい壁が高く上まで伸びていて全体的に暗い。その部屋の中央には手すりのついた螺旋階段が上に向かって続いている。
「もう……なんなんですかね、この塔」
驚かされたことに少し怒りを覚えて、紀更はユルゲンの背後から暗い部屋をのぞき込んだ。塔の主は、ここを訪れた客を驚かせて楽しんでいるような気さえする。
「わかりやすいじゃねぇか。来い、ってことだろ」
ユルゲンは紀更に振り返って、口元だけで笑ってみせた。
驚きはしたが危険には感じなかったのだろう。ユルゲンは臆することなく螺旋階段を上り始めた。その背中を紀更は追う。すると紺色のドアは静かに閉まった。
――とんとん、とんとん。
階段を上る二人の足音が暗い空間に響く。燭台や明灯器は見当たらないが、はるか頭上からうっすらと光が注ぎ込んでいるのか、足元もお互いの姿もある程度見えるのがとても不思議だ。
「目が回りそうです」
「もう少しだ。意外とゴールは近いぞ」
紀更の息が切れる前に、ユルゲンの足が止まる。螺旋階段の終わりは狭い踊り場になっており、開けろと言わんばかりにドアがあった。そのドアをユルゲンは躊躇なく開ける。
ドアの向こうは赤褐色の木片が並べられてできた床に、縦格子の白い金属の手すりで囲われたバルコニーだった。
夏の午後の生ぬるい風がぶわっと螺旋階段の空間の中に吹き込んでくる。その風を真向かいに受けながら二人はバルコニーに出た。
「すげぇな。オリノス湾が一望できる」
塔の壁を背にして、バルコニーはやや西寄りの北側に開けていた。螺旋階段で上昇した以上の高さにあるようで、空がとても近い。前方のンディフ半島がほぼすべて視界に収まる一方で、眼下に広がるオリノス湾は右手に向かって果てしなく伸びている。いったいどこまで続いているのだろうか。広すぎるその海面は、遠目に見てもはっきりとわかるほどに日光が当たってキラキラと輝いていた。左手には眩しくて直視できない太陽と、山の峯が薄ぼんやりと見える。方角からして、大陸中央北部にあるキアシュ山脈だろう。
ンディフ墓地から眺めた景色にも感動したが、いま目の前に広がる絶景は矮小な人間にはあまりにも贅沢すぎる気がした。
「やっぱり、サーディアにあった始海の塔と似ていますね」
紀更はぽつりと呟く。
前回もこんな風に、どうやってつながっているのか不明だが外の景色を一望できるバルコニーへと導かれた。あの時は夜だったが今はまだ明るい。少し西に傾いた太陽の光が目に入り、眩しさで思わず目が細くなる。
「きれい……それに、すごく広い」
胸元より少し高い手すりを掴み、紀更はオリノス湾をぼんやりと見つめた。その隣にユルゲンも同じく海を臨むようにして立つ。
「のどかだな。ここが異国だってことを忘れそうだ」
「そうですね」
自分たちはいま、オリジーアではなくセカンディアの領土にいる。かつて四度もの戦争を繰り広げ、憎み傷つけ合った国の地に。こんなにものんきに、誰にも知られることなくひっそりと。
少し強い風が吹いて、ユルゲンの髪と紀更のスカートを揺らす。さすがにこのバルコニーは高すぎるのか、近くを飛ぶ鳥もいない。白い雲に手が届きそうで、思わずこの手を伸ばしてしまいたくなる。
しばらく、二人はただ黙って雄大な光景を鑑賞していた。
「何か用があったんだろ」
切り出したのはユルゲンだった。遠くを見つめたまま紀更に尋ねる。
「あの」
ユルゲンの素っ裸や、消えたり現れたりした壁のドアにこの絶景と、この短時間で驚くべきものを連続で見続けたせいでうっかり忘れかけていたが、彼に伝えたいことがあって客室を訪ねたのだ。そのことを思い出して、紀更の心臓は緊張できゅっと締まった。
「私……」
何から言おう。
言いたいこと、聞いてほしいこと、伝えたいこと、知ってほしいこと。
この先もあんな風に怪魔やピラーオルドと戦って、いつか自分が死んでしまう前に。誰よりも勇敢で、何が相手でも恐れずに戦うユルゲンが、万が一にでも死んでいなくなってしまう前に。
――後悔しないように、言えることは言えるうちに……全部伝えておかなきゃいけないんだ、って思ったんです。
紅雷の言葉が紀更の背中を押す。
「ユルゲンさんが無事でよかったです、本当に」
「ああ、悪いな、迷惑かけて。あの時は王黎を守るので必死だったが、紀更の方は紅雷が守ったってな。俺の方こそ、護衛対象の操言士が二人とも無事でよかったよ」
(違う……)
そうじゃないの。迷惑とか護衛とか、そういう表面的な役割の話じゃないの。
紀更は一抹のもどかしさを抱えた。言いたいことはきちんとあるはずなのに、うまくまとまってくれない。なんて言葉で伝えたらいいのか、もっと考えておくべきだった。
それでも、いまこの機会を逃したら「次」はないかもしれない。紀更はまとまっていないのを承知で続けた。
「ユルゲンさんがこのまま目を覚まさなかったらって考えたら、とても怖かったです」
独りになってしまうと思った。独りはいやだと思った。
孤独で、誰からも無関心に扱われて、生きているのに生きていないよう。
ほかの誰かではなくあなたがいてくれないと、私は独りになってしまう。そう思った。
「胸が痛むんです。ユルゲンさんがいなくなったらって考えると……私は寂しい。怖くて、とても寂しくて痛い……泣いてしまいそうなんです」
紀更は身体を九十度回転させて、まっすぐにユルゲンを見つめた。ユルゲンはそんな紀更にあえて視線を向けないようにしており、まだ遠くの海を見つめている。
「ユルゲンさん、どうして護衛依頼を引き受けてくれたんですか。命の危険を冒してまで、どうして一緒にいてくれるんですか。仕事だから……ですか」
それはカルディッシュ城下町で口にした疑問だった。けれど紀更は、その疑問をユルゲンに投げつけてからこれは違うと思った。この疑問の答えを知りたいのではない。ユルゲンに伝えたいのは、こんな問い詰めるような言葉ではない。
「理由を知ってどうするんだ」
いつになく冷たく、どこか拒絶を含んだユルゲンの声に紀更の身体は強張った。硬くなった喉からすぐに出せる言葉がなくて、懸命に頭をはたらかせる。
一方、そんな紀更を横目で見やるユルゲンは決して表情には出さなかったが、内心でひどく後悔していた。
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