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第09話 歴解派操言士と空白の物語
5.決意(下)
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「だから行くわ」
「紀更……」
紀更のその顔を見るのは二度目だ。匠はそう思った。
一年前、操言士になれと一方的に通告された時も、紀更はその表情をしていた。何もかもを素直に受け入れたような、やさしく穏やかでいながら誰の言葉も届かないような深さを感じる、意志の強い目。
(いや、むしろ……)
一年前の時は、そこに諦めの感情が混じっていた。しかし今は何かを諦めたわけでも、観念したわけでもない。これが自分の道だと信じて進む。進みたい。そうした希望が映っている。
「紀更、本当に本当に気を付けなさい。絶対に無理はしないこと。自分にできないことは、王黎さんや騎士たちを必ず頼ること。少しでも危険を感じたら、自分を一番に守るんだよ」
「うん」
旅に出ることを認めてくれた匠の言葉に、紀更はほほ笑んだ。
「あなた!」
娘の旅路を許す夫の横顔を、沙織は少し不満げに見やった。
「沙織、紀更の言うとおりだ。僕らオリジーア国民の生活には操言士が必要で、紀更はもう、その操言士の一人なんだ。王都の外に出ることが操言士の紀更に必要なことなら、僕らは止められない。自分の道は自分で決めて、自分の力で進んでいく。紀更はもう、そういう歳なんだ」
「でも娘は娘……いつまで経っても紀更は私の子供です!」
「ああ、そうだ。だから応援してあげよう。親にできることは、自分たちの子供を信じて見守ることだけなんだよ。もう、そういう段階なんだ」
最後まで渋り、苦い表情を浮かべる沙織に匠は言い聞かせた。
危険な目に遭うかもしれない。そうわかっていて、そんな場所へ気持ちよく娘を送り出せる母親がいったい世の中に何人いるだろうか。それでも、紀更が決めたのなら見守るしかない。紀更はもう、一人の大人に成ったのだから。
沙織は苦い表情のまま、重々頼み込むように紀更に言い聞かせた。
「王黎さんの言うことをよく聞いて守って、必ず無事に帰ってきてちょうだいね。絶対に無理はしないのよ。一人になるのもだめよ。必ず誰かと一緒にいるのよ。危ないと思ったら無茶はしないで、逃げても隠れてもいいんだからね」
「うん。ごめんね、母さん」
この生き方は、もう変えられない。操言士としてのさだめを背負う覚悟。操言士としての役目をまっとうしたいという思い。それが、これまで歩いてきた道の途中で見つけたもの。紀更のうしろにできた、紀更だけの道で手に入れたもの。そして、これから歩いていく道を照らす光。
将来のことなど特に考えず、ぼんやりとしか生きていなかった自分に気が付いた。操言士のことを、世界のことを、もっと知りたいと思った。そして操言士として人々を守りたいと思った。そのために頑張った。そうやって見つけた道を、これからも進んでいく。
時勢がゆえに両親には心配をかけるだろうが、前回の旅を通して多くのことを学び得たように、次の旅もきっと自分を成長させてくれるだろう。いや、もっと成長し成熟するために、前回以上の心持ちで紀更は臨むつもりだ。
「出発日はまだ決まっていないの。明日、王黎師匠に訊いてみるから」
「必要なものがあるなら、早めにそろえておきなさい」
匠に言われて、紀更は頷いた。
◆◇◆◇◆
「おや、珍しいお客さんだね」
ユルゲンとの夕食を終えてディマンニ地区の自宅に戻ってきた王黎は、自宅の前の道に立っている紅雷に声をかけた。
「あの」
紀更と別れて一人で夕飯をとったあと、紅雷は匂いを頼りにここまでやって来た。しかし用があるのは王黎ではない。その隣に立つ最美をちらちらとうかがいながら、紅雷はぎこちない瞬きを繰り返す。
「最美に用かな。僕も同席していいなら貸すけど」
「お願いします」
「いいよ。おいで」
王黎は紅雷を手招いて、集合住宅の一室に案内した。最美は慣れた手付きでハーブティーを淹れ始める。二人掛けのソファに紅雷を座らせてから、王黎は台所に立つ最美に声をかけた。
「最美、いいよ。僕がやるから、紅雷の話を聞いてやって?」
「はい」
最美は手を止めて、紅雷の隣に座った。
「すみません、最美さん」
「いいえ。わたくしにどういったご用事ですか」
「あの……教えてほしくて。どうやったら、いい言従士になれるのか」
カップにお茶を注ぐ王黎の手が一瞬止まる。最美も意外な質問だと感じたようで、わずかに目を細めた。
「紀更様は師匠さんたちとまた旅に出ます。でも、怪魔は増えてるし操言士は誘拐されてるし……それって、紀更様が危険な目に遭うかもしれない、ってことですよね。あたし……紀更様の言従士のあたしにできること、もっと考えたいと思って」
王黎はソファに座っている最美と紅雷にハーブティーの入ったカップを差し出した。
「なぜ、わたくしに?」
「あたしが知っている言従士で一番話せると思ったからです。それと、理想かなって」
「理想?」
「今日、紀更様と一緒に初美咲って言従士に会いました」
「ミッチェルさんの言従士だね」
食卓の椅子に腰を下ろした王黎は、頭にリボンを付けた若い言従士の姿を思い出した。
「あたしは紀更様が大好きだからべったりしたいけど、初美咲って子はそうじゃないみたいで、自分の操言士の方と適度な距離感があって……。それから、イレーヌ様って操言士にも会って、その人が言ったんです。言従士は自分の操言士の影に徹して、操言士の望む最善のために、自分がどう動けるのか常に考えておけばいいって」
「言従士のことをよく理解しているからこそのアドバイスだね、それは」
紅雷は落ち着いた表情でこくんと首を縦に振った。手のひらで感じるカップの温かさとハーブティーの香りで、少しリラックスできたようだ。
「あたし、一方的だったかなって。初美咲さんみたいに、自分の操言士との距離をとった方がいいのかもって。それで考えてみて、最美さんが理想かなって思って」
「それで、言従士としての自分のあり方についてわたくしに相談しに来たのですね」
「はい。旅に出たら、落ち着いて訊けるタイミングがないと思って」
大好き、という気持ちをあふれさせること。今までそれになんのためらいもなかった。けれども、不必要にべたつかないミッチェルと初美咲を見たことやイレーヌに言われたことに影響を受けて、紅雷は紀更に出会ってからの自分を振り返って考えてみた。
旅に出れば、きっと何度でも紀更は困難に直面するだろう。その時どうすればもっと、紀更を支えられるのか。怪魔からもピラーオルドからも紀更を守るために、言従士としてできることとは何なのか。言従士とはどう在るべきなのか。
「紅雷さん、操言士と言従士の関係性は千差万別です。その数だけ答えがあります。ミッチェル様と初美咲さんのようにさっぱりとした関係もあれば、紀更様と紅雷さんのようにとても距離の近しい関係もあります。どちらかが一方的に正しい、ということではありませんわ」
「でも……」
「適度な距離感を保った方がいい、と思うのであればそうなさればよいのです。それは紀更様と紅雷さんが二人で決めることです」
「二人で?」
「一方的だったと思うのなら、もっと紀更様とお話しすればよいのです。操言士と言従士として、どのような関係でいたいのか、いるべきなのか。理想も正解も、二人にしか見つけられません」
紅雷は黙り込んだ。
紀更とはたわいない話をするが、操言士と言従士としてどういう関係でいたいか、踏み込んで話したことはない。
すると王黎が優しい声で言った。
「紅雷、キミの目に、ミッチェルさんと初美咲は適度な距離をとっているように映ったかもしれない。でも、それが真実とは限らないよ」
「真実じゃないんですか」
「人前だからそう見えるだけで、二人きりのときは意外とべったりかもしれない、ってことだよ。いや、まあ、ミッチェルさんと初美咲は確かにべったりしてないけどね。それに、あの二人がべったりしてたらちょっと絵面的にマズいしね」
どう見ても大柄な体躯の中年男性なのに、女性物のオフショルブラウスを着て口紅を引いている操言士のミッチェル。方や外見にあまり丁寧に気を遣っていないと思われる、年若い女性である初美咲。確かに、あの二人がべったりと寄り添って腕を組んでいたら、様々な意味で見る者に何がしかの混乱を与えることだろう。
「でも紅雷だって、四六時中紀更にべったりでもないだろう? 空気を読んで黙っていることもできているじゃないか。それこそ、紀更の影のように」
「でも、紀更様のために動けているかは」
「動けているよ、大丈夫」
王黎は紅雷の言葉にかぶせるように言いきった。
「紀更……」
紀更のその顔を見るのは二度目だ。匠はそう思った。
一年前、操言士になれと一方的に通告された時も、紀更はその表情をしていた。何もかもを素直に受け入れたような、やさしく穏やかでいながら誰の言葉も届かないような深さを感じる、意志の強い目。
(いや、むしろ……)
一年前の時は、そこに諦めの感情が混じっていた。しかし今は何かを諦めたわけでも、観念したわけでもない。これが自分の道だと信じて進む。進みたい。そうした希望が映っている。
「紀更、本当に本当に気を付けなさい。絶対に無理はしないこと。自分にできないことは、王黎さんや騎士たちを必ず頼ること。少しでも危険を感じたら、自分を一番に守るんだよ」
「うん」
旅に出ることを認めてくれた匠の言葉に、紀更はほほ笑んだ。
「あなた!」
娘の旅路を許す夫の横顔を、沙織は少し不満げに見やった。
「沙織、紀更の言うとおりだ。僕らオリジーア国民の生活には操言士が必要で、紀更はもう、その操言士の一人なんだ。王都の外に出ることが操言士の紀更に必要なことなら、僕らは止められない。自分の道は自分で決めて、自分の力で進んでいく。紀更はもう、そういう歳なんだ」
「でも娘は娘……いつまで経っても紀更は私の子供です!」
「ああ、そうだ。だから応援してあげよう。親にできることは、自分たちの子供を信じて見守ることだけなんだよ。もう、そういう段階なんだ」
最後まで渋り、苦い表情を浮かべる沙織に匠は言い聞かせた。
危険な目に遭うかもしれない。そうわかっていて、そんな場所へ気持ちよく娘を送り出せる母親がいったい世の中に何人いるだろうか。それでも、紀更が決めたのなら見守るしかない。紀更はもう、一人の大人に成ったのだから。
沙織は苦い表情のまま、重々頼み込むように紀更に言い聞かせた。
「王黎さんの言うことをよく聞いて守って、必ず無事に帰ってきてちょうだいね。絶対に無理はしないのよ。一人になるのもだめよ。必ず誰かと一緒にいるのよ。危ないと思ったら無茶はしないで、逃げても隠れてもいいんだからね」
「うん。ごめんね、母さん」
この生き方は、もう変えられない。操言士としてのさだめを背負う覚悟。操言士としての役目をまっとうしたいという思い。それが、これまで歩いてきた道の途中で見つけたもの。紀更のうしろにできた、紀更だけの道で手に入れたもの。そして、これから歩いていく道を照らす光。
将来のことなど特に考えず、ぼんやりとしか生きていなかった自分に気が付いた。操言士のことを、世界のことを、もっと知りたいと思った。そして操言士として人々を守りたいと思った。そのために頑張った。そうやって見つけた道を、これからも進んでいく。
時勢がゆえに両親には心配をかけるだろうが、前回の旅を通して多くのことを学び得たように、次の旅もきっと自分を成長させてくれるだろう。いや、もっと成長し成熟するために、前回以上の心持ちで紀更は臨むつもりだ。
「出発日はまだ決まっていないの。明日、王黎師匠に訊いてみるから」
「必要なものがあるなら、早めにそろえておきなさい」
匠に言われて、紀更は頷いた。
◆◇◆◇◆
「おや、珍しいお客さんだね」
ユルゲンとの夕食を終えてディマンニ地区の自宅に戻ってきた王黎は、自宅の前の道に立っている紅雷に声をかけた。
「あの」
紀更と別れて一人で夕飯をとったあと、紅雷は匂いを頼りにここまでやって来た。しかし用があるのは王黎ではない。その隣に立つ最美をちらちらとうかがいながら、紅雷はぎこちない瞬きを繰り返す。
「最美に用かな。僕も同席していいなら貸すけど」
「お願いします」
「いいよ。おいで」
王黎は紅雷を手招いて、集合住宅の一室に案内した。最美は慣れた手付きでハーブティーを淹れ始める。二人掛けのソファに紅雷を座らせてから、王黎は台所に立つ最美に声をかけた。
「最美、いいよ。僕がやるから、紅雷の話を聞いてやって?」
「はい」
最美は手を止めて、紅雷の隣に座った。
「すみません、最美さん」
「いいえ。わたくしにどういったご用事ですか」
「あの……教えてほしくて。どうやったら、いい言従士になれるのか」
カップにお茶を注ぐ王黎の手が一瞬止まる。最美も意外な質問だと感じたようで、わずかに目を細めた。
「紀更様は師匠さんたちとまた旅に出ます。でも、怪魔は増えてるし操言士は誘拐されてるし……それって、紀更様が危険な目に遭うかもしれない、ってことですよね。あたし……紀更様の言従士のあたしにできること、もっと考えたいと思って」
王黎はソファに座っている最美と紅雷にハーブティーの入ったカップを差し出した。
「なぜ、わたくしに?」
「あたしが知っている言従士で一番話せると思ったからです。それと、理想かなって」
「理想?」
「今日、紀更様と一緒に初美咲って言従士に会いました」
「ミッチェルさんの言従士だね」
食卓の椅子に腰を下ろした王黎は、頭にリボンを付けた若い言従士の姿を思い出した。
「あたしは紀更様が大好きだからべったりしたいけど、初美咲って子はそうじゃないみたいで、自分の操言士の方と適度な距離感があって……。それから、イレーヌ様って操言士にも会って、その人が言ったんです。言従士は自分の操言士の影に徹して、操言士の望む最善のために、自分がどう動けるのか常に考えておけばいいって」
「言従士のことをよく理解しているからこそのアドバイスだね、それは」
紅雷は落ち着いた表情でこくんと首を縦に振った。手のひらで感じるカップの温かさとハーブティーの香りで、少しリラックスできたようだ。
「あたし、一方的だったかなって。初美咲さんみたいに、自分の操言士との距離をとった方がいいのかもって。それで考えてみて、最美さんが理想かなって思って」
「それで、言従士としての自分のあり方についてわたくしに相談しに来たのですね」
「はい。旅に出たら、落ち着いて訊けるタイミングがないと思って」
大好き、という気持ちをあふれさせること。今までそれになんのためらいもなかった。けれども、不必要にべたつかないミッチェルと初美咲を見たことやイレーヌに言われたことに影響を受けて、紅雷は紀更に出会ってからの自分を振り返って考えてみた。
旅に出れば、きっと何度でも紀更は困難に直面するだろう。その時どうすればもっと、紀更を支えられるのか。怪魔からもピラーオルドからも紀更を守るために、言従士としてできることとは何なのか。言従士とはどう在るべきなのか。
「紅雷さん、操言士と言従士の関係性は千差万別です。その数だけ答えがあります。ミッチェル様と初美咲さんのようにさっぱりとした関係もあれば、紀更様と紅雷さんのようにとても距離の近しい関係もあります。どちらかが一方的に正しい、ということではありませんわ」
「でも……」
「適度な距離感を保った方がいい、と思うのであればそうなさればよいのです。それは紀更様と紅雷さんが二人で決めることです」
「二人で?」
「一方的だったと思うのなら、もっと紀更様とお話しすればよいのです。操言士と言従士として、どのような関係でいたいのか、いるべきなのか。理想も正解も、二人にしか見つけられません」
紅雷は黙り込んだ。
紀更とはたわいない話をするが、操言士と言従士としてどういう関係でいたいか、踏み込んで話したことはない。
すると王黎が優しい声で言った。
「紅雷、キミの目に、ミッチェルさんと初美咲は適度な距離をとっているように映ったかもしれない。でも、それが真実とは限らないよ」
「真実じゃないんですか」
「人前だからそう見えるだけで、二人きりのときは意外とべったりかもしれない、ってことだよ。いや、まあ、ミッチェルさんと初美咲は確かにべったりしてないけどね。それに、あの二人がべったりしてたらちょっと絵面的にマズいしね」
どう見ても大柄な体躯の中年男性なのに、女性物のオフショルブラウスを着て口紅を引いている操言士のミッチェル。方や外見にあまり丁寧に気を遣っていないと思われる、年若い女性である初美咲。確かに、あの二人がべったりと寄り添って腕を組んでいたら、様々な意味で見る者に何がしかの混乱を与えることだろう。
「でも紅雷だって、四六時中紀更にべったりでもないだろう? 空気を読んで黙っていることもできているじゃないか。それこそ、紀更の影のように」
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