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第14話 裏切りの操言士と四分力
4.想い人(下)
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「馬龍いわく、ピラーオルドは『世界の柱のゆがみを憎み、新たな柱を望んで闇神様の下に集いし者』たちだそうです。彼らの具体的な目的は不明ですが、目的達成の手段として操言士の誘拐、および闇の子の捕獲を画策しています」
「操言士の誘拐?」
「すでに、オリジーアの操言士数名が誘拐されています。安否は不明で、どこへ連れ去られたのか、何のために攫われたのかもわかりません」
「オリジーアは国をあげて調査しているところです」
国の威信を疑われないようにと、エリックが強い口調で告げた。ステファニーはわかっている、という表情を浮かべる。
「都市部を襲う理由は、操言士を誘拐するためと考えられます。なぜ彼らが怪魔を操れるのかはわかりませんが、もしかしたら、四分力が関係しているのかもしれません」
「えっ?」
王黎の言葉に驚いたのは紀更だった。
ピラーオルドと四分力――神様の力の関わりについて、これまで王黎が深く言及したことはない。セカンディア女王の眼前で何を語るのか、紀更は不安げに王黎を見つめた。
「紀更、『空白の物語Ⅰ』の後半、あとから文字が浮かんだところを読み上げてくれる?」
「あ、はい」
紀更は『空白の物語Ⅰ』を開き、うしろの方のページを読み上げた。
ヤオディミスは想像力を用いて魂を作った。
生物は知恵を用いて身体を作った。
カオディリヒスは具現力を用いて魂を身体に入れた。
一部の生物の魂は大きく、これを身体にとどめようとする力が生まれた。
その力、心と呼ぶ。
ヤオディミスとカオディリヒスは心を知らぬ。
心を持つ生物は人間、ヒューマとメヒュラなり。
「この本は何のために書かれたのか、作者のロゴイエマレスが何を知っていたのかは、この際無視します。ですが、ここに書かれていることが真実だとすると、闇の神様ヤオディミスは想像力を用いて魂を作ったとある。つまり、闇の四分力は魂を作る力があるということです」
一度話を脱線させますが、と言って王黎は続けた。
「馬龍いわく、ピラーオルドの本拠地はサーディアの王都イェノームにあるようです。ピラーオルドはサーディアと並々ならぬ関係にあると思われます。そこで思い出されるのが、闇の四分力をめぐって対立したサーディアとフォスニアです。フォスニア王家だけでなくサーディア王家も、おそらく闇の四分力を所有しています。それはつまり、ピラーオルドも闇の四分力の存在を知っている、あるいは同じように有している可能性があるということです」
「王家だけじゃなくて、ピラーオルドも四分力を……神様の力を持っているということですか」
紀更が確認すると、王黎は頷いた。
「光の四分力は、四つすべて所在が判明している。だから、持っているとしたら闇の四分力で確定だ。魂を作る力を持つ闇の四分力。そして、魂を持ちつつも普通の生物とは異なる理で存在する怪魔。ピラーオルドが闇の四分力を悪用して怪魔を作っている、と考えられるだろう?」
「なるほどな。だから大陸全土に幹部を配置しているのか」
ユルゲンも納得したように呟くが、紀更は理解が追いつかず、首をかしげた。
「サーディアでピラーオルドが闇の四分力を使って怪魔を作り出し、ピラーオルドの幹部がその怪魔を大陸中にばらまく。そのために、ピラーオルドは大陸中を行き来できるように、何やら便利な移動手段を活用しているわけか」
ステファニーの解説を聞いて紀更は肩が震えた。
「怪魔は、ピラーオルドによって作られた人為的な存在、ということですか」
始海の塔にいたラルーカと、怪魔について話していた時のことを思い出す。
魂を作るというのは神様の領分で、人間ができることではない。だから、魂を持つ怪魔という存在を人間が作れるはずはない。しかし、魂を作り出すという闇の神様ヤオディミスの四分力を使えば、人間にもできるかもしれない。
ラルーカとそう話していた時は、闇の四分力を持っていることが判明していたフォスニアの初代女王ザンドラを疑った。それは憶測だったし、すでに亡くなっているはずのザンドラが現代において怪魔を作り出す方法や理由が思い当たらないので、可能性は低いと思われた。だが、怪魔を作り出したのはやはり人間だった。カルーテ、スミエル、クフヴェ――あまたの怪魔を作り出してこの大陸に放ち、人々の生活を脅かしていたのは人間――ピラーオルドだった。
「王黎よ、そなたはいつからその結論に達していたのだ?」
ステファニーは鋭い眼差しで王黎に問うた。王黎は肩をすくめながら答える。
「結論として断定するにはまだ少し自信がないのですが、先ほどですよ。サーディアとフォスニアが、四分力をめぐって争ったと聞いた時です。サーディアがピラーオルドと共に闇の四分力を使って怪魔を作り出し、大陸中にばらまいていることをフォスニアの綾栞女王が知っていたとするなら、サーディアから闇の四分力を取り上げようとする立派な動機になると思ったんです。それに、サーディア国内の異様な雰囲気も、怪魔の生産元だと考えると妙に合点がいくというか」
「ふむ、そうなるとますます、ピラーオルドの真の目的が気になるところだな。怪魔を大陸中にばらまき、どうしたいのだ? それと、もしも怪魔の生産元がピラーオルドだとするなら、彼らはかなり長い期間、活動を続けていることになるぞ。怪魔の出現から百年近くが経過しているのだからな」
(百年……)
そんなにも長い時間をかけて、ピラーオルドは何を成し遂げたいのだろう。怪魔は大陸のどこにでも出現するが、この広い大陸に人の手でせっせと怪魔を散布させるという手間暇に、相応の意味はあるのだろうか。彼らが憎んでいる「世界の柱のゆがみ」と関係があるのだろうか。それはいったいなんだろう。そのゆがんだ柱がなくなり、新たな柱ができれば彼らは満足なのだろうか。
ピラーオルドの考えていることが、紀更にはまったくわからない。想像もつかない。
彼らは何をしたいのだろう。なぜこんなことを続けているのだろう。
「ステファニー女王、確証がないのですが」
「よい。話せ、王黎」
「もしかしたら、ピラーオルドは闇の四分力を集めたいのかもしれません」
「四分力を集める?」
紀更は師匠の話に耳をかたむけた。
「闇の四分力の所在ですが、正確に判明しているのはフォスニア王家だけです。エンリケ王が宿していたはずですが、そのエンリケ王は一年前、サーディアからの侵攻を受けて殺害されました。四分力は王位とともに次世代へ継承されるはずですが、残された優大王子はまだ若い。ということは、王位を継承していませんよね? となると、エンリケ王が宿していた闇の四分力はどこに?」
「サーディアが奪ったか」
「そうです。おそらく、サーディア王家とピラーオルドは闇の四分力を手にしている。そこへ、エンリケ王から奪った四分力を足せば三つ。さらに、彼らの言う闇の子が闇の四分力を持っているとしたら――」
「――闇の子を手に入れれば、サーディアとピラーオルドはすべての闇の四分力を手に入れたことになる!?」
王黎の説明に、紀更の理解が追いついた。
さらに、紀更の頭の中で点と点が結び付いていく。
「闇の神様ヤオディミスは、光の神様カオディリヒスと戦い敗れて消え去った……伝承ではそうだけど、事実は、力が分散していなくなってしまった? ピラーオルドの闇神様というのは人間じゃなくなりかけている人間で、闇の四分力を手に入れてヤオディミスに……〝闇の神様〟になりたい? だから闇神様と名乗っている?」
紀更は、自分の口から次々に出てくる可能性に慄いた。
そうだ、そう考えると、ライオスの言っていた「人間じゃなくなりかけている」という言葉も「闇神様」という不自然な呼称も、すべてがつながる。
「ステファニー女王、フォスニア王家が宿していた闇の四分力について、優大王子とどんな話をしましたか?」
王黎はステファニーに尋ねた。
「優大王子だけでなくレイモンド王子とも話したことを共有しよう。まずは、各国の王位継承の仕方についてだ。フォスニアでは、現王が存命中に次の王位を継ぐ者を指名する。家臣が見ている公の場でな。その後、指名された継承者は王族だけが入れる初代女王ザンドラの遺体が眠る墓所へ赴き、そこで次の王として責務を果たす誓いを立てて、墓所で一人、一夜を明かすそうだ。その一連の流れが王位継承の儀式だ。そして現王が亡くなると即位するわけだが、その際、ひたいに暗紋が浮かぶそうだ」
「暗紋?」
「輝紋と対になるものだ。三日月型で色は縹色。光の四分力を宿す者は輝紋が、闇の四分力を宿す者は暗紋が浮かぶというわけだ」
(縹色……)
紀更たちはある光景を思い出して黙った。
「操言士の誘拐?」
「すでに、オリジーアの操言士数名が誘拐されています。安否は不明で、どこへ連れ去られたのか、何のために攫われたのかもわかりません」
「オリジーアは国をあげて調査しているところです」
国の威信を疑われないようにと、エリックが強い口調で告げた。ステファニーはわかっている、という表情を浮かべる。
「都市部を襲う理由は、操言士を誘拐するためと考えられます。なぜ彼らが怪魔を操れるのかはわかりませんが、もしかしたら、四分力が関係しているのかもしれません」
「えっ?」
王黎の言葉に驚いたのは紀更だった。
ピラーオルドと四分力――神様の力の関わりについて、これまで王黎が深く言及したことはない。セカンディア女王の眼前で何を語るのか、紀更は不安げに王黎を見つめた。
「紀更、『空白の物語Ⅰ』の後半、あとから文字が浮かんだところを読み上げてくれる?」
「あ、はい」
紀更は『空白の物語Ⅰ』を開き、うしろの方のページを読み上げた。
ヤオディミスは想像力を用いて魂を作った。
生物は知恵を用いて身体を作った。
カオディリヒスは具現力を用いて魂を身体に入れた。
一部の生物の魂は大きく、これを身体にとどめようとする力が生まれた。
その力、心と呼ぶ。
ヤオディミスとカオディリヒスは心を知らぬ。
心を持つ生物は人間、ヒューマとメヒュラなり。
「この本は何のために書かれたのか、作者のロゴイエマレスが何を知っていたのかは、この際無視します。ですが、ここに書かれていることが真実だとすると、闇の神様ヤオディミスは想像力を用いて魂を作ったとある。つまり、闇の四分力は魂を作る力があるということです」
一度話を脱線させますが、と言って王黎は続けた。
「馬龍いわく、ピラーオルドの本拠地はサーディアの王都イェノームにあるようです。ピラーオルドはサーディアと並々ならぬ関係にあると思われます。そこで思い出されるのが、闇の四分力をめぐって対立したサーディアとフォスニアです。フォスニア王家だけでなくサーディア王家も、おそらく闇の四分力を所有しています。それはつまり、ピラーオルドも闇の四分力の存在を知っている、あるいは同じように有している可能性があるということです」
「王家だけじゃなくて、ピラーオルドも四分力を……神様の力を持っているということですか」
紀更が確認すると、王黎は頷いた。
「光の四分力は、四つすべて所在が判明している。だから、持っているとしたら闇の四分力で確定だ。魂を作る力を持つ闇の四分力。そして、魂を持ちつつも普通の生物とは異なる理で存在する怪魔。ピラーオルドが闇の四分力を悪用して怪魔を作っている、と考えられるだろう?」
「なるほどな。だから大陸全土に幹部を配置しているのか」
ユルゲンも納得したように呟くが、紀更は理解が追いつかず、首をかしげた。
「サーディアでピラーオルドが闇の四分力を使って怪魔を作り出し、ピラーオルドの幹部がその怪魔を大陸中にばらまく。そのために、ピラーオルドは大陸中を行き来できるように、何やら便利な移動手段を活用しているわけか」
ステファニーの解説を聞いて紀更は肩が震えた。
「怪魔は、ピラーオルドによって作られた人為的な存在、ということですか」
始海の塔にいたラルーカと、怪魔について話していた時のことを思い出す。
魂を作るというのは神様の領分で、人間ができることではない。だから、魂を持つ怪魔という存在を人間が作れるはずはない。しかし、魂を作り出すという闇の神様ヤオディミスの四分力を使えば、人間にもできるかもしれない。
ラルーカとそう話していた時は、闇の四分力を持っていることが判明していたフォスニアの初代女王ザンドラを疑った。それは憶測だったし、すでに亡くなっているはずのザンドラが現代において怪魔を作り出す方法や理由が思い当たらないので、可能性は低いと思われた。だが、怪魔を作り出したのはやはり人間だった。カルーテ、スミエル、クフヴェ――あまたの怪魔を作り出してこの大陸に放ち、人々の生活を脅かしていたのは人間――ピラーオルドだった。
「王黎よ、そなたはいつからその結論に達していたのだ?」
ステファニーは鋭い眼差しで王黎に問うた。王黎は肩をすくめながら答える。
「結論として断定するにはまだ少し自信がないのですが、先ほどですよ。サーディアとフォスニアが、四分力をめぐって争ったと聞いた時です。サーディアがピラーオルドと共に闇の四分力を使って怪魔を作り出し、大陸中にばらまいていることをフォスニアの綾栞女王が知っていたとするなら、サーディアから闇の四分力を取り上げようとする立派な動機になると思ったんです。それに、サーディア国内の異様な雰囲気も、怪魔の生産元だと考えると妙に合点がいくというか」
「ふむ、そうなるとますます、ピラーオルドの真の目的が気になるところだな。怪魔を大陸中にばらまき、どうしたいのだ? それと、もしも怪魔の生産元がピラーオルドだとするなら、彼らはかなり長い期間、活動を続けていることになるぞ。怪魔の出現から百年近くが経過しているのだからな」
(百年……)
そんなにも長い時間をかけて、ピラーオルドは何を成し遂げたいのだろう。怪魔は大陸のどこにでも出現するが、この広い大陸に人の手でせっせと怪魔を散布させるという手間暇に、相応の意味はあるのだろうか。彼らが憎んでいる「世界の柱のゆがみ」と関係があるのだろうか。それはいったいなんだろう。そのゆがんだ柱がなくなり、新たな柱ができれば彼らは満足なのだろうか。
ピラーオルドの考えていることが、紀更にはまったくわからない。想像もつかない。
彼らは何をしたいのだろう。なぜこんなことを続けているのだろう。
「ステファニー女王、確証がないのですが」
「よい。話せ、王黎」
「もしかしたら、ピラーオルドは闇の四分力を集めたいのかもしれません」
「四分力を集める?」
紀更は師匠の話に耳をかたむけた。
「闇の四分力の所在ですが、正確に判明しているのはフォスニア王家だけです。エンリケ王が宿していたはずですが、そのエンリケ王は一年前、サーディアからの侵攻を受けて殺害されました。四分力は王位とともに次世代へ継承されるはずですが、残された優大王子はまだ若い。ということは、王位を継承していませんよね? となると、エンリケ王が宿していた闇の四分力はどこに?」
「サーディアが奪ったか」
「そうです。おそらく、サーディア王家とピラーオルドは闇の四分力を手にしている。そこへ、エンリケ王から奪った四分力を足せば三つ。さらに、彼らの言う闇の子が闇の四分力を持っているとしたら――」
「――闇の子を手に入れれば、サーディアとピラーオルドはすべての闇の四分力を手に入れたことになる!?」
王黎の説明に、紀更の理解が追いついた。
さらに、紀更の頭の中で点と点が結び付いていく。
「闇の神様ヤオディミスは、光の神様カオディリヒスと戦い敗れて消え去った……伝承ではそうだけど、事実は、力が分散していなくなってしまった? ピラーオルドの闇神様というのは人間じゃなくなりかけている人間で、闇の四分力を手に入れてヤオディミスに……〝闇の神様〟になりたい? だから闇神様と名乗っている?」
紀更は、自分の口から次々に出てくる可能性に慄いた。
そうだ、そう考えると、ライオスの言っていた「人間じゃなくなりかけている」という言葉も「闇神様」という不自然な呼称も、すべてがつながる。
「ステファニー女王、フォスニア王家が宿していた闇の四分力について、優大王子とどんな話をしましたか?」
王黎はステファニーに尋ねた。
「優大王子だけでなくレイモンド王子とも話したことを共有しよう。まずは、各国の王位継承の仕方についてだ。フォスニアでは、現王が存命中に次の王位を継ぐ者を指名する。家臣が見ている公の場でな。その後、指名された継承者は王族だけが入れる初代女王ザンドラの遺体が眠る墓所へ赴き、そこで次の王として責務を果たす誓いを立てて、墓所で一人、一夜を明かすそうだ。その一連の流れが王位継承の儀式だ。そして現王が亡くなると即位するわけだが、その際、ひたいに暗紋が浮かぶそうだ」
「暗紋?」
「輝紋と対になるものだ。三日月型で色は縹色。光の四分力を宿す者は輝紋が、闇の四分力を宿す者は暗紋が浮かぶというわけだ」
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