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第13話 里長の操言士と初めての恋情
5.相思(中)
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紀更は傷ついたような目をして唇をぎゅっと結び、俯いてしまった。そんな風にさせたかったわけではないのだが、素直に答えられない自分を隠すために出てしまった冷淡な自分の言動はなかったことにはできない。彼女は自分の方を向いてくれたというのに、自分は彼女と向き合わないように身体ごと別の方向に向けている。俯いたままの紀更を横目で見下ろすのが精一杯だ。
――ユルゲンさんがいなくなったらって考えると……私は寂しい。
直視できない紀更が、いま必死に伝えようとしていること。それはもしかしたら、自分にとってとても都合の良いことなのではないか。
(期待しても……いいのか)
望んでもどうせ手に入らない、なんて青臭いマイナス思考を重ねて、その思考を補強するように自分と彼女とでは釣り合わないとか、生きる世界が違うとか、彼女が自分の道を歩むことを望んでるだとか、言い訳やそれらしい逃げの理由を作って。そのくせ彼女を自分だけのものにしたいとかもっとふれたいとか、ずっと傍にいたいとか、ちょいちょい欲望を表に出して、そしてちゃっかり彼女にふれて満たされて。
こんな女々しくて情けない自分に、まさか心を向けてくれているというのか。ほかの誰かではなく、俺だけを特別に想ってくれているというのか。
「私、安心したいんだと思います」
俯いたまま、紀更はかすかに震える声で言った。
「ユルゲンさんがいつかいなくなってしまうことが、ずっと不安でした」
無意識のうちに、紀更は両手で拳を握っていた。どこかに力を入れておかないと、ぐるぐると考え続けている頭の中の言葉が――これまで心の中に溜め込んできた思いが外に出せそうになかった。
「どうしてユルゲンさんは一緒にいてくれるんだろう……それは今だけで、いつかは離れてしまうのかなって。そう思うとどうしようもなく不安で……だから、ユルゲンさんが一緒にいてくれる理由を知って安心したい」
これまでに何度も繰り返した不安。それはゼルヴァイスで、サーディアの始海の塔で、ポーレンヌで、王都に戻ってからも、またこうして旅を始めてもずっと続いた。ユルゲンが傍にいてくれることを実感し、まだいなくならないんだとわかるたびに安堵を得られた。その実感と安堵がいつしか、強い願いと望みを紀更に抱かせた。
「一緒にいてもいい理由が欲しい……私、ユルゲンさんと離れたくないんです」
いつか来る別離の瞬間を不安に思う気持ち。いなくならないでほしい気持ち。
それは裏返せば、一緒にいたいということ。
いや、それだけではない。
もっと深く広く、いろんなことを願っている。望んでいる。求めている。
私があなたを想うように、同じように想ってほしいと。
隣にいて。傍にいて。
私を見つけて、私に気付いて、私を特別に想ってほしい。
ほかの誰かじゃなくて私だけを。この世界で唯一、私だけを。
こんな風に思う気持ちは――この気持ちの名前は――。
「だって私、ユルゲンさんのことが――」
――その瞬間。
続くはずの言葉を紀更は言えなかった。言おうとした瞬間に、紀更の身体は何かに押し付けられるように固定された。
「んっ……」
酸素を求めて少しだけ紀更はみじろぐ。すると、自分の小さな身体ががっしりとユルゲンに抱きしめられていることを理解した。二人の身長差は軽く頭ひとつ分以上あるので、紀更のひたいはユルゲンの鎖骨に当たりもしない胸の位置にある。防具は身に着けていないが、綿の半袖一枚越しに押し付けられている彼の胸筋はとても硬かった。
「あの……」
伝えるはずだった言葉を呑み込み、紀更は浅く呼吸をする。背の高いユルゲンに抱きしめられてしまうと、彼の表情をうかがうことは容易ではない。
「紀更」
低い声が紀更の名を呼ぶ。
そしてユルゲンは俯くように紀更の耳元に唇を寄せた。
「君が好きだ」
熱のこもった声が、時間の流れを止める。
紀更の緑色の瞳は大きく開いて揺れた。
「好きなんだ、どうしようもないくらいに」
切なく、甘く、どこか狂おしげに、苦しげに。
これまでせき止めていたすべての想いを、たった一言に凝縮する。
「愛してるよ、紀更」
紀更の脳髄に直接響かせるように、ユルゲンはささやいた。
耳元のユルゲンの息遣いをくすぐったく感じると同時に、緊張していた紀更の心臓はますます激しく脈打った。
次々と告げられる告白に、それまでは懸命に動かしていたはずの頭が動かない。いま自分が言われていることをどう処理すればいいのか、何もわからない。
眩しく注ぐ太陽の光。気持ちよくそよいでいる風の感触。輝いて見えた海面、広大な山脈と大地。世界はこんなにも美しく広く、手を伸ばしたところで決して手に入りそうにない。
そんな世界の中でいま、紀更の細い腕でも届くもの。何かを考えるよりも先に、この手を伸ばして抱きしめられるもの。紀更の心が欲し続けて、そして与えてもらったものは――。
「私も……私も好き、好きなの……っ。大好きです、ユルゲンさんっ」
両腕を彼の身体に回し、背伸びをするような勢いで紀更はユルゲンを抱きしめ返した。
「どうか離れないで、いなくならないで……私の傍にずっといてほしいんです」
この世界で一番、大好きな人。
誰よりも何よりも大事で、大切で。
そう、どうしようもないくらいに愛してる。
隣にいたい。隣にいてほしい。
傍にいたい。傍にいてほしい。
それは願望で、欲望で、要求だ。
それらの根底にある感情。いつの頃からこの胸に秘めていた気持ち。
それは、心から彼のことが好きだということ。
「私も……愛しています」
ああ、やっと逢えた。また逢えた。
どうしようもないくらい好きで、いとしくて、誰よりも大切なあなたに。
あの宙を巡って、あの海を泳いで、長い時間をかけてようやくまた逢えたのだ。
「ユルゲンさん……」
この手の中に彼がいるのだと、紀更は確かめるようにユルゲンの名を呼んだ。全身で感じるユルゲンの体温が、自分の身体の奥深くまで沁み込んでくる。硬い胸板もほんのりと香る汗の匂いも、わずかに聞こえる彼の心臓の高鳴りも、すべてが愛おしい。
すると、ユルゲンは応えるように紀更を抱きしめる腕に力を入れた。
言葉が出ないユルゲンは無言で深く息を吐く。鼻で呼吸すると紀更の髪の匂いがふわりと香り、その不思議な甘さに頭がぼうっとしてくる。言うべきことをすべて喪失してしまったような気がした。
叶わない未来を怖がってずっと直視しないようにしていた自分の気持ち。それは時間が経つにつれて大きくなり、無視できなくなった。好きだからこそ望んで、欲して、けれどやはり怖くて、うっかり期待してしまいそうになるのを何度も自制した。
だが、もうそうやって逃げたりごまかしたりしなくていい。正直に求めていいのだ。このいとしくてたまらない存在を。片時も離れずずっと傍にいて、誰よりも特別に想って、全身全霊で愛していいのだ。なぜなら、それを彼女が自分に望んでくれるから。それはどんな言葉でも表現できない幸福だった。
(紀更……)
また逢えたな。ようやく見つけたよ。そしてありがとう。また君を愛してもいいなんて。また君と一緒に生きられるなんて。
言葉が出ないのは喪失したからじゃない。ありすぎるんだ、君を愛してる気持ちが。どこからともなく湧いてきて溜まってあふれて、それはもう止まらない。
おもむろに、ユルゲンは紀更の両肩を掴んで自分から少しだけ離した。おずおずと自分を見上げてくる丸くて大きな緑の瞳を見下ろすと、左手を彼女の腰に回した。薄いくびれはいとも簡単に折れそうなほど細くて心配だ。
「愛してる」
ようやく向き合うことができた紀更を、ユルゲンは自分の青い瞳の中心にとらえた。それから右手で彼女の顎をくいっと持ち上げると、ふれ合わせるだけのとても優しいキスをした。紀更の唇は涙が出そうなほどにやわらかかった。
「ユ、ルゲンさん」
顔を離せば、紀更は頬を真っ赤に染めていた。
ああ、このいとしい娘は先ほどなんて言ってくれたのか。また聞きたい。何度でも聞きたい。それから何度でも言いたい。いや、言葉じゃ限界がある。だからふれ合いたい。
(もっとだ)
唇の表面がふれるだけのキスは、ユルゲンには物足りなさすぎた。
紀更が赤い表情のまま硬直しているのをいいことに、ユルゲンは再度上半身をかがめた。そして上下の唇で挟み込むように紀更の唇を甘く食んだ。
――ユルゲンさんがいなくなったらって考えると……私は寂しい。
直視できない紀更が、いま必死に伝えようとしていること。それはもしかしたら、自分にとってとても都合の良いことなのではないか。
(期待しても……いいのか)
望んでもどうせ手に入らない、なんて青臭いマイナス思考を重ねて、その思考を補強するように自分と彼女とでは釣り合わないとか、生きる世界が違うとか、彼女が自分の道を歩むことを望んでるだとか、言い訳やそれらしい逃げの理由を作って。そのくせ彼女を自分だけのものにしたいとかもっとふれたいとか、ずっと傍にいたいとか、ちょいちょい欲望を表に出して、そしてちゃっかり彼女にふれて満たされて。
こんな女々しくて情けない自分に、まさか心を向けてくれているというのか。ほかの誰かではなく、俺だけを特別に想ってくれているというのか。
「私、安心したいんだと思います」
俯いたまま、紀更はかすかに震える声で言った。
「ユルゲンさんがいつかいなくなってしまうことが、ずっと不安でした」
無意識のうちに、紀更は両手で拳を握っていた。どこかに力を入れておかないと、ぐるぐると考え続けている頭の中の言葉が――これまで心の中に溜め込んできた思いが外に出せそうになかった。
「どうしてユルゲンさんは一緒にいてくれるんだろう……それは今だけで、いつかは離れてしまうのかなって。そう思うとどうしようもなく不安で……だから、ユルゲンさんが一緒にいてくれる理由を知って安心したい」
これまでに何度も繰り返した不安。それはゼルヴァイスで、サーディアの始海の塔で、ポーレンヌで、王都に戻ってからも、またこうして旅を始めてもずっと続いた。ユルゲンが傍にいてくれることを実感し、まだいなくならないんだとわかるたびに安堵を得られた。その実感と安堵がいつしか、強い願いと望みを紀更に抱かせた。
「一緒にいてもいい理由が欲しい……私、ユルゲンさんと離れたくないんです」
いつか来る別離の瞬間を不安に思う気持ち。いなくならないでほしい気持ち。
それは裏返せば、一緒にいたいということ。
いや、それだけではない。
もっと深く広く、いろんなことを願っている。望んでいる。求めている。
私があなたを想うように、同じように想ってほしいと。
隣にいて。傍にいて。
私を見つけて、私に気付いて、私を特別に想ってほしい。
ほかの誰かじゃなくて私だけを。この世界で唯一、私だけを。
こんな風に思う気持ちは――この気持ちの名前は――。
「だって私、ユルゲンさんのことが――」
――その瞬間。
続くはずの言葉を紀更は言えなかった。言おうとした瞬間に、紀更の身体は何かに押し付けられるように固定された。
「んっ……」
酸素を求めて少しだけ紀更はみじろぐ。すると、自分の小さな身体ががっしりとユルゲンに抱きしめられていることを理解した。二人の身長差は軽く頭ひとつ分以上あるので、紀更のひたいはユルゲンの鎖骨に当たりもしない胸の位置にある。防具は身に着けていないが、綿の半袖一枚越しに押し付けられている彼の胸筋はとても硬かった。
「あの……」
伝えるはずだった言葉を呑み込み、紀更は浅く呼吸をする。背の高いユルゲンに抱きしめられてしまうと、彼の表情をうかがうことは容易ではない。
「紀更」
低い声が紀更の名を呼ぶ。
そしてユルゲンは俯くように紀更の耳元に唇を寄せた。
「君が好きだ」
熱のこもった声が、時間の流れを止める。
紀更の緑色の瞳は大きく開いて揺れた。
「好きなんだ、どうしようもないくらいに」
切なく、甘く、どこか狂おしげに、苦しげに。
これまでせき止めていたすべての想いを、たった一言に凝縮する。
「愛してるよ、紀更」
紀更の脳髄に直接響かせるように、ユルゲンはささやいた。
耳元のユルゲンの息遣いをくすぐったく感じると同時に、緊張していた紀更の心臓はますます激しく脈打った。
次々と告げられる告白に、それまでは懸命に動かしていたはずの頭が動かない。いま自分が言われていることをどう処理すればいいのか、何もわからない。
眩しく注ぐ太陽の光。気持ちよくそよいでいる風の感触。輝いて見えた海面、広大な山脈と大地。世界はこんなにも美しく広く、手を伸ばしたところで決して手に入りそうにない。
そんな世界の中でいま、紀更の細い腕でも届くもの。何かを考えるよりも先に、この手を伸ばして抱きしめられるもの。紀更の心が欲し続けて、そして与えてもらったものは――。
「私も……私も好き、好きなの……っ。大好きです、ユルゲンさんっ」
両腕を彼の身体に回し、背伸びをするような勢いで紀更はユルゲンを抱きしめ返した。
「どうか離れないで、いなくならないで……私の傍にずっといてほしいんです」
この世界で一番、大好きな人。
誰よりも何よりも大事で、大切で。
そう、どうしようもないくらいに愛してる。
隣にいたい。隣にいてほしい。
傍にいたい。傍にいてほしい。
それは願望で、欲望で、要求だ。
それらの根底にある感情。いつの頃からこの胸に秘めていた気持ち。
それは、心から彼のことが好きだということ。
「私も……愛しています」
ああ、やっと逢えた。また逢えた。
どうしようもないくらい好きで、いとしくて、誰よりも大切なあなたに。
あの宙を巡って、あの海を泳いで、長い時間をかけてようやくまた逢えたのだ。
「ユルゲンさん……」
この手の中に彼がいるのだと、紀更は確かめるようにユルゲンの名を呼んだ。全身で感じるユルゲンの体温が、自分の身体の奥深くまで沁み込んでくる。硬い胸板もほんのりと香る汗の匂いも、わずかに聞こえる彼の心臓の高鳴りも、すべてが愛おしい。
すると、ユルゲンは応えるように紀更を抱きしめる腕に力を入れた。
言葉が出ないユルゲンは無言で深く息を吐く。鼻で呼吸すると紀更の髪の匂いがふわりと香り、その不思議な甘さに頭がぼうっとしてくる。言うべきことをすべて喪失してしまったような気がした。
叶わない未来を怖がってずっと直視しないようにしていた自分の気持ち。それは時間が経つにつれて大きくなり、無視できなくなった。好きだからこそ望んで、欲して、けれどやはり怖くて、うっかり期待してしまいそうになるのを何度も自制した。
だが、もうそうやって逃げたりごまかしたりしなくていい。正直に求めていいのだ。このいとしくてたまらない存在を。片時も離れずずっと傍にいて、誰よりも特別に想って、全身全霊で愛していいのだ。なぜなら、それを彼女が自分に望んでくれるから。それはどんな言葉でも表現できない幸福だった。
(紀更……)
また逢えたな。ようやく見つけたよ。そしてありがとう。また君を愛してもいいなんて。また君と一緒に生きられるなんて。
言葉が出ないのは喪失したからじゃない。ありすぎるんだ、君を愛してる気持ちが。どこからともなく湧いてきて溜まってあふれて、それはもう止まらない。
おもむろに、ユルゲンは紀更の両肩を掴んで自分から少しだけ離した。おずおずと自分を見上げてくる丸くて大きな緑の瞳を見下ろすと、左手を彼女の腰に回した。薄いくびれはいとも簡単に折れそうなほど細くて心配だ。
「愛してる」
ようやく向き合うことができた紀更を、ユルゲンは自分の青い瞳の中心にとらえた。それから右手で彼女の顎をくいっと持ち上げると、ふれ合わせるだけのとても優しいキスをした。紀更の唇は涙が出そうなほどにやわらかかった。
「ユ、ルゲンさん」
顔を離せば、紀更は頬を真っ赤に染めていた。
ああ、このいとしい娘は先ほどなんて言ってくれたのか。また聞きたい。何度でも聞きたい。それから何度でも言いたい。いや、言葉じゃ限界がある。だからふれ合いたい。
(もっとだ)
唇の表面がふれるだけのキスは、ユルゲンには物足りなさすぎた。
紀更が赤い表情のまま硬直しているのをいいことに、ユルゲンは再度上半身をかがめた。そして上下の唇で挟み込むように紀更の唇を甘く食んだ。
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