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第13話 里長の操言士と初めての恋情
8.交渉(中)
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確かに、ここはセカンディア国内で最北の都市部だ。やけに乾いた土とあの痩せ細った木々を見れば、農作物があまり順調に育つ土地柄でないことが容易に想像できる。ということは、きっと豊かであるとは言えない場所なのだ。
(じゃあ、もしかしたら潤くんは、この場所から海へと捨てられたの?)
せめてもの情けなのか、潤の場合は小舟に乗せられて捨てられた。その小舟がオリジーアのキフェラ集落付近に漂着していなければ、潤は広大な大海原を孤独にさ迷った挙句に死んでいただろう。
子を捨てる親。子を捨てなければならない理由。一概に責め立てることはできないのかもしれないが、なんともはがゆい話だ。
紀更がしばらく黙り込んでいると、里の奥の方から人の声が静かになってきた。紀更たち全員がその妙な静けさの方を向くと、マークを先頭に三人の大人と、その大人たちに付いてきた子供たちが好奇の眼差しをこちらに向けていた。
「あれが里長さんかな」
王黎は友好的な、人畜無害そうなほほ笑みを浮かべた。
「あなた方が、マークを怪魔から助けてくださった方々でしょうか」
「操言士の王黎と申します。わけあって、旅をしている身です」
だいぶ白髪が混じっている紺色の髪のショートヘアの女性が中央に立ち、王黎たちをじろじろと検分する。優しそうな声ではあったが、まとっている雰囲気はポーレンヌ操言支部の支部長オドレイ・エモンのように、どこか厳しさを秘めているようだった。
「私はこのパーヴァルの里の長を務めているニルケと申します。まずはマークを助けていただいたことに感謝いたします」
ニルケとその両隣にいた二人の女性が、そろって頭を下げた。
「いえ、操言士として当たり前のことですから」
「旅をしているそうですね。ぜひお話をお聞かせいただきたいのですが、よろしいでしょうか」
「ええ、構いませんよ」
「では、どうぞこちらへ」
ニルケはそう言うと、王黎たちを手招いた。
王黎が歩き出し、そのうしろに紀更たちも続く。ニルケと共にいた二人の女性は、紀更たち一行の殿に付いて歩いた。
パーヴァルの里は質素で、建っている家屋はすべて平屋だった。どの家屋も修復しながら住んでいるようで、干されている洗濯物の布の古さを見ても、きらびやかな都市部でないことは明らかだ。
紀更たちが案内されたのは、里の者全員が集まるための集会場のような場所だった。
「快適とは言いがたい場所ですが、どうぞおくつろぎください」
案内された集会場の中は地面から一段高い場所に床があり、靴を脱いで木製の床に座るようだ。
慣れない造りの建物に内心で戸惑いつつも、紀更たちはマークやニルケの作法にならい、床に上がる。そして床の上に敷かれている薄い座布団の上に腰を下ろした。
「ヤース、人払いを。エリノはお茶をお持ちして」
「はい」
ニルケに指示されて、ヤースと呼ばれた女性が集会場の中にいた子供たちやお年寄りを外へ連れ出す。集会場の中には里長のニルケと、お茶の用意をするエリノと呼ばれた女性、紀更たち七名、それからマークが残った。
「マーク。外へ出る際に祈聖石は身に着けなかったのですか」
「だ……大丈夫かと思って」
集会場の上座に座ったニルケが、やんわりとした声でマークを咎める。
マークはばつが悪そうに、ごにょごにょと口を動かした。
「あなたのことですから遠慮したのでしょうが、怪魔に襲われて何かあっては取り返しがつかないんですよ。祈聖石は貴重なものですが、ひとつくらい持ち出してもこの里は大丈夫です」
悪かった、とマークは思う。だが反省する気持ちはあってもそれを素直に表明できない年頃ゆえに、つい黙ってしまう。
「王黎さんと言いましたね。旅をしているならおわかりでしょうが、このあたりに出現する怪魔はそう多くありません。ですが、出ないというわけでもない。怪魔はいつどこで、どれだけ現れるかわからない脅威。マークを助けていただき、本当にありがとうございました」
再び礼を言うニルケに、王黎は優しい声音で返した。
「いえ、いいんです。怪魔との戦闘は慣れていますから」
「あなた方はどこからどこへ向かう旅の途中ですの?」
ニルケが問いかける傍らで、エリノがそれぞれの前に茶碗を置き、熱い茶を注いでいく。
紀更たちは黙り、ニルケへの対応を王黎に一任した。
「ヒノウエ集落を目指しています」
「そう……歩きで? ずいぶん遠いところを目指すのね」
「目的はヒノウエ集落というより、旅路そのものなんです。こちらの紀更も操言士なのですが、旅を通して操言士として成長させてあげたくて」
「そうですか」
王黎が手のひらで示した紀更を、ニルケはじっと見つめた。
ニルケの茶色い瞳は穏やかそうに見えたが、そこには不信感もただよっていた。
「怪魔が以前よりも多発しているこのご時世に、ずいぶんと危険な旅をなさるのね」
「実践でしか得られないものがありますから」
「私自身も操言士ですが」
ニルケは王黎へと視線を移す。
「旅をして操言士としての成長を図るという方は、初めてお見かけしました。セカンディアの方にしては奇特な方たちですね。それとも、セカンディアの方ではないのかしら」
「うーん……参ったなあ」
王黎はへにゃへにゃと笑った。
ニルケの言い方はやわらかいが、その言葉の裏にある思いは決してやわらかくない。そのことを薄々と感じていた紀更やエリックたちは、ごくりと唾を飲み込んだ。
「里長! やっぱりこいつら!」
端の方に座っていたマークが立ち上がり、王黎を指差す。
「半島の奥から出てきたから怪しいと思ったんだ! 普通はこのパーヴァルの里から奥へは行かない! あっちには何もない! それなのにこんな大人数で! お前ら、セカンディアの者じゃないな!」
マークは興奮してまくしたてた。
しかし王黎はにこにこと笑みを崩さず、マークに言われたことなど毛ほども気にしていないという風にニルケに自白した。
「隠し通せる可能性が低いので白状しますが、僕らはオリジーアの人間です」
「オリジーア! ほらな! 里長!」
「落ち着きなさい、マーク」
ニルケはマークを一睨みした。先ほど怒られたばかりなので、マークは気まずくなって再び座る。
「それは困りましたね。オリジーアの方が、一度にこんなにも。目的地はヒノウエ集落とおっしゃいましたが、それは嘘ですか、真実ですか」
「本当の目的地はヒノウエ集落の先、オリジーアの領土にある傭兵の街メルゲントです。僕ら自身、不測の事態でこの地にたどり着いてしまいまして、何事もなくオリジーアの土をまた踏みたいと考えているところです」
「そうですか」
ニルケは難しそうな表情を浮かべた。
どんなに質問を繰り返しても、王黎は核心をぼかし続ける。自分たちのことを素直に話しているように見えて肝心なことには触れさせまいと、違う言葉で覆い隠しているような気がする。それでは、こちらも安心して信じることができない。
「オリジーアのどこからこの地にたどり着いたのかわかりませんが、傭兵の街メルゲントが本当の目的地なら、もとからセカンディアにご用事があったわけではないようですね」
「あ、『空白の物語』という本がもしもセカンディアにあるのなら、ぜひ読んでみたいと思っています。セカンディアに用事があるとすればそれですね」
旅路の目的のひとつである『空白の物語』のタイトルを王黎がしれっと口にしたので、紀更はドキっとした。オリジーアの知り合いにそうするように、セカンディアの人間にもよもや堂々とおねだりをするつもりか。
「見てのとおり、ここは生きるだけで必死な里です。本を持ち、読む余裕などありません。王都シューリトンに行けばお探しの本もあるかもしれませんが」
「さすがにシューリトンまで行く気はないので気にしないでください」
「では、どうしましょうねえ」
ニルケはゆっくりと茶を飲みながら、紀更たち一行の顔を一人一人見つめた。
「操言士がお二人、騎士のような方が三人。それから、若い女性が二人ですか」
「男性三人は護衛です。操言士として成長するための旅ですが、さすがに護衛がいないと道中不安ですから。女性二人の方は言従士です」
「言従士……そうですか。オリジーアの操言士の方も言従士を従えるのですね」
「セカンディアの操言士……たとえばニルケさんもですか」
「いいえ」
ニルケは首を横に振り、手に持った茶碗を床に置く。そして少し遠い目をした。
(じゃあ、もしかしたら潤くんは、この場所から海へと捨てられたの?)
せめてもの情けなのか、潤の場合は小舟に乗せられて捨てられた。その小舟がオリジーアのキフェラ集落付近に漂着していなければ、潤は広大な大海原を孤独にさ迷った挙句に死んでいただろう。
子を捨てる親。子を捨てなければならない理由。一概に責め立てることはできないのかもしれないが、なんともはがゆい話だ。
紀更がしばらく黙り込んでいると、里の奥の方から人の声が静かになってきた。紀更たち全員がその妙な静けさの方を向くと、マークを先頭に三人の大人と、その大人たちに付いてきた子供たちが好奇の眼差しをこちらに向けていた。
「あれが里長さんかな」
王黎は友好的な、人畜無害そうなほほ笑みを浮かべた。
「あなた方が、マークを怪魔から助けてくださった方々でしょうか」
「操言士の王黎と申します。わけあって、旅をしている身です」
だいぶ白髪が混じっている紺色の髪のショートヘアの女性が中央に立ち、王黎たちをじろじろと検分する。優しそうな声ではあったが、まとっている雰囲気はポーレンヌ操言支部の支部長オドレイ・エモンのように、どこか厳しさを秘めているようだった。
「私はこのパーヴァルの里の長を務めているニルケと申します。まずはマークを助けていただいたことに感謝いたします」
ニルケとその両隣にいた二人の女性が、そろって頭を下げた。
「いえ、操言士として当たり前のことですから」
「旅をしているそうですね。ぜひお話をお聞かせいただきたいのですが、よろしいでしょうか」
「ええ、構いませんよ」
「では、どうぞこちらへ」
ニルケはそう言うと、王黎たちを手招いた。
王黎が歩き出し、そのうしろに紀更たちも続く。ニルケと共にいた二人の女性は、紀更たち一行の殿に付いて歩いた。
パーヴァルの里は質素で、建っている家屋はすべて平屋だった。どの家屋も修復しながら住んでいるようで、干されている洗濯物の布の古さを見ても、きらびやかな都市部でないことは明らかだ。
紀更たちが案内されたのは、里の者全員が集まるための集会場のような場所だった。
「快適とは言いがたい場所ですが、どうぞおくつろぎください」
案内された集会場の中は地面から一段高い場所に床があり、靴を脱いで木製の床に座るようだ。
慣れない造りの建物に内心で戸惑いつつも、紀更たちはマークやニルケの作法にならい、床に上がる。そして床の上に敷かれている薄い座布団の上に腰を下ろした。
「ヤース、人払いを。エリノはお茶をお持ちして」
「はい」
ニルケに指示されて、ヤースと呼ばれた女性が集会場の中にいた子供たちやお年寄りを外へ連れ出す。集会場の中には里長のニルケと、お茶の用意をするエリノと呼ばれた女性、紀更たち七名、それからマークが残った。
「マーク。外へ出る際に祈聖石は身に着けなかったのですか」
「だ……大丈夫かと思って」
集会場の上座に座ったニルケが、やんわりとした声でマークを咎める。
マークはばつが悪そうに、ごにょごにょと口を動かした。
「あなたのことですから遠慮したのでしょうが、怪魔に襲われて何かあっては取り返しがつかないんですよ。祈聖石は貴重なものですが、ひとつくらい持ち出してもこの里は大丈夫です」
悪かった、とマークは思う。だが反省する気持ちはあってもそれを素直に表明できない年頃ゆえに、つい黙ってしまう。
「王黎さんと言いましたね。旅をしているならおわかりでしょうが、このあたりに出現する怪魔はそう多くありません。ですが、出ないというわけでもない。怪魔はいつどこで、どれだけ現れるかわからない脅威。マークを助けていただき、本当にありがとうございました」
再び礼を言うニルケに、王黎は優しい声音で返した。
「いえ、いいんです。怪魔との戦闘は慣れていますから」
「あなた方はどこからどこへ向かう旅の途中ですの?」
ニルケが問いかける傍らで、エリノがそれぞれの前に茶碗を置き、熱い茶を注いでいく。
紀更たちは黙り、ニルケへの対応を王黎に一任した。
「ヒノウエ集落を目指しています」
「そう……歩きで? ずいぶん遠いところを目指すのね」
「目的はヒノウエ集落というより、旅路そのものなんです。こちらの紀更も操言士なのですが、旅を通して操言士として成長させてあげたくて」
「そうですか」
王黎が手のひらで示した紀更を、ニルケはじっと見つめた。
ニルケの茶色い瞳は穏やかそうに見えたが、そこには不信感もただよっていた。
「怪魔が以前よりも多発しているこのご時世に、ずいぶんと危険な旅をなさるのね」
「実践でしか得られないものがありますから」
「私自身も操言士ですが」
ニルケは王黎へと視線を移す。
「旅をして操言士としての成長を図るという方は、初めてお見かけしました。セカンディアの方にしては奇特な方たちですね。それとも、セカンディアの方ではないのかしら」
「うーん……参ったなあ」
王黎はへにゃへにゃと笑った。
ニルケの言い方はやわらかいが、その言葉の裏にある思いは決してやわらかくない。そのことを薄々と感じていた紀更やエリックたちは、ごくりと唾を飲み込んだ。
「里長! やっぱりこいつら!」
端の方に座っていたマークが立ち上がり、王黎を指差す。
「半島の奥から出てきたから怪しいと思ったんだ! 普通はこのパーヴァルの里から奥へは行かない! あっちには何もない! それなのにこんな大人数で! お前ら、セカンディアの者じゃないな!」
マークは興奮してまくしたてた。
しかし王黎はにこにこと笑みを崩さず、マークに言われたことなど毛ほども気にしていないという風にニルケに自白した。
「隠し通せる可能性が低いので白状しますが、僕らはオリジーアの人間です」
「オリジーア! ほらな! 里長!」
「落ち着きなさい、マーク」
ニルケはマークを一睨みした。先ほど怒られたばかりなので、マークは気まずくなって再び座る。
「それは困りましたね。オリジーアの方が、一度にこんなにも。目的地はヒノウエ集落とおっしゃいましたが、それは嘘ですか、真実ですか」
「本当の目的地はヒノウエ集落の先、オリジーアの領土にある傭兵の街メルゲントです。僕ら自身、不測の事態でこの地にたどり着いてしまいまして、何事もなくオリジーアの土をまた踏みたいと考えているところです」
「そうですか」
ニルケは難しそうな表情を浮かべた。
どんなに質問を繰り返しても、王黎は核心をぼかし続ける。自分たちのことを素直に話しているように見えて肝心なことには触れさせまいと、違う言葉で覆い隠しているような気がする。それでは、こちらも安心して信じることができない。
「オリジーアのどこからこの地にたどり着いたのかわかりませんが、傭兵の街メルゲントが本当の目的地なら、もとからセカンディアにご用事があったわけではないようですね」
「あ、『空白の物語』という本がもしもセカンディアにあるのなら、ぜひ読んでみたいと思っています。セカンディアに用事があるとすればそれですね」
旅路の目的のひとつである『空白の物語』のタイトルを王黎がしれっと口にしたので、紀更はドキっとした。オリジーアの知り合いにそうするように、セカンディアの人間にもよもや堂々とおねだりをするつもりか。
「見てのとおり、ここは生きるだけで必死な里です。本を持ち、読む余裕などありません。王都シューリトンに行けばお探しの本もあるかもしれませんが」
「さすがにシューリトンまで行く気はないので気にしないでください」
「では、どうしましょうねえ」
ニルケはゆっくりと茶を飲みながら、紀更たち一行の顔を一人一人見つめた。
「操言士がお二人、騎士のような方が三人。それから、若い女性が二人ですか」
「男性三人は護衛です。操言士として成長するための旅ですが、さすがに護衛がいないと道中不安ですから。女性二人の方は言従士です」
「言従士……そうですか。オリジーアの操言士の方も言従士を従えるのですね」
「セカンディアの操言士……たとえばニルケさんもですか」
「いいえ」
ニルケは首を横に振り、手に持った茶碗を床に置く。そして少し遠い目をした。
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