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第11話 無声の操言士と二人の動揺
5.直接攻撃(下)
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幸せな人生だったと思う。
苦労はしたし、悲しいことも理不尽なことも数えたらきりがない。
しかしそれ以上に幸福な思い出がある。人生の最期にそれを思い出せる。
素晴らしい師に出会えたこと、良き仲間に出会えたこと。
人生をどう生きるか、己の使命を見つけて信じ抜けたこと。
伴侶に恵まれ、家族に恵まれ、かわいい孫娘の成長も見られた。
多くの操言士を育てることもできた。
彼らの未来を思うと心配は尽きないが、老いたこの身にできることはもうない。
ただひとつだけ心残りがあるとすれば、過去に例を見ない特別な、不思議な操言士。
紀更と名乗った少女の旅路を見送れないことか。
操言の力を後天的に宿した操言士、紀更。
まだ子供の面影が残る彼女は、この先何を見るのだろう。何を学ぶのだろう。
誰のために戦い、誰のことを命懸けで守り、そして誰を愛して生きていくのだろう。
自慢の孫娘の成長を見守ったように、叶うなら彼女の成長も見たかった。
きっと、彼女の行く先々で歴史が、世界が変わっていく。
その様を記憶して、記録して、後世に残したい。伝えたい。
けれどそれはもう叶わない。
もう、この身体も魂も限界だ。
ただ最期に、人々を支え守る操言士としての役目を果たせて誇りに思う。
(師よ……鳳山師匠。いま、わたしもそこへ……言いつけ……守っ……)
ああ、誰かの悲鳴が聞こえる。
危ないから逃げなさい。怪魔が街の中にいる。
操言士よ、誰か近くにいないのか。
怪魔に太刀打ちできるのは操言士だけ。
哀れな怪魔を救えるのは操言士だけ。
民を、この国を、救う操言士。
(紀更……エ……レノ、ア……)
沈むような浮かび上がるような、その感覚に心が揺れる。
ああ、死とは思っていたよりも安らかだ。
「泣いてる」
ラルーカは自分の頬を指先でなでて、心底不思議に思った。
肉の器が滅んだのと同じように死んでなくなったと思っていた感情が、まだ自分の中にあったのか。肉の器はないはずなのに、こんなにもはっきりと熱く感じる涙をなぜこの魂は、心は、流しているのだろう。
「クォン」
ラルーカにしては珍しく、すがるような声で彼の名を呼んだ。
ひたすらに壁が上方へ伸びるだけの塔の中央で、ラルーカは迷子の親を探すように小さなフードの老人の姿を探す。
「クォン、まだ」
まだ行かないで。消えないで。一人にしないで。
今はなぜか無性に寂しく、孤独になることが怖い。
「ほぉ、ほぉ。珍しいのぅ、おみゃーさんにそんな風に呼ばれるなんぞ」
「変な……不思議な気持ちです」
ふわっと視界の端に現れたフードに安心して、ラルーカは息を吐いた。
「私は、私のこの魂が消えるのがずっと怖かった。私はずっと私のままで生きていたいと思っていた。だから己の魂の消滅を防ぐため、永遠に不変で……私は私のままいられるように、自らの魂に操言の力を使いました」
「知っておる。儂とて同じじゃ。この世界から絶対に消えたくなかった。操言士として生き続けたかった」
「でも」
魂が求めるものを、愚直に追っていく者。
自分以外のすべてを憎み、その黒い感情にとらわれながら生きる者。
そして後悔を残しつつも、最期に幸福な思い出を浮かべて安らかに死んでいく者。
「かつて自分が抱いた恐怖がとてもちっぽけに思えるほど、今は別の感情に支配されているような気がします」
「感情に支配、か。さて、その感情はなんて名前なんじゃ」
「名前?」
これはどういう名前の気持ちなのだろう。
わからない、見つからない、でも見つけたい、探したい。そう葛藤しつつ生きること。憎い、悔しい。自分以外のすべてを傷つけることで報われたい。いつか報われると信じていたい。そう苦しみながら生きること。その先に来たる「死」。生まれてよかったと、生きてきてよかったと、恐れではなく安らぎを抱いて目を閉じる。それができる強さ。素晴らしさ。
「感動……?」
自分の命が消えること。自分の意識が終わること。心が活動を終えて、身体が朽ちて消えて、そしてこの魂が自分のわからぬどこかへ去ってしまうこと。それらを恐れる気持ちを上回るほどに、「よかった」と思えるような人生。それができた奇跡。
「私……」
死ぬのが怖かった。私が私でなくなることが、いなくなることが、消えてしまうことが。
魂は巡ると言うけれど、私はこの私のまま、操言士の私のまま、ずっとずっと在りたかった。操言士でなくなることが嫌だった。ずっと「この私」でいたかった。
「嘘ではありません。私は私のまま、ずっと操言士でいたかった。でも……」
操言の力は魂に宿る。だからこの魂が不変であるようにと願った。
けれど、今は違う。かつては抱きもしなかった、別の願いがある。
「私もあんな風に穏やかな最期を……」
むかえたかった。
この魂が消えないように、仄暗い気持ちで言葉を紡ぎ続けるのではなく。仲間たちから気味悪がられ避けられ、肉の器が滅びたあとにまるで存在しなかったものとして扱われるのではなく。
「死は、長い間積み重ねてきた生を象徴するものなのじゃな。善く生きた者は善く死に、恨みにまみれて生きてきた者はその死も恨みにまみれている。じゃが、善も悪も等分されるものではない。最期の瞬間にどんな思いを心に浮かべられるかは、生き方次第じゃ。後悔か、懺悔か、それとも満足か、感謝か」
「魂の巡り……それは、どう生きるか次第であると?」
「そうじゃ。生の結果が死に方に現れ、そして次の巡りへとつながっていく。〝このままずっと〟という不変を願う者には、救いも喜びもない。無常を受け入れる者にだけ、次の道が開かれるのじゃ」
「ずいぶんと達観しましたね、クォン」
肉の器が滅びてラルーカの魂がこの始海の塔に捕らわれた時、ここにはすでにクォンがいた。言葉を交わしていくうちに、生前の自分たちが親戚筋であること、そして自分たちは魂だけの存在で、どうやらここから出られないらしいということを知った。
ほぼ来客のないこの場所で、時折、誰とも知らぬ生者の記憶を夢のように見させられる日々。その中で二人はずっと、生前の自分たちが願ったように変わらないままだったはずだ。それなのに、今のクォンはかつての彼自身が絶対に紡ぎはしないようなことを言う。
「それなりに長く、感じるようになってのぅ」
「ここにいる時間を、ですか。私たちが感じる時間の長さなど、正しくもないし意味もないものでしょうに」
「それでもじゃ。生きて死ぬ……ただそれだけのことが、ひどく羨ましくてのぅ」
「自分が自分じゃなくなるのに、ですか」
「ほぉ、ほぉ。そうじゃな。それは考えると、まだ怖いんじゃがな。たとえ今の自分がなくなってしまったとしても、魂は巡ってまた新しい自分が始まると思えば少しは胸が躍るものじゃ」
「新しい自分……」
「愛も喜びも、永遠には続かん。己の求め望み願う善きことだけが続くことはない。じゃが、それは恨みも苦しみも同じじゃ。己が求め望んだわけでもない悪しき感情も、永遠に続きはしない。いつかは終わる。それが螺旋を描く命の理。今の自分が終わり、新しき自分が始まることを受け入れねばならぬ。それが死への恐怖に打ち克つということじゃ」
「私はまた、〝私〟になれるでしょうか」
「それはお前さんの魂次第じゃな。そう願うなら、それに能うだけの善き生き方をせねば」
「魂と心だけの存在に無茶な要求をしますね」
「ほぉ、ほぉ。この報いはいつか終わるじゃろ。儂らの魂の役目が果たされた時にな。そうしてそこの先に再び開かれる人生で頑張ればよかろぅ」
クォンはやわらかく笑う。
いつか来る終わりは、いったいいつ来るのだろう。ここに閉じ込められている自分たちの役目は、いつ果たされるのだろう。それまでは引き続き、誰かの記憶を見させられるのだろうか。それにすら何か意味が、誰かにとっての意義があるのだろうか。
――私はただ私の道を……人生を、自分の足と意志でしっかりと生きていきたい。そう思っていますから。
ラルーカは瑞々しい緑の瞳の少女を黙って思い出していた。
◆◇◆◇◆
苦労はしたし、悲しいことも理不尽なことも数えたらきりがない。
しかしそれ以上に幸福な思い出がある。人生の最期にそれを思い出せる。
素晴らしい師に出会えたこと、良き仲間に出会えたこと。
人生をどう生きるか、己の使命を見つけて信じ抜けたこと。
伴侶に恵まれ、家族に恵まれ、かわいい孫娘の成長も見られた。
多くの操言士を育てることもできた。
彼らの未来を思うと心配は尽きないが、老いたこの身にできることはもうない。
ただひとつだけ心残りがあるとすれば、過去に例を見ない特別な、不思議な操言士。
紀更と名乗った少女の旅路を見送れないことか。
操言の力を後天的に宿した操言士、紀更。
まだ子供の面影が残る彼女は、この先何を見るのだろう。何を学ぶのだろう。
誰のために戦い、誰のことを命懸けで守り、そして誰を愛して生きていくのだろう。
自慢の孫娘の成長を見守ったように、叶うなら彼女の成長も見たかった。
きっと、彼女の行く先々で歴史が、世界が変わっていく。
その様を記憶して、記録して、後世に残したい。伝えたい。
けれどそれはもう叶わない。
もう、この身体も魂も限界だ。
ただ最期に、人々を支え守る操言士としての役目を果たせて誇りに思う。
(師よ……鳳山師匠。いま、わたしもそこへ……言いつけ……守っ……)
ああ、誰かの悲鳴が聞こえる。
危ないから逃げなさい。怪魔が街の中にいる。
操言士よ、誰か近くにいないのか。
怪魔に太刀打ちできるのは操言士だけ。
哀れな怪魔を救えるのは操言士だけ。
民を、この国を、救う操言士。
(紀更……エ……レノ、ア……)
沈むような浮かび上がるような、その感覚に心が揺れる。
ああ、死とは思っていたよりも安らかだ。
「泣いてる」
ラルーカは自分の頬を指先でなでて、心底不思議に思った。
肉の器が滅んだのと同じように死んでなくなったと思っていた感情が、まだ自分の中にあったのか。肉の器はないはずなのに、こんなにもはっきりと熱く感じる涙をなぜこの魂は、心は、流しているのだろう。
「クォン」
ラルーカにしては珍しく、すがるような声で彼の名を呼んだ。
ひたすらに壁が上方へ伸びるだけの塔の中央で、ラルーカは迷子の親を探すように小さなフードの老人の姿を探す。
「クォン、まだ」
まだ行かないで。消えないで。一人にしないで。
今はなぜか無性に寂しく、孤独になることが怖い。
「ほぉ、ほぉ。珍しいのぅ、おみゃーさんにそんな風に呼ばれるなんぞ」
「変な……不思議な気持ちです」
ふわっと視界の端に現れたフードに安心して、ラルーカは息を吐いた。
「私は、私のこの魂が消えるのがずっと怖かった。私はずっと私のままで生きていたいと思っていた。だから己の魂の消滅を防ぐため、永遠に不変で……私は私のままいられるように、自らの魂に操言の力を使いました」
「知っておる。儂とて同じじゃ。この世界から絶対に消えたくなかった。操言士として生き続けたかった」
「でも」
魂が求めるものを、愚直に追っていく者。
自分以外のすべてを憎み、その黒い感情にとらわれながら生きる者。
そして後悔を残しつつも、最期に幸福な思い出を浮かべて安らかに死んでいく者。
「かつて自分が抱いた恐怖がとてもちっぽけに思えるほど、今は別の感情に支配されているような気がします」
「感情に支配、か。さて、その感情はなんて名前なんじゃ」
「名前?」
これはどういう名前の気持ちなのだろう。
わからない、見つからない、でも見つけたい、探したい。そう葛藤しつつ生きること。憎い、悔しい。自分以外のすべてを傷つけることで報われたい。いつか報われると信じていたい。そう苦しみながら生きること。その先に来たる「死」。生まれてよかったと、生きてきてよかったと、恐れではなく安らぎを抱いて目を閉じる。それができる強さ。素晴らしさ。
「感動……?」
自分の命が消えること。自分の意識が終わること。心が活動を終えて、身体が朽ちて消えて、そしてこの魂が自分のわからぬどこかへ去ってしまうこと。それらを恐れる気持ちを上回るほどに、「よかった」と思えるような人生。それができた奇跡。
「私……」
死ぬのが怖かった。私が私でなくなることが、いなくなることが、消えてしまうことが。
魂は巡ると言うけれど、私はこの私のまま、操言士の私のまま、ずっとずっと在りたかった。操言士でなくなることが嫌だった。ずっと「この私」でいたかった。
「嘘ではありません。私は私のまま、ずっと操言士でいたかった。でも……」
操言の力は魂に宿る。だからこの魂が不変であるようにと願った。
けれど、今は違う。かつては抱きもしなかった、別の願いがある。
「私もあんな風に穏やかな最期を……」
むかえたかった。
この魂が消えないように、仄暗い気持ちで言葉を紡ぎ続けるのではなく。仲間たちから気味悪がられ避けられ、肉の器が滅びたあとにまるで存在しなかったものとして扱われるのではなく。
「死は、長い間積み重ねてきた生を象徴するものなのじゃな。善く生きた者は善く死に、恨みにまみれて生きてきた者はその死も恨みにまみれている。じゃが、善も悪も等分されるものではない。最期の瞬間にどんな思いを心に浮かべられるかは、生き方次第じゃ。後悔か、懺悔か、それとも満足か、感謝か」
「魂の巡り……それは、どう生きるか次第であると?」
「そうじゃ。生の結果が死に方に現れ、そして次の巡りへとつながっていく。〝このままずっと〟という不変を願う者には、救いも喜びもない。無常を受け入れる者にだけ、次の道が開かれるのじゃ」
「ずいぶんと達観しましたね、クォン」
肉の器が滅びてラルーカの魂がこの始海の塔に捕らわれた時、ここにはすでにクォンがいた。言葉を交わしていくうちに、生前の自分たちが親戚筋であること、そして自分たちは魂だけの存在で、どうやらここから出られないらしいということを知った。
ほぼ来客のないこの場所で、時折、誰とも知らぬ生者の記憶を夢のように見させられる日々。その中で二人はずっと、生前の自分たちが願ったように変わらないままだったはずだ。それなのに、今のクォンはかつての彼自身が絶対に紡ぎはしないようなことを言う。
「それなりに長く、感じるようになってのぅ」
「ここにいる時間を、ですか。私たちが感じる時間の長さなど、正しくもないし意味もないものでしょうに」
「それでもじゃ。生きて死ぬ……ただそれだけのことが、ひどく羨ましくてのぅ」
「自分が自分じゃなくなるのに、ですか」
「ほぉ、ほぉ。そうじゃな。それは考えると、まだ怖いんじゃがな。たとえ今の自分がなくなってしまったとしても、魂は巡ってまた新しい自分が始まると思えば少しは胸が躍るものじゃ」
「新しい自分……」
「愛も喜びも、永遠には続かん。己の求め望み願う善きことだけが続くことはない。じゃが、それは恨みも苦しみも同じじゃ。己が求め望んだわけでもない悪しき感情も、永遠に続きはしない。いつかは終わる。それが螺旋を描く命の理。今の自分が終わり、新しき自分が始まることを受け入れねばならぬ。それが死への恐怖に打ち克つということじゃ」
「私はまた、〝私〟になれるでしょうか」
「それはお前さんの魂次第じゃな。そう願うなら、それに能うだけの善き生き方をせねば」
「魂と心だけの存在に無茶な要求をしますね」
「ほぉ、ほぉ。この報いはいつか終わるじゃろ。儂らの魂の役目が果たされた時にな。そうしてそこの先に再び開かれる人生で頑張ればよかろぅ」
クォンはやわらかく笑う。
いつか来る終わりは、いったいいつ来るのだろう。ここに閉じ込められている自分たちの役目は、いつ果たされるのだろう。それまでは引き続き、誰かの記憶を見させられるのだろうか。それにすら何か意味が、誰かにとっての意義があるのだろうか。
――私はただ私の道を……人生を、自分の足と意志でしっかりと生きていきたい。そう思っていますから。
ラルーカは瑞々しい緑の瞳の少女を黙って思い出していた。
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