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第09話 歴解派操言士と空白の物語
6.着々と(上)
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「ポーレンヌの宿で僕が旅を終わらせると言った時、紀更が拗ねたよね。そしてキミは、そんな紀更を追いかけた。そのあと、紀更はすっきりとした顔で戻ってきた。キミが傍にいてあげたからだと僕は思ってるよ。今だってそうだ。紀更が修了試験を受けるまでの間、おとなしく待っていてくれる。紀更にはいつも屈託のない笑顔を向けてあげて、紀更のすべてを肯定してくれる。一点の曇りもなく信頼して心を預けてくれる言従士の存在は、それだけで操言士の支えになっているんだよ」
「そうでしょうか」
紅雷は自信なさげに呟いた。
「そうだよ。紀更はキミに何も言っていないかい?」
紅雷は無言で首を横に振った。
ポーレンヌでも、パーティーがあった昨日の夜も。
――ありがとう、紅雷。
紀更はそう言ってくれた。ただ傍にいて話を聞くだけの紅雷に、とても感慨深そうに。
「イレーヌ様の言う〝影に徹する〟というのは、操言士と距離をとるって意味じゃない。言従士はいつでも操言士の味方で、操言士のためだけに動く。そのためには、まるで影のように操言士のうしろに立ち、操言士が感じること考えること、課せられていること苦しんでいること、それらを自分事のように感じ取らないといけないって意味だと思うよ」
「感じ取る……」
「僕は操言士だ。あらゆる情報を知りたいし、人々の動きを知りたい。僕がそう思っているから、最美は常に情報収集、偵察にあたってくれる。僕以上に周辺の出来事を察知してくれる。もちろん、ニジドリである最美の能力が偵察に向いているからだし、お願いねって僕が頼んだからでもあるけどね。そんな風に、操言士としての紀更が必要としていることはなんだろう? そして、言従士でありミズイヌのメヒュラである紅雷にできることってなんだろう?」
「あたし……あたしは泳ぐのが得意とか、匂いで何かを探すとか」
紅雷の声は小さくなる。そのどちらも、果たして紀更の役に立つ技能だろうか。
「紅雷、旅に出た紀更はきっと、危険な目に遭うだろう。主にピラーオルド、馬龍たちの手が怖い。だけどキミは馬龍もアンジャリも、ローベルも顔を見たはずだ。馬龍にいたっては煙草の臭いをまとっている。もしもその臭いがすれば、キミならいち早く気付けるだろう」
「あたしなら、紀更様に降りかかる危険を察知できる?」
「そうだ。むしろそうしてもらいたい。旅の途中、紀更の身を誰よりも早く守れるのは紅雷、キミだよ。ピラーオルドがどんな手を使って操言士を誘拐しているかはわからない。けど、ミズイヌのキミの嗅覚なら、臭いでわかることが多いはずだ。キミならできる、キミにしかできないことだ」
王黎はハーブティーを飲み、続けた。
「キミが必ず紀更を守ってくれていれば、護衛の騎士は安心して目の前の敵と戦える。キミは紀更の言従士としてもパーティの一員としても必要だよ」
「あたし、必要としてもらえるんですか」
「もちろん。守護部には、初美咲のほかにも何人か言従士がいる。操言士と肩を並べて戦う言従士もいれば、操言士の守りに徹する言従士もいる。最美みたいに偵察に特化した言従士、初美咲みたいに操言士から離れたところで働く言従士、いろいろだよ。紀更のためにできることを考えるなら、紀更の感じていること、望んでいること、考えていることを知らなくちゃいけない。そしてそのためには、最美の言うように、紀更とたくさん話すといいんじゃないかな。そうやって、たまには紀更と答え合わせをするんだ。『こうしてみたけどどうだった? 必要だった? 不要だった? ほかにしてほしいことがあった?』ってね」
「答え合わせ……」
「それが一方的じゃない、対等な関係を作る。信頼の積み重ねってことだよ」
そうして紅雷に道を示してくれる王黎を、紅雷は「紀更様だけの師匠さんじゃなくてあたしの師匠でもあるみたい」とこっそり思った。
「師匠さん、ありがとうございます」
「ん、お礼なら最美にも言ってあげて」
「最美さんも、ありがとうございます」
「いえ。大好きな操言士のために、最善のことを尽くしたい。それは言従士なら抱いて当然の思いです。その思いが叶うように、頑張るのは紅雷さんです」
「はい」
「ところでさ」
話がまとまったところで、王黎は話題を変えた。
「ユルゲンくんに旅の護衛を依頼したんだけど、ぶっちゃけ、紅雷はユルゲンくんのこと、どう思ってるのかな」
それまでの不安そうな表情が一変して、紅雷の顔には苛立ちや嫉妬が混ざったような、複雑な感情が浮かぶ。思わずハーブティーを一気飲みしてしまうほどだ。
「別に」
「紀更の隣をとられそうでなんかイヤだ。でも、当の紀更がユルゲンくんの傍にいたいと、あるいは傍にいてほしいと願っているから複雑……ってこれは僕の推測なんだけど合ってる?」
紅雷は答えない。唇が真一文字になっている。
「紅雷~? 答え合わせしようよ~」
王黎はにまにまと意地悪げな笑顔を浮かべた。
「こっ、答え合わせは紀更様とします!」
「え、紀更に訊いてくれるの? ユルゲンくんのことをどう思ってますか、って?」
「ちっ、違いますぅ!」
「うーん……この三週間でだいぶユルゲンくんとキミも仲良くなったと思ったんだけど、まだまだかなあ」
「仲良くなんてなってませんし、仲良くなんてしません!」
「でも一緒にいることでだいぶ鍛えられたでしょ?」
「それはそうかもしれませんけど……」
「まあ、紀更はにぶいしユルゲンくんはもじもじしてるし、まだしばらく進展はないかなあ。でもまた一緒に旅に出るわけだし。今度こそ何か起きるかもねえ」
「何かって……あれ以上の何かはあたしが許しません!」
「あれ以上って? え、すでに紀更とユルゲンくんって何かあったの?」
「っ!」
紅雷としては、ポーレンヌで紀更からユルゲンの匂いがした時の「何か」を言ったつもりだったが、王黎にかまをかけられたと気付いて悔しげに王黎を睨んだ。
「紀更様はあたしの操言士です! 傭兵さんになんかあげませんっ!」
「紀更の方がユルゲンくんを欲しいと言ったら?」
「それ、は……」
強気に言い放った紅雷だったが、その可能性を考えてしおしおと萎える。
紅雷は紀更の言従士だ。でも、紀更の心を縛れるわけではない。今はまだ、生来のにぶさを発揮して自覚していない紀更だが、いつか自分の気持ちに気付くだろう。そして、それを黒髪の傭兵に伝えるかもしれない。そうなった時、紀更を独占することはもうできないだろう。
「ごめんね、紅雷。言い過ぎた。でも紅雷のその独占欲の強いところも含めて、紀更の支えになると思う。キミ自身も迷うことが多々あるだろうけど、同じように悩む紀更を支えてあげてね」
「も、もちろんです!」
紅雷はティーカップを王黎に突き返した。そしてもう一度最美にお礼を言って――王黎には一瞥をくれてやって――王黎の自宅を出て共同営舎に帰るのだった。
◆◇◆◇◆
(今日は濃い一日だったなあ)
寝台に横たわり、目を閉じた紀更の脳裏に今日一日の出来事がよみがえる。
操言士ミッチェルとの対面、操言士としての初任務、紅雷の言従士登録、旅に出られるということ、中央図書館への入館。たった一日で何十歩も進んだような気がする。
(ブリアナはどうだったのかなあ。見かけることもすれ違うこともなかったけど)
同期のブリアナも、今日が本格的な仕事始めのはずだ。守護部会館でも街中でも姿を見かけなかったが、同じように濃い一日を過ごしただろうか。
(図書館、リカルドさん……空白の物語)
不思議な本だった。
なぜ途中で本が熱くなったのだろう。あの文字はどうやって現れたのだろう。最初に読んだ時、あの本の後半は確かに空白のページだったはずなのに。それに、自分が何かを言ったはずなのに、なぜかそれを思い出せない。
(二回目の祈聖石巡礼の旅……今度はどこへ行くのかしら)
護衛としてエリックとルーカスが再び付いてきてくれるはずだという。知った顔だし、前回もとても頼りになったから、紀更としては安心感が大きい。怪魔が怖い気持ちは消えないが、一方で都市部の外を怖がって旅に出るのをためらう気持ちがないのは、そうした護衛がいてくれるからだ。
(自分にできないことは、誰かに頼る)
先ほど夕餉の席で父から言われたことを反芻する。
自分はすべてできる、大丈夫という過信からくる慢心ほど怖いものはない。怪魔にしろ馬龍たちピラーオルドにしろ、一人では立ち向かわない。王黎、紅雷、最美、エリック、ルーカス――仲間と一緒に立ち向かう。それが肝要だ。
(仲間……ユルゲンさんも?)
エリックとルーカスのほかに護衛を増やすことはできると王黎は言った。ラファルもそれを許可した。つまり、フリーの傭兵であるユルゲンに旅の護衛を「依頼」して、もしも彼が引き受けてくれれば彼も旅のパーティに加えることができるのだ。
(そうすれば、今度は理由がある。一緒にいる明確な理由が)
どうして一緒にいてくれるのか、いつまで一緒にいられるのか。前回の旅のように、それを心配して不安になることはないだろう。
(ユルゲンさん……パーティーの時、素敵だったなあ)
昨日の夜、ペレス家の中庭で偶然出会ったユルゲンを思い出す。いつもと違う、少しなで付けて固められた髪。騎士のようなきちっとした服。髭を剃っていたので少し若く見えたのに、三白眼で目付きが鋭いところは変わらずクールな印象。でも決して無口というわけではなく、薄着の紀更が長時間外にいることを心配してくれる優しいところもあった。
(私は……)
――だいぶ雰囲気が違うな。大人っぽい。
(どう、思われたかな)
「そうでしょうか」
紅雷は自信なさげに呟いた。
「そうだよ。紀更はキミに何も言っていないかい?」
紅雷は無言で首を横に振った。
ポーレンヌでも、パーティーがあった昨日の夜も。
――ありがとう、紅雷。
紀更はそう言ってくれた。ただ傍にいて話を聞くだけの紅雷に、とても感慨深そうに。
「イレーヌ様の言う〝影に徹する〟というのは、操言士と距離をとるって意味じゃない。言従士はいつでも操言士の味方で、操言士のためだけに動く。そのためには、まるで影のように操言士のうしろに立ち、操言士が感じること考えること、課せられていること苦しんでいること、それらを自分事のように感じ取らないといけないって意味だと思うよ」
「感じ取る……」
「僕は操言士だ。あらゆる情報を知りたいし、人々の動きを知りたい。僕がそう思っているから、最美は常に情報収集、偵察にあたってくれる。僕以上に周辺の出来事を察知してくれる。もちろん、ニジドリである最美の能力が偵察に向いているからだし、お願いねって僕が頼んだからでもあるけどね。そんな風に、操言士としての紀更が必要としていることはなんだろう? そして、言従士でありミズイヌのメヒュラである紅雷にできることってなんだろう?」
「あたし……あたしは泳ぐのが得意とか、匂いで何かを探すとか」
紅雷の声は小さくなる。そのどちらも、果たして紀更の役に立つ技能だろうか。
「紅雷、旅に出た紀更はきっと、危険な目に遭うだろう。主にピラーオルド、馬龍たちの手が怖い。だけどキミは馬龍もアンジャリも、ローベルも顔を見たはずだ。馬龍にいたっては煙草の臭いをまとっている。もしもその臭いがすれば、キミならいち早く気付けるだろう」
「あたしなら、紀更様に降りかかる危険を察知できる?」
「そうだ。むしろそうしてもらいたい。旅の途中、紀更の身を誰よりも早く守れるのは紅雷、キミだよ。ピラーオルドがどんな手を使って操言士を誘拐しているかはわからない。けど、ミズイヌのキミの嗅覚なら、臭いでわかることが多いはずだ。キミならできる、キミにしかできないことだ」
王黎はハーブティーを飲み、続けた。
「キミが必ず紀更を守ってくれていれば、護衛の騎士は安心して目の前の敵と戦える。キミは紀更の言従士としてもパーティの一員としても必要だよ」
「あたし、必要としてもらえるんですか」
「もちろん。守護部には、初美咲のほかにも何人か言従士がいる。操言士と肩を並べて戦う言従士もいれば、操言士の守りに徹する言従士もいる。最美みたいに偵察に特化した言従士、初美咲みたいに操言士から離れたところで働く言従士、いろいろだよ。紀更のためにできることを考えるなら、紀更の感じていること、望んでいること、考えていることを知らなくちゃいけない。そしてそのためには、最美の言うように、紀更とたくさん話すといいんじゃないかな。そうやって、たまには紀更と答え合わせをするんだ。『こうしてみたけどどうだった? 必要だった? 不要だった? ほかにしてほしいことがあった?』ってね」
「答え合わせ……」
「それが一方的じゃない、対等な関係を作る。信頼の積み重ねってことだよ」
そうして紅雷に道を示してくれる王黎を、紅雷は「紀更様だけの師匠さんじゃなくてあたしの師匠でもあるみたい」とこっそり思った。
「師匠さん、ありがとうございます」
「ん、お礼なら最美にも言ってあげて」
「最美さんも、ありがとうございます」
「いえ。大好きな操言士のために、最善のことを尽くしたい。それは言従士なら抱いて当然の思いです。その思いが叶うように、頑張るのは紅雷さんです」
「はい」
「ところでさ」
話がまとまったところで、王黎は話題を変えた。
「ユルゲンくんに旅の護衛を依頼したんだけど、ぶっちゃけ、紅雷はユルゲンくんのこと、どう思ってるのかな」
それまでの不安そうな表情が一変して、紅雷の顔には苛立ちや嫉妬が混ざったような、複雑な感情が浮かぶ。思わずハーブティーを一気飲みしてしまうほどだ。
「別に」
「紀更の隣をとられそうでなんかイヤだ。でも、当の紀更がユルゲンくんの傍にいたいと、あるいは傍にいてほしいと願っているから複雑……ってこれは僕の推測なんだけど合ってる?」
紅雷は答えない。唇が真一文字になっている。
「紅雷~? 答え合わせしようよ~」
王黎はにまにまと意地悪げな笑顔を浮かべた。
「こっ、答え合わせは紀更様とします!」
「え、紀更に訊いてくれるの? ユルゲンくんのことをどう思ってますか、って?」
「ちっ、違いますぅ!」
「うーん……この三週間でだいぶユルゲンくんとキミも仲良くなったと思ったんだけど、まだまだかなあ」
「仲良くなんてなってませんし、仲良くなんてしません!」
「でも一緒にいることでだいぶ鍛えられたでしょ?」
「それはそうかもしれませんけど……」
「まあ、紀更はにぶいしユルゲンくんはもじもじしてるし、まだしばらく進展はないかなあ。でもまた一緒に旅に出るわけだし。今度こそ何か起きるかもねえ」
「何かって……あれ以上の何かはあたしが許しません!」
「あれ以上って? え、すでに紀更とユルゲンくんって何かあったの?」
「っ!」
紅雷としては、ポーレンヌで紀更からユルゲンの匂いがした時の「何か」を言ったつもりだったが、王黎にかまをかけられたと気付いて悔しげに王黎を睨んだ。
「紀更様はあたしの操言士です! 傭兵さんになんかあげませんっ!」
「紀更の方がユルゲンくんを欲しいと言ったら?」
「それ、は……」
強気に言い放った紅雷だったが、その可能性を考えてしおしおと萎える。
紅雷は紀更の言従士だ。でも、紀更の心を縛れるわけではない。今はまだ、生来のにぶさを発揮して自覚していない紀更だが、いつか自分の気持ちに気付くだろう。そして、それを黒髪の傭兵に伝えるかもしれない。そうなった時、紀更を独占することはもうできないだろう。
「ごめんね、紅雷。言い過ぎた。でも紅雷のその独占欲の強いところも含めて、紀更の支えになると思う。キミ自身も迷うことが多々あるだろうけど、同じように悩む紀更を支えてあげてね」
「も、もちろんです!」
紅雷はティーカップを王黎に突き返した。そしてもう一度最美にお礼を言って――王黎には一瞥をくれてやって――王黎の自宅を出て共同営舎に帰るのだった。
◆◇◆◇◆
(今日は濃い一日だったなあ)
寝台に横たわり、目を閉じた紀更の脳裏に今日一日の出来事がよみがえる。
操言士ミッチェルとの対面、操言士としての初任務、紅雷の言従士登録、旅に出られるということ、中央図書館への入館。たった一日で何十歩も進んだような気がする。
(ブリアナはどうだったのかなあ。見かけることもすれ違うこともなかったけど)
同期のブリアナも、今日が本格的な仕事始めのはずだ。守護部会館でも街中でも姿を見かけなかったが、同じように濃い一日を過ごしただろうか。
(図書館、リカルドさん……空白の物語)
不思議な本だった。
なぜ途中で本が熱くなったのだろう。あの文字はどうやって現れたのだろう。最初に読んだ時、あの本の後半は確かに空白のページだったはずなのに。それに、自分が何かを言ったはずなのに、なぜかそれを思い出せない。
(二回目の祈聖石巡礼の旅……今度はどこへ行くのかしら)
護衛としてエリックとルーカスが再び付いてきてくれるはずだという。知った顔だし、前回もとても頼りになったから、紀更としては安心感が大きい。怪魔が怖い気持ちは消えないが、一方で都市部の外を怖がって旅に出るのをためらう気持ちがないのは、そうした護衛がいてくれるからだ。
(自分にできないことは、誰かに頼る)
先ほど夕餉の席で父から言われたことを反芻する。
自分はすべてできる、大丈夫という過信からくる慢心ほど怖いものはない。怪魔にしろ馬龍たちピラーオルドにしろ、一人では立ち向かわない。王黎、紅雷、最美、エリック、ルーカス――仲間と一緒に立ち向かう。それが肝要だ。
(仲間……ユルゲンさんも?)
エリックとルーカスのほかに護衛を増やすことはできると王黎は言った。ラファルもそれを許可した。つまり、フリーの傭兵であるユルゲンに旅の護衛を「依頼」して、もしも彼が引き受けてくれれば彼も旅のパーティに加えることができるのだ。
(そうすれば、今度は理由がある。一緒にいる明確な理由が)
どうして一緒にいてくれるのか、いつまで一緒にいられるのか。前回の旅のように、それを心配して不安になることはないだろう。
(ユルゲンさん……パーティーの時、素敵だったなあ)
昨日の夜、ペレス家の中庭で偶然出会ったユルゲンを思い出す。いつもと違う、少しなで付けて固められた髪。騎士のようなきちっとした服。髭を剃っていたので少し若く見えたのに、三白眼で目付きが鋭いところは変わらずクールな印象。でも決して無口というわけではなく、薄着の紀更が長時間外にいることを心配してくれる優しいところもあった。
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